日本一の火祭り「観櫻火宴」…火縄銃のごう音で盛り上げ

 約430年前の戦国時代の史実にちなんで鎧武者姿の市民らが松明(たいまつ)を持って練り歩く日本一の火祭り「観櫻火宴(かんおうかえん)」が28日夜、雲仙市千々石町で繰り広げられ、男女約200人の松明武者行列が千々石海岸の福石公園から桜が満開の橘神社まで約2キロの道のりを「いやさかー!」の勝ちどきとともに勇壮にかっ歩した。

 戦国時代末期の1577年(天正5年)、肥前の龍造寺氏と島原半島の有馬氏との抗争で、有馬本領防衛の西口の拠点である千々石城(釜蓋城)を守り25歳の若さで自刃した千々石大和守直員(やまとのかみなおかず)の平和への願いを受け継ぎ、地域の活性化を図ろうと、同実行委員会(町田岩太委員長)が開催し、13回目。

 出陣式があった福石公園には千々石城主の直員に扮した塩田貞祐市教育長、竜造寺軍大将の政家に扮した鹿児島県の鶴丸明人さんをはじめ観光姉妹都市の鹿児島県霧島市の「隼人浜下り」や佐賀県の「佐賀鍋島三十六萬石大名行列まつり」の鎧武者姿の市民のほか、東京や愛知、大分などから集まった参加者が両軍に分かれて集結。

 今春小学校に入学する子どもが「稚児武者」に扮し大人の武者と戦いを繰り広げ、千々石中吹奏楽部の女子生徒が「御神楽」をアクロバティックに演舞。県下初という熊本県の「芦北鉄砲隊」による本物の火縄銃の演武もあり、海に向かってごう音を轟かせながら発射して盛り上げたあと、松明を手に持って出陣。

 商店街や国道をかっ歩して到着した橘神社では花見客からの歓声とフラッシュを浴び、メーンステージの千々石中グラウンドでは千々石・龍造寺両軍の戦いをモチーフにした寸劇「釜蓋城物語」や中学生になる男女が自身の夢を披露する「元服・立志式」などが繰り広げられ、島原古流会による「島原具足弓」と徳川家康由来の愛知県の「日置流雪荷派・牛久保矢場(へきりゅうせっかは・うしくぼやば)」の迫力ある弓術も披露された。

[2009/3/31:島原新聞]

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満席の聴衆を魅了…島高合唱部定期演奏会

 島原高合唱部の第20回定期演奏会が29日、島原文化会館大ホールで行われ、伝統で培われたハーモニーで聴衆を楽しませた。

 部員は部長の宮崎稔樹君(2年)をはじめ86人。平成20年度は九州合唱コンクール出場をはじめ全日本高校声楽コンクールに本多千秋さん、全九州高校音楽コンクールに前田ゆりのさんが個人県代表として出場し、同窓会での披露など精力的に活動を続けている。

 演奏会は春の恒例イベントとしてすっかり定着し、約1200の客席は満席に近い状態に。辰田幸敏校長が「部員たちは人々の心を動かし観客と感動を共有できる音楽の素晴らしさを実感し、貴重な体験となっている。『音楽は世界をつなぐ言葉』と言われるように、私たちの心に語りかけてくれる音楽を鑑賞し、合唱の世界を楽しんでいただければ」などとあいさつして開演。

 第1部は校歌を皮切りに「花」や「早春賦」など春の歌のオンパレード、第2部は20分の名曲「島よ」に挑戦。福岡市出身で元東京混成合唱団指揮者の八尋和美氏がタクトを振るなか、男という人間の宿命を島にたとえて力強く歌い上げた。

 第3部はOBら約80人が舞台に立ち、「少年時代」や定番曲「宇宙戦艦ヤマト」などを披露。第1回定期演奏会などに参加した経験のあるOBらは現役時代の思い出を語りながら、懐かしそうにハーモニーをつくりだした。

 公演終盤に宮崎部長は「20年の節目に現役で歌えることは誇り。『春になったら定期演奏会』と思っていただけるよう、より良い音楽づくりをしてゆきたい」と決意を述べ、拍手を浴びていた。

[2009/3/31:島原新聞]

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周遊型観光の拠点施設に…観光ガイド大手門番が開設

 観光ボランティアガイドによる周遊型観光を推進するため、島原署の旧大手門交番施設を活用し島原市が改修工事を施した、案内業務等の拠点施設となる「観光ガイド大手門番」の開所式が28日、同市今川町の現地で行われた。4月1日から運用を開始し、観光客の利便性の向上を図る。

 施設が建つ一帯は島原藩政時代に「大手門」があった場所。旧交番は警察の組織改編に伴い平成18年度で島原駅前に移転したため、空き施設となっていた。島原城や武家屋敷、鯉の泳ぐまち、アーケードなどをつなぐ市中心部に位置。風情のあるお城風の施設を「まちあるきの案内所」として活用しようと取り組んだもの。

 128平方メートルの敷地に建つ鉄筋コンクリート造り瓦葺2階建て(延べ床面積50平方メートル)の物件を同市が県から購入。建物の内装を全面的に改修し、トイレやカウンター、空調設備を整備したほか、玄関入口には明るく開放的な大型のガラス戸を設置し、バリアフリーのスロープ構造にした。また、内部には各種観光パンフレットや特産品等を展示紹介。各種の観光情報等も入手できるようインターネットの環境も整備した。総事業費は土地・建物の購入費を含め約1290万円。観光の振興を願って島原時計貴金属眼鏡商組合(栄木久春会長)が寄贈した掛け時計も設置されている。

 開所式には横田市長をはじめ市関係者、来賓として北浦議長ら市議会議員、島原温泉観光協会の大場正文会長ら観光業界関係者、島原観光ボランティアガイドの梅澤清会長ら会員、地元住民の代表など約50人が参加し、テープカットなどで完成を祝った。

 横田市長は「島原の旬の情報を余すことなく紹介できる周遊型観光の拠点施設として活用され、ボランティアガイドの皆さんには島原観光の顔として活躍されることを期待している。世界ジオパークの加盟を勝ち取り、多くの観光客を迎えたい」と述べた。

 施設は1日から運用を開始し、開館時間は午前10時~午後3時。観光ボランティアガイドが交替で観光客への案内業務などを行う。4~5月は無休で運営し、利用状況を見ながらその後の開館時間や休館日を検討する、という。

[2009/3/29:島原新聞]

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