電飾で銅賞に輝く…緑地公園とお城の桜並木


島原市の外港緑地公園と島原城の桜並木で11月17日から開催中の「島原ウィンターナイトファンタジア」(同実施委員会主催)が「きゅうでんイルミネーションコンテストin Nagasaki」で銅賞に輝いた。

九州電力長崎支店が県内の企業や個人宅などの電飾の優秀作品を表彰するもので、団体部門に15点、個人部門に43点の出品があり、両部門で金賞各1点、銀賞各1点、銅賞各2点を選出。同ファンタジアは昨年は銀賞だった。大晦日の点灯は翌早朝まで延長する。

[2007/12/30:島原新聞]

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最高!!島原のおもてなし…COV5直筆メッセージノート、外国人学者そろって賛辞


「島原のおもてなしは最高だった」、「島原の会議は最高でした」 - 。11月に開催された火山都市国際会議島原大会(COV5)の会場の島原復興アリーナに置いていた「メッセージノート」に書かれた外国人学者ら29人の賛辞だ。アジア初開催のCOV5閉幕から約1か月。"最前線"で参加者と接してきた市民ボランティアは直筆メッセージを読みながら「喜んでもらえてよかった」と嬉しそうに振り返る。

メッセージは、COV5外国語ボランティアの中心メンバーの1人、廣瀬富美子さん(54)が12月に入ってから和訳し、事務局を通じて実行委員長の中田節也・東京大教授などにも送った。はじめは不満や不平が書かれるのでは - と考えていたが、記されていたのは賛辞ばかり - 「ひたすら驚くばかり」と廣瀬さん。なかには著名な外国人学者のメッセージもあったという。

大都市ではなく地方都市での開催のため、開幕直前までさまざまな不安がよぎっていたが、「喜んで帰ってもらいたい」という強い思いがボランティアを献身的にさせた。会場内外での案内や通訳のほか、ときにはレンタカーの予約手配や両替のために近くのコンビニに走ったり、家電量販店でコンセントの切替器具を探したり。

「ボランティア一人ひとりが目の前にいる人(参加者)を大事にしたからこそ、とことん付き合ったのでは」と廣瀬さん。同じく中心メンバーの前田力さんは「一人ひとりが一生懸命になってまとまったからこそできた」と振り返る。

そういった最前線で向き合った姿勢が参加者から信頼され頼りにされた。メッセージには「ボランティアの皆さんは親しみやすく、よく手助けをしてくださった。あなたたちのおかげでスムーズに進んだ」などと、ボランティアを讃える言葉も数多くつづられている。

COV5で育まれたもの、気づかされたものは大きかったという。「COV5を通じて多くの人材がいたことに驚いた。成功させたことで、『島原』は自信をもっていいのでは」と二人は口を揃える。ボランティアという人材と、ボランティアが作成した英訳観光案内パンフレットは今後、活躍の場を模索してゆく。

[2007/12/30:島原新聞]

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島鉄南線の存続を願い…島原駅で街頭署名活動


島原鉄道(株)が来年4月から南線(島原外港駅?加津佐駅間)の廃止を予定している問題で、「島原半島を未来につなぐ会」(代表世話人=泉川欣一氏)のメンバーが28日、存続を願う街頭署名運動を島原駅で繰り広げた。

いかなる方策であっても南線を存続させるには利用者はもとより幅広いコンセンサスが不可欠とされ、同会では存続に向けた住民の盛り上がりと協力に大きな期待を寄せている。

同会メンバーらが島原駅の改札口付近や待合室で、高校生らを含む利用客に署名を呼びかけると、利用客も快く応じた。

街頭署名運動を繰り広げた島原市崩山町の森永真弘さんらは「ノスタルジーでやっていけないことは分かっているが、鉄道がなくなると困る人が多い。代替バスでは鉄道のように定時制が確保できず、高齢者に限らず高校生も進んで署名に応じてくれる。我々だっていつかは車の運転ができなくなる。法的に存続の可能性が残っており、何とかしたい」と話していた。

27日から同様の街頭署名を連日行っており、きょう29日も実施する。

同会では来年1月半ばをメドに署名を集め、関係する南島原、島原の両市長に提出する予定だ。

[2007/12/29:島原新聞]

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従来以上の奮闘を期待…仕事納め式、吉岡市長あいさつ


官公庁で28日、仕事納め式が行われ、ことし一年を締めくくった。

島原市では同日午後5時から市議会議場で行われ、吉岡市長が職員らにあいさつした。

「合併から2年になるが、市民の皆さんの相互交流もさらに進み、新しい市の基礎が強化されてきていると感じる」としたうえで、同市長は各種施設や社会基盤の整備、情報化の推進、スポーツの振興など主だった取り組みを列挙。

ことし最大の事業だった火山都市国際会議については「普賢岳噴火災害で得た体験や教訓、火山研究の成果、復興事業、防災対策などあらゆる分野で島原市を世界に発信できた。私たち市民も災害の教訓を再認識する有意義な機会となり、この貴重な経験は将来のまちづくりに生かされるものだ」などと成果を振り返った。

最後に「職員一人ひとりがこれまで以上に、時代の流れに即応した意識改革と能力の向上を図るとともに、全体の奉仕者としての言動を心がけ、その奮闘に期待する」と述べた。

[2007/12/29:島原新聞]

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県内企業への定着を推進…今から考えよう 将来のこと 卒業後のこと、高卒の七割が県外に流出


高校生の就職先に関して県外への流出が著しいという島原、北松両地区の現状を受け、県は12月から高校2年生を対象にした企業説明会を開催。来年2月まで両地区の5か所で開かれる。

県雇用労政課によると、島原半島地区の平成18年3月卒業で内定を得た高校生約400人のうち7割ほどの約270人が県外へ - という現状。こういった実態を受け、高校2年時という早期に県内企業の情報を得てもらう場を設け、早めに就職に対する意識を高めてもらうことで、県内への就職定着を図ろうと、初めて開催したもの。

12月25日には島原文化会館で開かれ、国見、島原農、島原商の3校の2年生約140人が参加。諫早市の(株)宮崎温仙堂商店や(株)昭和堂など県内企業4社が事業内容などについて社員が働いている写真などを使って分かりやすく説明したほか、フレッシュワーク長崎のキャリアカウンセラー二宮美子さんが「今から考えよう、将来のこと、卒業後のこと」と題してミニセミナーを展開。

二宮さんは、▽後悔しないように「自分で決心する」という自覚をもつ▽興味や能力などから自分の特性を見極める - など進路を決めるための7つのステップをはじめ、1.コミュニケーション能力2.基礎学力3.責任感 - など「企業が求める能力ベスト7」(平成16年厚生労働省「若年者の就職能力に関する実態調査」より)を紹介し、「始まりは元気の良いあいさつであり、それはコミュニケーションにも結びつく。将来を見据えて今からできることに取り組んでほしい」などと呼びかけた。

[2007/12/28:島原新聞]

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がんばスタンプで支援…商店街を挙げてエール


待望の全国高校サッカー選手権大会出場を決めた島原商業高校サッカー部を支援しようと、がんばスタンプを展開する「島原スタンプ事業協同組合」(理事長=山内勲氏・加盟70店)が26日、43,500円分のスタンプを同校に贈った。

集めていない人のスタンプを有効利用するため加盟店には従来から募券箱が設置され、集まったスタンプは島原養護学校の子どもたちへのクリスマスプレゼントなどに活用されているが、島商が23年ぶりに本大会出場を決めたことから今回、その支援を目的とした募券活動を精力的に繰り広げた。

「島商のためならば是非とも応援したい」などと市民や買い物客の反応は上々。スタンプ350枚貼りの台紙は計87冊、金額にして43,500円分が寄せられ、山内理事長ら関係者3名が同校を訪ね、持参したスタンプを楠田恭子校長に手渡した。

山内理事長らは「地元の商店街としてできることはないかと計画し、選手たちに頑張ってもらいたいという一心で取り組んだ。選手たちには是非とも勝ち進んで国立競技場、そして優勝を目指してほしい」とエールを送った。

楠田校長は「皆さんの気持ち、善意の一つひとつが選手たちの力になる。心のこもったご支援をありがとう。これほどの応援のパワーをいただき、選手たちも活気づく」とお礼の言葉を述べた。

同サッカー部にはこのほど、OB会(会長=田中信一氏)から幅20mもある横断幕も贈られたところ。

島商は31日、1回戦で北越(新潟県)と対戦。同校では同日午後2時から、本館2階講堂でテレビ観戦を予定している。

[2007/12/27:島原新聞]

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深める日韓の親善!!…スポーツ交流を通じ


韓国安東市の安東中学校の生徒が島原市を訪れ地元の中学生とスポーツを通じて国際交流を図る「島原市日韓スポーツ交流事業」が25日、始まった。

26日は市営陸上競技場で島原一中、三会中、有明中の連合チームとのサッカー親睦交流試合の開始式があり、宮?金助教育長は「互いの力を発揮し、プレーを通じて友好の輪が広がることを願うとともに、島原市のことを少しでも学んでもらい両国にとって有意義なものになれば」とあいさつ。

訪問団団長のチェ・ヒドック安東中教頭が「両国の友情と親睦が深まり、競技力の向上に結びつくことを願い、お互いに長所を学びあってほしい」などと呼びかけたあと、両氏による始球式でキックオフ。両国の中学生たちはボールを追いかけながら、親睦を図っていた。

同事業は、将来を担う青少年が国際化に対応できるような人材に育ってもらうことなどを目的に平成十六年度から実施。韓国ではサッカーが盛んで技術も高いそうで、今夏には島原市の中学生が韓国へ派遣され、サッカーの試合や歴史にふれるなどして学んだところ。

今回は29日までの日程で安東中サッカー部の1、2年生20人を含め計32人が来市。28日まで3日間の親善交流試合をはじめ地元家庭へのホームステイや観光などを楽しむ。

[2007/12/27:島原新聞]

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フェスティビタス・ナタリス2007…四百年前のクリスマス行列、有馬小を主会場に再現


約四百年前に栄えたキリシタン文化の啓発などを目的にした南島原市北有馬町の冬のイベント「フェスティビタス・ナタリス2007」が22日夜、有馬小を主会場に同町内で開催された。旧町時代から実施され通算11回目。

今回は四百年前の南蛮屏風に描かれていたという「クリスマス行列」を再現し、「有馬のセミナリヨ」跡から有馬小まで約1.1kmを市民ら約150人が厳かに練り歩いた。

クリスマス行列は、四百年前にイエズス会の宣教師がイタリア・ローマに伝えたイエズス会年報で報告されたものだそうで、当時の日野江城下で有馬晴信をはじめ家臣や宣教師、ポルトガル人、セミナリヨの生徒などが行列をつくり、有馬の天主堂まで城下町を練り歩いていたという。

1580年に日本で初めて設立されたヨーロッパ方式の教育機関「有馬のセミナリヨ」跡を出発点に、小中学生など市民らが天正遣欧少年使節やバテレンなどに扮し、たいまつやペンライトを持ち、当時歌われていたというグレゴリオ聖歌の歌声にのせて粛々と歩みを進めると、沿道には住民の姿が。

行列の到着地の有馬小では、約1万個のイルミネーションが灯され「日本一の巨大クリスマスツリー」となった高さ約30mの立木がクリスマスムードを盛り上げ、天正遣欧少年使節に扮した中学生や聖歌隊「コルス・アンジェリクス」による四百年前の西洋音楽の再現や地元のよさこい演舞グループ「きたありま夢組」など九団体総勢約130人によるよさこいの総踊りが繰り広げられたほか、長縄跳び大会やイチゴ収穫時に使う台車「コロコロ」を使いスピードを競うレース、農産物の販売などがあり、多くの住民らが詰めかけ楽しんだ。

ラテン語で「クリスマスの祭り」を意味するイベントは、既存の「日野江ひろば」と「YOSAKOI北有馬祭り」の計3つのイベントを統合し、各種団体24団体でつくる同市冬のお祭り実行委員会(酒井泰徳会長)と同市が開催。同市の史跡を含む「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」がユネスコの世界遺産?暫定リスト?入りを果たしたことから、それを地元で盛り上げる意味も込めた。

[2007/12/26:島原新聞]

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島鉄南線の存続を願う運動…住民の盛り上がりがカギ、清水東京大准教授がアドバイス

島原鉄道が来年4月から南線(島原外港駅 - 加津佐駅間)の廃止を予定している問題で、「島原半島を未来につなぐ会」(代表世話人=泉川欣一氏)は21日、「島鉄存続問題を考える集会」を南島原市有家町の浦川酒造で開催。講師の東京大学大学院准教授、清水亮氏は住民による鉄道の利用促進策等を含め「住民の盛り上がりが重要」と強調し、南線存続に向けた運動にアドバイスした。

集会には島原、南島原両市の住民ら約40人が参加。「地域公共交通の現状」から考え、えちぜん鉄道(福井市)や貴志川線(和歌山市等)、万葉線(高岡市)など「鉄道の存続に成功した国内の運動事例」が紹介された。

清水氏は地域公共交通のもつ社会的意味において、鉄道を利用していない多数派住民のコンセンサスを得られなければ存続運動の展開は困難とし、「交通弱者のため」という福祉の問題をさらに発展させ、誰でもいつかは車を運転できなくなるという「セーフティー・ネット」の問題として捉えられるかを課題に掲げた。

鉄道存続に成功した経営改善策の一例として、ラッシュ時以外の車両への自転車持ち込みや名前等を表示する枕木オーナー制度、住民による経営改善アイデア提案制度、自治体が線路や土地を保有する上下分離方式、自治体・鉄道会社・住民の三位一体による鉄道運営の考え方などを紹介。代替バス運行に関しては「鉄道と同じように採算の話は出てくる」と述べ、将来的に減便の可能性を指摘した。

「鉄道の存続は最終的にお金の問題で、行政施策の高い優先順位に位置づけられるかが課題」としながらも、普段利用しない住民への出前講座など草の根運動により「"鉄道を未来の財産"として住民を説得できれば、行政も動かせる。黒字になる仕組みづくりを含め、みんなで考えることが大事だ」と社会的見地からヒントを与え、あわせてすでに施行された地域公共交通活性化再生法や上下分離方式への助成制度も運動の追い風要素として示した。

総括して清水氏は「とにかく早急に住民が声を上げ、熱意を示すこと。声を上げなければ可能性もない。やれることは何でも見えるようにやること。もの凄い盛り上がりが必要だ。あとは皆さんがどう主体的に動くか。スタートダッシュが肝心!!」と強調した。

同会では一万人規模の「島鉄存続を願う」署名を目指している。泉川氏は「地域活性化にはどうしても鉄道が必要。行政・島鉄と協調しながら、存続に向けた運動を展開するので皆さんのご協力をお願いしたい」と話した。

[2007/12/23:島原新聞]

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サッカー部の支援に…島商ップファイナルセール、ラーメンの売上げと募金


島原市中堀町の重松花屋隣りの空き店舗で九月から島原商高3年生10人が"経営"してきた「島商ップ」のファイナルセールが22日、スタート。24日で本年度の"営業"は終了。全国大会出場を決めたサッカー部を支援しようと、募金箱も持って協力を呼びかける。

全3年生約160人が11グループに分かれて取り組む地域密着の課題研究の一環で、「より安い・寄りやすい」というコンセプトのもと「空き店舗の復活」班が経営してきた。23日は生徒らによるパンや洋菓子などの販売実習や吹奏楽部によるストリートコンサートがあり、24日には予約したクリスマスケーキの引き換えと「売り尽くしセール」も。

食品や雑貨などを販売するが、「あごだしラーメン」(5食入り・1000円)の売り上げと募金は全てサッカー部の支援に充てることに。「店長」で商業科3年の中村太郎君(18)は「少しでもサッカー部のためになれば。最終日まで一生懸命盛り上げてゆきたい」と話す。

また22日は東彼波佐見町の波佐見高の商業科2年生五人も「高校生による波佐見陶器市?n島商ップ」と題し、同ショップの一画で特産の波佐見焼き約300点を販売。今年初めて生徒36人が500円ずつ出資して「株式会社波高SHOP」を設立し、学校イベントで波佐見焼きの販売に取り組んだことから、学校間交流と波佐見焼きのPRのために、"1日限りの出張販売"を行ったもの。

商業科2年の杉竹俊紀君(17)は「島商の生徒さんから声の出し方や店のデザインなどを学んだ。将来の仕事にいかしたい」と話していた。

[2007/12/23:島原新聞]

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一つでも多く勝利を!!…島商サッカー部の壮行式、酒井主将、力強く決意を表明


高校サッカーの頂点を決める「第86回全国高校サッカー選手権大会」に県代表として出場する県立島原商業高校サッカー部の壮行式が21日、同校グラウンドで行われ、間近に迫った本番に向け在校生らが選手たちを激励した。

昭和59年度の第63回大会以来、23年ぶり24度目の本大会出場を決めた島商。同選手権はもとより、インターハイや国体(選抜チーム)でも優勝した輝かしい歴史を誇る古豪の復活に地元の期待は大きく膨らむ。

壮行式には全校生徒、教職員、OBら約500人が参加。酒井稔史主将を先頭に島商イレブンが堂々と入場し、選手の紹介などが行われた。

楠田恭子校長は「多くの皆さんの支えがあってここまで来られたことに感謝してください。県高校サッカー界の多くの人たちが目指した大会で、多くの涙も流れた大会。皆さんの先輩たちも23年間目指してきたが出場できなかった。多くの人たちの想いを持って全国大会に臨んでほしい。『絶対に諦めるな、夢は必ずかなう』。選手の皆さんはいま、夢の途中だ。みんなの夢は1つでも多く勝利し、国立のピッチでプレーすること。相手も同じ高校生であり、苦しい練習に耐えた力を発揮できれば絶対に夢はかなう。また、多くの人たちが応援してくれていること、プレッシャーこそが力になる。それを楽しむ心の余裕も持って、島商生としての力を全国の舞台で発揮してほしい。活躍を期待する」と述べた。

選手を代表して酒井主将(3年)が「県代表として恥じないようプレーし、1つでも多く勝てるよう頑張る」と力強く決意を表明。生徒会会長の岩里潤慈さん(2年)は「優勝から23年、再び全国の舞台に立ち、伝統の走るサッカーで競技場を沸かしてくれることを期待している」と激励した。

最後に楠田校長が境郁弥選手(3年)にシンボルの校旗を手渡し、在校生含む全員で校歌を斉唱した。

大会に向け島商イレブンは28日出発。初戦は31日、柏の葉公園総合競技場で北越(新潟県)と対戦する。

[2007/12/22:島原新聞]

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全国大会で「金賞」受賞…小浜中吹奏楽部が凱旋演舞


15、16日に埼玉県であった第35回マーチングバンド・バトントワーリング全国大会で初出場ながら金賞を受賞した小浜中吹奏楽部が19日夕方、雲仙市役所の駐車場で「金賞」の演舞を披露し、集まった住民らから拍手を浴びた。

11月に島原市であった九州大会で九州代表の座を射止め、中学生の部(55人以下の小編成)に出場。全国各地の代表11校が競った結果、4校が金賞に。昨年秋には別の全国大会で金賞を獲得している。

部員は39人。「みんなの心を一つに」をモットーに、平日放課後などの練習に加え土、日曜日は朝から夕方まで練習に励んできた。部長の田中紗希さん(15)は小学生の時に先輩の演奏を見て「かっこいい」と思ったのがきっかけでバスケットボールから吹奏楽へ転向し、3年間頑張ってきた。「昨年は先輩についてゆく立場だったけれど、今年は部長としてまとめなくちゃ、という気持ちで挑んだ。最後の大会だったから昨年の金賞より嬉しくって。誇りに思いたい」とニッコリ。

この日演奏したのは「ミッド・ナイトストリート」をテーマにした「ミスター・インクレディブル」、「ピンクパンサー」など金賞受賞の3曲。全身黒ずくめの衣装を着てリズムにのって整然とした隊列やリズミカルなアクションを交えて披露したほか、アンコールに応えて軽快なリズムの「テキーラ」を繰り広げると、観客からは手拍子が。奥村市長は「お帰り、金賞おめでとう!皆さんから元気とエネルギーをいただいた。これからも一生懸命に頑張って素晴らしい成果を再び - 」と讃えた。

「皆さんが応援してくださっていたことを、あらためて実感しました」と顔をほころばせる田中さん。指導者で一妙寺住職の森下晃英さん(49)は常に「笑顔を忘れず、人にやさしく - 」と部員に呼びかけてきた。「人に優しいバンドでなければ厳しい練習には耐えられない。金賞を獲った部員たちは大したものです」と話していた。

[2007/12/21:島原新聞]

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本番に向け島商サッカー…全選手が半島出身の純血チーム、エンジン全開で猛練習


高校サッカー日本一を決める「第86回全国高校サッカー選手権大会」に23年ぶり24回目の出場を決めた県立島原商業高校サッカー部が間近に迫った本番に向け、エンジン全開で練習に励んでいる。

島商は昭和31年、冬の選手権に初出場を果たし、同59年度の大会で見事!!全国を制覇した。また、これに先立ち52年度にはインターハイで優勝し、56年度と58年度の国体では島商を含む県選抜チームが日本一に輝き、「島商サッカー」は全国にその名を馳せた。

国見が敗れる波乱の中、強豪を次々と倒し県大会を見事に勝ち上がったことしの島商。25名の選手全員が島原半島出身の純血チームで、うち17名は島原市内。23年ぶりの県大会優勝に地元が沸き、近く開幕する全国大会での活躍に期待は大きく膨らむ。

伝統の「走るサッカー」で守りを中心に固め、最少失点でゲームをつくり、勝利につなげるチームカラー。同校出身の宮?伸一監督は「国見という目標が身近にあったので、先輩たちの悔しさをバネに頑張ってきた選手たち。もちろん前監督らの地道な努力があったのでここまで来られた」と話す。

選手権に向けミニゲームを中心に試合形式の練習を取り入れ、コーナーキックやフリーキックといったセットプレーからの失点を防ぐ練習にも力を注いでいる。

主力のFW・松本章生選手(3年)は「けがをしていたので県大会では思い通りのプレーができなかったが、ディフェンスが体を張って守ってくれるので心強い。全国大会では前線でボールを追いかけ、しっかりと点を取っていきたい」と。FW・中村真人選手(同)は「中盤のパスまわしがつながれば、全国でも通用するはず。課題のシュートの精度をあげ、チームの勝利に貢献したい」と張り切る。

また、精神的にもチームを支える酒井稔史主将(3年)は「奪ったボールは確実にものにして自分たちのサッカーができれば - 。苦しい場面では声を出してチームをまとめていきたい。最後まで粘り強く戦う」と健闘を誓う。

晴れの全国大会に向け宮崎監督は「試合では早い時間帯に失点しないことが大事だ。高校生らしく最後まで諦めないサッカーをすることが次につながる。攻めも守りもこれまで、"自分たちで考えるサッカー"に重点を置いてきた。試合では細かい指示はしない。3年生は最後の大会なので伸び伸びとやれるようにしてあげたい。責任を感じながら、県代表として恥ずかしくない試合ができるよう、行けなかったチームの分まで頑張る。伝統の走るサッカーで!!」と気合を込めた。

同選手権は30日、東京・国立競技場で開幕し、首都圏の9会場で48校が出場し熱戦を繰り広げる。島商は大会2日目の31日午後2時10分から、北越(新潟県代表)と柏の葉公園総合競技場で対戦する。

その後の大会日程は明けて1月2日に2回戦16試合、3日に8試合が行なわれ、ベスト8が出そろう。5日は準々決勝四試合があり、このあと国立競技場に会場を移す。6日は準決勝2試合が行われ、決勝は14日午後2時5分、キックオフ。

同選手権と国体に計4回の出場経験がある島商サッカー部OB会の田中信一会長(68)は「50年前を思い出し、嬉しくて眠れなかった。久しぶりの選手権。けがをしないようベストメンバーで勝ち進み、島商の姿を全国に見せてほしい」と期待を寄せた。

[2007/12/20:島原新聞]

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具雑煮が『郷土料理百選』に…本県から「卓袱料理」と二品

農林水産省は18日、農山漁村の暮らしのなかで生まれ育まれ、地域の伝統的調理法で受け継がれ、今なお各地域でふるさとの味として親しまれている料理を「郷土料理百選」として発表。本県からは「具雑煮」と「卓袱(しっぽく)料理」の2品が選ばれた。

都道府県から推薦のあった約1650品のうち選定委員会(委員長=服部幸應学校法人服部学園理事長、委員7人)が、一般からのインターネット投票結果も参考にして99品を決定。九州では福岡の「水炊き」、佐賀の「呼子イカの活きづくり」、熊本の「馬刺し」など。99品に自身イチ押しの郷土料理1品を加えて百選を完成してほしい - としている。

また、同百選とは別に地域自慢の料理として「御当地人気料理特選」23品も選定され、本県からは「皿うどん」、「ちゃんぽん」、「佐世保バーガー」の3品が選ばれた。

農山漁村の郷土料理百選

[2007/12/20:島原新聞]

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さわやかなハーモニー…島原ジュニア合唱団定期演奏会、歌好きの来聴者を魅了


島原ジュニア合唱団の第9回定期演奏会が15日に島原文化会館中ホールであり、46人の"歌好き"たちがさわやかなハーモニーで来聴者約300人を魅了した。

平成8年に発足し、島原市青少年健全育成連絡協議会(西田正剛会長)の活動として日ごろの練習や地域の行事などに積極的に参加。雲仙市国見町 - 南島原市西有家町の小学1年生 - 高校3年生が植木幹彦・島原高教諭、内村規子・有家中教諭の指導のもと、合唱の素晴らしさや楽しさを実感するとともに、学校や学年の枠をこえた友達づくりの場にもなっているという。

開会に先立ち、西田会長が「誰でもはじめは上手ではなかったが、自然に上手になり、上級生と下級生がともに練習することで面倒を見たり慕ったりするなど礼儀なども身についてゆくように。感性豊かな子どもを育てようという活動のなかで、練習に励んできた子どもたちの成果をみて楽しんでもらえれば」などとあいさつ。

「もみじ」や「たき火」、「お正月」など四季折々の唱歌22曲のオンパレードで幕開けし、合唱組曲やポピュラーソングなどを披露。うちソロで歌った高校3年の有馬里美、城田紗希、濱崎藍さんの三人は合唱団を"卒業"し、来春から音楽の道を進むことに。前田ゆりのさんらのピアノ伴奏でモーツァルトの曲などを一人ずつしっとりと歌い上げ、盛んに拍手を浴びていた。

[2007/12/20:島原新聞]

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観光地づくり目指し…水無川導流堤沿いに緋寒桜50本を植樹


普賢岳噴火災害後低迷する観光の振興を目指し「島原温泉旅館組合」(足立進一組合長)は18日、島原市鎌田町の水無川導流堤沿いに緋寒桜50本を植樹した。

平成3年から始まった未曾有の噴火災害から見事によみがえった島原市。災害下で全国から寄せられた物心両面にわたる支援への感謝と元気になった被災地を多くの人に見てもらおうと、緑化推進とあわせて昨年から始めた観光客誘致事業の一環。5年間で計250本の緋寒桜を導流堤沿いに植樹する計画で、将来的に桜並木の観光地づくりを目指している。

植樹用の苗木50本のうち、地域との共生に取り組む九電工島原営業所(新井考明所長)が社会貢献活動の一環で今回、20本を寄贈した。

植樹には足立組合長をはじめ、来賓として吉岡市長、新井所長、酒井県島原振興局長、島原ライオンズクラブの前田保幸会長、島原ロータリークラブの星野親房会長、島原温泉観光協会の大場正文会長ら関係者約30人が参加し、平成新山を見上げる導流堤の南側に沿って記念植樹を行った。

吉岡市長は「旅館組合にもまちづくりに協力してもらい勇気がわく。大事に桜並木を育ててほしい」、新井所長は「島原を盛り上げる一助になれば - 」と祝辞を述べた。

昨年10月の初回からこれで計150本を植樹。足立組合長は「全国からのご支援により復興できた。立派な桜の花を咲かせ、きれいになった島原を全国の皆さんに是非見てもらいたい」と述べた。

[2007/12/19:島原新聞]

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お城で除夜の鐘つきも…島原LC『マレーシア学生を受け入れ』


島原ライオンズクラブ(前田保幸会長)は16日からマレーシアの学生2人を受け入れ、島原市で有意義な時間を過ごしてもらうことに。17日には吉岡市長を表敬訪問した。

両国間の学生の派遣や受け入れを通じ国際的視野を養ってもらうことなどを目的に世界的組織の奉仕団体ライオンズクラブが実施する青少年国際交流事業で、九州で受け入れたマレーシア学生30人のうち大学1年のオードリー・リン・カン・イーさん(19)と高校1年のライラ・マリア・ビンティ・モハド・ザキさん(16)の2人が島原へ。

前田会長らと一緒に市役所を訪れたリンさんとモハド・ザキさんは「島原のよいところはどんな点ですか」、「島原のまちのきれいさに驚いた」などと質問を重ねるほど興味津々の様子で、吉岡市長は「島原では住民の方々が率先して清掃されているからきれいなんですよ」などと紹介したほか、11月にあった火山都市国際会議島原大会のために作成したコミュニケーションハンドブックを使いながら「うまか」などの方言も紹介し、島原で有意義な体験を - と願った。

2人は1月5日まで前田会長や同クラブの田浦賢二YCE委員長の自宅にホームステイしながら、島原商高や春陽保育園を訪れ交流を図り、大晦日には島原城で同クラブが実施する「除夜の鐘つき」にも参加。「来日前は不安があったが、会員の方々が優しいから払拭された。最高にハッピーです」と笑顔をこぼしていた。

また、島原からは小島さなよさん(島原商高1年)と松尾達馬君(島原高1年)が今月20日から来月10日までマレーシアに派遣される。

[2007/12/18:島原新聞]

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深江の昔の風景写真展…高原俊治さんが「ふるさとの移ろい」、SLや門脇神社なども


南島原市深江町の昔の風景を集めた「ふるさと再発見」写真展が親和銀行深江支店(田中勝也支店長)で開催中。21日まで。

同町の元町職員、高原俊治さん(77)が昭和29年から撮りためたモノクロやカラー写真42点を展示。現在の深江郵便局の地にあったという昭和29年8月の村役場、昭和30年3月に新築された村役場、昭和48年5月に現在地に移転・落成した町役場、昭和32年夏の豪雨災害で被害を受けた住宅や水無川、昭和36年11月に撮影した大久保映画館、瀬野深江駅近くを走る島鉄のSL(蒸気機関車)、平成3年9月15日の火砕流で消失した門脇神社 - など「写しこんだ風景」が「ふるさとの移ろい」を物語る。

昭和29年、明治時代から親しまれてきた旧村役場が解体される際に庁舎を残そうと、自分でいち早く購入した蛇腹式カメラで撮影したのが始まり。これまでに撮った写真は10万点にのぼるという。自宅に暗室をつくり独学で身につけた現像技術でプリントし、日付や撮影場所の記録を付して管理。本人いわく「趣味は幅広く浅く」だそうだが、写真以外にも8mmフィルムや16mm映写機を回したり、真空管ラジオを組み立てたり、少し前までは車のオイル交換なども自分でやったり、と多趣味。それは「意欲がなければできない」こと - 。

旧町の教育次長や企画課長を歴任し、南高町村会事務局長の職を辞した今春から、写真ネガの整理に「ゆっくり腰をすえて取り組める」ように。今も「日進月歩のように風景の変化は激しい。眠らせてはいけない。後世に残しておかなければ」との思いから地道に続ける。来春で廃止される島鉄南目線を走る「トロッコ列車」の姿もしっかりパチリ。「昔の写真を多くの方に見てもらい、懐かしんでもらえれば」と話している。

[2007/12/15:島原新聞]

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少年剣道教育奨励賞を受賞…有明剣道振興会と神代眞古館、全日本剣道連盟が表彰

島原市の有明剣道振興会(平井節郎会長)と雲仙市の神代眞古館(阿比留亨館長)が全日本剣道連盟の本年度「少年剣道の教育奨励賞」を受賞し、9日に表彰伝達があった。

有明剣道振興会は剣道を通じ青少年の健全育成を図ることを目的に昭和28年に発足し54年間活動を続け、市青少年育成会議の行事の一環で少年剣道大会も共催。現在は週3回夕方に有明体育館で小中学生62人がけい古に励む。

会長の平井さん(53)は剣道教士七段。大三東小 - 有明中出身で、自身も同振興会で育ち、国体や全国選手権出場など豊富な経験と優勝歴があり、高野小校長を務める。「諸先輩方の継続のたまものであり、地域に貢献できる『社会体育』としての剣道のさらなる振興を図るとともに、子どもたちが自信と自覚をもって成長してもらえれば」と喜びを語った。

また神代眞古館は開館26年を迎え、今秋には山本杏里さん(神代小6年)が第25回全日本小・中学生女子個人選抜剣道錬成大会で全国制覇を成し遂げている。

同奨励賞は10年以上活動し少年剣道の振興に務めている団体などを対象とし、県内では計6団体、全国では309団体・個人が選ばれた。

[2007/12/14:島原新聞]

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地区住民の熱意と善意で…五小の図書室が電子化、蔵書9000冊の情報を入力


島原五小(尾崎浩校長、426人)の図書室の貸出システムがこのほど電子化された。システム導入の背景にあるのは「梅ちゃん」と呼ばれ親しまれている図書ボランティアの熱意と地区住民の善意だ。

安中地区の消防団が一昨年学校におくった寄付の残金と、農業地帯の清掃や調査活動に参加することで得られる補助金の一部を活用してパソコンやソフト、周辺機器を導入した。蔵書約9000冊の情報を入力するなどの作業に取り組んだのは、安中梅林にちなんだ「梅ちゃん」の愛称で親しまれているお母さんたち約13人。電子化作業に伴い図書室は約2か月間使えなかったため、「まだ借りられんと?」と待ちわびる児童の声に早く応えたくて急ピッチで作業を進め、三学期からという当初の予定を早めて12月に再開した。

従来は紙のカードに本のタイトルや氏名、学年を書いてもらい貸し出していた。そのため本の貸出情報が不明になったり紛失が出たり返却場所が煩雑になったり - 。導入後は島原図書館のように個人専用カードと本に付したバーコードを読みとるだけ?わずか数秒で貸出が完了。どの本を誰が借りたかという情報がパソコンで容易に管理でき、棚と本に同色のシールを付けたりすることで返却も簡単に。「子どもたちが借りやすく、返しやすい」環境を整えた。

自分たちが来ることができる時に来て読み聞かせや本の整理、部屋の飾りつけなどを行う「梅ちゃん」たちは、児童らの図書に対する意識と読書率が高まることを願う。PTAの活動ではなく自主的なボランティアのため、活動の存続が気がかりなところだが、代表の中村美和さん(46)、坂本朋恵さん(38)は「先生方は忙しいし、自分たちができる範囲で何かをしてあげなければ?と思った。子どもたちが積極的に自分でできるように基礎づくりをしなきゃ」と語り、今後は図書委員会の5、6年生約20人を指導し、児童らに貸出をやってもらうことに。

市教育委員会によると、貸出システムの電子化は市内の小中学校14校のなかでは初めてという。貸出を再開した3日、児童らは待ちかねたように好きな本を持ってカウンターに列をつくり、「新しい図書室になったみたい」などと興味津々で新しいシステムに見入った。

「寄付や熱心な活動をして下さる住民の方々には感謝しきりです」と学校側。「梅ちゃん」たちは「何よりも子どもたちの笑顔が報酬ですよ」とほほ笑んだ。

[2007/12/12:島原新聞]

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散歩のついでにゴミ拾い…森岳地区環境美化推進大会、色々工夫して街をきれいに


島原市森岳公民館で9日、第22回森岳地区環境美化推進大会が開かれ、地区住民ら約50人が集まり環境美化に対する意識を高めた。

島原城など観光スポットや学校、官公庁が密集し観光客など人の行き来が多い文教地区において住民の手で環境をきれいに保とうと、昭和61年から開催。主催の森岳地区青少年健全育成協議会の中島一雄会長は「皆さんから集まった標語に込められた心がけにより、どんなに世の中が明るくなるだろう。『散歩のついでにゴミ拾いをしようか』などと私たちの工夫により、森岳を、島原を、世界をきれいにできるようになれば」などとあいさつ。

[2007/12/11:島原新聞]

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昨年よりは良かったが…葉たばこ、目標収量下回る


葉たばこの産地として有名な島原半島の平成 19 年産の販売実績がまとまった。総重量は約 1016.6 トンで、販売代金は総額約 19 億 7800 万円。品質としては平均的な水準だったが、終盤の日照不足等により 10 アール当たりの収穫量は平均 212 キロで目標の 257 キロを下回った。

西九州たばこ耕作組合島原支所管内ではことし、大村市 15 戸、島原市 9 戸、南島原市 209 戸の計 233 戸の農家で約 479.5 ヘクタールに作付けた。

1 キロ当たりの代金は平均 1946 円で対前年比 97% 。10 アール当たりの収量は不作だった前年より 57 キロ増(37% 増)の 212 キロだったが、それでも目標の 257 キロを下回った。これに伴い 10 アール当たりの代金も対前年比で 33% 増加したものの、平均 41 万 2446 円と期待の 50 万円には届かなかった。

同支所によると、1 キロ当たりの代金は 2000 円を若干割り込んだ程度で、品質はほぼ平均的な水準だったが、6 月中旬以降に立ち枯れ病が発生し、同月下旬から 7 月上旬の活発な梅雨前線に伴う降雨と日照不足がさらに追い討ちをかけ、収量が減少した、という。

当初、豊作が期待されていただけに厳しい結果になった。ただ、昨年が不作だったため、1 千万円以上の取得者は前年の 3 倍の 60 戸に増えた。各市の販売実績は次の通り。数値は 1 キロ当たりの代金、10 アール当たりの収量と代金、1 千万円以上取得の農家戸数の順。

△大村市( 15 戸)= 1822 円、213 キロ、38 万 7431 円、2 戸
△島原市( 9 戸)= 2102 円、227 キロ、47 万 7954 円、6戸
△南島原市( 209 戸)= 1948 円、211 キロ、41万 1396 円、52 戸

[2007/12/08:島原新聞]

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AEDの使い方など - 婦人防火クラブが救急講習 -


島原市内の婦人防火クラブ員ら主婦を対象にした救急講習会が7日、島原市新馬場町の島原地域広域市町村圏組合消防本部で行われ、107人が心肺蘇生法やAED(自動体外除細動器)の使い方など180分にわたり学んだ。

(財)日本防火協会の推進事業で平成12年度から毎年全国20か所で実施され、本年度は県内で唯一の開催。地域の安全・安心のために活動している同クラブ員らに応急救護の技術・技能を学んでもらうことで応急手当の普及を図り救命率の向上を目指すとともに、同クラブ未加入の主婦らへの加入促進も図った。

参加した女性たちは救急救命士ら10人の指導で、同事業で助成を受けたAED訓練器や心肺蘇生訓練用人形を使いAEDの操作をはじめ心臓マッサージや人工呼吸などを実践。同市婦人防火クラブ会長の村田マサ子さんは「身近な救急法の大切さを自覚し積極的に参加した。AEDは使い方を知らなければ宝の持ち腐れになるため、使用方法を学ぶことができ、勉強になりました」と話していた。

[2007/12/08:島原新聞]

自動体外式除細動器 - Wikipedia

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『開眼片足立ち』など…高齢者健康運動フェア


運動を楽しみながら心身の健全を図り健康づくりや介護予防の輪を地域に広げてもらおうと、「高齢者健康運動フェア」が六日、島原復興アリーナのサブアリーナで開かれ、島原市内七地区の65歳 - 86歳のお年寄り?総年齢9077歳?の121人が「開眼片足立ち」などの運動に汗を流した。

市社会福祉協議会(木下康博会長)と市老人クラブ連合会(橋本健士会長)が、昨年度まで障害者と一緒に開催していたふくしスポーツ大会に代えて、本年度初めて開催。「楽しむ」ことに加え、自身の身体状態を知ってもらい体力や健康の維持に務めてもらうとともに、自身が学んだことを近所の仲間にも広めてもらおうと、より「健康色の強い」内容に。

リフレッシュセンターおばまの健康運動指導士、今坂紀子さんの指導で、「遅出しジャンケン」や両手の指を左右別に動かしたりする「脳を活性化させる体操」などに挑んだ。うち「開眼片足立ち」は高齢者の体力測定六種目の一つで、自身のバランス感覚を把握できるもの。参加者の平均年齢は75歳。両手を腰にあてて片足を上げたまま何秒立っていられるかを測ったが、120秒立ったままの人も数人いて、その健康さには盛んに拍手が。ほかに玉入れや約1kmのウォーキングなども楽しんでいた。


[2007/12/07:島原新聞]

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お城の石垣をきれいに…自衛隊が山岳登坂訓練


大村駐屯地の陸上自衛隊第16普通科連隊は5日、島原城で年末恒例の石垣清掃を始めた。

様々な地形を克服するための山岳登坂訓練で、昭和52年に始まりことしで31回目。同連隊第1中隊(飯野幸三中隊長)を中心に、ほか5つの隊から各6人の総勢113人が参加している。

迷彩服姿の隊員らはロープを使って自在に上り下り。厳しい寒さの中、カマなどを手に石垣の間に生い茂った草木を刈り取った。先に九電工が清掃したお堀の石垣を除く主に西側、北側、東側と二の丸をきょう6日まで2日間かけてきれいにする。

作業に当たり吉岡市長は、このほど開催された火山都市国際会議や島原・雲仙学生駅伝での協力を含め自衛隊に感謝。

この石垣清掃で島原の観光シンボルが毎年、見違えるようにきれいになるが、飯野中隊長は「この訓練をやらないと我々の1年も終わらない。隊員らも毎年楽しみしている」と話していた。

自衛隊の作業にあわせ地元の森岳地区から婦人会54人と環境美化推進員4人が参加し、お城周辺の地域清掃に汗を流した。

[2007/12/06:島原新聞]

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閉店間際、銀行に強盗…対応訓練300万円奪って逃走


年末を控え金融機関の関係者に安全意識と強盗への対応能力を高めてもらおうと、島原署は4日、島原市堀町の十八銀行島原支店(中島博行支店長)で強盗事件対応訓練を実施した。

閉店間際に強盗が押し入り金を奪って逃走することを想定し、行員38人が参加。警察官2人が扮する犯人役がサングラスなどで変装し、模擬拳銃とナイフで行員を脅し、模擬紙幣300万円を奪って店外へ。犯人役が車で逃げ去ったあと、行員は駆けつけた警察官の事情聴取を受け、逃走車両のナンバーや人相など犯人の特徴を説明。通報を受けた島原署による緊急配備も敷かれ、約1時間後に市内で検問中に犯人の身柄は確保された。

金を奪ってから逃げるまでの"犯行時間"はわずか57秒。本番さながらの訓練に行員らは人相などを覚えたり通報したりするなど役割を分担して挑んだ。中島支店長は「日ごろから防犯への注意は呼びかけているが、実際には気が動転するのが分かった。短時間で犯人の全体像を把握するのは難しいため、もっと細かい役割分担を心がけたい」と気を引き締めていた。

[2007/12/06:島原新聞]

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人権ふうせんを空高く…ヒマワリ種とメッセージつけて


4 - 10日の「人権週間」にちなんで三会小(管藤恒平校長、316人)は4日、人権集会を開き、「人権の花」のヒマワリの種とメッセージを結びつけた紙風船360個を大空に飛ばし、いじめや差別のない社会になることを願った。

紙風船を打ち上げて自分の願いを広く伝えることで人権意識の高揚を図ろうと、長崎地方法務局島原支局(中島寛己支局長)と島原人権擁護委員協議会(樽田貞夫会長)の主催で、同週間に合わせて毎年実施。

紙風船打ち上げに先立ち体育館で人権集会を行い、各学年の児童が手話を交えた歌を合唱したり、「人権は明るく生きる権利。それを守るために思いやりのある言葉などを心がけたい」などと人権について学んだりしたことを発表。

管藤校長は「いじめや差別はどんな理由があってもやってはいけないこと。しない、させない、見過ごさないという強い心をもった子どもになってほしい」と呼びかけた。

続いて紙風船を手に持った児童らはグラウンドへ。合図で一斉に大空へ放つと、「友達と仲良くするため悪口は言いません」、「差別やいじめがないようにみんなで仲良くします」などと書かれたメッセージと種を結びつけた風船は、風に乗って遠くへ舞った。

中島支局長と樽田会長は紙風船が遠くは愛媛県などへ届いたことを紹介しながら、「紙風船は人権の『親善大使』。皆さんの思いが届くことを願いたい」などと呼びかけた。

紙風船の打ち上げ集会は島原市では7日の湯江小と2校、雲仙市では4 - 7日に大正、岩戸、西郷小の3校で行われ、この一週間、島原半島では計1000個超の紙風船が大空へ舞う。

[2007/12/05:島原新聞]

人権週間 / 法務省人権擁護局

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FMしまばら開局祝賀会…地元密着、外へ向け発信。経営理念『もっぱら、しまばら。』


地域に根ざした新たな情報発信拠点を目指す「(株)FMしまばら」(清水真守代表取締役社長)=島原市白土町=の開局記念祝賀会が2日夜、島原観光ホテル小涌園で盛大に開かれ、島原半島に初めて産声を上げたコミュニティーFM局の船出を祝った。

周波数は「88.4MHz」。清水社長は「まつり囃子(は・や・し)が聞こえるような賑わいのあるふるさとづくりに役立ちたい」ともじった。『もっぱら、しまばら。』をステーションコンセプトとし、地域に特化した局づくりを目指している。放送エリアは島原市と南島原市の一部(深江・布津両町)。NTTビル1階の島原市白土町1111番地で11月11日から放送をスタートした。

祝賀会には来賓として吉岡、奥村、松島の島原半島三市長をはじめ、地元の県議や市議、産業経済界の代表、行政関係者、報道関係者など総勢約200人が出席した。

開局に当たり清水社長から、八木アンテナ(株)九州支店の山田修・支店長、(株)戦略会議の井上悟社長、宅島建設(株)の宅島壽雄社長、K-Designの清末勇代表、アートディレクターの堀強氏にそれぞれ感謝状が贈られ、同局パーソナリティーの鰻家小にょろさんによる落語が披露された。

来賓を代表して吉岡島原市長、松島南島原市長がそれぞれ、「慣れ親しんだ島原弁の放送がたいへんな反響。防災行政無線の個別受信機に替わるものとしても活用し、さらなる安全・安心なまちづくりに寄与すると期待している」、「"メディアはメッセージ"だ。知性と教養にあふれ、島原半島をリードするFM局になってほしい」などと祝った。

学生時代から旧交を温めてきた奥村雲仙市長は同日行われた関東大学リーグのラグビー早明戦を振り返り、「私は明治大、彼(清水社長)は早稲田大出身。明治がきょう勝てば、彼は"迷走"することになったかもしれない。が、早稲田が勝ったので、きっと彼は"聡明"に突っ走ってくれる。母校が負けることを初めて願ったのもまたひとつの友情だ」と祝辞。また、普賢岳噴火災害をともに乗り越えた元島鉄社長の松尾英三氏から届いたメッセージも披露され、花を添えた。

祝宴は酒井県島原振興局長の乾杯の音頭で幕を開け、ステージでのバンド演奏のほか、クリスマスグッズなどが当たる抽選会が賑やかに行われ、北浦市議会議長の万歳三唱で締めた。

「レディース&ジェントルマン」……祝賀会の冒頭、自慢?の英語でスピーチを始めた清水社長は新聞記者やカボチャテレビの経営に携わったこれまでの人生を振り返り、今回の船出にあたって各方面に感謝の気持ちを伝えた。

新たなチャレンジのコミュニティーFM局については「防災が経営理念 - 『もっぱら、しまばら。』をキャッチフレーズとして島原に特化した放送を心掛けていきたい。失敗はできないと痛切に感じているところ。インターネットを通じてケーブルテレビの番組等をリアルタイムで放送できる体制も整った。日本の西の果てにあり地理的には恵まれないが、ここに生まれて51年、色々と体験し島原半島は本当に素晴らしいところだと実感している。至らない点もあると思われるが、ご期待に応えられるよう地元に密着した運営に努めたい。外へ向け情報発信する切り込み隊長のFM局にしていきたい」と決意を述べた。

[2007/12/04:島原新聞]

FMしまばら

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環境に優しい野菜を栽培…島原農高が新たな取り組み、BDFを暖房燃料に使い


天ぷら油などの食用廃油から精製されたバイオディーゼル燃料(BDF)を冬場の温室暖房の燃料に使うことで二酸化炭素(CO2)の排出を抑え環境に優しい野菜の栽培を目指そうと、島原農高が環境保全型農業へのあらたな取り組みを始めた。11月30日に公開した。全国的にみてBDFはトラクターなどに使用している例はあるが、暖房に使うのは先駆的という。

従来の燃料は重油または灯油だが、天ぷら油などの廃油を原料としたBDFに切り替えることで地球温暖化の原因となるCO2の排出量を減らす。もともと自然界に存在するCO2は植物が固定することで環境が守られていた。天ぷら油などは植物が原料。この点に着目し、校内で行っているトマトのハウス栽培の暖房の燃料にBDFを使うことに。

農業者にとって燃料が高いことと農作物の低価格が悩みの種という。この取り組みでは、陳内秀樹教諭の指導のもと園芸科学科3年の田上誠君(18)ら21人が▽BDFが安定した燃料として適しているか▽通常栽培のトマトとの差別化を図れるか - の2点でデータをとり、▽BDF燃料の一般への普及▽環境に優しい栽培によって生産された農産物に付加価値を与えること - を目指す。


島原工高と連携して、低コスト化も目指す

現在使用しているBDFは、県環境保健研究センター(大村市)が諫早市内の飲食店2軒から集めた廃油が原料で、飯森町のプラントで廃油にエタノールなどを混ぜて化学反応をおこし、ろ過させるなどして精製させたもの。廃油100リットルからBDF93リットルが生まれ、年間2300リットルを精製している。

来年度からは同校と同センター、島原工高の三者が連携してBDF製造の低コスト化を目指すという。BDFは製造方法により価格が異なるため重油などの価格といちがいに比較はできないが、同センターの主任研究員、平良文亨(たいら・やすゆき)さんは「製造方法を工夫すれば、市販の重油より安価でできるはず」と話している。

[2007/12/04:島原新聞]

長崎県立島原農業高等学校

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見事!!鹿児島の第一工業大 - 九年連続・十度目の優勝 -


九州の大学生が頂点を目指し初冬の島原路を駆け抜ける「島原・雲仙学生駅伝」が1日、島原半島を舞台にことしも盛大に繰り広げられ、男子(第25回九州学生駅伝対校選手権大会)は第一工業大(鹿児島県)が4時間43分44秒の好タイムで見事!!九年連続十度目の優勝を飾った。

普賢岳噴火災害からの復興と地域の活性化を目的に平成10年に誘致し、ことしで10周年の記念大会。オープン参加の5チームを含め30チームが参加し、半島南目周りの8区間94.5kmで熱戦を繰り広げた。

レース当日は早朝、やや厳しい冷え込みとなったが、選手たちにとっては絶好の駅伝日和。それぞれウォーミングアップを行い、号砲を待った。

張り詰めた緊張の中、選手たちは午前8時15分、島原文化会館前を一斉にスタートし、島原駅前から国道を一路南下。市街地を過ぎると水無川流域の復興した地域を通り、平成新山を肩越しに見上げながら、第1中継所の「世紀の泉」前(南島原市布津町)を目指した。

優勝候補筆頭の第一工業大が今回もロケットスタートに成功。ケニア出身の第一走者、ジョフリー・グギ選手(1年)が二位の日本文理大(大分県)に1分23秒差をつけ、第二走者の松木祐二選手(1年)にタスキをつないだ。

このあと第一工業大は中野良平選手(3年)、ケニア出身のサミュエル・ムワンギ選手(1年)と、4区まで立て続けに区間トップの見事な走りで二位との差を広げ、首位をキープし前半5区を終了した。

レースは後半、雲仙市の小浜町埋立地を再スタートし、本県勢で前評判が高かった長崎国際大は第六走者の伊東佑二選手(4年)が猛ダッシュをかけると、7区は第一工業大の加治屋毅選手(4年)、最終8区は日本文理大の五島孝紀選手(3年)がそれぞれ区間トップ。優勝争いは終盤までもつれ込んだが、前半で大差をつけていた第一工業大が首位を死守しフィニッシュ。九年連続十度目の栄冠に輝いた。

一方、日本文理大は三年連続で二位入賞を飾ったほか、本県勢では長崎国際大が初めて三位入賞を果たす健闘ぶりだった。

スタート・ゴール地点をはじめ、沿道から多くの半島住民があたたかい声援を送ると、死力を尽くした懸命な走りでそれに応えた選手たち。各中継所では倒れ込みながらチームメートにタスキを託し、受け取った選手もまたさらに次の選手が待つ中継所へ。みなぎる若い力を結集して一本のタスキに込めた熱い想いが、観衆に深い感動と勇気を与えた。

[2007/12/02:島原新聞]

島原・雲仙学生駅伝 / NIB:長崎国際テレビ

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島原中央道路の現地見学会…新たな動脈、活性化に寄与 地域一丸の訴えを是非


国交省雲仙復興事務所(秦耕二所長)は29日、地域高規格道路「島原道路」の一部で本年度から本体工事に着手した「島原中央道路」の現地見学会を市民対象に行った。

自動車専用の島原道路(南島原市深江町 - 諫早市間約50km)は、地域間の人的・物的交流や時間短縮による連携強化など活性化に寄与する、島原半島の新たな動脈となるもの。

このうち「島原中央道路」(島原市秩父が浦町 - 下折橋町間約4.5km)は、すでに供用を開始した「島原深江道路」(南島原市深江町 - 島原市秩父が浦町約4.6km)と通称「がまだすロード」(島原市下折橋町 - 出平町間約2.2km)を結び、島原市を南北に横断する道路。

平成13年に事業化され、直轄代行により整備が進められており、昨年度から工事用道路に着手。本年度は本体工事となる白水高架橋の橋梁下部工の工事に着手し、早期完成を目指している。

見学会には希望した一般市民や県議・市議など約60人が参加し、白水高架橋から眉山トンネルにつながる現地などを視察した。

地域高規格道路「島原道路」島原市工区建設促進期成会の久部貞男副会長(島原商工会議所会頭)は「県内でも佐世保の道路整備は進んでいるのに、島原道路の出平 - 愛野間は平成6年から十数年間も計画路線のままで問題だ。地域が一丸となって訴えていかなければならない」と指摘した。

一方、眉山トンネルの建設予定地について秦所長は「眉山の裾野で、山が崩れてできた線路の砕石を重ねたような堆積物の中を通る」と説明し、「科学的調査によると地下水の問題はない」とあらためて強調。要望があれば再度、現地調査を実施する意向もあわせて示した。

[2007/12/01:島原新聞]

雲仙復興事務所|道路事業|島原中央道路

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11年間ありがとう…島鉄観光トロッコ列車最終便、別れを惜しむ


平成9年4月に運行をスタートした島原鉄道(株)(塩塚吉朗社長)の観光トロッコ列車が30日、11年間の定期運行を終了した。来年3月末で島原外港駅?加津佐駅間の「南目線」35.3kmが廃止されることに伴うラストラン。午後1時25分島原駅発の最終便には計123人が乗り込み、別れを惜しんだ。

雲仙・普賢岳噴火災害時の平成5年4月の大土石流で寸断され島原外港駅 - 深江駅間の約6.4kmが不通になったが、平成9年4月に軌道の復旧工事を完了し、4年ぶりに78.5kmの全線開通へ。その"再生島鉄"を記念し「観光の目玉」として島原駅 - 深江駅間の9.1kmでトロッコ列車を運行させて11年。累計31万693人が利用し、平成新山や水無川流域の復興した状況を車窓から眺め、市民ら「語り部」の語る災害や復興の様子に耳を傾けてきた。

午後1時すぎ島原駅一番ホームに入ってきたトロッコ列車2両を含む全4両編成の最終便の車体には「11年間ありがとう」、「定期便最終運行」の文字が - 。

最後の乗客にはポストカードや携帯電話ストラップなどがプレゼントされ、定期運行最終セレモニーで塩塚社長は「噴火災害から復興し、観光の目玉としての役割を果たしたのでは。支えてくださった多くの皆さんに感謝したい」とあいさつ。

花束を手に感慨一入、語り部の近津・大川さん

「語り部」を担ってきた近津春樹さん(69)と大川三郎さん(76)に花束が贈られ、大川さんは最後の発車合図を出し、感慨深げに見送った。花束を手渡した駅長の前田森義さん(57)は「これまで東京や沖縄などの方から利用していただいた。そういった全国の方々と会えなくなるのが寂しい」と涙した。

なお12月9日には島原駅 - 加津佐駅間の38kmで1日限定の特別運行を実施するが、定員90人の予約はわずか2日で埋まった。

[2007/12/01:島原新聞]

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