花祭UNZEN始まる…家壇約300点が出迎え

 雲仙市小浜町の雲仙温泉街を花で彩る「花祭UNZEN2008」が27日、始まった。国道57号の沿道には島原半島内の個人や団体が季節の草花などをあしらった木製プランター「家壇(かだん)」約300個が置かれ観光客らを出迎える。

 ツツジやヤマボウシなど雲仙の春を彩る花に着目したイベントで、(社)雲仙観光協会(石田直生会長)が平成12年度から開催し9回目。8月開催の「ルネッサンスUNZEN」のプレイベント「ハイカラさんの街フェスタ」も26日から始まり、クラシカルドレス(レンタル料600円)などを着てもらい、約100年前の避暑地時代の雲仙の雰囲気も味わってもらう。

 花祭のメーンイベントは、観光客らにお気に入りの家壇に投票してもらい優秀作品を表彰する5月11日のエンディングイベントまで。プロガイドと一緒に巡る「ミヤマキリシマバスツアー」(5月9日まで・無料)や「雲仙の花」をテーマにしたデジタル写真コンテスト(6月30日まで)なども開催されるほか、雲仙ビードロ美術館では九州を代表する女流銅板画家、宮部真知子さんの銅版画30点も展示中(5月31日まで・有料)。

 問い合わせは花祭UNZEN実行委員会(TEL:73-2233)へ。

[2008/04/29:島原新聞]

■関連サイト
-雲仙観光協会

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山小屋風の販売所もできる…『島農春の市』にぎわう

 島原農高(龍山不二男校長、生徒467人)の生徒らが育てた野菜や果物、手づくりのお菓子などを販売する「島農春の市」が26日に開催され、多くの人でにぎわった。

 サルビアやマリーゴールドなどの花苗3千鉢、ミニトマトやニガウリなどの野菜苗1千鉢をはじめ、島原温泉水を使って栽培した「温泉トマト」やキュウリ、イチゴなどのほかチーズケーキや抹茶ケーキなど手づくりのお菓子などがずらりと並び、買い求める人でごった返したほか、ウサギやハムスターなど飼育動物とふれあってもらう「ミニ動物園」もあり、生徒らは忙しそうに接客やレジ打ちに追われていた。

 春の市は昨春の開催から2回目。このほど校門そばに完成した木造平屋建て山小屋風の農産物販売所(44平方メートル)のお披露目も兼ねたもので、「春の風物詩になれば - 」と、毎年秋に開催する農業祭とともに2大イベントにしたい考え。

 今後は農産物販売所を積極的に活用することにしており、約2年半前から月1回開催している販売実習学習「スクールマーケット」を本年度は1週間か2週間に1回の頻度で年間24回開催する予定で、販売実習などを学ぶ「アグリビジネス」の授業時間を使い農業経営などについて実践的に学んでもらうことに。野菜部の部長で園芸科学科3年の小林弘明君は「お客様との接し方などを学んでゆきたい」と話していた。

[2008/04/27:島原新聞]

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-長崎県立島原農業高等学校

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楽しい"そうめん流し" - 熊本や長崎などからも -

 暖かい日和に恵まれた25日、島原市宇土町にひと足早く"涼味処"がオープン。「宇土出口そうめん流し」が今年も開店した。

 一昨年に改装した同そうめん流し。経営する本村商店の店主、本村歌子さんによると30年以上続くという。地下から汲み上げる湧水をたたえニジマスを泳がせた池やツツジなどを楽しみながら、コシのある手延べそうめんや自家製トコロテンなど涼味を満喫できるスポット。例年、熊本や長崎などからも訪れ、多いときで1日に300人でにぎわうという。

 「今季はツツジもちょうど見ごろになり、"涼"とともに味わってほしいですね」と本村さん。客席は21席あり、円形のながし機でそうめんを楽しめる。メニューはそうめん1人前470円や自家製トコロテン250円をはじめ、ニジマスの刺身や塩焼きなども。午前10時~午後9時。問い合わせは本村商店(TEL:62-3448)へ。

[2008/04/27:島原新聞]

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「やった!とれた」と歓声…島原二小3年生「眉山で遊ぼう」、タケノコ掘りを楽しむ

 島原二小の3年生50人が25日、眉山のなかの竹林でタケノコがりを楽しんだ。総合的な学習の時間を使った校外活動「眉山と遊ぼう」で、地域住民の協力を得て10年以上続けられている。

 眉山の自然の恵みに感謝し、身近な自然を大事にする意識を高めてもらうことなどが目的で、竹林を管理する同市小山町の種村塗装代表、種村繁守さんがゲストティーチャーとして指導し続けており、松尾好則校長は「地域の方の協力なしではできないこと。子どもたちには良い体験になるでしょう」と述べた。

 この日は保護者や他の地域住民らも参加し、子どもらはスコップを使って大きく実ったタケノコの掘り出しに挑んだが、先生や地域住民が手助けをして掘り出すと、「やった!とれた」などとあちらこちらから歓声があがり、両手で持てないほど収穫する子どもも。

 幼い頃から山遊びに興じていた種村さんは児童らがタケノコを取りやすいように竹を切ったりするなど事前準備を欠かさない。「自然と遊ぶのが好きで、空気もうまい。子どもたちにもそれを体感してもらえれば」などと、ほほ笑んでいた。

[2008/04/26:島原新聞]

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甘~い誘惑で観光客を…『湯せんぺいアイス』など42品を網羅、「スイーツパンフレット」が完成

 ゴールデンウィークを前に、雲仙市内で販売されている洋菓子や和菓子、パンなどのスイーツを調査してきた「市スイーツ調査隊」がパンフレット「unzen sweets」を完成させた。「甘~い誘惑」で観光客を呼び込む。

 観光物産まちづくり推進本部の林田真明係長(39)を「隊長」に若手職員20人が1月の「辞令交付」から3月末まで市民などからの情報をもとに店を訪れ、ひたすら食べ続け、味やデザインなどを調査してきた。パンフレット(カラー刷り38ページ)は縦約18センチ・横約13センチの片手で持てるサイズで、7地区を4エリアに分けて「湯せんぺいアイス」や「太陽卵ぷりん」、「狸山まんじゅう」など42品を網羅しマップで店の位置を示し、写真と文章、イラストで店とお菓子を解説し、観光スポットなども紹介。

 ほかに「夕方限定のピザもあり密かに人気上昇」などと各隊員のお勧めコメントも「雲仙じごくみみ」として盛り込み、同市産の果物や卵、牛乳などスイーツの材料も紹介。

 国見エリア担当隊員で政策企画課の渡辺ゆかりさん(34)は「まずはパンフレットを手にして興味をもってもらい、スイーツをきっかけにしてリピーターになってもらいたいな」と話した。

 「胃袋をつかめばハートもゲットできる」をキャッチフレーズに同市のスイーツの魅力を発信し観光振興を図ろうと、特段の予算措置をせず職員の創意工夫で取り組む「ゼロ予算事業」の一環で実施し、同市観光協議会(会長=奥村市長)がスイーツ購入面などでバックアップ。

 パンフレットは5千部作成し、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなどで配布し、5月1日から31日まで長崎空港で行う同市物産展でも配るほか、市のホームページにも掲載する。

 業務終了後の23日午後6時すぎから吾妻町ふるさと会館であった完成報告会で、奥村市長は「調査ご苦労様。雲仙スイーツのPRに期待したい」とねぎらい、体調管理のためのエクササイズ本とプリンをプレゼントし、「今後もさらに調査を続けて市の奥深さを追求して」と期待を込めた。

[2008/04/25:島原新聞]

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-雲仙市

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1日に100キロリットルを処理…神代にグリーンハット環境センター

 雲仙、島原両市で構成する南高北部環境衛生組合(管理者=奥村雲仙市長)が雲仙市国見町神代に建設していた汚泥再生処理施設「グリーンハット環境センター」が完成し、22日に落成式があった。

 処理区域は国見、瑞穂、吾妻、愛野町と有明町で、対象人口は4万1291人(今年3月末現在)。延べ床面積4630平方メートルの施設は処理棟や管理棟などからなり、し尿や浄化槽汚泥、下水汚泥など1日に100キロリットルを処理できる。有明海の環境負荷軽減と資源の再利用が特徴で、し尿などの主成分の窒素などを効率的に除去して滅菌処理したのちに海へ放流するとともに、余った汚泥は発酵させて堆肥を製造し区域内の農家などに無料で配布する。

 旧町時代の昭和38年に組織した組合の処理施設としては3代目だそうで、モダンな外観の屋根が緑色であることから命名。施設の老朽化や廃棄物の再資源化などの点から平成17年度から3か年で整備を進めてきたもので、総事業費は国の循環型社会形成推進交付金約8億8500万円や地方債約24億200万円など計約36億1800万円。(株)東和テクノロジー(福岡市)が設計監理、クボタ環境サービス?(兵庫県)が設計・施工した。

 落成式には市や県など関係者約40人が出席し、奥村市長らのあいさつに続きテープカットをして祝った。堆肥などの問い合わせはグリーンハット環境センターへ。

[2008/04/23:島原新聞]

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島高剣道部男女V…最優秀選手に甲斐君と小森田さん、男子が五連覇を果たす

 県高校剣道選手権大会が20日、長崎市の三菱重工総合体育館で行われ、島原が2年連続で男女優勝を飾った。島原男子は5連覇を果たした。

 男子43校、女子31校が参加し団体勝ち抜き戦で県一を目指した。男女の最優秀選手にはそれぞれ甲斐勇太君(島原)と小森田渚さん(同)が選ばれた。島原半島関係の他の賞などは次の通り。(敬称略)

 ◇男子
 △優秀選手=大坪学嗣(島原)
 △5人抜き=吉武剛(島原)
 ◇女子
 △優秀選手=岩本礼可(島原)
 △5人抜き=宮崎芙美(島原)

[2008/04/22:島原新聞]

■関連サイト
-長崎県立島原高等学校

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観光客の和みの場に…ヤギやヒツジに雑草を食べさせ、黄金週間を前に外港周辺

 19日、島原外港の草地にヒツジとヤギ計20頭があらわれた。外港周辺の公有地を管理する県島原振興局と島原農高の社会動物部(山崎文晶部長、部員33人)のタッグによる雑草処理実験「ヤギ・ヒツジECOプロジェクト」。

 動物に雑草を食べさせることで県有地の雑草処理費用の軽減を図る。22日まで実施予定で、ヤギらは約200平方メートルの草地に伸びた雑草を食べ続ける。

 2者による同様の実験は昨年夏にも行われ、4平方メートルの実験地でヒツジに食べさせることで除草効果が認められたため、今回は実践的に取り組んだ。実施場所はゴールデンウィーク期間中に臨時駐車場となるため、その前に伸び放題のクローバーやセイタカアワダチソウなどを?食べてカット?してきれいにし、観光客を出迎えるに。

 この日、のんびりと草を食べ続けるヤギなどに見とれる観光客や住民の姿も。同振興局の井手哲さんや社会動物部ヤギ・ヒツジ班長の中島瞳さん(農業科学科3年)は「外港は海の玄関口であり、ヤギとヒツジが出迎えることで観光客の方々にとって和みの場になればいいな」とほほ笑んだ。

[2008/04/20:島原新聞]

■関連リンク
-長崎県立島原農業高等学校

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神代の小路遺跡を発掘調査…江戸時代の日用品など出土

 2005年、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された雲仙市国見町の「神代小路」で3月、同市教育委員会が発掘調査を実施。江戸時代の水路跡と同所に廃毀された陶磁器やガラス瓶、下駄や箸など当時の生活を物語る日用品の破片が出土した。

 調査(試掘)したのは旧国見繊維?跡地の、約60平方メートル。同所は戦後昭和22年、神代中学校が創設されたとき、グラウンドとして造成された場所。明治五年の字図や1852年の絵図によると、「水路」が通っていた。国見町が同所を買い取った平成13年、試掘調査をして水路の一部が発見されたため、今回、延長部分を確認するため調査を行なった。

 発掘は3月10日から23日まで実施。結果、石積みの護岸に囲まれた幅約四?の水路を確認。護岸は、石組みで3~4段あり、「改修の痕跡もみられた」。また、水路の中から江戸時代から昭和初期の茶碗、皿、火鉢、ガラス瓶等の遺物が出土。戦前まで水路として利用されていたことが判明した。

 陶磁器は「肥前」産の、おもに18世紀以降の染付け磁器を中心に、赤絵や青磁、唐津系も一部混入。「染付け」の中には繊細な絵付けがなされたものがあり、家老屋敷にふさわしい趣きがある。青磁は草花紋が浮き彫りされた鉢、耳付きの花瓶(いずれも破片)で、波佐見町井石郷の「長田山窯(1690~1740年)」産と見られている。ガラス類では、明治時代の「赤玉ポートワイン」のビン、「ロート製薬」の目薬入れ小ビンなどもあった。

 発掘調査を担当した同市教育委員会生涯学習課主査・辻田直人氏(学芸員)は、「絵図面通りの、江戸時代からの水路がそのまま(地下に)あることが分かった。神代小路地区は国の重要伝統的建造物群保存地区として整備が進められているので、審議委員会に資料を提出し、今後の整備事業に生かしていきたい」と話している。

 出土資料は現在、隣接する歴史民俗資料館(埋蔵文化財整理室)で整理作業が行なわれている。

[2008/04/18:島原新聞]

■関連サイト
-国見町神代小路歴史文化公園・鍋島邸 / ながさき旅ネット

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藩校の現代版『稽古館』開講…島原一小で毎週火・金曜日、放課後、四書五経など学ぶ

 島原藩時代にあった藩校にちなみ「学び」や「人格」を高めてもらおうと、島原市放課後子ども教室「稽古館」(市教育委員会主催)が15日夕方、島原一小の別館「心鏡館」で開講した。教養や一般常識などを身につけてもらうとともに、放課後の児童らの居場所づくりを目指す。

 「稽古館」は島原大変の翌年の寛政5年(1793年)に同市先魁町に藩校として開かれたもので、当時武士の子どもらに史学や文学などが教えられていたという。

 同講座は現代版としてその名称を復活させ、当時のカリキュラムにならい、7月までの毎週火、金曜日の午後3時半から実施。同校1~6年生10人が古典や現代文、四書五経などについて座学で見識を広める。

 同校敷地内にある郷土の賢者をまつった石碑「郷賢祠」の前で開講式があり、市教委の松本正教育次長は「稽古館は学問を大切にする場だったため、その名をけがすことのないよう目指したい。教養や知識だけでなく、より高い人格の形成に役立てば」とあいさつ。

 大村好喜校長も「『心を磨く』場である心鏡館で実施できることを嬉しく思う。この碑にまつられた郷土の先人を後世の我々も見習うようにしたい」などと期待を込めた。

 この日の講師は同市城内3丁目の元高校国語教諭、三上升(すすむ)さん(66)。古文の読み方と現代の読み方の違いやその名残りが方言に根づいていることなどを紹介したり、清少納言の「枕草子」の一節を声に出して読んでもらったり。講座の開始と終了時には児童らは静座して黙想をし「お願いします」、「ありがとうございました」と声を合わせた。

 参加した保護者の永木桂子さん(43)は、自ら受講を希望した貴子さん(3年)と理子さん(6年)の学ぶ姿を見守った。「放課後の時間をもてあますより有効に使ってほしい。それに居場所が分かっているから親としても安心できますね」と話していた。

[2008/04/17:島原新聞]

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-島原市立第一小学校

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島工と島農が県と連携…BDF製造実験スタート、3年計画で効率的装置

 島原工高と島原農高、県環境保健センター(大村市)の3者が連携して食用廃油を活用したバイオディーゼル燃料(BDF)の製造実験が12日、島工の実習棟で始まった。「新技術を付加した効率的なBDF製造装置の開発と島原雲仙地区におけるBDFネットワークの構築」を目的に、平成22年度までの3か年取り組み、生徒らがアイデアを出し合って効率的な装置を生み出したり、食用廃油の回収ルートや回収方法の確立などを目指す。

 BDFは、二酸化炭素を吸収する植物を原料とする油から精製されるため環境への負荷が軽減されるなどの点から注目されている燃料。地球温暖化防止の観点などからBDFを活用した県の事業の一環で取り組むもので、諫早市でモデル事業を実践後、地域資源が豊富な島原半島をあらたにモデル地区として実施することに。

 島工に同センター所有のBDF製造装置を1台設置し、部活動の科学部の2、3年生11人が実験に着手。生徒らが島原市内のかまぼこ製造業者1社から使用済み天ぷら油を回収してBDFを精製しながらデータを採取し、装置の改良点などを模索する。精製したBDFは島農に提供し温室暖房の燃料に使ってもらうほか、島工の校内の照明などの燃料としても活用を考えており、精製過程で出る副産物のグリセリンやカリウムの活用も検討する。ほかにBDFを燃料にして動く小型乗り物を製作し、小中学生向けの啓発活動なども計画している。

 一連の実験を通じて生徒らに環境やエネルギーなどに対して学習意識を高め、地域とのつながりを深めてもらい、創造意欲の促進を図ることなどが目的。12日は午前9時から夕方まで同センターの職員からレクチャーを受けながら、製造過程などをみっちり学んだ。科学部の部長で3年の金子亮太君は「まだ知らないことが多いため少しずつ覚えてゆきたい。回収した廃油をBDFとして活用し、地域と学校で循環できるようにしたい」と話していた。

[2008/04/16:島原新聞]

■関連サイト
- 長崎県立島原工業高等学校
- 長崎県立島原農業高等学校
- 長崎県環境保健研究センター

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島原城 - 悠久の時を超え…爽やかな春風にはためく、歴代城主の幟を含め75本

 新緑の爽やかな風薫る行楽シーズンの到来。島原城に武者幟を飾りつける恒例の「島原城春ののぼり揚げ」がことしも始まり、市民や観光客の目を楽しませている。

 長期にわたる普賢岳噴火災害で大きな打撃を受けたが、この難局を乗り切ろうと地域を挙げた復興再生、低迷する観光の浮揚を目指し住民主導で始まったまちおこしの取り組み。「元気な島原」を全国にアピールするこの企画も当初は鯉のぼりが中心だったが、数年前から勇壮な武者幟に衣替えし、"春の風物詩"として定着している。

 地元の森岳商店街や同まちづくりの会、小・中学校やPTA、町内会などでつくる実行委員会の主催で、13日行われた作業には約100人が参加した。

 西の櫓前には初代の松倉重政公から高力、戸田氏、松平忠和公まで4氏19代の島原城主名が入った幟19本を設置。堀端からもよく見える天守閣東側の西望記念館周辺には市民から寄せられた色とりどりの武者幟42本を飾りつけたほか、古野梅苑前の14本を含め計75本を城内に掲げた。

 歴史と伝統に育まれた郷土の観光シンボルが悠久の時を超え、合戦絵巻を表現。春風にはためき、風格を漂わせている。5月11日まで楽しめる。

[2008/04/15:島原新聞]

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- 島原城

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窓口から市役所が変わる…まず挨拶 - 「フロアマネージャー」、職員が一人ずつ「日替わり」で

 島原市役所庁舎に国道251号側から入ると、「庁舎案内」の台を置いて職員1人が来庁者にあいさつをする。7日から市が始めた「フロアマネージャー」だ。

 午前8時半~午後5時15分まで、課長から一般職員まで職員約340人が1人ずつ1日ごとに「日替わり」で立つ。同市は7月からの機構改革により総合窓口化を図る方針のため、その前段階としてスタート。来庁者に対してあいさつなど率先して声かけをし、積極的に庁舎の案内をする。

 8日の当番だったのは林田誠治建設課長。訪れた市民からは転入手続きの受付窓口や水道課の場所などの問い合わせのほか、「銀行はどこですか」、「図書館は?」などのお尋ねもあったという。

 「あいさつ」に重点を置いて業務をこなし、「こんにちは」や「どちらへ行かれますか?」などと声をかけ続けた。「あいさつは市民の皆さんとのコミュニケーションの基本であり、声かけを通じてふれあいが生まれる。我々も少しずつ変わってゆかなければ」などと話した。

 ほかに庁舎内の略図を使って行き先を説明したり、来庁者の話を聞いて担当課を探して引き継いだり、簡単にできる業務ならば職員に来てもらったり。9日、年間のゴミ出しカレンダーをもらいに来た女性(50)の要望を聞いたフロアマネージャーは、担当の保健環境課に連絡し、すぐに2階からカレンダーを持ってきてもらった。

 受け取った女性は「素早く対応してもらい嬉しかった」と喜んだ。また1か月に1度は利用する女性(55)は「良いと思う。かたいイメージがあったけれど、行きやすい」と話した。

 同市は総合窓口化により「市民に分かりやすく利用しやすい市役所」を目指す。市長公室の柴崎博文室長によると、例えば、訪れた高齢者のために2階の担当職員が降りて対応するなど利便性を図るという。「市民の皆さんに優しい窓口を目指して職員の意識を高めてゆきたい」と話した。

[2008/04/12:島原新聞]

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  • 島原市
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    現行29課から27課体制へ…島原市7月から組織を改正


     島原市は7月から組織・機構を見直し、現行の29課体制を27課体制にする。旧有明町との合併から2年半を迎えるにあたり再編。新しい島原市が目指す将来像の実現や効率・効果的な施策の推進、市民サービスの向上など図る。

     市長部局は現行20課から18課に統合・再編する。最大の目玉は「こども支援課」の新設で、少子化対策や子育て支援に総合的に取り組む。

     このほか主な改正点として、現行の企画課は「総合政策課」とし、廃止する地域振興課の業務の一部を移管。また、同振興課が担当している町内会・自治会等に関する業務は総務課に移す。保健環境課も見直し環境部門は「環境課」として独立させ、健康づくりの保健業務と保険年金課の医療保険業務は新たに「保険健康課」が一体的に担当し、年金業務は市民課へ移管する。

     また、普賢岳噴火災害で設置された災害対策課(平成4年設置の災害復興課から平成11年に再編)は災害復興対策に一定の区切りがついたため「生活安全課」となり、長年続いた"災害"の組織名が消える。

     改正後の全体組織について同市では広報紙6月号などで知らせる予定。

     7月からの市長部局の組織図(議会・教委・農委・監査委などその他の部局は除く)と主な事務分掌は次の通り。

     △市長公室=秘書、職員人事・給与・福利厚生、広報・広聴
     △総合政策課=総合計画、重要施策の企画・調整・推進、組織機構、行財政改革、男女共同参画、情報化、地域振興、国際交流
     △総務課=市議会関係、文書・例規、市庁舎、予算その他財務、統計、町内会・自治会
     △税務課=市税、国民健康保険税
     △契約管財課=市有財産、用地取得、契約・工事検査、国土調査
     △市民課=戸籍・住民基本台帳、国民年金、市民相談
     △生活安全課=防災、交通安全・防犯
     △環境課=環境衛生・環境保全、廃棄物収集・処理、下水道(都市下水路除く)
     △福祉課=障害者福祉、高齢者福祉、援護・生活保護
     △こども支援課=少子化対策・子育て支援、児童福祉・母子寡婦福祉
     △保険健康課=市民の健康、国民健康保険関係、後期高齢者医療・老人保健、介護保険
     △農林水産課=農林業、畜産業、水産業、漁港
     △商工観光課=商工業・雇用対策、観光、温泉事業、スポーツ・イベント・コンベンション等の誘致と開催、ジオパーク
     △まちづくり課=都市計画・街なみ、公園・緑地、都市下水路
     △建設課=道路、土木・建築、市営住宅

    [2008/04/11:島原新聞]

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    晴れの『観光大使』に3人…雲仙市の魅力を内外にPR


     雲仙市の魅力を市内外にPRする「雲仙市観光大使」に同市瑞穂町のパート従業員、立石理恵さん、同市国見町の会社員、植木ひとみさん、同市国見町のパート従業員、日向由香里さんの3人が選ばれた。

     従来は「雲仙湯けむり大使」として小浜温泉湯まつり振興会が1人を選んできたが、本年度から市全体の魅力を発信する役目を担ってもらおうと、同市観光協議会が実施主体となって公募し3人に増員、名称も変えて一新。6日の小浜温泉湯まつりでパレードに参加するなど市民にお披露目された。

     同市観光物産まちづくり推進本部によると、3人は今後、5月に雲仙温泉街である花祭UNZENや県外での観光PRイベントへの参加、雑誌取材を受けるなど、同市の観光情報や特産品などを市内外に広めてゆく。

    [2008/04/10:島原新聞]

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    若葉の楓たち280人…島原高校晴れの入学式


     満開の桜の花のその陰に、早くも若葉が芽吹きはじめる季節。平成20年度入学式が8日、県内ほとんどの小・中・高校で催された。

     百余年の歴史をもつ県立島原高等学校(辰田幸敏校長)ではこの日、普通科240人と理数科40人の計280人が校章の楓のバッジを胸に、あこがれの校門をくぐり、入学。午後1時から同校体育館青楓アリーナで式が始まった。

     今春赴任した辰田校長は、「きょうは、みなさんにとって人生の出発ともなるべき記念すべき日。職員一同、青き楓が真紅色に輝くよう、全力を傾けることをお誓いいたします」と述べ、「初心を忘れず、志をかかげ、夢の実現に向けて努力しよう。わたしは島高の生徒です、ではなく、わたしが島高生ですという気概を持って、それぞれが島高生活の主役としてドラマを演じよう」と式辞。新入生を代表して川崎拓真君が、「わたしたち280人は島高の生徒として校則を守り、学業に専念するとともに、伝統を継承し、新しい歴史の創造に邁進することを誓います」と宣誓した。

     そして、在校生代表の山下翔君(3年)が歓迎のことば。「いま見る周囲の顔は、3年間の友達になる顔。支えとなるような友情を育んでください。私たちは自分の目標に向かい、がむしゃらに励むことができる、若い力がある。きょうの初心をいつも思い起こしながら過ごしてください」と語りかけると、新入生を代表して山室雄輝君が壇上に立ち、応えた。 - 「いま、誇りと責任を感じます。念願をかなえるまで、どんなことがあっても勇気を持ち、突き進む覚悟です。先輩方のように社会に貢献できる人間になりたい。出会いを大切に、協力しあい、有意義なものにしていきたい。美しい楓になれるよう切磋琢磨していきたい。厳しくも温かいご指導をよろしくお願いします」 - 。その言葉には決意が込められていた。

     最後に、一同起立して校歌を斉唱。「古城の森のまなびや」にひびかせた。

    [2008/04/09:島原新聞]

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    高野小で複式学級開始…2・3年生が一緒に勉強


     新年度の始まりとなる始業式が7日、各学校であった。島原市・高野小(平井節朗校長)では異なる学年が同じ教室で学ぶ複式学級であらたなスタートをきった。

     同校の全校児童は8日に入学する新入生13人を含め70人。うち2、3年生は8人ずつの計16人。島原市教育委員会によると、国の法律で定められた標準をもとにした県の基準に照らし合わせると二つの学年の合計児童数が16人以下の場合は複式学級となるため、平成20年度は同校の2、3年生が対象に。市内の小学校9校では初めての実施となる。

     この日、8つずつの机が左右に並んだ「2・3学年」の教室では、それぞれの学年の教科書を手にしたり、自己紹介をしたり。3年生が2年生に優しく教えてあげたり、一緒になって掃除を分担したりする場面も。2~6年生が参加して体育館であった始業式で平井校長は「本年度は2、3年生が一緒に学ぶことになり、3年生は2年生のお手本になるように、2年生はお兄さんお姉さんを見習って勉強してもらいたい」などと呼びかけた。

     2、3学年の複式学級は今のところ担任の女性教諭が1人で指導しているが、県教委により近々、支援をする非常勤講師1人が配置されるという。市教委によると、複式学級のメリットとして▽少人数のため指導が行き届く▽1人ずつの発表の機会が増えて表現力に結びつく▽異年齢の集団活動によりお互いに育つ - などが挙げられるほか、例えば先生が2年生の指導をしている間に3年生は自主的に学習するようになるなど自ら学ぶ姿勢も培われるという。

    [2008/04/08:島原新聞]

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    1日約300人が入浴…指定管理者制でサービスを充実、布津の温泉施設「湯楽里」


     地域住民の憩いの場として親しまれている南島原市布津町の温泉施設「湯楽里(ゆらり)」が1日から、指定管理者による運営に変わり、各種サービスを充実しリニューアルオープンした。

     旧布津町時代の平成16年4月にオープンした同施設。1日約200トンの湧出量を誇る、かけ流し式の天然温泉(ナトリウム塩化物塩泉)は「健寿の湯」として人気があり、市内外から1日約300人が利用。昨年10月1日には利用者30万人を突破した。これまで地元自治体の直営だったが、指定管理者制度の導入により指定を受けた市社会福祉協議会(会長=伊藤邦弘氏)が運営する。

    200円に割り引きも年中無休で時間を早め

     新たなサービスでは、週1回あった休館日を年中無休(元旦除く)とし、営業時間も30分早めて午前9時30分から午後9時まで。割引価格時間帯も1時間早めて長くし、午後7時から同9時までは通常の入浴料500円が200円になる。さらに社協の会員になると、初回と10回利用ごと1回の無料サービスが受けられる特典ポイントカードがある。

     また、施設面ではホールを保育園・幼稚園児や福祉施設利用者の絵画など作品を飾る展示コーナーとしたほか、従来のトレーニング室を鍼灸マッサージ(30分2500円)にリニューアルした。

     セレモニーは同社協の伊藤会長と川田典秀副会長、酒井久・同市福祉保健課長、当日一番乗りだった利用者の松永清重さん夫妻(同市深江町)の5名によるテープカット、くす玉割りなどで賑やかに祝った。

    [2008/04/04:島原新聞]

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    春本番!潮干狩り賑わう…神代地先・家族連れなど一心不乱、今年のアサリはやや太め


     春本番を迎えて島原半島沿岸にアサリ貝の潮干狩りシーズンが到来。うち雲仙市国見町神代地先では晴天に恵まれた3日、市内外から多くの家族連れなどが繰り出した。

     神代、土黒両漁協がこのほど合併した国見漁協の田村正孝副組合長によれば、例年9、10月に約33トンの稚貝を放流し育てているもので、昨秋に放流した稚貝は例年より「やや太め」だという。

     毎年、県内をはじめ佐賀県などからも訪れるそうで、この日も市内や島原市、長崎市などから来た家族連れでにぎわい、一心不乱にクマデで砂を掘ってアサリを見つけてはバケツなどに入れていった。

     同漁協では数年前からホタテ養殖にも取り組んでおり、1キロ1千円で販売している。潮干狩りの一般開放の第2回目となる今回は9日まで。3回目は16~23日、4回目が5月1~8日。大人1千円、小中学生500円。

     潮の関係により場所が若干異なるため、問い合わせは国見漁協本所(TEL:78-2834)へ。同漁協土黒支所や瑞穂漁協でも同様に一般開放を実施している。

    [2008/04/04:島原新聞]

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    三市から13個人と8法人…諌早湾干拓造成農地に入植


     国営諫早湾干拓事業で造成された農地の中央、小江両干拓地(面積計672ヘクタール)で1日から、営農が正式に始まった。

     国から一括購入した県農業振興公社とリース契約を結んだ42の農家と農業生産法人が入植。すべて認定農業者で、環境保全型農業の積極的な展開が図られるのが特徴、という。

     島原市からは1個人(6ヘクタール)と2法人(30ヘクタール・61ヘクタール)が入植しており、契約面積は計97ヘクタール。ニンジンやハクサイ、ダイコン、白ネギ、麦、飼料用作物などを中心に栽培する。大規模な農地での規模拡大を目指すほか、畜産飼料の価格が高騰していることから1法人は乳用牛の自給飼料を栽培する、という。

     同市を含む島原半島3市からは13個人と8法人が入植しており、契約面積は計323ヘクタール。リース面積の半分近くを占めている。

    [2008/04/03:島原新聞]

     
    飛躍を目指して制定…南島原市が『市民憲章』


     「平成の大合併」で誕生した南島原市は1日、市民憲章を制定した。豊かな自然に育まれた歴史のまちが「先人の精神を受け継ぎ、南向きに生きることを誓う」として、さらなる飛躍を目指している。

     同憲章はより良いまちづくりに向け、まちの理想像や市民生活が快適になるよう目標を掲げたもの。検討委員会を設置して素案を作成し、同案に対する市民の意見を募るパブリックコメントを実施した後、最終決定。市議会への報告を経て1日付で告示した。

     同市では「市民に親しまれ、目標となるよう普及と啓発に取り組む」としている。


     《南島原市市民憲章》

     私たちのまち南島原市は、さんさんと太陽がふりそそぎ、豊かな自然に包まれています。また、いち早くヨーロッパの文化を受け入れた誇り高い歴史のまちです。

     人々は、古(いにしえ)より普賢岳と有明海の恵みに感謝し、幾多の困難の中にあっても、夢と希望をもって懸命に生きてきました。

     私たちは、先人の精神を受け継ぎ、南向きに生きることを誓い、ここに南島原市民憲章を定めます。

     ○守ろう 環境・大地 この自然
     ○生かそう 歴史・文化 この郷土
     ○育てよう 心・健康 この家庭
     ○羽ばたこう 未来へ

    [2008/04/03:島原新聞]

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    さようなら島鉄南線…感謝!80年の歴史に幕、最終便に名残りを惜しむ


     島原鉄道の島原外港駅~加津佐駅間35.3キロが31日、廃止された。島原半島南東部の地域住民の足として親しまれてきた島鉄南線。乗客の減少による収益悪化が原因だが、時代の流れには逆らえず、惜しまれながら80年の歴史に幕を下した。

     南線の歴史は古く、1928年に島原湊~加津佐間で全線開通した口之津鉄道に始まる。43年に同鉄道を合併し、諫早?加津佐間の78.5キロでこれまで運行してきた島鉄。大水害や普賢岳噴火災害で度々寸断されるなど幾多の困難を克服し復活を遂げてきたが、少子高齢化やマイカーの普及という時代の波はついに乗り越えられず、赤字幅が大きいとされる南線の廃止を決断。地元自治体や各種団体・学校関係者の代表らでつくる島原鉄道自治体連絡協議会路線廃止問題対策会議で約1年かけて代替バスの運行計画を練り上げてきた。

     一方この間、存続を目指す住民グループの動きが昨年暮れから活発化。新たな支援策が盛り込まれた地域公共交通活性化再生法等による存続の道を模索し地元行政などに働きかけてきたが、南線廃止に向けた手続きが進められる現実と法整備のタイムラグから実現には至らなかった。

     奇しくもことしは、1908年5月の島鉄創立から100周年の節目。利用者の足を確保するため島鉄では南線廃止に伴う代替バスの運行準備を進めるとともに、これまでの南線利用者への感謝の気持ちを込めた各種イベントも実施。半世紀にわたり島鉄を走った旧国鉄のディーゼルカー「キハ20形」や、普賢岳噴火災害からの復興のシンボルとなった「観光トロッコ列車」を臨時的に運行した。

     南線が見納めとなる最終日の31日はとりわけ多くの住民や鉄道ファンが詰めかけ、ともに名残を惜しんだ。

     島原駅には午後8時過ぎ、加津佐行きの最終下り列車が到着し、これにあわせて「さよなら南線」セレモニーをホームで開催。塩塚吉朗社長や同社幹部をはじめ、重役を務めた宮崎康平氏(故人)の妻・和子さんらも最終列車の運行に立ち会った。

     塩塚社長は「南線廃止に伴う最終列車の出発式に集まっていただきありがとう。80年という永きにわたり多くの皆様にご利用いただいたが、この列車で終わりになる。私たちはこれまで、存続に向け色々と努力してきたが、少子高齢化やマイカーの普及で時代の流れに耐えがたく今日に至り、残念。だが、島原外港~諫早間の北線が残っており、その存続のため十分注意を払っていきたい。これまで長い間のご利用に感謝する」と謝辞を述べた。

     最終列車の乗務員2人(運転士・車掌)に女性社員から花束が贈られた。列車に乗り込んだ住民や鉄道ファンは多くの見送りを受け、加津佐まで南線最後の旅を記憶に留めた。

    [2008/04/02:島原新聞]

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