ゆく河の流れ。。。


いったい私という人間はどこからやって来て、どこへ行ってしまうのか?

何をして逝ったらいいのやら、人生の意味をどこにみいだしたらいいのやら。。。

誰しも一度は考えてみたことのあるだろうこの問題は、なかなかの難題だ。

無から宇宙ができて(ビッグバン)から約150億年、

地球ができてから約45億年、

生物が誕生してから約40億年

人類が誕生してから約100万年

キリストが生まれてから約2千年

「方丈記」を記した長明の時代から約8百年。。。

こんなことを考えていると、空しさ、無情感だけがこみ上げて来る。

自分の人生の四十数年なんて本当に束の間の事でしかない。

たとえ幾ばくかの財をなし、あるいは名声を得たとしても

それが、どれほどのものだというのであろうか?(貧乏人のぼやき。。。)

ホントに、この世の中に永久に絶対的なものなんかありゃしないと思う。

40を過ぎ、歳を重ねるごとに最近ふと惹かれるようになったことは、

季節の移り変わりのすばらしさである。

この満開の桜を、私はあと何回見る事ができるだろうかとか、

中秋の名月を、30回ぐらい見た頃には私の人生も終わりだろうかとか

年寄りくさいだろうが、そんなことを考えるようになって来た。

そんなことを考えていると、今見ている桜や月がよけいに

愛しくなて来るのだ。

やっぱ、歳をとってくると、季節の移り変わりを、

見るにしても食べるにしても、楽しむのが一番だな。。。

私のささやかな楽しみである。

都会のビルの谷間に住み、

桜の時期も紅葉の時期も分らず

筍の食べ物の美味さも分らずに過ごさなければならない

とすれば、どんなに潤いのない人生だろうか。。。