山間部の多くが空白地帯…南島原市地域公共交通活性化・再生協議会、乗合タクシーなどを検討

 3月末で島原鉄道南線が廃線となった南島原市において利用者ニーズや地域の実情に即した最適な公共交通のあり方を検討するため、市や県、国の機関や県警、学校関係、観光団体などにより「南島原市地域公共交通活性化・再生協議会」(会長=岩本公明副市長、委員20人)が29日、設立された。

 同協議会は国の補助金を活用し、主体となって事業を実施する組織。島鉄南線の廃線をはじめ生活交通が海岸線に集中し山間部の多くが公共交通空白地帯となっているなど同市の公共交通の現状を把握し、地域の実情にあった交通網整備などを目指す。

 本年度事業は、市の公共交通政策の基本となる「市地域公共交通総合連携計画」の策定が柱となり、同計画には既存バス路線の検討や交通空白地の対策、コミュニティバスや乗合タクシーなどあらたな交通手段の検討などを盛り込んだ。計画策定のための前段階として調査計画の認定を国に申請したのち、▽公共交通活性化・再生の方向性を明らかにするため利用者やサービス内容など公共交通の現状の調査・分析▽市民ニーズを把握するためのアンケート調査?を実施し、計画素案をまとめて市民に意見を募り、来年2月ごろをメドに計画を策定し、平成21年度から計画に基づいた事業を実施してゆく見込み。

 本年度予算は国の補助金約800万円を含め計820万円を計上し承認された。岩本副市長は「関係機関や市民の皆さんの声を取り入れながら、地域の実情を踏まえた計画を策定してゆきたい」などと述べ、副会長に末永幸寛・島原翔南高教頭、監事に宮本傳次・市商工会事務局長と伊藤邦弘・市社会福祉協議会会長を選任した。

 なお市有家庁舎であった設立会議には約30人が出席し、オブザーバーの国土交通省九州運輸局の職員から地域公共交通の活性化・再生に関する法律や国の支援制度などについても説明を受けた。

[2008/05/31:島原新聞]

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「声の広報」を毎月1日…『ゆずの会』が地元の情報を盛り込み、視聴障害者らに届ける

 島原市の「広報しまばら」を多くの人に読んでもらうキャンペーンが4月から展開されている。発行部数は1万7900部、公的施設に置かれたり町内会などを通じて家庭に配られたり。これとは別に「声の広報」もある。カセットテープとして市内在住の視覚障害者ら約40人に毎月1日には届けられる。

 「声の広報」を担当するのはボランティアグループ「ゆずの会」(米村澄子会長、会員約17人)。これまで行ってきた島原中央高から引き継ぎ昨年から取り組む。同会は新聞記事など地元の情報を盛り込んだ音声テープを市出身者など約60人に送る"声の月刊誌"を手がけてきたノウハウがある。5月29日は杉谷公民館で、25年間"声の月刊誌"を続けている副会長の松本伸子さんら5人が広報しまばら6月号の録音作業を行った。

 この日は音声データを取り込んだパソコンとカセットデッキを接続してデータをテープに移す作業を行い、各会員が自宅においてパソコンで吹き込んできた音声データをまとめて一つにし、音声を聴きながら間違いがないか全員でチェック。第1段階の「自宅録音」では深夜に吹き込んだり窓を閉め切ったりと細心の注意を払うが、たまにBGMとしてカエルの鳴き声などが入るのはご愛嬌 - 。

 1人分の担当は20分前後、全体では60分テープ2本分に。一字一句間違いのないよう注意を払って読み、写真の簡略な説明も盛り込み、一覧表などの場合は「分かりやすいように」工夫する。録音テープを約40人分ダビングして一人ひとりの専用バッグに入れて発送するまでが一連の作業。広報しまばらが届く1日に間に合わせるのが"プロ"意識。健常者と同じように目の見えない人にも平等に情報を届けたい - という一心だ。

 この「声の広報」づくりのボランティア養成講習会が6月13日から毎週金曜日の午後1時半~午後4時、市福祉センターで開催される。受講は無料。問い合わせは主催の市社会福祉協議会(TEL:63?3855)へ。

[2008/05/30:島原新聞]

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火山会議の効果絶大!!…入り込み宿泊ともに増加、島原観光家族連れなど伸びる

 島原市は27日、平成19年の「観光客動態調査」(1~12月)の結果を発表した。入り込み客数は約136万人で対前年比0.5%増、宿泊客数は約21万人で同2.4%増。アジアで初めて開催された「火山都市国際会議島原大会」の効果はとりわけ大きく、外国からの宿泊客が大幅に伸びた。

 データは、入り込み客数がフェリー・鉄道・バスの公共交通機関の乗降客数や市内主要観光施設の駐車台数・入館者数に各係数を乗じて得た推計値、宿泊客数は聞き取り調査により集計したホテル・旅館の実数値で示している。

 平成2年の年間入り込み客数は約204万人、宿泊客数は約42万8000人だったが、普賢岳噴火災害により半減。その後、徐々に回復傾向にあったものの長期に及んだ不況や旅行形態の変化、修学旅行のルート変更などが影響し完全復活までには程遠く、全国が総観光地化し地域間競争が激化する中、島原市の観光も苦戦を強いられてきたが、昨年は火山都市国際会議の開催をはじめ、各種スポーツ大会やキャンプの誘致なども下支えし、宿泊客数は4年ぶり、入り込み客数は5年ぶりに増加に転じた。

 昨年実績は入り込み客数が6400人増(0.5%増)の136万1500人、宿泊客数は4900人増(2.4%)の21万1800人。外国人宿泊客数は1950人増の1万600人、修学旅行も2090人増の1万400人で、それぞれ22.5%、25.2%と大幅に伸びた。特に修学旅行は関東・四国・近畿・九州地区のほか、韓国からの宿泊も増えた。宿泊客数が増加に転じたのは「長崎ゆめ総体」が開催された平成15年以来となる。

 一方、島原城の入場者数は約8800人(3.9%)減少したにもかかわらず、入館者数は約8000人(7.8%)増えたため、結果として事業収入は8.6%増の約6380万円となった。同収入の増加は平成10年以来、実に9年ぶり。

 同市商工観光課では団塊の世代の大量定年退職により時間的に余裕のある富裕層の増加、家族や小グループ旅行の伸展、火山都市国際会議の効果などが増加の要因とみているが、昨年は雲仙観光圏(島原・雲仙・小浜)を含め県内の観光客は増えており、全県的に底上げが図られた模様。ことしすでに長崎市で観光PRを行った同市では今後、福岡・熊本両近県からの誘客も図る方針だ。

[2008/05/28:島原新聞]

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企画展「火砕流の爪痕」…「378秒の遺言」も上映

 雲仙・普賢岳噴火災害時の平成3年6月3日の大火砕流で被災したバイクなどを展示する企画展「雲仙普賢岳火砕流惨事から17年~火砕流の爪痕~」が24日、雲仙岳災害記念館の多目的ルームで始まった。

 被災物を目の当たりにすることで自然の脅威を感じてもらい、災害を後世に伝えてゆくことが目的で、昨年に続き開催。火砕流に飲まれたパトカーの中から発見された原形をとどめない双眼鏡やカメラのレンズ、溶けて靴底しか残っていない消防団員の靴や雨カッパ、南島原市深江町の大野木場で被災したバイクなど約40点を展示。

 また大火砕流で被災した日本テレビ放送のテレビカメラに残っていたテープから映像を再現し制作したVTR「NNNドキュメント05 解かれた封印 雲仙大火砕流378秒の遺言」(約25分間)も同時上映。カメラは平成17年6月に警戒区域内の島原市南木場町で発見され、同市に寄贈されるなどし同記念館に展示され災害継承に活用されているもので、映像が当時の災害現場を生々しく物語る。

 普賢岳登山のために訪れていた山口県防府市の荻原悦子さんは雨のため予定を変更して来館し、「熱で溶けた展示物は広島の原爆を彷彿とさせますね」と話していた。6月22日まで(午前9時~午後6時)。入場無料。

[2008/05/28:島原新聞]

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街頭募金ウィークエンド…各種団体が協力呼びかけ

 甚大な被害が出ている中国四川省の大地震とミャンマーサイクロンの被災地を支援しようと、先週末はボランティア団体や青年団体、労働組合が島原半島内で街頭募金活動を繰り広げた。

 24日、雲仙・普賢岳噴火災害時から災害ボランティア活動などを続けているNPO法人島原ボランティア協議会(旭芳郎理事長)の会員と家族ら8人は島原市湊町の島原ショッピングモール・ウィルビーで手づくり募金箱を持って買い物客らに呼びかけた。

 現地ですでに活動している他のボランティア団体の後方支援を目的としたもので、6月22日までリサイクルショップ地球村や山口園芸など約10か所に置いた募金箱への義援金とともに、両被災地で医療・復興活動を続けている国際医療ボランティアNPO法人「AMDA(アムダ)」(本部・岡山県)に送ることに。

 旭理事長は「復興まで長期間かかると思われる大規模災害であり、これからが大事な時期となる。現地で活動しているボランティアを支えるのもボランティアであり、後方支援に力を注ぎたい」と話した。この日は中国四川省大地震被災地に支援の手を - と、(社)島原青年会議所(松尾建国理事長)もウィルビーや南島原市のジャスコ有家店、雲仙市のエレナ国見店など6か所で街頭募金活動を展開した。

 一方、25日は島原地区労働組合会議(草野勝義議長)と社民党島原支部(松本匠支部長)が島原市堀町の十八銀行島原支店前で活動を行い、組合員ら8人が参加し道行く人に呼びかけた。2時間で集まった2万7307円は「社民党中国・ミャンマー救援基金」として国連機関や日本赤十字などを通じて両被災地の医療・食料など支援に活用される。

[2008/05/27:島原新聞]

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白水川周辺などを巡回…危険予想箇所の現場調査

 梅雨期を間近に控えて島原署は26日、災害発生危険のある島原市内7か所を現場調査し、地理状況などを把握し災害発生時の対策に万全を期した。

 濱田利隆署長ら署員約10人が参加し、潮位が高くなった場合に高潮発生や家屋浸水の恐れのある高島2丁目や有馬船津町、津町、大雨により河川氾濫の恐れのある八幡町の白水川周辺などを巡回して現場の状況を把握し、住民の避難誘導など災害発生時の対応策などについて確認した。

 うち平成16年8月の台風16号の影響による高波で護岸が決壊した弁天町2丁目のホテル南風楼の有明海側も調査し、署員から当時の被害状況などを聞きながら、迅速な被害状況の把握など対策を練った。

 約400メートルにわたり決壊した護岸は同年度中に復旧工事が済んでいるが、濱田署長は「いつどのように大規模な被害が出るか分からないため、状況を的確に把握し、いつでも対応できるように徹底してのぞみたい」と話した。

[2008/05/27:島原新聞]

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夕べの集いで童話を聞く…湯江川上流の「ホタルの里」

 島原市北部を流れる湯江川の上流、「ホタルの里」で知られる川内地区で23日夜、「童話を聞こう夕べのつどい」があり、参加した約300人が"ホタルの声"に耳を傾けた。

 天気予報ではこの日、午後から雨。それでも何とか持ち、雨はほとんどなかったものの、安全策を講じて会場を急きょ、変更。高野小学校の体育館で行われた。

 ホタルの里で童話を聞く催しは、同地区でホタルの里づくりが始動した平成2年からスタート。翌平成3年6月1日、第2回集いを開いたものの、同年6月30日の普賢岳噴火に伴う土石流災害が発生。活動は一時中断のやむなきに至った。ところが3年後の平成6年、再びホタルが飛びはじめ、これに勇気付けられた同地区ホタルの里づくり保存会(代表=黒田孝博さん)、ホタルの飼育・観察に取り組んできた高野小ホタルクラブのメンバーらは活動を再開。湯江川上流の砂防堤・治山事業の進展とともに「ホタルの里」として定着してきた。

 黒田会長が、そうした経緯と現況などを解説したあと、恒例によって「有明童話の会くすのき」が登場。島原弁「ガマダス」の言葉の謂れをおもしろく説く『仁王のガマ』。「コクゾウムシ」の名前の由来を、教訓を込めて愉快に物語る『宝下駄の話』につづき、全員で『とべないホタル』の物語を読み語り。スクリーンに絵を映しながら、主人公「飛べないホタル」と足に障害がある少年、ほかの元気なホタルたちとの間で展開される"仲間を助ける犠牲の愛"、思いやり、その中で障害を克服していく主人公ホタルの心の世界が、集った人たちの心に灯りとなって染み込んでいた。

 この日、高野小学校の全校児童71人によるソーラン節の踊り、同小PTAによるスイカのサービスなどもあり、参加者らは満足げ。なかには帰途、ホタルの里(湯江川)に立ち寄り、光のメッセージを楽しむ家族らもあった。

[2008/05/25:島原新聞]

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湯江港でサメ揚がる…大きなハンマーヘッドシャーク、濱部さん初めてとびっくり

 22日夕方、島原市有明町の湯江漁港に1匹のサメが水揚げされた。T字型の頭部が特徴の英名「ハンマーヘッドシャーク」。全長3メートル、重さ約300キロ超(推定)。獲ったのは、漁師歴約50年の同町大三東の濱部茂春さん。「こんな大きいのは初めて見た」とびっくり。

 雲仙市国見町の多比良港-熊本の長洲港間のフェリー航路周辺の漁場でマナガツオを獲るために入れた網を午後2時ごろ引き揚げていたとき、サメがかかっていることに気づき、その巨体に驚いた。

 小魚などエサを求めて有明海にいるらしく、濱部さんは過去に小さいものを3回ほど見たことはあるが、人の背丈をはるかに超すものは初めてだという。

 漁船の側面にサメを結びつけて航行し到着した漁港ではクレーン車で船から引き揚げた。港には住民らが集まってカメラ付き携帯電話で写真を撮ったりして、ちょっとした騒ぎに。

 「サメは売り物にならん。近所ん人と一緒に食おう」と、湯がきなどにして一緒に味わったという。サメ肉は、魚肉というより鳥獣肉に近いものらしい-。

[2008/05/24:島原新聞]

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島原城薪能を目指し…子ども狂言、熱心に稽古

 島原に息づく伝統芸能の体験と継承を目的とした島原子ども狂言ワークショップが21日夜、島原文化会館で開講した。10月16日の第26回島原城薪能での発表を目指して、島原半島内の小中学生34人が月1回程度計8回のけい古を重ねてゆく。

 講師は、九州で子どもらに指導するなど普及を図っている泉流狂言師で萬狂言・九州代表の野村万禄氏や島原城資料館解説員の松尾卓次氏ら。この日は、けい古に先立ち一般向け公開講座もあり、野村氏が動作と謡(うたい)を交えていくつか演目を演じながら、「演じる側も観る側も場面や動きなどを想像しながら楽しんでほしい」などと狂言の魅力を紹介した。

 さっそく参加した児童らは声の出し方やけい古前後の礼など約40分間の練習に挑み、舞台に正座したまま数分間の曲を何度も繰り返した。野村氏は「1曲の間は役者になりきる集中力が大事」と呼びかけ、「自宅でも正座をするように心がけて」と課題を出した。母親の勧めで初めて参加した加津佐東小4年の渡部桂太朗君は「正座がちょっときつかったから本番までには慣れたいな」と笑顔をこぼした。

 平成16年度から続いているワークショップは5年目で、昨年11月には火山都市国際会議島原大会でも外国人参加者に披露し好評を得た。開講式で主催者の島原市教育委員会の宮崎金助教育長は「日本の伝統文化にふれることで礼儀作法や技、歴史を学ぶ貴重な体験になるはず。子どもたちには狂言を大いに楽しんでもらい、10月の発表を楽しみにしたい」などと期待を込めた。

[2008/05/23:島原新聞]

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地酒でがんばを食おう会…きき酒や俳句なども楽しむ

 地場産フグを使った料理と地酒を楽しむ「地酒でがんばを食おう会」(主催=島原地酒愛好会・がんばを食おう会実行委員会)が20日夜、島原市のホテル南風楼で開かれ、延べ約330人が集い、旨い地酒とがんば料理を楽しんだ。

 平成8年4月に島原城であったナシフグ食解禁のがんばを食おう会が発端となり、故宮崎康平氏の提唱で昭和52年に始まった地酒愛好会の行事(利き酒)とマッチングさせて平成9年から開催し、今年で11回目。

 テーブルには、トラフグの陸上養殖に取り組む島原漁業協同組合が提供したトラフグ200匹を調理した湯引きや唐揚げなどのがんば料理が並んだほか、がんば汁もふるまわれ、島原半島内の酒造メーカーのあい娘酒造(雲仙市愛野町)、伊藤酒造場(同市吾妻町)、太田酒造場(同市国見町)、加藤酒造(島原市有明町)、山崎本店酒造場(同市白土町)、浦川酒造(南島原市有家町)の地酒がずらり。

 開会式で主催者を代表し久部貞男島原商工会議所会頭が「地産地消をモットーに今宵は大いに飲んで下さい」とあいさつ。来賓の吉岡市長は「故宮崎康平氏の提唱で始まった歴史のある集い。地酒とがんば料理を味わい講評しながらPRしてゆきましょう」、県島原振興局の?本磨毅穂局長も「島原半島は県内でも有数の地場酒造メーカー過密地区であり、豊かな水と米により旨い地酒が生まれることが納得できる。地酒と地場トラフグを味わいながら盛り上げてゆきましょう」などと祝辞。

 主催者など9人で鏡開きをして楠大典県議の音頭で乾杯し、島原商工会議所女性会9人が「島原音頭」を踊って盛り上げたほか、会の立役者の島原漁協や地元酒造メーカー6社が紹介され、しきりに拍手を浴びていた。


[2008/05/22:島原新聞]

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コンビニでも納付できる…自動車税・期限は6月2日

 自動車税の納付が本年度からコンビニエンスストアでもできるようになった。納付期限は6月2日。早めの納付を呼びかけている。

 県総務部税務課発表によると、「平日の昼間に金融機関に行くことができない」という県民の声に応え納付機会の拡大を図ったもので、従来の金融機関に加えて主要なコンビニでも納付ができるように。コンビニでの納付時に手数料は不要。また従来の納税通知書とは異なる通知書に改正したことに伴い、封筒の裏面に民間広告を掲載し県の歳入確保を図る。

 島原半島3市を管轄する長崎県島原県税事務所(島原市新田町)によると、管内の自動車登録台数は約4万9千台(平成19年4月1日現在)で、5ナンバー小型乗用車が約2万6千台と最多。平成18年度の全県税収入約48億800万円のうち自動車税収入は約15億9千万円で、全体に占める割合は35.3%で最高。次いで個人県民税約13億8千万円(30.7%)、法人二税約13億8千万円(17.9%)となっている。

[2008/05/20:島原新聞]

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雲仙殉教祭で熱い祈り…県内外から約二千人参列

 今秋11月24日、長崎市で催される日本人キリシタン殉教者百八十八人の列福式まで、あと半年。最大の殉教地島原半島の雲仙で5月18日、第二十五回殉教祭があり、県内外から参列した約二千人が彼らのの信仰を慕い、熱い祈りを捧げた。

 雲仙の地獄に投げ込まれ殉教したキリシタンのうち、「島原町」出身の内堀作右衛門は「聖イナショの組」のリーダーであり、「柱石」的存在だった。彼の3人の子どもは一週間前、大手川河口の有明海に沈められ、殉教。父・作右衛門は他の15人とともに1627年2月28日、地獄の熱湯の中に落とされ、息絶えた。

 この日、説教を担当した葛嶋秀信神父(島原教会主任司祭)は、「作右衛門は(この時)、"いとも尊きご聖体は讃美せられますように-"と祈った。同年5月17日、同じく雲仙地獄で命を捧げた10人のうち、ヨアキム峰助太夫(口之津出身)は途中、俵石で?今まで天国は遠い所にあると思っていたが、いま、これほど近くにそれを見て、私の心は喜びでおどる?と詩を詠んだ。彼らは日々、ご聖体の秘跡の中に復活したイエス様と出あっていた」と、島原の信者らの信仰の姿を紹介。「私たちもきょう、ミサ聖祭のなかでこれを行なうことによって、列福者百88人の信仰を讃えつつ、心新たにしたい。ペテロ岐部神父(列福予定者百88人の1人)が"神からの恵みの風に信頼し、帆を張って出発します"と祈ったように、私たちも同じような信仰、祈りを継いでいきたい」と語りかけた。

 続いて信者代表3人が「殉教者は、先祖たちが遺した私たちの道標(みちしるべ)」。「殉教者の中には子どもたちもいた。この社会のなかで主を証し、流されることなく強く生きることができますように-」と祈祷。小瀬良明神父によるパンとブドウ酒の聖別。18人の司祭による聖体拝領と続き、最後は滑石教会所属の2人の小学生が、半島殉教者の話を聞いて書いた作文を発表。「父母と一緒に木に縛られ、火がかけられた。どうしてキリストを信じる人が-と悲しく思いましたが、私も毎日、精一杯生きていきたい」。「ひどい扱いをされても信仰を守り捨てなかったことは、とてもすごいこと。私はいま、それを素晴らしいことと思えるようになりました」と告白した。

 途中、鶯の鳴き声も聞こえ、それにこだまするかのように参列者一同、「平和の賛歌」や「新しい人になるように」、「さいわい」など聖歌を讃美。引き続き、雲仙地獄にある殉教記念碑まで巡礼行した。

[2008/05/20:島原新聞]

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表参道に大鳥居を設置…正地稲荷講20周年を祝う

 額束(がくづか)に「正地稲荷神社」、右手の石柱に「正地伏見稲荷講二十周年」、左側に「平成二十年五月吉日 有志一同」の文字がそれぞれ彫り込まれた大鳥居がこのほど、島原市栄町の大通りにお目見え。17日、除幕式があった。

 同鳥居は、正地稲荷神社(片山正斎主)の正地伏見稲荷講発足20周年を記念して設置。昨年、中国福建省福州市の石材工場に製造加工を依頼し、今年1月、パーツが搬入された。左右2本の石柱は、継ぎ目のない一本もの。笠木(かさぎ)は普通、3つに分かれるが、これは左右2つが中央部分で接合している。

 この日午前10時から、来賓含め約百人が参列して社殿で記念の神事が執り行われ、その後、大通りまで移動して大鳥居の除幕式があった。片山起延副斎主が左右の石柱にお神酒をかけて潔めたあと、代表者が紅白の綱を引いて除幕。額束の「正地稲荷神社」の文字が初夏の陽光に輝いた。また、同祝祭実行委員長・前田千穂氏はじめ、谷口英夫副市長、大久保潔重参議院議員、加藤寛治県議会議員(代理)、楠大典県議会議員、相談役の鐘ケ江管一氏、山本蔦五郎氏ら来賓あわせて7人がテープカットをして、通り初め。再び社殿に戻り、紅白のもちまきなどして参列者一同、完成を祝った。

 引き続き会場を九十九ホテルに移し、祝賀会が催された。

[2008/05/20:島原新聞]

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動物のことをあれこれ…先生役の農高生から学ぶ

 島原農高で飼育されている動物とふれあう体験学習「島農アニマルキッズクラブ」が17日、開講した。10月まで計5回開かれ、島原市内の小中学生30人が"先生"の高校生から指導を受けながら広く動物のことを学ぶ。

 平成14年度から開催され7年目。飼育体験をはじめヒツジの毛刈りや対馬の在来馬「対州馬」の乗馬、乳牛の乳搾りやバターづくりなど各種体験をするほか、参加者自らが選んだ動物について課題を見出し、指導する社会動物部(山崎文晶部長、部員33人)と一緒に学びを深めてゆく。

 開講式で主催者の龍山不二男校長と市教育委員会社会教育課の奥平富正課長は「動物と大いにふれあい、高校生のお兄さんお姉さんから学びながら、物知りになって」などとあいさつ。児童らはさっそく高校生に指導してもらいながらヒツジを抱いたり、畜舎のフン掃除やエサやりなどに取り組んだ。

 子ヒツジなどを優しく抱き上げながら「かわいい」と笑顔をこぼしていた島原一小3年の近藤紀衣さんは「抱き方やしつけ方を勉強したいな」と話していた。

[2008/05/20:島原新聞]

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早く市の指定史跡に…高島観音回向堂で供養祭

 216年前の寛政4年(1792年)の「島原大変」の犠牲者を祀った島原市高島1丁目の高島観音回向堂で17日に供養祭が営まれ、地元住民らが御霊の冥福を祈った。

 回向堂は当時の島原藩主松平忠馮(ただより)公により建立されたもので、高島1丁目町内会(坂梨祐輔会長)や高島2丁目町内会(進藤繁信会長)、縁故の人々で組織された「高島観音回向堂護持会」(内島昭治会長)が毎年供養祭を行っている。

 本光寺の僧侶の読経に続き参列者が次々に焼香をあげ、末永く供養を続けてゆくことを誓ったほか、内島会長は「回向堂を市の重要な史跡に指定を - 」と期待を込めた。

 またホトトギス同人の平尾圭太氏は次の献句を披露した。

[2008/05/18:島原新聞]

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呉から掃海艇2隻が入港…1日艇長にミス島原の山口さん、一般に公開し体験航海も

 海上自衛隊第101掃海隊(広島県の呉所属)の掃海艇2隻が16日に島原市の島原新港に入港し、18日まで一般に公開されている。

 海中の機雷の処分や味方艦船の航行の安全を見守るなどの任務に従事する掃海艇を市民らに知ってもらい自衛隊に対する理解を深めることなどを目的に入港したもので、島原半島では島原、雲仙両市で1年ごとに実施。掃海艇は「かみしま」と「おぎしま」(長さ55メートル・排水量440トン)の2隻で、早田修2等海佐を司令に吉田茂1等海尉、早坂宗治3等海佐の両艇長ら69名の隊員が乗艦している。

 17日は昼前から「1日艇長」の任命式があり、早坂艇長から自衛官制服姿のミス島原の山口祐賀子さんに任命書が手渡され、1列に並んだ隊員らが敬礼。訪れた家族連れは停泊した掃海艇に次々と乗り込み、艇内や甲板を自由に見学しながら装備などに興味を示していた。

18日の一般公開は午前9時~11時半と午後1時~午後4時で、停泊した状態で自由に見学可。有明海を周回する体験航海は午前10時~午前11時と午後2時~午後3時の2回行われ(各定員100人)、事前に募集した人が対象だが、席が余っていれば乗ることもできるそうで、1時間前には現地で受付を。

[2008/05/18:島原新聞]

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もっと徹底して下さい…プラスチック製の容器・包装の分別、現状は最低のDクラス

 島原市は旧島原地区で家庭などから出されるプラスチック製の容器・包装の分別の徹底を再度、呼びかけている。

 2月にあったリサイクル関係団体の平成19年度検査で、プラ製以外のビンやスプレー缶などの不純物が約25%含まれていることが判明したため。検査はベールと呼ばれる圧縮したゴミのかたまり3個(平均重量85キロ)を対象に行われ、"純物"のプラ製の割合が75.67%という判定が出たもので、3段階で最低のDランクとなった。

 そういった現状を受け、15日に森岳公民館であった「さくら女性学級」では市教育委員会の出前講座の一つ「ゴミの分別・リサイクルについて」を活用し、同市保健環境課の職員から学んだ。森岳地区婦人会(肘井裕子会長)の会員ら64人が参加し、講話とクイズを通じてプラ製の分別徹底のさらなる推進や積極的リサイクルやマイバッグ運動の推進などによるゴミの減量化などについて再認識した。

 保健環境課によると、今夏に再検査があるという。プラ製の収集ゴミには注射器や刃物なども混入していたそうで、このまま不純物を含む割合が高い状態が続けば、将来はリサイクル業者に引き取ってもらえない恐れがあるため、出前講座での学習をはじめ町内会で文書を回覧したり、FMしまばらを通じて呼びかけるなど周知を図ることに。

 が、講座などに参加するのは意識が高い人ばかりのため、それ以外の人にどう呼びかけてゆくかが課題。保健環境課では「地域において率先して取り組んでもらい、一人ひとりの意識を高めていただきたい」と協力を求めている。

[2008/05/17:島原新聞]

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キャンドルづくり…三会小4年が約120個

 平成3年6月3日の雲仙・普賢岳噴火災害の大火砕流による犠牲者を追悼しようと、キャンドルづくり教室が16日、島原三会小で行われ、4年生46人が牛乳パックで型どりするなどしてキャンドル約120個を制作した。

 6月3日夜に雲仙岳災害記念館が主催する追悼イベント「第2回いのりの灯(ともしび)」の一環で開かれたもので、今月19日には島原一小の3年生90人が制作に取り組む。イベントでは地元の子どもたち手づくりのキャンドルに火を灯して犠牲者への追悼の意を示すとともに、災害を伝承してゆくきっかけにしてもらう。

 この日は、島原青年会議所などの会員らが昨年の第1回追悼イベントで使ったロウソクなどを溶かして牛乳パックに入れて児童らが水で冷やしながら固めたあと、クレヨンなどで装飾をしてキャンドルを完成させた。

 また雲仙岳災害記念館の語り部ボランティア大石和美さんが火砕流の写真などを見せながら噴火災害時の様子を語り聞かせ、「犠牲になられた方々はもっと生きたかったと思う。6・3のいのりの日には命の大切さを感じてほしいから、人や自分の命を大切にする優しい人になってほしい」などと呼びかけていた。

[2008/05/17:島原新聞]

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今後"発掘調査"を本格化「かんざらしマップ」を作成

 島原の名物「かんざらし」を提供する店を紹介する「かんざらしマップ」を、島原市商工観光課が作成した。今のところ暫定版マップのため、今後、職員が食べ歩いて探すなど市内全域の店をコンプリート(制覇)し、完全版を作成する考え。

 10、11日に長崎市であったイベント「KTNの日」でかんざらしの無料試食を行った際に1千部を作成したもので、来場者に配り島原への誘客を図った。特段の予算措置を必要とせず職員のアイデアで取り組む「ゼロ予算事業」の一環で実施し、将来的には、かんざらしだけでなく具雑煮やそうめんなど島原名物グルメマップの作成を目指すという。

 「かんざらしはまさにシンプル・イズ・ベストのスイーツ。だが、白玉のやわらかさやサイズ、シロップなどそれぞれのこだわりがある。それも発掘しながら島原名物を観光客の方々にPRしてゆきたい」と担当の佐藤元俊さん。マップはまだ銀座食堂やcafe&garalley「men すずみ」、中屋など9か所しか網羅しておらず、これからが"発掘調査"の本番。市民からの情報提供も受け付ける。

現在のマップは、しまばら観光ブログ「よかとこ案内人による ここがよかばい!!」
http://shimabara.yokagena.jp/)でダウンロードできるほか、商工観光課でも配布している。

[2008/05/16:島原新聞]

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歴史的ゆかりで松平文庫を…愛知県幸田町議一行が視察

 愛知県額田郡幸田町の町議会議員文教福祉常任委員(鈴木三津男委員長)の一行8人が14日、島原市を訪れ、松平文庫などを視察した。

 幸田町「深溝(ふこうず)」は、島原藩を治めた松平氏の発祥の地。深溝松平氏初代・松平忠定が建立した菩提寺・本光寺(元源光寺)があり、島原市と歴史的ゆかりがある。

 一行8人はこの日、島原本光寺に参詣したあと午前10時半、市指定文化財「松平文庫」がある島原図書館に到着。島原市側は市教育委員会の奥平社会教育課長、松尾司郎松平文庫管理員、市議会教育厚生委員の古川隆三郎氏らが出迎えた。

 はじめに会議室で意見交換をおこない、以前幸田町を訪問したことがある古川議員らが「よしみ」を披露して歓迎。これに対し、幸田町の鈴木議員が来市の主旨を伝え、笹野康男議長ら一同が自己紹介。質疑を交わし、松平文庫が市文化財として指定された経緯や文書の保管、補修、活用状況等について理解を深めた。

 その中で鈴木委員長は、「(今回訪れた)8人中、5人は深溝に住んでいる。幸田町には現在、民具等を展示した郷土資料館があるが、歴史文書資料を専門的に扱う施設はない。ゆくゆくは人材を育て、専門の施設をもちたい」と談。他の委員らも「資料の活用、展示企画のPRはどうしていますか」。「文庫の中に幸田町のことを記述したものはあるか」。「松平殿が島原を治めたことは、いいことだったのか。」などと問いかけた。

 このあと、二階の同文庫を直接見学。保管状況、補修のやり方など熱心に視察した。また、一階の展示室ではこの日のため臨時的に展示された刈谷の絵図、長篠合戦の絵図など、身近な資料を目の当たりにし、「あらためて深い縁を感じた」様子。午後は有明文化会館に足をのばし、考古資料展示室「縄文の里」を見学した。

[2008/05/16:島原新聞]

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ロバやヤギ・ヒツジなど…海浜公園で「ふれあい動物園」

 晴天に恵まれた11日、島原市霊南1丁目の島原海浜公園(霊南埋立地)で「ふれあい動物園in島原海浜公園」が開催され、家族連れが島原農高飼育のロバやヤギ、ヒツジなど約20種類約60頭とふれあった。

 平成4年度に使用開始となった同公園は雑草が生い茂りゴミが散乱するなど老朽化が進んでいるため、管理する県島原振興局が同校とタイアップして実施した公園再生のためのイベントで、昨年11月の開催から2回目。

 ヤギなどに雑草を食べさせることで除草処理費用軽減を図る同校社会動物部(山崎文晶部長、部員33人)の「ヤギ・ヒツジECOプロジェクト」も繰り広げ、振興局職員5人がボランティアで草刈りなどの清掃も実施。訪れた親子は生徒の案内や指導を受けながらミニチュアホースの乗馬体験やウサギを抱いたりして楽しみ、同プロジェクトも見学し環境に対する意識も高めた。

 ふだん「憩いの場」としての利用が少ない同公園はこの日、延べ611人が訪れにぎわった。イベントは本年度中に再度開催する予定。

[2008/05/15:島原新聞]

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県外在住者にお願い…ふるさとしまばら寄附金

 島原市はこのほど「ふるさとしまばら寄附金」を導入した。市出身者で県外在住者やスポーツ大会などで同市を訪れたことのある人などに寄附を通じて支援してもらい、市の活性化を図る。

 寄せられた寄附金は、地域にあった交通体制の整備や各種スポーツ大会・イベントの誘致などの「地域活性化のための事業」と、歴史的遺産や自然環境の保全、高齢化・少子化などの「まちづくりのための事業」の2項目に役立てることにしており、寄附する人は活用先を指定できる。

 本年度はホームページ(http://www.city.shimabara.lg.jp/)で周知を図り、集まった寄附金は、本年度中に既存の「同市ふるさとづくり基金」を改正するか、あらたに基金を創設するかして組み入れる予定で、寄附金を活用した事業の実施は来年度以降になる見込み。地域振興課によると、これまでに他県在住者から1件問い合わせがあり、資料を送付したという。17日に東京プリンスホテルで開催される関東島原半島会創立60周年記念大会には吉岡市長らが出席し、同寄附金の資料500部を使いPRする。

 4月末に施行された「ふるさと納税」制度に伴い導入したもので、同制度では従来の適用限度額10万円が5千円に引き下げられるなど、寄附した際の住民税や所得税の減額措置が拡大された。申し込みなどは地域振興課(TEL:0957-62-8138)、寄附に関する税金控除などについては税務課(TEL:0957-62-8015)へ。

[2008/05/15:島原新聞]

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吉岡市長も受講…AED救急講習会

 1分、1秒を争う救命救急処置 - 誰でも使える自動体外式除細動器(AED)の普及に伴い島原市は8、9、13の3日間、職員を対象に同機器を用いた救急法講習会を開催し、計120人が受講した。

 同市では多くの市民が訪れる本庁舎と有明庁舎にこのほど、同機器を各一台設置したため、初めて職員対象の講習会を行った。

 導入した同型のAEDを用い、島原消防署員が実践さながらに指導。ダミー人形を使ったデモンストレーションのあと説明を受けた職員らは人工呼吸から心配蘇生に続き、実際にAEDを使った救命処置の要領を学んだ。

 消防署にAEDが導入された当時、1度使い方を学んだという吉岡市長もあらためて今回、職員とともに受講。「4年経ったら忘れている。訓練なのでできたが、いざ本番となれば戸惑うかもしれない。日ごろから定期的な訓練が大切だ」と語った。今後、全職員420人を受講させる方針だ。

 同市では各種スポーツ施設や文化施設、保健・福祉施設を含め計13台のAEDを設置しているが、吉岡市長は今後も年次計画で配置していく考えも示した。

 また、スポーツ施設や文化施設を運営している市教育文化振興事業団でも12日、職員ら30人を対象に同様の講習会を行った。

[2008/05/14:島原新聞]

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島原道路は重点的に…金子知事が島原市を視察、FMしまばらにも生出演

 金子知事は12日、県内現地視察と地元との意見交換のため島原市を訪れた。市内の企業など産業、各種公共施設、普賢岳噴火被災地の復旧・復興状況等を視察。地元の要望が強い地域高規格道路「島原道路」(南島原市深江町~諫早市間約50キロ)の整備促進については今後も重点的に取り組む姿勢を示した。

 県内各地域の現場に知事自らが直接足を運び、実情を把握するため県民の声を聞き、今後の県政の立案・遂行に役立てるもの。同様の現地視察での来島は昨年1月以来約1年4か月ぶり。今春オープンした島原温泉「ゆとろぎの湯」を皮切りに、旧広馬場交番を活用した白山地区安全安心連絡会の取り組み、島原中央道路の進捗状況、水無川導流堤で行われている年次計画の記念植樹の状況など11か所を見てまわった。

 島原文化会館中ホールでは市民との意見交換会が行われ、市議会や各種市民団体の代表らを含め約100人が参加した。まず金子知事自ら県の重要施策等について直接、方針を説明。人口の減少が進む中、交流人増・観光振興の核となる新幹線西九州(長崎)ルートの重要性とともに、高速道路網の早期整備、耐震性が不足している県庁の建て替え計画などについて理解を求めた。

 直接膝を交え、地元の声に耳を傾ける知事に市民からは医師不足等により診療科目が減少している県立島原病院の今後の運営方針、有明海再生に向けた取り組み、企業誘致、ラグビー競技場の整備、歴史的な背景を踏まえた今後の文化行政、男女共同参画社会における女性職員の幹部登用などについて質問があった。

 とりわけ「島原道路」の早期整備を求める声は多く、金子知事は「県内の地域高規格道路の中でも島原道路については今後も重点的に予算を配分していきたい。島原中央道路(秩父が浦町~下折橋町間約4.5キロ)は平成25年以降に完成する予定と聞くが、これを20年代前半にできないか、久間先生や地元の意見もたまわりながら検討していきたい」などと述べ、全線の早期完成に向け積極的に取り組む姿勢をあらためて示した。

 また、島原半島に初めて誕生したコミュニティーラジオ局「FMしまばら」(同市白土町)は地域に密着した情報発信拠点に加え、市防災行政無線の新システムとしての機能にも期待が寄せられている。

 金子知事は同社の取り組みについて説明を受けたあと、番組にも飛び入りで生出演。「これからは地域に住む人の発想やパワーがカギを握る時代で、行政はそれを強力にバックアップしていく。島原半島は農漁業が盛んな地域。食の安全・安心、食糧自給の問題が叫ばれており、発展性のある地域だ」と期待を寄せながら地域に熱いエールを送った。

[2008/05/13:島原新聞]

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地元の"地質遺産"を学ぶ…親子でバスハイキング

 島原半島内の地質スポットを巡る島原半島地質巡検「親子バスハイキング」が10日に開催され、10組27人が参加し、平成2年に始まった雲仙・普賢岳噴火災害の火砕流や火山灰が堆積した地層などを目の当たりにして地元の"地質遺産"について学びを深めた。

 平成新山フィールドミュージアム(愛称「がんばランド」)事業の一環で学術的・科学的に価値の高いとされる半島の珍しい地質を巡ることであらた魅力の発見や火山などに興味をもってもらい、防災意識の高揚などを育むことを目的に実施。島原半島3市が一体となって国内初のジオパーク認定を目指す活動を支援する意味も込めた。

 同記念館で事前学習があり、地質に造詣の深い県教育センター職員の寺井邦久さんが地球上の地表が動いている現象や地表が動くことで断層が生まれることなどについて分かりやすく解説し、愛野展望台の断崖絶壁や諏訪の池周辺などを写真で紹介しながら「こういった割れ目(断層)は景色として残っていて見ることができる。ちょっとした崖や道路のひび割れは断層だと考えられます」などと述べた。

 参加者は同記念館に展示されている火砕流や火山灰が体積したあとが残る千本木地区の地層標本を観察したほか、バスに乗って移動しながら断層や火山堆積物などを見て回っていた。

[2008/05/11:島原新聞]

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前田さん(島原出身)がピアノ演奏…中国の胡錦濤首席の晩餐会、外務省からの要請で大役

 6日から中国の胡錦濤国家主席が来日し、福田総理との首脳会談などを経て8日夜、首相官邸で晩餐会が開催された。総理夫妻と国家主席夫妻をはじめ歴代総理など約60人が列席し、中国・上海音楽学院教授を務めている歌手の谷村新司さんの姿もあった。

 その席で島原市(マエダ音楽教室)出身で東京芸術大学大学院在籍の前田拓郎さんがピアノを演奏した。「国賓を音楽でおもてなししたい」と外務省から東京芸大に要請があり、東京芸大音楽部長自らが人選をし、ピアノの前田さんとフルートなど4人が選ばれ、大役を担うことに。外務省との打ち合わせの結果、「今回の意義を考慮した選曲を」と日本歌曲や中国の曲など数曲を4人のアンサンブルで披露。調和のとれた温かいアンサンブルが会場を包み込み、列席者はみな笑顔で終始和やかな雰囲気に満ちていたとのこと。

 前田さんら4人のあとには、北京で開催された「日中国交正常化記念スーパーライブ」などに出演し中国と関わりの深い日本人男性3人グループ「W-inds」と、中国の女性ボーカリスト1人が出演。終演後、総理と国家主席は前田さんら出演者一人ひとりと握手を交わし、和やかに会話をしたという。

 4年前に前田さんは皇太子殿下がおいでになったコンサートでもオーケストラとピアノ協奏曲を共演し、終演後には殿下と20分間にわたり歓談するという栄誉な経験をしているが、今回はそれとは異なる雰囲気で独特の使命感と緊張感があったらしい。「日中間には解決すべきさまざまな問題が山積しているが、奏でられた音楽により、列席された方々の心が少しでも和み、温かい気持ちになり、日中相互の理解と友好と平和の構築の一助になれますように - 」との思いで演奏したようだ。

 夏から秋にかけてリサイタルやコンサート出演、オーケストラとのコンチェルト共演など多忙な前田さんだが、"国賓を前にしての演奏"は生涯忘れられない出来事になったようだ。

[2008/05/11:島原新聞]

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盛大に島鉄創立百周年を祝う…北目線の存続に全力傾注、地域の振興に向け使命感

 島原半島住民の足となり郷土を支え続ける公共交通機関「島原鉄道(株)」(代表取締役社長=塩塚吉朗氏)の「創立100周年記念式典」が9日、島原観光ホテル小涌園で開催され、地域を挙げて生誕100年を盛大に祝った。

 明治41年5月5日の創立から1世紀。苦難の鉄道敷設に始まり幾多の変遷を経て地域とともに明治・大正・昭和・平成と歩み、現在も鉄道・バス・船舶・タクシー・ホテルなど手広く事業を展開する島鉄。この間、戦禍をくぐり抜け、敗戦から高度成長期、そして諫早大水害や普賢岳噴火災害といった未曾有の自然災害を乗り越える一方、合理化による経営改善も図りながら同半島の動脈として半島住民の暮らしを運び、地域の産業・経済、歴史・文化の振興発展に大きく貢献し、100周年の節目を迎えた。

 「記念式典」には塩塚社長をはじめ同社関係者、来賓として国交省九州運輸局の大黒伊勢夫局長、金子知事、吉岡市長ら地元行政や議会関係者、各種団体や企業など地元を中心に各界各層の代表など総勢約200人が出席した。

 塩塚社長は「日本の経済成長とともに業務を拡大してきたが、順風満帆に歴史を重ねてきたわけではなく、多くの厳しい試練にも直面した。長い戦時体制から敗戦、諫早大水害、普賢岳噴火災害で大きな打撃を被ったが、地域住民や全職員が一丸で復旧に取り組み、国・県のご支援により全線が開通し、新たな観光事業としてトロッコ列車の運行も始めた。しかし、少子高齢化やマイカーの普及などで輸送人員の減少に歯止めがかからず、社の存続を図るため島原外港~加津佐間の廃線という苦渋の決断を強いられた。南線廃止に際しては全国の皆様から存続の要望があったが如何ともしがたく、代替バスによる安全で安心できる運行を図っており、今後は残る諫早~島原外港間の存続に全力を傾注する。これから次の100周年に向けスタートを切る。『島原あっての島鉄、島鉄あっての島原』という気概と使命感をもって地域とともに歩み、ともに発展していくため、暮らしや観光・産業、まちづくりなど地域の振興に向け安全運行とサービスの徹底を図り、全職員一丸となって努力し、愛される島鉄を目指して頑張る」と新たな決意をもってあいさつした。

 来賓を代表して大黒局長、金子知事、吉岡市長の3氏がそれぞれ、「培ったノウハウを生かしてさらなる事業の発展に取り組まれ、地域振興、観光発展の中核となって活躍されることを願っている」、「企業自らの努力により守られている島鉄。残された路線を守るため地域のご協力をいただき、利用促進も考えていかなければ」、「たゆまぬ努力、立ち向かう精神に築かれ今日の島鉄がある。南線廃止は苦渋の決断と推察されるが、"一陽来復"の格言通り、これからの発展のため力を注いでほしい」と祝辞を述べ、久間衆議院議員などから届いた祝電が披露された。

 このあと同社の発展に貢献した南島原市社会福祉協議会、島鉄会、島鉄観光協力会の三団体に対し、塩塚社長から感謝状が贈られた。

 引き続き「祝賀会」が催され、塩塚社長や大黒局長、金子知事、吉岡市長ら代表18人による鏡開きで景気づけ、三好県議会議長の乾杯の音頭で賑やかに開幕。島鉄100年の歴史に花を添え、宅島壽雄氏(宅島建設(株)代表取締役社長)の万歳三唱の音頭で締めた。

[2008/05/10:島原新聞]

■関連サイト
-島原鉄道グループホームページ

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島原二中初優勝に輝く…諌早市長杯争奪剣道競技

 第20回諌早市長杯争奪中学校スポーツ選手権大会の剣道競技がこのほど諌早市体育館で行われ、諌早市内外から団体戦23チーム、個人戦47名が出場して熱戦を展開した。主催=諌早市、同市体育協会、同市教育委員会。

 団体戦では4パートに分かれて、総当たりの予選リーグを行ったあと、決勝トーナメントで競い合った。同大会初出場の島原二中は予選リーグを五戦全勝で突破し、決勝戦で真城中を2-0で制し初優勝に輝いた。また、最優秀選手賞には同中主将の林田匡平君が選ばれた。

[2008/05/09:島原新聞]

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GW後半・好天に恵まれ…鯉も飛び跳ね観光に一役

 例年にない好天に恵まれたことしのゴールデンウィークは、各行楽地とも多くの家族連れなどで賑わった。島原市の観光名所「島原城」には期間中(先月26日~今月6日)、約1万4200人が来場。特に後半の4連休は前年を大きく上回る観光客が訪れた。

 連休前半はいわゆる「飛び石」だったため、平日の入場者数は1日500~1000人とやや低調だったが、後半4連休に入り一気に挽回。4日は約2700人、5日も約2500人が訪れ、4日間で計8474人が来場し、昨年の後半4連休と比べ約19%の増。期間中の累計も計1万4154人にのぼり、前年より3.5%伸びた。

 また、市民の憩いの場として建設された「島原温泉ゆとろぎの湯」は観光の新名所としても期待がかかる施設で、今回初めて大型連休を迎えた。

 4月のオープンから順調に滑り出し、ゴールデンウィークに突入。特に後半4連休は溢れんばかりの盛況ぶりで、最も多かった4日の日曜日には1日で700人を超える利用があり、4日間で約2000人が気軽に温泉を楽しんだ。

 同施設を運営する島原観光産業組合(大場正文組合長)によると、2000人のうち半数以上が帰省客や観光客で、連休中に同市内で開催された高校剣道や中学サッカーのスポーツ大会、佐世保市からのウォークラリー参加者の利用も多かった、という。

 期待を上回る盛況ぶりに嬉しい悲鳴を上げながら大場組合長は「メタボリック症候群や足腰のリハビリ等に有効な歩行湯を広くPRし、今後の利用増進を図っていきたい」と話していた。

 一方、「こどもの日」の5日、同市の観光スポットの一つ「鯉の泳ぐまちポケットパーク」で、下新町町内会(西田正剛会長)による「鯉の放流」が賑やかに行われた。

 名水百選に選定された島原湧水群をさらに際立たせようと、地元町内会の発案で30年前に始まった恒例の催しは季節の風物詩になっており、観光振興にも一役買っている。

 西田会長や吉岡市長をはじめ、地元の住民や子どもたち、観光客ら約150人が参加し、この1年間に死んだ鯉を供養したあと、錦鯉100匹を放流。タライから放たれた鯉は元気に飛び跳ね、水路の清流を彩った。

[2008/05/08:島原新聞]

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全国から強豪3千人…島原高剣道錬成大会、心・技・体をみっちり!!

 平成20年度島原高剣道錬成大会が3~6日に島原復興アリーナであり、全国大会の常連校など北は山形から南は沖縄まで約70校から延べ約3千人の高校生剣士らが参加し、4日間にわたり技を磨いた。

 島高剣道部保護者会(宮崎清志会長)が主催。「剣道での人づくり」を理念に平成8年度から毎年続けられ13回目となり、ゴールデンウィークの恒例行事として定着。期間中に飛び入り参加もあり、当初の63校を上回ったという。

 4日にあった開会式で辰田幸敏校長は「全国の強豪校などが集う本大会は規模の大きさやレベルの高さが窺える。これを機に他校のよい所を学び心技体のさらなるレベルアップを図り、技を磨いて人間性を高めてもらいたい」とあいさつし、吉岡市長は「連休中の最大の行事として定着しており、剣道は青少年の健全育成に最適なもの。気合いの入った練習のあとには温泉など島原を満喫してほしい」などと歓迎の言葉を述べた。

 参加校はインターハイ3位入賞や玉龍旗大会準優勝の山形左沢(あてらざわ)高、全国選抜大会ベスト16の金沢高(石川)など全国大会上位入賞校をはじめ地区大会や県大会の優勝校など粒揃い。2チームで対戦する試合練習や技術講習会のほか、体のバランスを養うすり足など第1回大会の練習の再現もあり、みっちり剣を交えて鍛えあっていた。

[2008/05/08:島原新聞]

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ゆとろぎの湯…滑り出し順調

 島原市が同市堀町に建設した公衆浴場「島原温泉ゆとろぎの湯」が4月1日のオープンから1か月を経過した。同市によると開館当初から順調な滑り出しで、この1か月間に市民ら約6500人が利用した。

 温泉保養都市を標榜しながらホテル・旅館以外に気軽に利用できる温浴施設がなく、久しく待ち望まれていた施設。市民の健康増進はもとより憩いの場、観光振興、中心市街地の活性化を目指し整備されたもの。

 市商工観光課によると、毎週水曜日の休館日を除いた4月の実開館日は26日で、延べ6490人が利用。1日の平均は約250人で、最も多かった13日(日)には402人が詰めかけた。

 客層など入館状況をみると、開館後3時間程度は高齢者が多く、午後からは幅広い層の利用客があり、夕方以降の男性客にはサウナが人気だ。特に休館日前日(火曜日)と土・日曜日の利用が多く、市外からの観光客等は日曜日に集中。リハビリ等にも役立つ歩行湯の利用も徐々に増えてきているほか、グループや仲間で利用する常連客も定着してきており、併設する足湯と日替わりで利用する市民もいる、という。

 一方、同市が運営スタッフの研修のため先月下旬に1週間実施したモニター入浴は延べ1447人にのぼった。そこで実施したアンケート調査をもとに同市では浴室内への時計の設置や低いすの配置、脱衣室へのかごや洗面台へのいすの配置など改善を施した。

 また、主な意見としては、休憩室については「狭い」という声に対し「開放的でよい」という意見があり、このほか「堀座卓がよい」、「温泉が気持ちいい」などの感想が寄せられ、サウナは「広くてよい」と好評だった。

 同施設を運営する島原観光産業組合では当初、一日平均250~260人を見込んでおり、ほぼこれに匹敵。さらに今後の利用増進に向けた企画や商店街とのタイアップ、季節感がある薬湯なども検討されている模様。同市商工観光課では「ゴールデンウィーク期間中も是非、多くの市民の皆さんに利用してほしい」と呼びかけている。

[2008/05/03:島原新聞]

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南島原も県内6番目…「チーム・マイナス6%」に参加

 南島原市は1日、平成17年2月発効の京都議定書の目標を達成するための国民的プロジェクト「チーム・マイナス6%」に参加登録した。県内では長崎市や島原市などに次いで6番目。節電や節水などの「自発的もったいない運動」など市民レベルで自主的に取り組む行動を盛り込んだ「南島原市地球温暖化防止行動計画」などに基づき全市的に地球温暖化防止運動を広める。

 深刻化する地球温暖化の防止のために世界が協力してつくった京都議定書では日本の目標として温室効果ガス排出量の6%削減が掲げられており、これを実現するための温暖化防止国民運動がチーム・マイナス6%。個人や自治体などが自主的に参加登録し行動に移している。

 南島原市は今年3月に庁舎や公的施設の節電などの省エネ運動の徹底などを盛り込んだ「南島原市温暖化対策実行計画」を、市民や行政などで構成する同市地球温暖化防止対策協議会(旭芳郎会長、委員20人)が「南島原市地球温暖化防止行動計画」を相次いで策定し、この2計画に基づき具体的行動を起こすことに。前者の計画は平成18年度の二酸化炭素排出量約1万3048トンを基準に平成24年度の目標値を定め、排出量を6%減少するために市職員らが取り組む。

 また後者の計画は平成20年からおおむね10年間の取り組みとして、夏場の服装の調整による「クールビズ」やゴミの減量化、買い物時のマイバッグ持参の推進など市民や事業所で自主的に取り組む行動「自発的もったいない運動」など9項目を盛り込んだ。市民生活部環境課によると、「自己宣言」を行うことで自主的に取り組む個人や団体を4月中旬から募っており、現在は商工会や婦人会など6団体が参加。今後、「参加団体を増やしてゆきたい」としており、問い合わせは市民生活部環境課(TEL:050-3381-5041)へ。

[2008/05/03:島原新聞]

■関連サイト
-南島原市
-チーム・マイナス6% - みんなで止めよう温暖化

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島原中央道路に25億円…国交省の追加配分決まる

 租税特別措置法など税法の成立に伴い1日、国交省九州地方整備局に追加配分された平成20年度予算の概要が発表された。

 同局雲仙復興事務所には地域高規格道路「島原道路」の一部となる「島原中央道路」(同市秩父が浦町~下折橋町間約4.5キロ)に前年比43%増の25億円、直轄砂防事業は1%増の28億2000万円で、総額53億2000万円が配分された。

[2008/05/02:島原新聞]

■関連サイト
-島原中央道路 / 雲仙復興事務所

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お城の清掃など交流…長崎情報ビジネス専門学校、2泊3日の研修旅行で

 5月のゴールデンウィークを前に、島原市の観光シンボルの島原城が地元住民や県内の学生の手できれいになった。30日は長崎情報ビジネス専門学校(長崎市)の情報系学科など3学科の1、2年生158人が西望記念館周辺など島原城内北側で伸び放題の草をむしるなどボランティア清掃活動に汗を流した。

 新入生と在校生の親睦を図ることや県内各地のまちについて見識を広めることなどが目的の2泊3日の研修旅行の一環で取り組んだもので、「こいの泳ぐまち」などを巡る町並み散策や島原復興アリーナでのスポーツ交流なども盛り込まれ、学生らは5月2日まで市内で過ごす。

 同校総括部長の塩見英敏さんによると、ボランティア清掃は初めて実施。3年ほど前に島原を訪れた時、率先してきれいにしようと取り組む地元住民の意識の高さに感化されたそうで、大人数でできることをやり名所の保存活動の一助になれば- と取り組んだ。塩見さんは「学生たちには県内の施設を自分たちの手で守るという意識と奉仕精神を培ってもらいたい」と話した。

 また29日には天理教島原支部の約80人が宮崎康平碑や古野梅苑周辺をきれいに清掃。こちらは「昭和の日」にちなんで40年ほど続けられているという。(財)島原城振興協会の副島義一会長は「春の観光シーズンを前に清掃していただき大変ありがたい。皆さんの貴重な奉仕活動は島原城のイメージを高めてくれるはず」と感謝を述べた。

[2008/05/01:島原新聞]

■関連サイト
-長崎情報ビジネス専門学校

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