| おたふくかぜ |
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| おたふくかぜとは、流行性耳下腺炎(ムンプス)の俗称です。 原因:ムンプスウィルスの飛沫感染または唾液の接触感染によりヒトからヒトへ感染します。 潜伏期間:通常16〜18日です。 症状:突然の耳下腺の疼痛で発症し、耳垂下部から腫脹し始め、耳前部及び 下顎角の前下方にかけて全体が腫脹する。 片側から始まり、1〜2日後に対側も腫れるが、約1/4は片側で終わる。腫脹のピークは1〜3日であり、通常1週間程度で軽快する。 30〜40%は不顕性感染です(全く腫れません!)。 合併症:無菌性髄膜炎が3〜10%と高頻度である。脳炎の頻度は0.02〜0.3%と低いが、死亡または後遺症を残す可能性があり、 合併症として重要である。 難聴の我が国の年間発生数は360〜650例と推計されており、実際の発生頻度は低くない。多くは片側性で高度な感音性難聴をきたし、 永続的な障害となる。 精巣炎は、思春期以降の男性患者の約25%に合併する。30〜40%に精巣萎縮を残すが、不妊症はまれと考えられている。 思春期以降の女性では、約5%に卵巣炎、15〜30%に乳腺炎を合併するとされている。 その他膵炎や心筋炎の合併が知られているが、重症例はまれである。 流行・疫学:我が国では毎年地域的な流行があり、3〜4年周期の患者数の増減をみる。 江南厚生病院こども医療センターにおける5年間(2001〜2005年)にムンプス館゛者は555例であった。外来治療例462例、入院治療例93例、 入院率は16.8%であった。患者年齢は3〜5歳が最も多く、1歳未満の5例は、全例が乳児期後半の月齢であった。 入院理由は、髄膜炎疑い61例(65.6%)、症状が強いためまたは続くため23例(24.7%)、熱性けいれん3例(3.2%)の順であった。 髄膜炎疑い61例中49例(80.3%)が、その後の検査で髄膜炎と診断された。入院例93例中86例(92.5%)がワクチン未接種であった。 治療:疼痛に対しては、解熱剤を痛みどめとして使用。湿布で冷やすのも構いません。 注意点:登園・登校は約1週間禁止です。疼痛が軽ければ、入浴・シャワー可。疼痛がひどい場合や合併症がある場合には、再診し、 登園・登校の許可を受けましょう。 |