大人の注意すべき病気(日医ニュース/日医が企画)

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大人の水ぼうそう(大人の水ぼうそう)−ワクチンで予防・重症化回避(MSN) (24.05.01)
 大人になるまでに水ぼうそうにほとんどの人がなると思われていましたが、実際の調査では80〜90%です。大人の方が、子どもの方より重症になりやすいので注意が必要です。自分自身や両親に聴いても水ぼうそうに罹ったかどうか不安な場合には、抗体を調べる方法があります。保険が使えますので、初診料+検査料+再診料を入れても3,000〜4,000円以内で済みます。罹ったがどうか分からなも、予防接種を受けることもできます。例え罹っていたとしても、抗体が少し上昇するだけなので、予防接種の害(副反応)は心配ありません。
 なお、軽症の水ぼうそうの場合には、抗体を作る力が弱くて、二度罹ることもあります。
片頭痛(24.04.01)
 片頭痛の症状とは?
 片側の頭がズキンズキンと脈打つように痛むのが典型的な片頭痛で、長いと3日間ぐらい続きます。片側に限らず両側に出ることもあり、痛みのタイプもさまざまです。
 下を向く、階段を登るなどの日常動作で頭痛が悪化したり、ひどい吐き気で寝込んでしまうこともあります。痛みと同じ時に、光や音、匂いに過敏になることがありますが、これは脳が興奮するために起こる症状です。特に興奮状態が強いと、痛くなる1〜2時間ほど前に目の前を稲妻が走るような「閃輝暗点(せんきあんてん)」という視覚異常を伴うこともあります。

 こんなときに起こりやすい
 一般的にストレス7との関係が指摘されていますが、片頭痛はむしろ、会社の休みの週末や休日など、ほっと一息ついたときにおこりやすいのが特徴です。環境や天候、気温の変化によって起きたり、また女性の場合には、月経前後や排卵前後に起こることもあります。

 子どもの頃から起こることも
 発症時期はさまざまで、小児期のこともあります。乗り物酔いや、腹痛・嘔吐を繰り返す周期性嘔吐症、めまいなどは子どもの片頭痛の特徴といわれています。また寝とぼけなどの症状を伴うことも多いようです。子どもの片頭痛を放っておくと、大人になってから不眠やめまい、耳鳴りなどの症状(脳過敏症)に悩まされることがあるので注意が必要です。
 片頭痛を習慣化させないためにも、頭が痛いときには我慢しないでかかりつけの医師に相談しましょう。
高齢者の鼻血(24.04.01)
 鼻血が出たら
 鼻血は突然出てくるので、多くの人がどうしたらいいのかわからず、あわててしまいます。その動揺がさらに血圧を上げ、鼻血の勢いを激しくします。
 まず、前かがみの姿勢で、落ち着いて小鼻を左右からつまみ、ゆっくり口呼吸をしましょう。口から血液が出てきたら、静かに洗面器などに吐きましょう。呼吸は必ずて゜きます。「大丈夫、大丈夫」、この暗示が血圧を下げ、血の勢いを弱めてくれます。
 仰向けに寝たり、頭を後ろにそらて首をトントンと叩いたりするのは厳禁です。流れてくる血でむせてしまいます。次にガーゼ(または綿、ティッシュペーパー)をやや細長く丸めて、鼻の穴に入れ、また小鼻をつまんでください。
 これで応急処置は終了、通常は10分程度で止まります。

 鼻血が出やすい場所とは?
 鼻血の出やすい場所はキーゼルバッハ部位といわれ、鼻の穴から指を入れてちょうど届くところです。鼻をほじると鼻血が出やすいのはそのためです。小鼻をつまむと、このキーゼルバッハ部位を圧迫することができます。

 病気がかくれていることも
 高齢者の鼻血の場合、心臓病や脳梗塞の治療のために血液をサラサラにすね薬の服用や、肝臓や血液の重い病気にょて、鼻血が止まりにくくなっていることも考えられます。高血圧によって激しい鼻血が出たり、鼻の中の腫瘍が原因で臭い鼻汁とともに毎日鼻血が続くこともあります。
 気になる症状があったら、早目にかかりつけの医師を受診しましょう。
骨折を防ぐために、骨塩量の測定を。(24.03.01)
 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)による骨折ーーこれは、高齢化の進む我が国で、脳血管障害、老化による虚弱状態とともに、介護が必要な状態となる三大原因の1つとされています。
 骨はたんぱく質とカルシウム、リンなどのミネラルからできており、このミネラルを骨塩と呼びます。女性に多い骨粗鬆症は、主に閉経後に骨塩量(骨密度)が急速に低下して起こります。
 骨粗鬆症の発症や骨折を予防するためには自分自身の骨の状態を実際に知ることが第一。骨粗鬆診療を行っている医療機関で、骨塩量の測定を受けられます。最近は、骨密度の改善が期待できる薬物療法(ビスフォスフォネート系薬剤など)もあります。

 50歳以上の女性は、全身の健康管理の1つとして、是非2〜3年に一度は検査を受けましょう。

★骨塩量測定の主な特徴
1)特別に準備は必要なく、測定の際の痛みや苦痛はない。
2)主にX線を利用して、骨塩量を測る。
3)測定する部位は腰、足のつけね、腕、手のひら、かかと等。
4)測定部位によっても異なるが、普通は数分以内に終わるので、放射線の影響は少ない。
食塩のとりすぎは高血圧のもと(24.02.01)
 日本人はカルシウムや鉄などのミネラル不足とよく言われますが、同じミネラルでも"ナトリウム"はとりすぎの代表格です。ナトリウムのほとんどは塩化ナトリウム(食塩)という形てでとつています。
 食塩に含まれる余分なナトリウムは腎臓から体外に排出されますが、とりすぎてしまうと排出しきれずに血液中に含まれてしまいます。血液中のナトリウムが濃くなると、多くの水分が体内にたまり、その結果増加した血液を全身にめぐらせようとして、心臓は血圧を高めます。その状態が長く続くと、やがて、細い血管の筋肉(平滑筋)が縮んで血液が流れにくくなり、さらに血圧が上がります。
 味付けに重宝する食塩ですが、1日6g未満の摂取を目標に、うす味の食事をこころがけ、高血圧を予防しましょう。
一般的な調味料大さじ1(15cc)中の食塩量
食品名 食塩量(g) 食品名  食塩量(g) 食品名 食塩量(g) 食品名 食塩量(g)
食塩  17.8 薄口醤油  2.9 中濃ソース  1.0 バター  0.2
濃口醤油  2.6 赤みそ  2.3 トマトケャップ  0.5 マーガリン 0.1
白みそ   2.2 ウスターソース 1.4 マヨネーズ  0.2    
スマートに通過したいー更年期障害ー(24.01.01)

月経と更年期障害
 女性は思春期を経て性成熟期に達すると、およそ1カ月に1回排卵して妊娠に備えますが、妊娠が成立しないと、子宮内膜が剥がれ落ち出血します。これが月経(生理)です。女性ホルモン(エストロゲン)が関係しているこの仕組みは45〜55歳頃に終わりますが(閉経)、閉経の前後5年間ほどが更年期です。この時期に起こるさまざまな症状のうち、臓器そのものに異常はないのに日常生活に支障をきたす症状が「更年期障害」です。

主な症状とは?
 更年期障害の主な症状や訴えは表の通りです。骨や血管を健康に保ち、自律神経を整えるなどの働きをもつエストロゲンが、閉経で減少することが原因の1つです。さらに、更年期女性の精神状態や、家族・仕事・経済など日常生活のいろいろな事情が複雑に絡み合って起こると考えられています。

表:更年期障害の主な症状や訴え
分類  主な症状、訴え 
血管運動神経症状 ほてり、発汗、のぼせ、冷え、胸痛、疲れやすさ等
精神症状  ゆううつ感、不安感、不眠、頭痛、耳鳴り、めまい等
その他の症状  1)運動器症状:肩こり、腰痛、関節痛、手足のしびれ等
2)消化器症状:吐き気、むかつき、便秘、食欲不振等
3)泌尿器・生殖器症状:尿もれ、性交痛等

いくつかの方向から
 エストロゲンの減少は脂質異常症や骨粗鬆症、うつ病等の引き金になります。これらの病気にはホルモン補充療法(HRT)が有効ですが、「がん」との関係から服薬には注意すべき点もあるので専門医に相談することが必要です。症状に応じた治療を受けながら、体を動かす、野菜を多くとる、友人と会う機会を増やす等、生活習慣を変えていくと効果的です。
 特に治療を受けずに更年期を終える方もいますが、少しでもつらい 場合はかかりつけの医師に相談し、よりスマートな更年期のトンネルを抜け出したいものです。