有明フェリー就航50周年…記念式典さらなる発展を祈念

 昭和33年4月に雲仙市国見町の多比良港~熊本県の長洲港間で有明フェリーの運航を始めた有明海自動車航送船組合(管理者=元重雅博氏)の就航50周年記念式典が28日、国見町文化会館まほろばで盛大に開催され、両県や国、地元市の関係者など約180人が出席し、さらなる発展を祈念した。

 昭和31年9月に両県をはじめ九州中南部の社会的、文化的および経済交流の活性化を目指して一部事務組合として設立し、1年半あまりの準備期間を経て昭和33年4月に有明海を最短距離の14キロで結ぶ運航事業をスタート。

 就航当時はまだ自動車も普及していない時代で、初年度の輸送車両は約2万3千台と少なかったが、その後は「マイカー時代」の到来とともに利用客も伸び、昭和63年度にはピークとなる輸送台数84万5千台を記録。半世紀にわたる利用者は延べ約6600万人にのぼり、車両は延べ約2300万台を輸送した。現在フェリー3隻を運行し、船旅ではエサやりなどカモメとのふれあいも楽しめる。

 式典は、プロとして活躍し、この日「サントリー地域文化賞」を受賞した瑞穂町の勤労障がい者長崎打楽団「瑞宝太鼓」の勇壮なバチさばきで開幕し、関係者による2個のクス玉割りで50周年を祝福するとともに、次の50周年に向け、さらなる発展を祈念。

 元重氏は「半世紀を迎えることができたのは、地元の関係機関のご協力とお客様の多大なるご理解があったからこそ。今日を機にさらなる使命と責務を認識し、安全性、利便性、経済性とともに快適さを追求しながら地元の活性化に尽くし、100年に向け職員一同努めてゆきたい」とあいさつを述べ、来賓の金子原二郎、蒲島郁夫両県知事が祝辞をおくったあと、スクリーンに映し出された映像で50年の歩みを振り返っていた。

[2008/07/30:島原新聞]

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行政で一括して利活用を…期待!!島原鉄道自治体連絡協議会、レール撤去後の島鉄南線

 ことし3月末で廃止された島原鉄道南線の跡地利用について同社は29日、「行政による一括した利用に期待している」と意向を示した。島原観光ホテル小涌園で開かれた「島原鉄道自治体連絡協議会」(会長=吉岡島原市長)の本年度総会の席上明らかにしたもの。

 廃線となった島原外港駅(島原市)~加津佐駅(南島原市)の35.3キロについては現在、レールの撤去作業が行われているが、年内には完了する見込み。その後の利活用が課題となっており、島原市では元住民団体や島鉄などを含めた検討委員会を近く開催する予定だ。

 同連絡協議会総会には吉岡市長をはじめ島原半島3市と諫早市の首長、県の関係者らが出席。南線廃止に伴い同協議会の目的を、鉄道に加え路線バス等を含め地域公共交通の維持・活性化や利用促進に向けた支援等により地域振興を図る組織と改め、それに沿った本年度の事業計画を決めた。

 南線跡地の利用について松島南島原市長は会合の席上、「早く方向性を出していただき、それを受けて一緒に検討していきたい」と島鉄に要望。同社の牛嶋和憲常務取締役は「社内的には絶えず検討しているが、延長が35.3キロあり、土地の形状も細長く(平均5~6メートル)、いまの段階ではできれば行政に利用してもらえればと考えている」と述べた。

 廃止された南線の島原市区間(島原外港駅~水無川間3.3キロ)の跡地利用について同市は8月1日、地元のまちづくり団体や育友会、観光協会、島鉄などで組織する「外港・水無川間利活用検討委員会」の初会合を開催し、利用策について検討を始める、という。

 同跡地の利用について牛嶋常務は「民間への切り売りではなく、一体の土地として活用してもらえればと考えており、そうなると行政にお願いすることになるだろう」と期待を込めて今後の見通しを示したが、「具体的にはまだこれからだ」と語った。

[2008/07/30:島原新聞]

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市役所前でミニ集会…反核平和の火リレー

 核廃絶、恒久平和を願う「反核平和の火リレー」が29日、島原市に入り、市職員らが市内6区間で「ナガサキ誓いの火」のトーチをつないだ。

 五輪発祥の地・ギリシャから1983年、長崎市に贈られた聖火を火種とし、県平和運動センター青年女性協議会などでつくる「日本青年学生平和友好祭実行委員会」(委員長=岩元孝信氏)の呼びかけに応じ、毎年取り組まれているもの。24回目。

 リレーは23日、長崎市の平和公園を出発し、約400人の力を借りて島原市に入った。市役所西玄関前駐車場で29日行われたミニ集会で金子副市長(吉岡市長代理)は「世界からの核兵器廃絶、恒久平和は誰もが願っていること。国際社会が連携し、その実現に向け強く訴えていかなければならない。反核平和の火が無事、長崎に伝えられることを願っている」などと激励。

 同実行委の本田新太郎事務局長は「戦争は誰もが被害者、加害者になり得る最大の人権侵害。我々が歴史の事実を語り継ぐ世代となり、命の尊さ、平和の大切さ、戦争の愚かさをしっかりと伝えていく」と誓った。

 同リレーには社民党の松本匠市議会議員も同行し、このあと南島原市に引き継いだ。爆心地公園をゴールに31日までかけ、県内を一周。期間中、約600人が241区間・約390キロをリレーする。

[2008/07/30:島原新聞]

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後は僕たちにお任せ!!…下折橋シバザクラ植栽予定地、ヤギ&ヒツジ連合軍が登場

 「古里をシバザクラの景勝地にしよう!!」と、整備構想が進んでいる島原市下折橋の県の砂防指定地(締切堤内)で26日、大がかりな雑草木の"掃討作戦"が展開された。

 参加者約70人。県島原振興局の協力呼びかけに、建設業協会島原支部の青年部や島原温泉旅館組合の有志が応じて実現した。

 シバザクラの植栽予定地は旧島原四小分校跡地を含む約4ヘクタール。現状は背丈を超える雑草木が密集しており、それこそ足の踏み入れようもないほど。

 この日はまず、「バック・ホー」と呼ばれる重機で進入スペースを確保した後、草刈部隊が"人海戦術"で自然の猛威に挑んだ。

 仕上げは、島原農業高校所属の「ヤギ&ヒツジ部隊」。計30頭が投入され、早速旺盛な"食欲"で"難敵"に挑んでいた。

[2008/07/27:島原新聞]

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仕事のあと毎晩猛訓練…市代表で三会から8選手、県消防ポンプ操法大会に出場

 2年に1度開催される第29回県消防ポンプ操法大会(8月3日・大村市の県消防学校)に島原市代表で出場する三会地区の消防団員が市大手原町のJA島原雲仙の施設で毎晩、訓練に励んでいる。

 選手は補欠を含め田中優樹さん(35)、堀島大輔さん(27)、森恵一さん(32)、吉田光徳さん(30)、林田了星さん(27)、坂本和浩さん(27)、北浦秀武さん(32)、内田貴久さん(34)の8人。

 競技は10分を目安に選手5人がポンプ車への乗り込みや周囲の安全確認などを確実に行い、20メートルホースを3本ずつ2セットつなげて放水し2個の的を落とすまでの正確さや迅速さ、タイムなどから採点し、250点満点の加減方式で競う。

 三会地区は全団員111人で、4分団から2人ずつ選手を選抜。この2か月は仕事を終えたあと訓練にのぞみ、選手以外の団員が長いホースを手作業で収納するなど補助を行い、選手らを力強くバックアップ。

 この夜も約35人が見守るなか、選手らは訓練にのぞみ汗を流しながら競技の動作を一つひとつ確認。指揮者の1人、田中さんは「今までの訓練成果を出し、できれば優勝を狙いたい」と抱負を述べ、三会地区担当の副団長、森田謙二さん(38)は「三会および島原代表としての気持ちをもって、みんなで挑んでほしい」と語った。

 同大会への出場は7地区の順番制。20年ほど前の大会で三会地区は県で2位になったという。25日夜、激励に訪れた吉岡市長は「暑いなか皆さんは厳しい訓練に励んでいらっしゃる。最後まで皆さんで支えていただき、大会では頑張ってほしい」などと呼びかけた。

[2008/07/27:島原新聞]

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持続的な食と農のあり方…日本大学がフィールドリサーチ、雲仙市を対象に調査・研究

 雲仙市内で7月30日~8月1日、日本大学生物資源科学部の学生が農業現場視察などを通じて研究を深めるフィールドリサーチに取り組む。

 参加するのは生物資源科学部食品経済学科の川手督也准教授の産業社会研究室の2~4年生計21人。同科では経済学や社会学など社会科学的立場から「持続的な食と農のあり方」をテーマとして教育・研究を進めており、同研究室は持続的な農漁業と加工、食文化のあり方を課題として同市の協力のもと平成19年度から同21年度まで市を対象に調査・研究を進めている。

 2年次の必修科目のフィールドリサーチは、研究室ごとに分かれて農山漁村をはじめ食品産業や流通業、外食産業などの現場に出かけて、その実態を調査・分析する実践的な演習。期間中、学生らは小浜町内に宿泊しながら南串山町や守山加工組合、吾妻農産加工組合、雲仙きのこ本舗などを訪れ、まき網漁業や農産加工品などの現場視察や聞き取りを行う。

[2008/07/26:島原新聞]

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目標目指して水しぶき…小学生の水泳教室始まる

 夏休み恒例のジュニア水泳教室が23日、島原市立温水プールでスタート。市内の小学3~6年生78人が日々練習に励んでいる。

 昭和49年にプールが開館して以来続いている市体育館(川本まなみ館長)の自主事業。同市水泳連盟(藤田昌之会長)などのコーチの指導で児童らはしきりに水しぶきをあげながら潜り方やビート板を使ったバタ足、水中での手足の動かし方を練習。

 26日まで4日間毎日1時間半の練習に励み、最終日には1人ずつ泳いだ距離の記録をとり、修了証がおくられる。いま18メートル泳げる島原三小6年の村里和真君は「プールは気持ちいい。目標の25メートルを目指して頑張りたい」と話した。

[2008/07/25:島原新聞]

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福祉施設などで実習…一生懸命!!大学生や専門校生5人、心づかいの「大切さ」も学ぶ

 雲仙市内の福祉施設などで22日から山口県立大学と九州環境医療専門学校の学生5人の実習が始まった。

 実習は社会福祉施設・機関の機能の知識を得るとともに、その職員の役割を体験し、社会福祉職としての自覚や態度を身につけるのが目的。4人は28日まで市社会福祉協議会の各支所や他の福祉施設などで児童福祉や高齢者福祉などの現場を体験する。

 うち小浜町出身で山口県立大社会福祉学部3年の関祥平さんは8月4日まで計10日間の実習に励む。23日は同協議会国見支所のデイサービスセンターで職員の指導のもと利用者の機能訓練の介助に取り組み、足首に1キロの重りをつけて足を上下させる訓練や車イスへの移動介助などに汗を流した。

 時折、利用者にアドバイスを受けながら取り組む関さんは、高齢者にこまめに声をかけてあげることなど細やかな心づかいの重要性も実感。将来は福祉分野の仕事を目指すそうで、「いまの自分にできないことを再確認し、より勉強に力をいれてゆきたい」と話した。

[2008/07/24:島原新聞]

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レールの撤去作業始まる

 今年3月末で廃線となった島原鉄道の島原外港~加津佐間35.3キロの線路の撤去がこのほど始まった。22日、南島原市の布津駅付近では作業員が重機2台を使いレールを撤去する作業に追われていた。

 同社鉄道課によると、撤去作業は年内に終える予定。今後、線路跡地の活用については沿線自治体と協議する、という。

[2008/07/23:島原新聞]

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書道や琴などで交流…韓国の中学生が一中を訪れ

 17~19日、韓国高陽市の鼎鉢(ジョンバル)中学校の生徒30人と教員ら5人が島原市を訪れた。18日は島原一中を訪問し、書道や琴演奏などを通じて交流を図った。

 将来の島原を担う中学生の国際的視野を広げようと、島原市と市教育委員会主催の市中学生海外派遣事業で、14回目。以前は中学生の派遣のみだったが、3年前からは相互訪問による交流に。7月29日~8月1日には島原市の中学生が韓国に派遣され、鼎鉢中での交流会やソウル市見学、ホームステイなどにのぞむ。

 韓国からの訪問団は市内の中学生宅にホームステイをして生活し、市内の観光スポット見学などを楽しんだ。18日の一中での交流会では、一中3年で生徒会長の宮崎東吾君が「アンニョンハセヨ。言葉の壁はあるけれど、同じ中学生としてお互いの文化にふれ仲良く交流を図りましょう」と述べて歓迎し、鼎鉢中3年のチャン・アリさんは流暢な日本語で「こんにちは。交流を通じて韓国と日本がさらに親しくなることを願いたい」と述べた。

 交流会では一中が全生徒での校歌斉唱や吹奏楽部の演奏で歓迎したのに対し、鼎鉢中の生徒がフルートやピアノ演奏、歌などを披露すると、拍手喝さい。続いて1年生と一緒に書写、美術、音楽の授業にも参加し、うち音楽の授業では箏の仕組みや演奏方法を学んだあと、実際に「さくら」を演奏。なかには上手に弾く鼎鉢中の生徒もいて、生徒らは拍手をしながら笑顔をみせていた。

[2008/07/20:島原新聞]

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終業式、さあ!!夏休みだ…みな良く頑張った1学期

 時折小雨に見舞われた18日、各学校で第1学期の終業式が行われ、夏休みが始まった。

 うち島原三小(原賀壽郎校長、児童421人)は午前10時15分から体育館で開会し、「漢字を頑張って勉強したことで、一生懸命にやれば良いことがあることが分かった」などと4年生代表4人が1学期に頑張ったことなどを発表し、全員で校歌を斉唱。

 原賀校長は「元気なあいさつや返事ができるようになった」、「困っている人がいたら助けてあげていた」などと1~6年生の1学期の頑張りぶりを紹介し、▽病気やけがをしない▽事故に気をつける▽不審者に注意を - と夏休みの注意事項を挙げ、「このあと皆さんがもらう通知表はみんなの頑張りについて書いてあるから、しっかり読んで頑張ってほしい。楽しい夏休みを過ごして下さい」と呼びかけた。

 各教室では学活が開かれ、通知表「あゆみ」が担任の先生から手渡され、1年3組の29人は初めてもらう通知表にニッコリ笑顔。児童らは「家族とかと一緒に大分旅行に行く!」、「宿題も頑張らなきゃ」などと、44日間の夏休みに向け声を弾ませていた。

[2008/07/19:島原新聞]

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総合連携計画策定に向け市民アンケートなど実施…島原市地域公共交通協議会

 島原市地域公共交通協議会(会長=吉岡市長)の第2回会合が16日、ホテル南風楼で開かれ、「市地域公共交通総合連携計画」の策定に向け市民アンケート調査の実施などを決めた。

 同市における地域公共交通の活性化や再生を総合的・一体的に推進するため設置された協議会。会合には各種団体の代表や鉄道・バス・フェリー・タクシー事業者、国・県・市の行政関係者ら委員約20人が出席し、国の補助金交付額決定に伴う補正予算案などを承認したあと、本年度で予定している総合連携計画の策定について話し合った。

 市民のニーズに基づき、より利便性の高い公共交通のあり方を示す同計画の策定に向け同協議会では1.フェリーと鉄道・バス等のモード間連携の強化2.バス交通空白地帯の存在3.利用効率の低いバス路線の存在4.地域の変化に対応していない鉄道駅の存在 - を同市における課題として示した。今後、アンケート調査を実施し、それを踏まえ同市にあった新たな交通体系・交通手段等の実現化策を検討し整理。計画には来年度以降の行動スケジュールも盛り込む、という。

 市民アンケートは市内の約1万8700全世帯を対象に8月中には実施し、市民の意見を集約する。中間計画を取りまとめ、パブリックコメント(意見公募)を実施したうえで本年度中に計画を策定する予定だ。

[2008/07/18:島原新聞]

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ガイアの会へ贈る…島工生ら盲導犬育成募金

 島原工高(中上敢校長、生徒461人)の生徒らが集めた盲導犬育成のための募金を15日、盲導犬「ティンクル」と暮らす安全安心の町づくりワールドネットワーク「ガイアの会」会長の吉田芳雄さんに贈呈した。

 同校の「長崎っ子を見つめる教育週間」(6月17~23日)の一環で吉田さんから聞いた話がきっかけとなり、約3万5千円をおくったもの。県内には盲導犬が6頭しかいない現状や道路の段差が障がい者にとって「障害」になること、高校生の自転車乗車マナーなどについての話を聞いて感化された生徒会長の米田憲明君ら生徒会が中心となって1週間ほど生徒から募金を募ったほか、教職員らの善意も加わった。

 募金は九州盲導犬協会(事務局・福岡市)におくられ盲導犬育成に役立てられることに。10年以上盲導犬と暮らす吉田さんは「私の話を皆さんの心にとどめてくれたことを嬉しく思う。今日のことを忘れずに将来にいかしてほしい」と感謝を述べた。

[2008/07/16:島原新聞]

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二人の先輩がアドバイス…高校時代になすべきこと~将来を見据えて~島高青楓塾で大いに感化

 「勉強ができない人は、自分が、何が分かっていないのか分かっていない人だ」-。「金をもうけたいだけなら、公務員にならない方がいいと思った」-

 東京大学四年在学中の本多靖正さんと、今春、中央大学を卒業し、長崎県庁に入った久柴正幸さんの二人の先輩が11日、母校・県立島原高等学校(辰田幸敏校長)の青楓塾に招かれ、「高校時代になすべきこと - 将来を見据えて - 」をテーマに講演。大学に進み、リーダー的存在として社会貢献を目指す後輩らに、先輩としての生き様を示し、アドバイスした。

 二人は、ともに同高第五十六回生。東大に合格し、本多さんはそのまま法学部に。久柴さんは「政治に興味があり(考えるところがあって)私立の中央大学法学部政治学科に」進んだエリートだ。

 島原文化会館大ホールであった同塾は、質疑応答形式で進められ、勉強法やクラブ活動との両立、時間の使い方。大学の講義や生活、さらに職の選択などについてふれたが、何より二人の的確な言葉による受け答えと真摯な態度、配慮のある話し方に大いに感化された様子。自己を見つめ、進路を見据えながら葛藤しつつ休日もなく勉学に励む後輩たちにとって、水を得たようなひとときとなった。

 今春「国家公務員の試験にすべり」、東京大学法学部四年在学中の本多さんは、「法学部とともに、経済学部を考えてもよかったかな、と考えている」。「政府の役割が次第に小さくなり、反面、地方の役割が大きくなっている。従来の政府主導のかたちではなく、民間が利益を上げながらやっていくという形態に、時代が移行しつつある」からだ。そうした自己の反省などを含めて、「自分の殻を打ち破ることで、新しい世界が見えてくる」と助言。勉強法については「勉強ができないのは、自分が分かっていないところが分かっていないからだ。だから先生に積極的に質問する、聞くことがいい」、と客観と大局の視点をアドバイスした。

 一方、東大を捨て中央大学を選んだ久柴さんは、「自分の頭で考えること」と「責任」を強調。「クラブをやっていると、それで勉強の時間がないと言い訳しやすい。私は弓道をしていたが、学校の帰り、自転車を押しながら自分はいま、何をすべきか、時間の配慮を考えた。」「自分で考えないと前には進めない。先生から国立に行けと、よく言われるが、それで(国立に行って)おもしろくなかったとか、不合格になっても先生の責任にはできない。自分で情報を集め、悩んで、結論を出す - 、これに責任を持つことです」などと話し、心の姿勢にまで言及した。

 また、国家公務員でなく長崎県庁を選んだことについては、「ただ給料をもらうだけの人生はつまらない。また、民間(企業)に入ると、社会の役に立ちたいのに、会社の利益が優先されてしまう。社会は変化しているのに、役所がそれに付いていけてない状況もある。中には民間で社会に貢献したいのに、食べていけないという人(経営者)もいる。そんな人を援助できるのは本来、行政だが、国家公務員ではできない。地方自治、長崎ではそんなことができると思った」からと説明。人生観、価値観が窺い知れる話しぶりが、在校生や保護者らの心を捉えた。

 最後に、「22歳の若者二人を招いて、在校生と保護者の前で好き勝手に話させていただく時間を作っていただいたこと、ありがとうございました。きょうの青楓塾の場が、なんらかのプラスに向かうきっかけになれば幸いです」、と言葉を添え、全員で校歌を歌った。

[2008/07/16:島原新聞]

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島原城で快適な旅を…ウチワを2万本無料配布

 (財)島原城振興協会(会長=副島義一氏)は12日、登閣者用に作製したウチワの無料配布を始めた。

 お城は島原の観光を代表する施設だが、空調設備がないのが難点。暑い夏に訪れた観光客らに少しでも快適な旅を楽しんでもらおうと取り組んでおり、ことしも2万本作製した。

 まちづくりの名主・松倉豊後守重正が創った島原城、歴史を揺り動かした島原の乱と天草四郎を紹介。裏側には市内の見所などをPRする観光マップを掲載した。

[2008/07/13:島原新聞]

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日本で初めての最高位…『雲仙こぶ高菜』を認定、スローフード国際本部

 雲仙市吾妻町の伝統野菜「雲仙こぶ高菜」がこのほどNPO法人スローフード協会国際本部(イタリア)からスローフードの最高峰「プレシディオ」に日本で唯一認定された。

 こぶ高菜は茎にこぶがあるのが特徴で、5年ほど前から吾妻町内の生産者や守山女性部加工組合(馬場節枝代表理事)などが再生栽培や商品化などに取り組んでおり、2005年に日本で初めて絶滅が危ぐされる伝統的かつ稀少な食材などを守る同協会の「味の箱舟」計画に登録されていた。

 同市などによると、現在、登録食品は世界で734品(うち日本は20品)。そのなかでも世界的に見ても稀少で地域活性化につながってゆくような食材を認定し生産・販売の支援を行うプレシディオの取り組みは同協会の重点事業だという。これまでに西欧やアメリカなど世界で301品が選ばれ、アジアではこぶ高菜が6品目という。

 生産者などでつくる「雲仙市伝統野菜を守り育む会」(岩?政利代表、会員30人)が県などとともにプロジェクトチーム(PT)をつくり認定に向け取り組んできた。代表の岩?さんや青年農業者の一山秀平さんら4人が11日、市役所を訪れて吉田副市長に報告し、岩?さんは「日本第1号に選ばれるとは思わず驚いている。国内や市内にはまだ埋もれているものがあり、これを機に発掘につながってゆけば」と語った。

 認定されると、今年10月にイタリア・トリノで開催される「味のサロン」に無料専用ブースを設けてPRできるなどのメリットがあり、こぶ高菜の漬物などを出品するという。PTの一員でNPO法人スローフードジャパンに関わる料理研究家の黒川陽子氏は「漬物文化は日本独特のものであり、こぶ高菜が発信源になるのでは」などと話した。

[2008/07/13:島原新聞]

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『清水棚田』などを視察…成功を祈念して幹事会一行

 10月16~18日に雲仙、長崎両市で開催される第14回全国棚田(千枚田)サミットを前に、棚田などを有する全国の56市町村などで組織する全国棚田(千枚田)連絡協議会の幹事会メンバーの自治体職員など24人が7月10、11日、両市を視察しサミット成功を祈念した。

 サミットは「みんなで語ろう、棚田の未来」をテーマに、平成11年に「日本の棚田百選」に選定された長崎市の大中尾棚田と雲仙市千々石町の清水棚田などを会場に開催され、約1500人が参加予定。17、18日は雲仙市が会場となり、清水棚田の見学会や分科会などが行なわれ、棚田の保全などについて考えを深めるもの。両市や県などで同サミット実行委員会(会長=奥村市長)を組織し、準備が進められている。

 一行は10日午後、清水棚田や雲仙のメモリアールホールを視察したあと、やまびこ会館での幹事会にのぞみ、雲仙市の金子副市長が「両市の棚田の稲穂が実りを迎える頃に開催されるサミットまで3か月あまり。棚田の魅力をアピールしてゆきたい」と歓迎のあいさつ。サミットで読みあげる共同宣言文の骨子などについて議論したほか、平成21年度会長に奥村市長を選ぶ役員改選も行った。

 また雲仙市役所には横断幕が掲げられ、サミット盛り上げムードに。同市では10日に参加者の募集をスタート。サミット参加費は3500円。他にかかるホテル代などの経費については、同市観光物産まちづくり推進課(TEL:0957-38-3111)へ。

[2008/07/12:島原新聞]

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『島原はきれかよ』…白山老クが外港周辺を清掃

 「夏休み」を前に海の玄関口をきれいにして観光客を出迎えようと、島原市白山地区の老人クラブ「白山長生クラブ」(小島佳節会長)と市環境美化推進委員白山地区推進委員(同代表)の会員ら約50人が10日、外港ターミナル周辺で清掃奉仕活動を展開した。

 日ごろは月1回程度6単位クラブごとに地区内の清掃を行っているが、夏場の外港清掃は全体の取り組みとして5年間続けている。

 帽子などをかぶって熱中症などの対策をした会員らは刈り払い機で伸び放題の草を刈ったり、植え込みに隠された空き缶やペットボトルなどを拾ったり。小島会長は「『島原はきれかよ』と言われるまちにしましょう」と呼びかけていた。

[2008/07/11:島原新聞]

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来年3月をメドに具体策…島原市アーケード商店街周辺地区、まちづくり研究会を設置

 県支援のあらたなまちづくり事業「にぎわい・やすらぎのあるまちづくり推進事業」の平成20年度モデル地区に選定された「島原市アーケード商店街周辺地区」のまちづくりについて研究、協議などをする、まちづくり研究会(会長=隈部政博・島原一番街理事長)が7日、設置された。今後、住民参加ワークショップの開催などにより、まちの資源や課題を見出してまちづくりの具体策をまとめ、来年3月をメドにまちづくり協働プランの策定を目指す。

 モデル地区の範囲は市役所?白土湖を北南限、国道251号~寺町通りを東西限とする約40ヘクタール超で、温浴施設「島原温泉ゆとろぎの湯」や「四明荘」、「こいの泳ぐまち」などの湧水スポットや観光名所などが点在するアーケードを中心としたエリア。今後、4回の研究会と6回の住民参加ワークショップを計画し、資源や課題などの現状を把握し、アイデアを出し合うなどして意見をとりまとめてゆく。8月17日には実際に地区を歩いて感想をまとめてマップを作成する住民参加ワークショップを実施する。

 ワークショップ開催など主体的に取り組む研究会は郷土史家や地区住民、学校関係者、商店街関係者、ラジオパーソナリティーなど年配者から若者までの男女委員19人で構成し、副会長には吉田将仁さん(島原二小育友会副会長)と大隅泰子さん(地区住民)を選んだ。

 同推進事業は平成18年度から行われ、住民代表やまちづくり専門家などで研究会を設置し、まちづくりの具体的な基本構想を盛り込んだ協働プランを策定したのち、まちづくり事業を実施するもの。3か年で県内では計10モデル地区が選定され、島原半島内では雲仙市の千々石地区と南島原市の有家地区が選ばれ、それぞれまちづくり協働プランを策定している。

[2008/07/10:島原新聞]

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バス衝突事故を想定…島原病院で災害訓練

 路線バスの衝突事故を想定した救急救命のための災害訓練が7日、県立島原病院で行われた。県立大学シーボルト校看護学科の学生を含め病院職員ら総勢約120人が参加。重軽傷患者の見分けや搬送、治療の訓練などを実施し、災害拠点病院としての役割を再確認した。

 阪神大震災で災害医療体制の不備、とりわけ医療施設の対応が不十分だった反省から1996年、厚生労働省の指導で始まった災害拠点病院制度。島原病院は同年12月に指定されている。

 3回目となる災害訓練は「南島原市深江町で路線バスの衝突事故が発生。約40人が負傷し、うち消防本部から約20人の受け入れ要請があった」との想定で実施し、同病院の職員約50人、島原地域広域市町村圏組合消防本部の救急救命士7人のほか、シーボルト校の学生67人が参加した。

 救急車から次々と運び込まれてくる患者役を負傷の程度に応じて手際よく見分け、それぞれ必要な医療処置を施す訓練を本番さながらに実施。各班ごと役割や報告体制、消防署との連携等を再確認し、学生たちは災害発生時における看護師の役割と専門性を学んだ。

[2008/07/10:島原新聞]

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島原金剛会浴衣会…小学生も仕舞を披露

 金剛流能の島原金剛会(吉田雅子会長)の島原混合浴衣会が5日夜、島原観光ホテル小涌園で開催され、子どもから大人まで約60人が素謡や仕舞、舞囃子などを披露し、観客らを楽しませた。

 指導する金剛流能楽師の豊嶋三千春さんの舞囃子「富士太鼓」や若手会員の塚島祐子さんの舞囃子「草紙洗」などが繰り広げられるなか、小学生の山崎孝順君と吉木正悟君は仕舞「小袖曽我」を披露し会場をわかせた。

 例年、白山公民館などで実施していたが、今回初めて同ホテルの協力を得てビアホールに特設舞台を設置して開いた夏の発表会。舞台に設置された、昭和11年11月に同会が10周年を迎えたのを記念して今坂正義さんが寄贈した鏡板により、声がよく響いていたという。

[2008/07/10:島原新聞]

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そうめんランチに舌鼓…自衛隊長崎協力本部長らと

 「そうめんの日」の7日、南島原市の松島市長は、着任あいさつのために来庁した自衛隊長崎地方協力本部の下薗輝昭本部長らと"そうめんランチ"に舌鼓をうった。

 来庁時間がちょうど昼間だったことと、そうめんの日だったことから意気投合して実現したもので、松島市長らは日向義忠市議会議長や島原地域事務所の田中秀海所長とともに庁舎近くの「麺商 須川・面喰い」に移動し、涼やかなそうめんでもてなしたもの。

 同市では7月20日から8月31日までの「夏休み」期間中、市内の飲食店や居酒屋など29店舗にのぼりを設置し、特産品のそうめんをPRする。そうめんを提供する店はホームページ(http://www.city.minamishimabara.lg.jp/)にも掲載している。

[2008/07/09:島原新聞]

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BDF乗合タクシー発進…環境に優しい観光地目指し

 昨年8月から運行されている雲仙市の雲仙温泉街と仁田峠を結ぶ「仁田峠乗合タクシー」を、食用廃油を再利用したバイオディーゼル燃料(BDF)を使った"BDF乗合タクシー"として走らせることになり、7日に出発式を行った。

 同乗合タクシーを運行する南島原市有家町の平成観光タクシー(宮田弘代表取締役)と、雲仙市瑞穂町などで障がい者の就労支援施設など10施設を運営する南島原市深江町の(福)コスモス会(本田利峰理事長)や(社)雲仙観光協会(石田直生会長)が連携した環境に優しい観光地と地域貢献を目指した取り組み。

 同会施設の利用者らが雲仙温泉街の旅館など13軒を含め雲仙市内の病院など計約20軒を訪問して使用済み天ぷら油を集めて1日に300リットルのBDFを精製し、それを平成観光タクシーが購入してディーゼルエンジンの乗合タクシーのマイクロバス(27人乗り)とジャンボタクシー(9人乗り)の燃料として使い、走行させながらBDFの有効性のデータを得る。

 また施設利用者が旅館などを訪れて食用廃油を集めるなかで健常者とふれあい、障がい者自身の自立促進を図り理解を深めることに。同会のサービス管理責任者の薄田良二さんによれば、BDFは排気ガス中の有害成分の黒煙が軽油の3分の1以下などと環境に負荷を与えないそうで、販売価格は1リットル110円と軽油より安くなっている。

 環境問題をテーマにした洞爺湖サミット初日に合わせて出発式を雲仙お山の情報館前前バス停で行い、雲仙女将の会の10人がマイクロバスに乗り込んで発車オーライ。石田会長は「地球温暖化が問題視されるなか、雲仙温泉としても何らかの努力をしなければならない。BDFを使った乗合タクシーで二酸化炭素削減を図るとともに、今後は旅館やホテルのマイクロバスなどにも利用してほしい」などと述べた。

[2008/07/08:島原新聞]

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投入し続けて丸5年…EM泥団子で白土湖をきれいに、島原二小育友会の親子

 島原市の観光スポット白土湖をきれいにしようと、島原二小育友会(森脇久夫会長)の親子約240人が6日、手づくりのEM(有用微生物群)泥団子1万個を投入し、水質浄化への願いを込めた。

 地元を潤す水をたたえる同湖に親しみ、環境について考えてもらおうと、平成16年度から霊丘婦人会(草野未江子会長)などの協力を得て取り組んでおり、今年で丸5年。

 5月に手づくりし善玉菌を凝縮させた団子1個で約1平方メートルの浄化作用があり、広さ約1万平方メートルの同湖全域を網羅。集まった児童らは合図を待ってこぶし大ぐらいの大きさの団子を一斉に投げ入れた。

 同市によると、団子投入や周辺住民の地道な清掃活動などにより、同湖は確実に透明度が増しているという。

 松尾好則校長らは「環境問題について考える洞爺湖サミットが行われるが、身近なところでも環境について考えてほしい。皆さんの身近な取り組みがずっと続いてゆくことを願いたい」などと呼びかけた。

[2008/07/08:島原新聞]

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スクイを復元しよう…残っているのは大手浜だけ

 島原市役所東側の大手浜海岸に残る古式漁法「石干見(スクイ)」を復元しようと、地元の片町・新田町や宮の町町内会、島原文化連盟などが「みんなでスクイを造ろう会」(中山春男会長)を結成し、5日に第1回目の活動を実施。市民ら約40人が参加して石積みによる修理作業を行った。

 スクイは干満の差が大きい有明海の特性をいかした漁法のひとつで、海浜に石垣堤を円形や半円形に築き、満潮時に堤内に入った魚が、海水が引いた時に出られなくなる仕組み。かつて市内には有明町に29基あったそうだが、現在では大手浜のそれが唯一残るのみ。現存するスクイは幅約150メートル、奥行き約80?の半楕円形で、石垣堤の総延長が約280メートル。市が所有者から平成18年春に寄贈を受けて同年夏に約500万円で整備したが、直後の台風により損壊したままの状態だったため、有志がボランティアで復元し、活用することに。

 会長の中山さんは「幼い頃にスクイのなかで遊び、心身ともに鍛えられた」思い出があるため、「子どもたちの遊び場にしたい」と構想をふくらませ、「スクイは昔からあった歴史的遺産であり、当時の姿に戻すことに意義があり、我々が修理し受け継いでゆかねばならない」と、参加者に語りかけた。

 今回の修理作業には、昭和42年まで4代にわたりスクイで漁をしてきた経験がある同市有明町湯江の松本輝夫さんが助言した。松本さんによると、ボラを中心にヒラメなども獲れ、子どもらの遊び場にもなっていたという。また元来スクイは壊れやすいもので、毎年のように台風などで壊れるたびに作り直していたもので、当時は農閑期の農家さんに手伝ってもらっていたという。

 代々石の積み方を教わってきた松本さんによると、スクイは「きれいに石を組むのではなく、水はけのよさを重視してつくる方がよい」そうで、比較的大きな石で外側を覆い、内側に小さな石を積むことで水はけをよくするという。この日、参加者は潮が引くにつれて姿を現したスクイの堤を歩きながら、石を一つずつ手作業で組み直していった。同会では今後も修復作業を行い、動植物の調査なども計画している。

[2008/07/06:島原新聞]

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AEDをいち早く導入…まき歯科など市内4か所

 突然の心肺停止から命を救う自動対外式除細動器(AED)の各種施設等への設置の必要性が叫ばれる中、島原市上新丁1丁目の「まき歯科」(院長=副島真紀さん)ではいち早く器具を導入し、地域を含めた住民の万一の事態に備えた。

 いつ、どこで、誰に起こるか分からない心停止。3分以内にAEDで処置すれば4人中3人が助かるとされるが、その後1分ごとに救命率は約10%下がると言われており、国内の救命率は現在わずか5%未満。市内でも各種スポーツ施設や文化施設など公共施設を中心にAEDが導入されてきたが、価格が1台数十万と高価なため学校等への配置もこれからというのが現状だ。

 平成18年6月に開院し3年目を迎えた「まき歯科」は、介護の総合施設ビル「あんしんハウス島原」の1階部分にテナントとして入っている。階上には各種有料老人ホームやデイサービス事業所があり、高齢の入居者や利用者が多く、また、周囲も住宅地のため多くの住民が暮らす環境にある。

 『安全・安心』が求められる中、歯科診療だけに留まることなく「健口から健康のお手伝い」、「全身の健康」をモットーに業務に取り組んでおり、今回のAED設置もその一環。「高齢者や地域の皆さんの万一に備えたい」、「高齢者が利用される施設の一員としてお役に立ちたい」との思いから器具を独自に購入し設置したもので、外来診療環境体制としても評価される。歯科での導入は市内では現在4件。

 副島院長は県歯科医師会が実施した「救急処置・心肺蘇生法実習研修会」を修了しており、夫の副島太悟医師、入江彰彦医師をはじめ、歯科技工士、歯科衛生士、歯科助手などスタッフ全員が使用法をマスターした。

 副島院長は「ニュース等で事件・事故をみるとき、AEDが活躍する場面が多く、これからの救急蘇生法に必要なもの。器具を設置したことを地域の皆さんにも知ってもらい、万一の場合にお役に立ちたい」と話している。

[2008/07/05:島原新聞]

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噴火災害について学ぶ…大野木場小の5年生27人

 雲仙・普賢岳噴火災害時の平成3年9月15日の火砕流で旧校舎が被災した南島原市深江町の大野木場小(渡邊林校長)の5年生27人が3日、同町の水無川2号砂防えん堤と大野木場砂防みらい館で災害学習に取り組み、災害の脅威や復興工事の状況などを学んだ。

 同校では9月15日を「メモリアルデー」として噴火災害を後世に伝えてゆく取り組みを続けており、災害の状況や多くの努力と協力で災害から復興したことなどを学んでもらおうと、毎年この時期に事前学習を行っている。

 国土交通省雲仙復興事務所調査・品質確保課の石坪昭二課長が講師となり、児童らはヘルメットをかぶって立ち入り禁止の警戒区域内に入って工事が進められている砂防えん堤と、土石流発生などを感知する機能を備えた砂防みらい館を見学し、「砂防えん堤は東京ドーム1個分ぐらいの70万立方メートルの土砂をためることができる」、「山頂には1億立方メートルの堆積物があり、まだ不安定。毎年小規模の土石流が発生しているが、上流の砂防ダムで止まっているから下まで流れてこない」ことなどを学んだ。

 同校では全学年が1度は旧校舎周辺の清掃をするなど学校全体で災害学習に取り組んでおり、この日学んだ成果は9月12日に行うメモリアルデーで発表する。土石流により堆積した土砂や山肌が削られたガリー(侵食谷)などを絵でリポートにまとめた岩永龍二君は「たまった土砂の石1個が家1軒分の大きさなんてびっくりした。以前は火砕流とかが発生したら危険だったけれど、いまはダムができたから安全なんだなと思った」と話していた。

[2008/07/04:島原新聞]

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穿刺器具の不適切利用…県南保健所でも相談窓口

 他府県の医療機関で微量採決のための穿刺(せんし)器具の使用について不適切な事例が確認されたことを受け、県が調査した結果を2日、公表した。それによると、針を交換して複数人に使用していたことが認められた病院や介護老人保健施設などは県内で244か所にのぼり、11市町が実施した保健事業でも認められ、島原半島内では公立・民間の病院など20か所で認められた。針を交換せずに複数人に使用していた施設は認められなかった。

 器具は、主に血糖値を測定するために指先に針を刺して微量の血液を採取するもので、通常の注射とは異なる。調査対象の器具は針、針の周辺部分、本体などからなり、針は交換でき、針周辺は交換できないものだが、針を交換しても針周辺に付着する血液からの感染が否定できないことから複数人への使用は不可となっている。調査対象期間は平成3年1月-平成20年6月で、1644の事業所や市町などから報告があり、1219の施設・自治体などは該当する器具を使用していなかった。

 県ではホームページで該当器具を複数人に使用したことが認められた施設名や使用時期などを公表し、不適切な使用をしていた医療機関には▽患者を特定し説明したうえで受診を促すよう通知すること▽再発防止の通知?などの指導をしてゆく。

 該当器具を複数人に使用していたことが認められた県立島原病院は「患者ならびにご家族の皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」として、3日から相談窓口を設置して患者の情報を確認し後日、調査結果を連絡することにし、月~金曜日の午前9時~午後5時にフリーダイヤル0120-56-2211で受け付ける。

 また平日の午前9時~午後5時45分には県南保健所(TEL:62-3287)でも相談窓口を設置している。

[2008/07/04:島原新聞]

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清掃活動で爽やかな汗!!…島原高・例年以上に力を入れ

 島原高(辰田幸敏校長、生徒830人)の全生徒が1日、同校周辺や商店街などで清掃活動を展開した。

 従来から取り組んできたボランティア活動に本年度はこれまで以上に力を入れようと、「島原高ボランティア活動2008」と題した清掃活動で、生徒でできる活動に取り組み地域貢献や地域との連携を図ることなどが目的。

 清掃場所は武家屋敷や猛島海岸、アーケード、島原文化会館、島原駅など7か所で、学年ごとに分担し、参加したPTAの大野友道会長ら保護者約40人らと一緒に空き缶拾いなどを行った。

 うち1年生約280人は猛島海岸など2か所を担当。同海岸に散乱した多くの流木や空き缶などを手で拾い集めていた1年の大平蘭子さんと大町瑞希さんは「ゴミを捨てるのは簡単だけれど、拾うのは大変。掃除をしてその大変さが分かったから、ゴミをきちんと持ち帰るとかしなきゃいけないと思った」と、爽やかな汗を流していた。

[2008/07/02:島原新聞]

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約1年半ぶりに復活…温泉熊野神社の湧水

 島原市杉山町の温泉熊野神社(下岸良助宮司)の湧水が復活しているのが分かった。平成19年1月以来約1年半ぶりの潤いに周辺住民は顔をほころばせている。

 同神社によると、6月24日ごろ水が湧き出ているのに気づいた。L字型の川の底に開いた無数の穴から自噴し、次第に水をたたえるように。また近くにある、雲仙・普賢岳噴火災害以前までそうめん流しに使われていた池の水源からも相当量の水が湧き出して池を満たしている。

 市内の湧水群の調査を毎月行っている同市総合政策課(前企画課)が同月30日に行った測定によると、同神社の湧出量は1日平均約5500トンの見込み。同神社の湧き水はこれまでに湧出と枯渇を繰り返しており、平成9-11年の夏場に確認されたが、平成12-14年は枯渇。その後、平成15年9月に湧出したものの翌月から枯渇し、平成18年7月に再び湧出し、平成19年1月から枯渇していたことが確認されている。

 ちなみに市内の湧水群約50か所の平均湧出量は1日に約4万1千トンという。

[2008/07/02:島原新聞]

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「エコカルタ」で遊び…「地球温暖化防止」をテーマに、ひかわ第一幼稚園の園児ら

 6月の「環境月間」中の30日、島原市上新丁2丁目のひかわ第一幼稚園(相川雅則園長)の園児26人が地球温暖化防止をテーマにした「エコカルタ」で遊んだ。

 カルタは県委嘱の地球温暖化防止活動推進員を務める同市江戸丁の増田澄さんの提案で、市食生活改善推進員協議会(佐原トキヱ会長)が全面協力し、会員らが文章とイラストを考案して昨年に制作。3セットつくって島原一小や市保健センターの計3か所に贈呈したもの。
 約15センチ×約10センチの多色刷りのカルタは五十音順の44組で、「『う』うちわで夏は気持ちよい風を」、「『ね』寝る前でかける前は消灯」、「『か』買い物はマイバッグ持参で出かけよう」、「『や』やめよう水道の出しっぱなし」など、日常生活で取り組めるような「エコ活動」を盛り込んだ。

 この日、先生がカルタを1枚ずつ読みあげるたびに園児らは競って札を取り合った。相川園長は「皆さんが酸素を吸って吐き出す悪い空気の二酸化炭素を、吸ってくれるのが木であり、紙も木からできているから大事に使いましょう。電気の使いすぎでも悪い空気は増えるから、いらないときは電気を消したり水道の出しっぱなしをやめたりして地球を大切にしてゆきましょう」と呼びかけていた。

[2008/07/01:島原新聞]

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