火山灰粘土で土産品を…黒田さんの指導で講習


 火山灰粘土を使った美術工芸品「粘土の花」で有名な黒田幸子氏(クレイアートジャパン主宰)を講師に迎えた講習会が23日、島原市立れいなん会館で開かれ(写真)、新たな土産品の開発に向け人材育成に取り組んだ。

 地域における雇用の創出や雇用機会の拡大、就職を支援しようと「島原健康半島構想推進協議会」が厚生労働省の委託を受けて取り組む本年度の「雇用創造促進(パッケージ)事業の一環で実施したもの。

 粘土にかかわって30年の黒田氏(大分県在住)は普賢岳噴火後の1992年、火山灰を利用した粘土を創製。独自の作品展示会や講習会等でたびたび本市を訪れており、市民にも馴染み深い。

 講習会には男性4人を含む市民ら計30人が参加。黒田氏は「人材育成がテーマの講習会だが、あまり難しく考えず、作品を土産品にするとか、どこかの店に置いてもらうことなどを手始めにまちおこしができないか」と呼びかけた。

 懇切丁寧な指導のもと参加者は玄関ドアなどに飾りつける、可愛いスリッパ型の「ウェルカムボード」などを作成。火山灰を使ったアクセサリーが県物産展で入賞した経験がある野澤商店(島原市片町)の野澤忠央さん(46)は「火山灰の花とかけ合わせた新商品が出来れば?」と話していた。

 講習会を開催した同市企画課では「これを一つのヒントとして、土産品の開発やビジネスに役立ててもらえれば - 」と期待を寄せていた。

[2008/02/28:島原新聞]

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島原中央高校卒業式…41人の新たな門出を祝福


 公立高校に先駆けて島原半島唯一の私立校、島原中央高校の第42回卒業証書授与式が26日に行われ、41人のあらたな門出を祝った。

 保護者や来賓、在校生が見守るなか卒業生が入場し、古瀬正昭校長が卒業生代表の平尾卓也君に卒業証書を手渡したあと、「思い出深いこの3年間を人生の貴重な財産と心の糧にし、多くの人との出会いを大切にしながら、一人ひとりが自分の良さを発揮し、生きがいのある人生を送ってほしい」などと、はなむけの言葉。

 在校生代表の豊永昇平君(2年)は先輩と過ごした日々を思い起こしながら「校訓の『三愛三徳』の精神を忘れずにつき進んで下さい」などと送辞を述べたのに対し、卒業生総代の松田知己(ともみ)さんが2年間の思い出を涙ながらに振り返りながら「よき先生方、よき仲間と出会い、家族に支えられて過ごした3年間は人生の宝です。これからは、それぞれの道を歩んでゆくけれど、いつまでも私たちの心の支えであって下さい」と答辞。卒業生たちは「蛍の光」と最後の校歌を合唱し、母校をあとにした。

 なお卒業後の進路は▽進学17人▽県内就職8人▽県外就職8人 - などとなっており、卒業生たちはそれぞれの道を歩んでゆく。

[2008/02/27:島原新聞]

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呼吸器内科医師の派遣を…島原病院の患者が署名運動


 3月末で県立島原病院への呼吸器内科医師の派遣がなくなり、4月から同科が休止されることから、同病院の患者らでつくる「島原半島の医療を守る会」(患者代表=黒田克明氏・平田重夫氏)はこのほど、長崎大学医学部に対し引き続き医師の派遣を求める署名運動を始めた。

 黒田氏によると、島原病院では全国に誇れる放射線治療が行われているが、同学部から呼吸器内科医師の派遣がなくなると、肺がんなど処置後の診療に大きな支障を来たす、という。

 趣意書では「肺がん、肺炎、喘息など呼吸器系疾患に罹っている患者は安心して生活できない。特に肺がん等で専門の高度な検査・治療が必要な人は島原半島以外の病院へ通院しなければならず、公共交通機関が不便な半島では高齢者や車を利用できない人は治療が受けられなくなる」として、引き続き島原病院への専門医師派遣を求めている。

 同会では同半島で5千人の署名を目指しており、3月10日ごろ、同医学部・歯学部附属病院長と同学部長に提出する予定だ。

 黒田氏は「島原病院から皮膚科、小児科、眼科、呼吸器内科が閉鎖に追い込まれ、このまま医師の供給がない状態が続くと地域住民は安心した生活ができない。特に呼吸器内科の場合は風邪や肺炎など、高齢化が進行する中で需要は多く、また、肺がんの経過診察には欠かせない存在。住民の命、地域医療を守るため何とか医師を派遣してもらえるよう皆さんのご協力をお願いしたい」と切望している。

[2008/02/22:島原新聞]

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島原トレセンが優勝…三県少年サッカー大会で熱戦を展開


 島原・天草・長島架橋構想と九州西岸軸構想の推進を図る交流イベント「三県少年サッカー大会」(主催=同架橋建設促進協議会)が17日、天草郡苓北町の九電ふれあい広場グラウンドで行われ、島原トレセンU-12が出水クレインズ(鹿児島県)を4-1で破り見事!!優勝を決めた。

 長崎・熊本・鹿児島の三県架橋構想の実現に向け地域間の交流と連携を図り、架橋の必要性をアピールするため毎年開催している大会。今回は開催地の熊本県から4チーム、鹿児島県から2チーム、本県からは島原市トレセンと雲仙市・南島原市選抜の2チームの計8チームが参加し熱戦を繰り広げた。

 最優秀選手には優勝した島原トレセンの岩橋聡志選手(島原三小6年)、優秀選手8人のうち本県からは同トレセンの吉田紳之助(島原四小6年)、雲仙市・南島原市選抜の本多力也(神代小6年)両選手が選ばれた。

[2008/02/21:島原新聞]

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神代小路に案内板…緋寒桜は昨年よりきれい


 緋寒桜の名所として知られる雲仙市国見町神代の旧鍋島家住宅(通称「鍋島邸」)は昨年6月、国の重要文化財に指定され、それ以前、神代小路のまちなみも国の伝統的建造物群保存地区に指定された。そんな経緯もあってか、同邸の緋寒桜は「去年よりずっと、きれいになった」。

 例年、いまごろ満開になるのに、今年はまだ三分咲き。連日押し寄せるツアー客をはじめ近遠の観光客らを前に、「はにかみ」がちだ。

 そんな中、同小路のまちなみと、歴史空間を散策する「緋寒桜の郷あるき」が今月17日、「緋寒桜の郷まつり」の一環として開かれた。同邸庭園での茶席「野点て」や、特設ステージでのオカリナ、ブラスバンド、和太鼓等の演奏。夜は同小路に灯りをともし、胡弓、尺八、琴、三味線などのライトアップコンサートで至福のひとときを演出した。

 また同日、財団法人十八銀行社会開発基金によって設置された案内看板の除幕式が午後1時半からあり、宮原泰治郎十八銀行常務執行役、奥村新太郎雲仙市長らも来路。宮原氏は「神代小路は、まちなみと情緒ゆたかなところ。歴史公園として整備する計画に私どもも賛同、(助成)寄贈を決定した。観光客はもとより、地元住民にも、さらに関心を持っていただく一助になれば幸いです」とあいさつ。奥村市長は「(案内板は)和瓦付きの、当地の景観にマッチする造り。案内役を果たしてくれるものと期待します。これから全国に誇れるまちづくりをすすめていきたい」と謝辞を述べた。

[2008/02/20:島原新聞]

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家族連れで楽しい一日…第9回島原子どもフェスティバル


 「みんなで協力して楽しい一日をつくりあげよう」をテーマに、島原市内の児童・生徒自らが企画・運営する第9回島原子どもフェスティバル(同実行委員会主催)が17日、島原文化会館と森岳公民館であり、多くの家族連れなどでにぎわった。

 島原二小不知火太鼓の元気なバチさばきで開幕し、子どもスタッフ代表の奥平諒一君(18)=島原中央高3年=は「みんなで協力して楽しい一日にしようと頑張ってきた。子どもも大人も良い思い出にしてほしい」などとあいさつし、募集したテーマやシンボルキャラクターなどの受賞者に表彰状を手渡した。

 西田正剛実行委員長は「子どもが自分たちの手でつくりあげることが大事。きっと素晴らしい1日になるでしょう」などと呼びかけ、来賓の吉岡市長も祝辞を述べた。

 会場には焼きそばやタコヤキなどの飲食コーナー、手づくり迷路や合唱や読み聞かせコーナー、島原消防署などの協力によりはしご車や白バイの体験コーナー、島原農高によるミニ動物園などが設けられ、思い思いのコーナーを楽しむ親子などの姿が。大人スタッフ約200人のサポートを受けながら子どもスタッフ約120人がしっかり切り盛りしていた。

[2008/02/19:島原新聞]

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けがを乗り越え初の金賞…島商吹奏楽部の古賀さんら


 島原商高吹奏学部が第33回九州アンサンブルコンテスト(宮崎県都城市・9、10日)に初出場し、初の金賞を受賞した。3年の古賀めいさん(18)と佐藤歩美さん(18)、2年の深堀睦さん(17)と宮?愛さん(17)のクラリネット四重奏で挑んだ同コン。古賀さんは交通事故で負ったけがを乗り越えての挑戦だった。4人で支え合ってつかんだ「金」 - 喜びはひとしおだ。

 同コンまで約1か月と迫った1月6日、古賀さんは市内で交通事故にあい、頭と足をけがした。連絡を受けた顧問の下田雄二教諭は安否を確認したあと、「指は動くか」と思わず尋ねた。「大丈夫です」と答える古賀さん。入院の必要はなかったが、自宅療養中には毎日、部員が見舞いに来てくれた。「県大会より演奏がうまくいかなくなった」と感じた古賀さんは「他の3人に迷惑かけちゃだめ。頑張らなきゃ」と毎日練習に力を入れるように。けがは本番までにはほぼ完治した。

 演奏したのは約半年間練習してきた「六つのオーディションのための小品より」。結果発表の瞬間、思わぬ金賞に驚きを隠せず表彰状を何度も見直したという。

 12月にあった県大会ではプレッシャーから「賞にこだわった」そうだが、同コンには「音楽を楽しもう」と無欲で挑んだ。他の3年生からのアドバイスや保護者の支えもあり、下田教諭は「県大会より格段の出来で、のびのびとした演奏だった」と称える。

 コンテストには九州各県の小学校から一般まで五部門に計111団体が出場し、高校の部では9校が金賞に。県大会で代表に選ばれた4校のなかで最下位だったが、同コンでは県代表4校のうち唯一の金賞だった。古賀さんは「3年間で最後のチャンスだった。練習を頑張ったら結果があらわれてくれた。やりきれてよかった」とほほ笑んだ。

 なお3月16日午後2時からは島原文化会館で第26回定期演奏会(入場無料)を開く。多くの来場を - 。

[2008/02/17:島原新聞]

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一足早く春の香りを…九州電力スズランと車椅子を贈る


 九州電力(株)島原営業所(所長=針尾忠男氏)は15日、島原半島の福祉施設や官公庁等に鉢植えのスズランを贈り一足早い春の香りを届けるとともに、地域への感謝活動の一環として3市に1台ずつ車椅子も寄贈した。

 魅力あるまちづくりに貢献するため、文化・スポーツ・ボランティアなど諸活動を繰り広げ、「地域社会との共生」を目指す同社が昭和56年から実施しているスズランの寄贈。

 贈られたのはユーラシア大陸と北米に自生し、ドイツが世界的な産地のため「ドイツスズラン」と呼ばれるもの。日本のスズランより葉は丸みがあって厚く濃緑色で光沢があり、花が大きいなど観賞価値が高いとされる。

 自然のものは5月ごろ開花するが、球芽を休眠から覚まさせ花芽が形成されるようにする低温処理と、その後の成育を促進させる電熱温床栽培技術を同社生物資源研究センター前原分場(福岡県前原市)で施しており、2月に開花するようにしたもの。

 一方、車椅子の寄贈は地域への貢献活動の一環として「福祉関係にも取り組んでみては - 」と新たに実施したもので、島原市には針尾所長らがスズラン5鉢と一緒に届けた。

 垂木台地森林公園への植樹やその後の手入れ作業、島原城周辺等の清掃活動、島原城春ののぼり揚げへの参加など様々な活動に取り組む同営業所の針尾所長は「これからもできる限り地域に貢献していきたい」と語った。

 贈り物を受け取った吉岡市長は「毎年ありがたい。(スズランで)ことしも春が来るなあ」と感謝し、「車椅子は不足しているのでとても助かる」と喜んでいた。

 車椅子は4月にオープンする温浴施設「島原温泉ゆとろぎの湯」に配置し、利用してもらう方針。気温にデリケートなスズランは育ちやすい場所を研究し、市民らに観てもらう予定だ。

 同営業所では同日、半島内15か所にスズラン計44鉢と、3市に車椅子各1台を届けた。

[2008/02/16:島原新聞]

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緑の多かった昔の姿に…島原ライオンズクラブ50周年記念、ヒカンザクラを百本植える


 昨年10月に結成50周年を迎えた記念事業の一環で島原ライオンズクラブ(前田保幸会長、会員103人)は14日、島原市鎌田町の水無川導流堤周辺にヒカンザクラ100本を植え、緑の復元と桜の名所になることを願った。

 平成2年11月に始まった雲仙・普賢岳噴火災害で失われた緑を取り戻そうと、同クラブはこれまでに千本木地区などに自生種のヤマザクラやタブノキなどを植える活動を続けており、植樹活動は今回で4回目。今回は島原温泉観光協会や島原温泉旅館組合などが「ヒカンザクラの名所にしよう」と取り組む活動に賛同し、緑の復元を願うとともに観光名所や市民の憩いの場にしてもらおうと、この地に植樹することに。

 植樹には会員や市、県、国関係者、地元住民など約50人が参加し、前田会長(58)が「噴火災害で被害を受けたこの地も復興し、緑を取り戻しつつあると思う。緑が多かった昔の姿を取り戻そうという植樹活動が、まちおこしの一助になることを願いたい」とあいさつ。吉岡市長が「冬から春にかけてこの地が一大花の名所になれば」などと祝辞を述べたあと、スコップで土をかけていった。

 ほかに、われん川の清掃やウメの植樹活動などを行うNPO法人島原普賢会(大町辰朗会長)に草刈り機2台とウメの苗木100本も贈呈した。導流堤に並行した道路沿いに植えられたヒカンザクラは十数年育った高さ約3mの木。早ければ早春には花開くという。

[2008/02/15:島原新聞]

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深江6年女子など優勝…熱戦!!南島原綱引き大会【動画あり】


 市民の親睦・融和を図り地域の連帯感を醸成し、併せて体力の保持・増進を目的とした「第2回南島原市綱引き大会」が10日、同市深江体育館で行われ、力自慢の市民らがチームワークとマッスルパワーを競い合った。

 「平成の大合併」で誕生した同市の船出を記念し昨年から始まった同大会には今回、「小学生」、「一般男女混合」、「一般」の3部にクラスや職場、地域、スポーツクラブなどで編成した計45チームの総勢約500人が出場した。

 開会式で大会会長の松島市長は「綱引きはいま全国で盛んに行われており、大人から子どもまで性別を問わず楽しめるもの。一本の綱を引き込み、共通目的で同じ方向へ邁進するこの競技は置き換えれば、市がこれから直面する幾多の困難に立ち向かい、心一つに団結する、そんな姿に思えてならない。選手・応援の皆さん、日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮し、和気あいあいと熱気に満ちた大会を期待する」とあいさつ。

 小林小の稲田翔太君(11)=小林小5年ホークスチーム=が「選手一同、日ごろの練習の成果を十二分に発揮し正々堂々と戦う」と力強く選手宣誓し、全員で入念に準備体操を行ったあと、熱戦を繰り広げた。成績は次の通り。

[2008/02/14:島原新聞]



[2008/02/19:しまばらNOW]

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がまだすリーグ開幕…来月8日まで交流試合


 サッカーのプロチームなどが集い交流試合を行う「島原がまだすリーグ2008」が10日、島原市営陸上競技場で開幕。開幕戦は雲仙市国見町出身の小林伸二監督率いるJ2のモンテディオ山形が、中国サッカーリーグ(地域リーグ)のレノファ山口FCを9-0でくだした。

 モンテディオ山形は木藤健太、園田拓也両選手=いずれも国見高出身=と地元出身選手も出場。うち島原市出身の木藤選手は初日、前後半フル出場しDFとしてピッチを走りまわり、地元ファンの声援を受けていた。

 また初日午前中にあった島原、雲仙両市の小学生選抜チームによる試合は7-2で島原市トレセンに軍配が上がり、2日目のV・ファーレン長崎と三菱重工長崎=いずれも九州サッカーリーグ=の地元勢同士の対決は3-2で三菱重工が接戦をものにした。

 島原がまだすリーグ開催実行委員会(会長=久部貞男・島原商工会議所会頭)主催による地域活性化や青少年健全育成を目的にした同リーグは平成18年から今回で3回目。J1、J2、地域リーグ、九州大学リーグの計10チームが3月8日まで次の日程で交流試合を展開。▽2月23日午後2時=愛媛FC対V・ファーレン長崎▽2月24日午前10時半=愛媛FC対大分トリニータ▽3月1日午後2時=サガン鳥栖対大分トリニータ▽3月8日午後1時=アビスパ福岡対V・ファーレン長崎 - いずれも観覧無料。

[2008/02/13:島原新聞]

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パンとココアを使って…おいしく学ぼう!!火山学


 身近な食品を使って火山などの仕組みを学ぶ「おいしく学ぼう!キッチン火山学」が9日、島原市南千本木町の平成新山ネイチャーセンターであり、親子や一般参加の16人がパンとココアを使った土石流の実験を楽しんだ。

 火山に興味をもってもらうことを目的とした同センターのシリーズ企画。職員の大脇一樹さんが雲仙・普賢岳噴火災害時に発生した土石流の特徴などを紹介したあと、「火山灰の積もった山の斜面と普通の状態での土石流の違いを観察すること」をテーマに食パンとココアパウダーを使った実験に挑戦。

 斜めにしたトレーにのせた食パン二片が「山の斜面」、その一片に「火山灰」に見立てたココアパウダーをふりかけ、牛乳の「雨」を霧吹きで吹きかけると、ココアパウダーのついた食パンからはだらりと「土石流」が発生。「山の表面に不安定な火山灰や土砂が堆積していたら少量の雨でも土石流は発生しやすい」ということを学んだあとは、おいしそうにほおばっていた。

[2008/02/10:島原新聞]

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力作ぞろいで見応え…第2回雲仙市美術展覧会


 第2回雲仙市美術展覧会が8日から愛野農業者トレーニングセンターでオープン。絵画(日本画・洋画)、彫刻、工芸(焼き物)、書、写真、デザインの6部門で93人、計120点を展示している。

 合併後の同市の芸術分野の振興を図るもので、雲仙市・同教育委員会・同文化連盟・同美術展覧会実行委員会の主催。県美術協会の後援。

 絵画部門では、白雲の池や唐比の蓮池、雲仙一切経の滝、干拓地など同市の景勝地をはじめ、大根干しや山間地棚田の早稲、農婦が莚に座し、豆の皮剥き作業をしている農村風景等が、それぞれの感性で捉えられ、郷土への思いが伝わってくる。

 なかでも目を引くのは、廃船の残骸や破れた漁網、ガラス球の浮き、蛸壺、錆びた自転車、流木など廃物をテーマにした作品。朽ちゆくものの中に生まれ出るものを見ようとするのか、あるいは環境問題を訴えようとするのか、どちらにしてもそこに美を追求しようとする作者の思いは、画面から十分に汲み取れる。

 人物画では、西本親雄氏と柴崎澄保氏の存在は大きい。それに触発されるかたちで、かなりの力作が並び、見応えがある。川原弥生さんの『ひととき』は、3人の仲良し女性が桜花のもと、語らいに花開かせる情景を詩的に表現し、温もりがある。

 写真の部も、ふるさとの風景、風情を追ったものが多い。柴田利三氏の『初冬』は、近景の諫早湾干拓地(有明海)と、遠くの吾妻岳、普賢岳等の雲仙連山が夕刻時、うす紫色に包まれる景をとらえた、詩情あふれる作品。書の部は、各種書体、かたちで38点を展示。「生きることは、ひとすぢがいい寒椿」など、意味をたどるのもいい。11日(月)まで。

[2008/02/09:島原新聞]

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一丸となって頑張る…県代表で全国と九州大会に出場、加津佐中卓球部の選手たち


 九州、全国大会出場を決めた加津佐中卓球部の男女部員1、2年生14人が6日夕方、南島原市役所を訪れ、松島市長に報告をした。

 12月の日名子杯争奪卓球大会において男子がベスト4入り、女子が優勝を果たし、第8回全九州卓球選手権大会・中学生の部(2月23、24日・熊本市)に男女が出場、第9回全国中学選抜卓球大会(3月29、30日・茨城県土浦市)に女子が出場を決めたもの。

 女子は四年ぶりの全国大会出場で、前回はベスト8。部員は2年生4人と1年生2人で、昨年は人数が揃わず出ることができなかったため、念願の全国へのキップを手に。今回はベスト8以上が目標。キャプテンの山嵜真帆さん(2年)は「県代表として恥のないようチーム一丸となって挑み、自分たちの力が発揮できるよう頑張りたい」と語った。

 一方、男子は2年生2人、1年生6人で構成。主将の松田亮君(2年)らは「負けないように頑張りたい」などと抱負。松島市長と元加津佐町長の元山副市長は「緊張しないように、ふだんの力を出して実力を発揮してほしい」などとエールをおくった。

[2008/02/08:島原新聞]

 
素晴らしい南島原市に…男女共同参画計画を答申


 男女共同参画社会の実現を目指し設置された「南島原市男女共同参画推進懇話会」(会長=鳥居謙喜氏)は6日、同市男女共同参画計画をまとめ、松島市長に答申した。

 平成の大合併で誕生した同市は平成18年10月、各種団体の代表や公募委員の計15人(うち女性9人)で構成する同懇話会を設置し、これまで10回に及ぶ会合を重ねるとともに市民アンケートやパブリックコメントを実施し、計画をまとめた。

 「認めあい 男女(ともに)参画 輝く南島原」を基本理念とする同計画(50ページ)は、本編五章と参考資料で構成。「男女共同参画社会づくりに向けた意識改革」、「政策・方針の立案及び決定過程への男女共同参画」、「職場・家庭・地域社会における男女共同参画の推進」、「男女の人権が尊重され、高齢者等が安心して暮らせる社会の実現」 - の4つを基本目標に掲げた。

 さらにその重点目標として1.固定的な性別役割分担意識の解消 2.長期的視点に立った女性の人材育成と登用の促進 3.それぞれの環境における男女格差の是正 4.男女の人権を尊重する社会意識の醸成 - を掲げ、各目標の実現のため具体的な施策の方向を3項目ずつ盛り込んだ。計画期間は平成20~24年度の5年間。進捗を図るための指標(目標値)も掲げた。

 同市では「人権・男女共同参画室」を中心とした関係各課とのネットワークのもと各種施策を推進し、多様な組織や市民との協働やネットワークづくりの促進、関係機関と連携した相談・苦情等への適切な対応等により男女共同参画社会の実現を目指す。

 鳥居会長は「ほかの自治体に先んじて家庭・学校・職場・地域社会が一体となった男女共同参画社会の素晴らしい南島原市にしてほしい」と述べ、まとめた計画を手渡した。

 答申を受けた松島市長は感謝しながら、「少子高齢化の時代にあって特にこれからは、女性の力をいかに生かせるかが重要。積極的な社会参加が本市の活力につながる」と語った。

 同市では今後、製本した計画書を市議会に配付する。市民にはダイジェスト版を作成し、3月下旬~4月上旬ごろ配る予定だ。

[2008/02/08:島原新聞]

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15人が認定就農者に…生きがいをもって取り組んでほしい、島原農高農業後継者激励会


 島原農高を今年3月に卒業したのち農業を目指す3年生27人にエールをおくる本年度農業後継者激励会が6日、島原市杉谷公民館で開かれ、一人ひとりが決意や夢を発表し農業に取り組む決意をあらたに。うち即就農者など15人が「認定就農者」の認定を受けた。

 認定就農者は所得目標額を設定し、それを実現するために綿密な計画を立てて積極的に農業経営に取り組む新規就農者を県知事が認定するもので、本年度は前年度の3倍の生徒が認定された。県島原農業改良普及センターの松原功所長が認定証を手渡し、「会社に就職するという意識をもち、家族一丸となって経営戦略を立てて取り組み、常に学ぶ姿勢を忘れないよう農業のプロになって」などとエール。

 生徒らは保護者や地元農業関係者らの前で「酪農家に生まれてよかった。両親のためにも頑張りたい」、「規模拡大と収益増加を図り、安全な野菜づくりをしたい」などとそれぞれ決意表明。生徒を代表し、認定就農者となった本田誠君(農業科学科3年)は「農業を取り巻く状況は厳しいが、自らの決意と皆さんの激励の言葉を胸に頑張り、夢とチャレンジ精神をもって農業経営を目指してゆきたい」と決意と感謝を述べた。

 今春卒業予定の3年生158人のうち激励会にのぞんだのは農業育成学科の農業科学科などの27人。うち9人が卒業後すぐに就農し、18人は進学や研修後に就農予定。過去5年間で見ても例年30人前後が即就農あるいは進学後などに就農しており、その数は全国の農業系高校でもトップクラスという。金子正司校長は「研究心をもって経営にあたり最新の知識や技術を取り入れながら追求してゆくスペシャリストになることを目指すとともに、苦しいときに助け合える仲間との交流を大事に。農業を天職と思い、生きがいをもって取り組んでほしい」と激励した。

[2008/02/07:島原新聞]

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『光る泥団子』づくりに挑戦…加用京都教育大教授を迎え【動画あり】


 島原市新山二丁目のわかくさ保育園(池田公園長)で4日、「光る泥団子」づくり教室が開かれた。市内外の3か園からも集まり、計約150人の園児らが土に水を混ぜてこねて球形の原型をつくり、きめ細やかな乾いた砂を何度もかける作業を繰り返して夢中になってつくった。

 指導したのは、京都教育大の加用文男(かよう・ふみお)教授。保育園関係セミナー参加のために佐賀県を訪れていたことから同園が招いて教わったもので、光る泥団子の作り方の書籍などを出している。

 光る泥団子の謎は?と聞くと、「目に見えて凹凸のあるザラザラした面は光を反射しないが、千分の一や一万分の一ミリという目に見えない小さな凹凸であれば、(平らに近い状態になり)光を反射する」とのことで、どうやら光るように見えるのは視覚的効果のようだ。

 そのためには「できるだけ表面の凸凹をなくすこと」が基本作業の一つだそうで、きめ細やかな砂をかけ続けることで極小の谷間が埋まって凸凹が減ってゆき、やがて光を反射する状態にまでなるという。特殊な土や砂を使う必要はなく、この日使ったのも、どこにでもあるような園庭の土と砂。要は「きめ細やかな同じ粒子の砂をかける」ことがいいらしい。ちなみに教授の作品は、まるで握りこぶし大の宝玉のように光っていた。

 加用教授の専門は心理学。子どもの遊びを研究しているそうで、「泥遊びをしたり何でも丸めたりと子どもは夢中になってやる。光る泥団子を広めているわけではなく、こういった文化が消えないように - と思っているだけですよ」と子どものようにほほ笑んだ。

[2008/02/06:島原新聞]



[2008/02/14:しまばらNOW]

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廣田さんら最優秀賞に…全国育樹祭と緑化をPR


 来年秋に雲仙市国見町で開催される「第33回全国育樹祭」に向け県全国育樹祭準備室は4日から、大会テーマやシンボルマーク、ポスター原画など入賞作品等の巡回展を雲仙岳災害記念館多目的ルームで始めた。

 全国育樹祭は森林の手入れを通じて緑を育て、次世代へ引き継ぐことの大切さを伝える「国民的な緑の祭典」。来年は皇太子殿下が出席され、平成二年に天皇、皇后両陛下が植樹されたヒノキの手入れや全国緑化功労者の表彰などが行われる予定だ。

 育樹祭に向けた作品募集を実施し、大会テーマ、シンボルマーク、ポスター原画をこのほど決定した。巡回展は県内十か所で行われる予定で昨年12月から始まっており、同記念館では今月八日まで開催。ポスター原画で最優秀賞に輝いた廣田穂乃香さん(国見高1年)の作品をはじめ島原半島関係の入賞・入選作、国土緑化運動ポスターを含む計88点を展示している。

 巡回展は今後、南島原市ありえコレジヨホールで18~22日、雲仙市ふるさと会館で25~29日開催される。

[2008/02/05:島原新聞]

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親子で楽しく豆まき…節分の由来もしっかり


 「節分」の3日、雲仙岳災害記念館で「がまだすドーム・親子節分お楽しみ会」が行われ、親子88人が豆まきやお面づくりなどを楽しんだ。

 昔ながらの風習を親子で楽しんでもらおうと、昨年に続き2回目の実施。紙皿や牛乳パックを切って目や口などの部分をつくり、折り紙で形づくった角や牙などを貼り付けたりクレヨンで色づけしたりして、さまざまな「鬼」や「福の神」が出来上がり。

 節分豆まき大会では手づくりのお面をかぶった子どもや職員扮する鬼や福の神も登場し、「鬼は外、福は内!」のかけ声のなか、袋入りの豆やお菓子、アメなどが投げられ、参加者は拾うのに夢中に。

 また同記念館の市民ボランティアの主婦らによる物語「鬼とお百姓さん」の読み聞かせもあり、スクリーンに映像が映し出されながら展開される物語に親子は夢中になって見入り、鬼除けのための豆投げや軒先に吊るすイワシ、鬼の金棒など節分の由来もしっかり学んでいた。

[2008/02/05:島原新聞]

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幻想的に彩る!!…雲仙灯りの花ぼうろ


 雲仙温泉街の冬を彩るイベント「雲仙灯りの花ぼうろ'08」が2日夜、始まった。「花ぼうろ」と呼ばれ地元で親しまれている霧氷をイメージした雪の結晶型イルミネーション約200個や青色LED(発光ダイオード)約1万5千個、水を張ったカップに浮かべたフローティングキャンドル約1千個が温泉街を幻想的に彩る。

 冬場の雲仙の木々につく霧氷に着目し、あらたな冬の魅力を楽しんでもらおうと、2005年から開催し4回目。国道57号沿いの歩道や街路樹などをさまざまな灯りが彩り、旧八万地獄には雲仙・普賢岳噴火を題材にした絵本「くろい山」を動物型イルミネーションと音声で楽しんでもらう「光の童話」も登場。

 16日まで(点灯は午後5時~午後10時)。毎週土曜日は午後9時半から各1千発を打ち上げる「花ぼうろ花火の宴」も開催され、好評により期間外の23日も追加開催。また仁田峠に霧氷がついた日の朝にはプロガイド「さるふぁ」が案内する「花ぼうろ日和ツアー」(参加費は大人1500円、小学生まで1000円)、飲食店10軒ではちゃんぽんなどの「アツアツおもてなし料理」(有料)なども。

 3か所をめぐってスタンプを集めると景品がもらえ、抽選でペア宿泊券が当たるスタンプラリーも実施。問い合わせは同実行委員会(雲仙観光協会内?0957-73-2233)へ。

[2008/02/03:島原新聞]

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市民の要望に対応…官公庁など相談連協


 振り込め詐欺や男女間のトラブル、金銭の貸借など住民からの各種相談に応じる公的機関などが情報交換や連絡調整を図る島原地区官公庁など相談連絡協議会が1日、島原署であり、相談業務の強化を図ることに。

 同協議会は県島原振興局や島原市など五機関・団体で構成し、平成15年から毎年1回会議を開催。会議では各機関に寄せられた▽振り込め詐欺▽ストーカー事案▽インターネットを利用した不当請求?などの相談内容の説明と、「クーリングオフを勧めている」、「一方的な契約に対しては支払いをしない」などと対応手段を紹介。

 ほかに緊急時の連絡手段を把握するなどした。安本眞二島原署長は「連携・協力により市民の皆さんの要望に沿った対応を目指しましょう」などと呼びかけた。

[2008/02/02:島原新聞]

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