食用廃油から『BDF』を…明けの星寮で精製開始


 食用廃油をリサイクルして燃料に変えようと、島原市宮の町の社会福祉法人「銀の星学園」(坂口雅彦理事長)の知的障害者入所更生施設「明けの星寮」(内田健雄寮長、入所者40人)がバイオディーゼル燃料(BDF)の精製の取り組みを始めた。入所者の自立支援と地域とのつながりを強めることを目指す。

 BDFは二酸化炭素を吸収する植物由来であることから環境への負荷も軽減され、限りのある化石燃料のガソリンなどと比べ、廃棄物をリサイクルすることで得られる。そういった環境に配慮した点と、入所者が施設を出てからも自立して生活し仕事ができるよう訓練のために、従来の人形づくりなどに加えBDF精製を導入することに。

 食用廃油は現在、賛同した市内のホテルや旅館、飲食店など約20軒が提供し、入所者が定期的に車で回って廃油を収集し、導入したBDF精製機器一台で廃油100リットルから100リットルを一日に精製する。今後は廃油を提供してくれる事業所を増やしてゆき、一般家庭への協力も求める考え。精製したBDFは同施設のマイクロバスやトラックに使うほか、購入してくれる事業所なども探す。BDFはディーゼルエンジン搭載車両なら使えるという。

 昨年発覚した不祥事からの再出発の意義もある。内田寮長は「入所者の方や職員のために信頼を回復しなければならない。そのためには地域とのつながりを強め、理解を求めてゆきたい」と話した。

[2008/01/18:島原新聞]

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