島原市と韓国の中学生がサッカーを通じて交流を図る「島原市日韓スポーツ交流事業」で韓国に派遣されていた島原市選抜チームが14日夜、帰国した。
市の将来を担う青少年にスポーツ交流を通じて、より国際化に対応できる人材になってもらおうと、同市日韓スポーツ交流実行委員会(会長=宮崎金助教育 長)が主催。選抜チームは、林田行弘島原二中校長を団長に、原田大貴君(島原一中3年)ら市内四中学校の3年生19人の計25人。
一行は11日早朝に出発して韓国に向かい、交流中学校のある安東(アンドン)市へ。初日夜にあった歓迎レセプションには現地の市長も出席するほど熱烈な 歓迎を受けた。12、13日にあった安東中との親善交流試合は20万人収容の競技場で行われ、その立派さに選手たちも感激したほど。
だが、送迎バスに乗せたままだったスパイクが島原チームの手元に届くのが遅れるというアクシデントがあり、安東中からスパイクを借りて交流試合にのぞん だそうで、「試合に出ない安東中の選手から同じサイズのものを借りてゲームに挑んだが、スパイクを貸してくれたことに感謝する姿も見られるなど、結果的に より交流が深まった」と林田団長。2日間にわたって繰り広げた親善交流試合は、総合得点で島原選抜チームに軍配があがったという。
ほかに、1泊2日のホームステイもあり、選手2、3人ずつが現地の6家庭に受け入れてもらい、家族と寝食をともにするなど韓国の「生の家庭」を体験し、 生活習慣の違いや日本のよさをあらためて感じた。林田団長は「選手たちは、言葉は通じなくても心で通じ合っていたようだ。スポーツを通じてよい交流がで き、視野も広がったのではないか」と話していた。
[2006/08/17:島原新聞]