島原農高の農業科学科3年生40人が26日、農作物に被害を与えるイノシシの被害防止策を学んだ。
イノシシの生態や被害防止技術の普及を図ろうと、県が農業系高校や農業大学校の5校で実施している本年度鳥獣被害防止総合対策事業。講師は、島根県でイ ノシシについて研究していた県農林部の鳥獣害対策専門員の小寺祐二さん。畜産など農業後継者が多い学科の生徒らが、「鳥獣害対策のプロ」から知識と技術を 習得し、将来に備えた。
本県におけるイノシシの農作物被害は稲や麦、イモ類などの踏み倒しなどで、被害額は2004年度が約4千570万円で全国2位、対前年度比の増加率は1.83%で全国1位だという。県島原振興局管内の島原半島の被害額は同年度が約750万円で、年々増加傾向にある。
併せて、イノシシは繁殖が著しく行動範囲も広いため、広域的な被害防止対策と地域の体制の強化が必要とされている。生徒らは同校牛舎周辺に設置された柵 の効果について小寺さんから説明を受けながら、▽トタンなどによる視覚的遮断▽電柵や田畑周辺の草刈りなどによる遮断▽隙間や電圧などの効果による持続性 ?といった効果的な侵入防止柵について学んでいた。
[2006/09/29:島原新聞]