ヒツジとヤギで除草実験、振興局と農高が取り組む

 8日午前中、島原外港ターミナルの臨海公園に草を食(は)む5頭のヒツジとヤギの姿があった。のんびりと食べていると伸び放題だった草は見る見るうちにカット。県島原振興局と島原農高の共同による雑草処理実験で、公有地の雑草処理費用軽減を目的とした一つの検討案として取り組んだ。

 鉄柵で囲った2m×2mを一頭が担当し、5頭の計20平方メートルで実験。大人のヒツジが一日に食べるエサの量は10キロ、併せて一日中食べ続けるという性質があり、「雑草処理に役立つ」と島農の山田善光教諭。一頭あたりと五頭の群集による食べる能力を測る実験には、ヤギなどを飼育する島農の社会動物部員九人も参加し、「ヤギ・ヒツジECO大作戦」と命名。この日は雨のため午前中の2時間で切り上げたが、残りの実験は後日取り組むことに。

 島原振興局建設部河港課によれば、県管理の同公園や霊南埋立地の海浜公園、三会新港入り口の斜面の3か所の昨年度の雑草処理費用は、刈り取りや刈り取ったあとの引き取り経費などを含め計約200万円。動物が雑草を食べれば体内で消化してくれるため、その分費用がかからないことに。動物による雑草処理は大阪府などが導入しているという。

 同課港湾漁港班の井手哲主任技師は「生徒さんと一緒にやることで地域の港を地域の人とともにきれいにしてゆく大切さも実感した。今後、住民の皆さんとの協同による取り組みが必要になる」と話していた。

[2007/07/10:島原新聞]

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