白井さんの夢を乗せて!!…特注の三輪自転車旅立つ、中村さん一年かけて製作

 島原外港発「フェリーあそ」が24日午前11時10分、南島原市西有家町の(株)中村輪業(中村耕一社長)が製作した特注のリヤカー自転車を積み込み、出航した。

 自転車とリヤカーを結合させ、荷台部分に書棚を設置、電動アシストを備えたこの特注三輪自転車は、中村さんが昨年夏、障害をもつ東京在住の出版会社社長・白井隆之さんから依頼を受け、ほぼ一年がかりで製作。依頼者本人の障害の状況、要望等に合わせさまざまな工夫がこらされている。

 この日、フェリーには受け取りのため遠路来島した白井さんも乗り込み、TBS、RKK、KTNなどテレビクルーも同伴。中村さんは外港桟橋から手を振り、二人三脚で旅立つ三輪自転車と白井さんを見送った。

 「軽Car」の生みの親として知られる南島原市西有家町の中村さんは、自身の会社を「再生の場」と言う。バブル崩壊のあと斜陽化していく田舎町の自転車店を、アイデアと果敢な挑戦によって再起させ、あわせて従業員や同業者、後輩らに「田舎でもやっていける」希望を与える-。なにより家業を負う宿命の自身を再生させたいという、熱い思いがあるからだ。

 軽量の小型リヤカー「軽カー」を、お客のリクエストにあわせてさまざまなバリエーションを製作するなか、これを自転車とドッキングさせた三輪自転車を考案。これに電動アシストを加えた進化型は、地球環境に配慮したエコ自転車として注目され、大手宅配業者からも採用されるに至った。

 そんな中で飛び込んで来たのが、東京日本橋の燦葉出版社社長・白井さんからの注文だった。不自由な体で手提げ袋に書籍を入れ、全国を行商してきた白井さんは、「自分の力で、もっとたくさんの本を運んで、届けたい」という夢を持ち続けてきた。当初、「まったくイメージが沸かなかった」という中村さんだったが、そのうち白井さんが(東京で)自転車運転のトレーニングを始めたことを知り、奮起。「白井さんの三十年来の夢を実現させたい」一念で特注の三輪自転車製作に取り組んできた。途中、何度か視察に見えた白井さん本人の要望を受け、改良と調節を加え、このほど完成。白井さんに引き渡した。

 完成品を受け取った白井さんはこの日、笑みを満面に湛えていたが、一方の中村さんは複雑な心境。「歩行者社会に生きてきた白井さんが、六十(歳)を過ぎてこれから車社会に入っていく。うまく生きてくれるだろうか。自分の製品が安全に(白井さんと本を)運んでくれるだろうか-」といった"生みの親"としての責任と心配があり、「アフターケア体制の整備をしていく課題」もあるからだ。

 「これを機に同じような注文が殺到するかも-」と尋ねると、「もうイヤ、しばらく休みたい」と、本音とも冗談ともつかない言葉を吐いたが、「人のお役に立ちたい。文化は西から、田舎から-」と、かねて言い続けてきたことが一つずつ実現していく、その確かな手ごたえを掴んでいる表情にも見えた。

[2008/06/29:島原新聞]

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下級生の登校を見守る…森岳地区交通少年団入団式

 島原一小の6年生が下級生の安全な登校を見守る森岳地区交通少年団の入団式が27日、同校体育館であり、32人が入団し、団員以外の47人が「交通安全を考える人」に任命された。

 市内では唯一地区単独で昭和59年から森岳地区青少年健全育成協議会(中島一雄会長)が独自に組織。団員らは緑色の制服を着て来年2月まで月1、2回程度、毎朝学校周辺の交差点など4か所に立ち、児童らの横断歩行の誘導や年末年始防犯・交通安全キャンペーン参加などに取り組む。

 入団式では同協議会の木田寛副会長が団員らに任命状を授与し、団員らは市交通安全協会の交通指導員のアドバイスを受けながら旗を使って歩道を渡る際の安全な誘導の仕方を練習。

 団員を代表し団長の森垣大樹君(6年)は「少年団として良い学校になるよう、まず大きなあいさつを学校に響かせ、交通ルールをしっかり守るよう呼びかけたい。少年団として自覚と責任をもち、交通ルールを守ってみんなが安全に過ごせるように努力してゆきたい」と宣誓した。

[2008/06/29:島原新聞]

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世界遺産登録を目指し…協働会議員を募りグッズも

 原城跡、日野江城跡、吉利支丹墓碑のキリシタン史跡を「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として世界遺産登録を目指している南島原市が各種PRグッズを作った。市民への周知と気運を高めるためこれから広く活用を図る。

 製作したのはハッピ50着、のぼり400本、ステッカー1000枚、シール計5万枚、名刺台紙1万枚。県の補助事業を活用した。

 ハッピは観光ガイドや各種イベント時に着用し、ステッカーは公用車に貼るなど市民の目にふれるようにして活用する。また、のぼりは公共施設のほか市内の事業所等にも設置してもらう。今後は懸垂幕、ポスター、絵葉書等も製作する予定だ。

 一方、早期登録と登録後のまちづくりに向け一緒に活動する「南島原市世界遺産へ向けた協働会議」(仮称)への参加者募集も始めた。対象者は不問。申し込みは7月11日までに同市教委世界遺産登録推進室まで。

 同推進室では「"南島原から世界遺産を!"を合言葉にPRグッズを活用し、市民への周知と世界遺産登録に向けた気運を高め、観光客誘致を図っていきたい」としており、協働会議への参加については「登録実現のため一緒に知恵を出してもらえる人、ともに汗をかいてもらえる人を待っています」と呼びかけている。問い合わせは同推進室(TEL:050-3381-5101)へ。

[2008/06/28:島原新聞]

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アーケードに七夕飾り…園児らが短冊に願いごと

 島原市の島原一番街アーケードに今年も地元園児などによる七夕飾りがお目見え。高さ約7メートルの竹約35本が7月10日まで利用客の目を楽しませる。

 島原一番街(隈部政博理事長)がアーケード街に華やかさを?と地域の協力を得て、昭和50年3月に同アーケードが完成・開通して以降30年ほど続けている七夕飾りイベント。

 一番街青年部(古瀬拓哉部長)の会員約20人が作業を手伝い、主に26、27日の2日間に市内の保育園や幼稚園、福祉施設など16か所が竹1、2本ずつに飾りつけるほか各店舗でも飾りつけを行う。

 26日に飾りつけた団体のうち、聖和幼稚園の5歳児12人は、世界や友人のことにも目を向け自分にできることを考えて?という教えを受け、「病気の友達が早く治りますように」、「世界のみんなが平和でありますように」などの願いごとを書いた短冊を飾りつけ。竹がくくりつけられたあとは七夕の歌を元気な声で合唱して道行く人を楽しませていた。

[2008/06/27:島原新聞]

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EM泥団子を河川に流し杉谷地区をきれいに…ホタルの飼育法も学ぶ

 島原市杉谷地区の河川などをきれいにしようと、21日、島原四小でEM菌(有用微生物群)泥団子づくりが行われ、児童や保護者など約40人が参加して約2千個の泥団子をつくった。

 杉谷地区青少年健全育成協議会(松本正弘会長)と同地区民生児童委員協議会(長田國子会長)が共催し、余暇活動の一環で平成17年度から毎年続けている。湧水をたたえる地区内の宇土出口と江里神社は以前から清流として知られているが、下流域の河川などにも水草ではなく藻が繁殖しているため、泥団子により水質浄化を図ることに。泥団子は夏休みに入ってから投入する。

 また同校では昨年から、ホタルの里づくり活動を続けている有明町高野地区の住民らから学びホタルの飼育にも取り組んでおり、児童らが育てたホタルは10月までに江里神社と宇土出口に放つことに。今年初夏には江里神社で30匹ほどホタルの舞う姿が見られたという。長田さんは「EM泥団子により白土湖がきれいになったと聞く。住民活動により杉谷地区の河川もきれいにしてゆくとともに、杉谷をホタルの里にしてゆきたい」と話している。

[2008/06/26:島原新聞]

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島原高PTA広報紙…本県では唯一・優秀賞に

 島原高PTA(大野友道会長)の広報紙「島高PTAだより」が、19、20日に大分県であった第52回九州地区高校PTA連合会大会・豊の国チャレンジ大分大会の広報紙コンクールで優秀賞に輝いた。最優秀賞1校に次ぐ優秀賞は4校、本県では唯一の受賞となった。

 同広報紙は年2回発行し、受賞したのは平成19年3月発行の第55号。当時の伊藤元好教頭から卒業生へのエール、入学と同時にレスリングにかけた息子の情熱、大学進学に関するアンケートや卒業後の進路や勉強方法など新入生に対するアドバイスなどがイラストや図で分かりやすく掲載されている。

[2008/06/25:島原新聞]

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サントリー文化賞に輝く…勤労障害者の『瑞宝太鼓』、国内外のイベントで活動

 地域の文化の向上などに貢献したとして、雲仙市瑞穂町の勤労障害者長崎打楽団「瑞宝太鼓」(岩本友広団長・6人)が(財)サントリー文化財団の「サントリー地域文化賞」に輝いた。

 社会と文化に関する国際的、学際的研究の助成と有能な人材育成を行い、日本と世界の学術文化の発展に貢献する目的で1979年に設立された同財団。サントリー地域文化賞は全国各地で展開されている芸術、文学、伝統の保存・継承などの活動を通じ地域の文化向上と活性化に貢献した個人・団体をたたえるもので、毎年5件を顕彰している。

 迫力ある和太鼓の演奏で聴衆を魅了する瑞宝太鼓は、知的障がい者職業訓練施設「長崎能力開発センター」のクラブ活動として87年9月に発足。センター修了後もサークル活動の一環として存続し、練習を重ねてきた。

 4度の海外公演をはじめ国内外のイベントに多数参加し、01年からは太鼓を通して前向きな生き方、自立への道筋を示しプロとしての活動を繰り広げる一方、地元の保育園や小・中学校で和太鼓教室も開催するなど幅広く活動を展開。現在は年間100回を超える公演、講習活動を中心に活躍しており、06年には栄えある「県地域文化章」にも輝いた。

 同楽団を指導する福岡心治朗さんは「発足から丸20年の節目に栄えある賞をいただき光栄。現在はプロとして活動しているが、これまですべての活動に対する評価であり、支えてくださった皆さんへのご褒美だ」と今回の受賞を喜び、「今後さらにバリエーションも増やして頑張っていきたい」と抱負を語った。

 贈呈式は東京で7月28日行われる。

[2008/06/24:島原新聞]

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稚エビ115万尾を放流…クルマエビの養殖始まる

 地域水産物の特産品としてクルマエビの養殖に取り組む南島原市の深江町漁協(苑田秀和組合長)は本年度の生産を開始し、20日に全長約15~20ミリの稚エビ約115万尾を養殖場に投入した。

 旧深江町時代から取り組む養殖事業で、同漁協南側の有明海沿岸にある旧施設(6600平方メートル)と新施設(3万平方メートル)の養殖場2か所で育てる。この日は職員らが県漁業公社(佐世保市)から購入した稚エビをホースでいけすに放流した。9月中旬には間引き出荷が始まり、稚エビの10倍ぐらいの18~20センチに育つ11月から本格出荷をし、来年2月まで続く。

 養殖場主任の松尾繁弘さんによると、養殖事業は平成元年から始めたが、雲仙・普賢岳噴火災害時に一時中断し、新施設が稼動した平成16年度から大規模養殖をスタート。海底を1メートル嵩上げするなど改修することで満潮時に海水の流入を防ぐことができ、今では病気などの被害を受けることなく育てることができるようになり、例年17、18トンと生産量は安定。昨年の出荷高は9500万円。松尾さんは「1億円を目指したい」と意気込んでいる。

 壱岐市の砂を70センチほど底に敷きつめることで「きれいなエビに育つ」という深江産のクルマエビは300グラムから小売りをし、1キロあたり8千円は他に比べて安いそうで、直売所や漁協で販売される。

[2008/06/22:島原新聞]

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ジャガイモ畑で「愛」叫ぶ…愛野・ロマンチストの聖地で

 雲仙市愛野町のジャガイモ畑で19日、「ジャガイモ畑の中心でロマンスを叫ぶ」(略して「ジャガチュー」)があり、市内外の約20人が恋人や家族などへの思いを叫んだ。

 自称「ロマンチスト」ら約250人でつくる「日本ロマンチスト協会」が、ロマンチックの語呂合わせからこの日を「ロマンスの日」に制定し、「愛の町」として歴史のある同町を「ロマンチストの聖地」、島鉄の愛野駅を「名誉本部」に選び、同町の特産品ジャガイモにかけて同日制定記念イベントとして初めて実施。市は奥村市長が「本部長」となり、特産品のPRにもなれば - とバックアップ。

 深い霧に包まれた畑に響くのは「ロマンチスト」らの叫び声 - 。この日、市愛野総合支所に婚姻届を提出した横浜市出身で東京都在住の会社員、秋山大志さん・美和さん夫婦は「君のことは一生、俺が守る。愛している」、「この先何百年も仲良しだからね」と誓い合い、キス。「見届け人」ならぬ「見届けジャガ」が見守った。

 参加者には「認定証」や「スィート10ポテト」と名づけたジャガイモなどを贈り、その姿勢をたたえた。同協会ではキスやハグ(抱きしめる)、手をつなぐなど「思い」を伝える6つのアクションを起こすことで末永く続く男女関係の構築を目指しており、今後、そばやモモなどの産地で「そばチュー」や「モモチュー」なども開催したい、としている。

[2008/06/22:島原新聞]

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カタクチイワシを塩漬けした『エタリの塩辛』…「味の箱舟」の認定食品にも

 橘湾沿岸の雲仙市小浜、南串山町に伝わるカタクチイワシ(地方名エタリ)を塩漬けにした「エタリの塩辛」の文化継承や地域活性化を目指す「エタリの塩辛愛好会」(会員36人)の三木直義会長ら4人が19日、市役所を訪れ、奥村市長に事業の報告を行った。

 同塩辛は、両町で代々伝えられてきた保存食品で、"食の世界遺産"と言われる2005年のイタリア・スローフード協会の「味の箱舟」計画の認定食品にもなった。同会は2007年度の市提案型水産業パワーアップ対策事業で市から補助を受け、昨年12月から今年5月までPR事業などに取り組んできた。

 取り組みでは「手ぬぐいポスター」964枚を制作し販売店などでPRに活用してもらっているほか、フリーマガジン「ぷちトラ」2008年春・夏号((有)シアンデザインマネジメント発行)に8ページの特集記事を掲載し、5万部を小浜温泉など市内の旅館・ホテルや佐賀県の有田陶器市で配布し、博多駅などにも設置した。

 また事務局の竹下敦子さんによれば、下関市の水産大学校の協力を得て調べたところ同塩辛には抗酸化物質が多く含まれていることが分かったそうで、8月29、30日に名古屋市の椙山女学園大学である日本調理科学会で竹下さんが発表することに。学会は栄養や食品に関する大学など教育機関や研究機関などの会員で構成されており、「健康面の効果があることもしっかりアピールし、専門家からアドバイスも受けたい」と話した。

 同塩辛は1瓶(150グラム入り)800円で小浜町の富津道の駅(ヤマジョウ)などで販売しているほか、このほど小浜温泉女将の会と連携して刻みニンニクとオリーブオイルで同塩辛を食べやすく加工した「パスタでも食べたいエタリの塩辛ソース」(180グラム入り・860円)を開発し販売。今後は同塩辛を使ったあらたな加工品の開発やホームページ(http://shiokara.tenyo-maru.com/)で販売店などの情報発信に力を入れてゆくという。奥村市長は「10月開催の棚田サミットや他県在住の出身者の方へPRするのもひとつの手。それとともに販路を広げ利益も追求してもらいたい」などと期待を込めた。

[2008/06/21:島原新聞]

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第24回簿記コンクール県予選大会…島原商が見事に団体優勝、本多君ら4人全国大会に出場

 島原商高が14日に同校であった第24回簿記コンクール県予選大会(県商業教育研究会主催)で団体優勝し、7月20日に東京の昭和女子大である全国簿記コンクール出場を決めた。出場選手は情報処理科3年でキャプテンの本多史典君と岩永忠之君、商業科3年の正木麗(あい)さんと柴崎麻衣子さんの4人。

 県内の商業高校5校が出場し、経営活動を一定のルールに従い帳簿に記録、計算、整理する計90分間の問題に挑み、上位3人の総合得点で強豪校の佐世保商高を退け1位に。島商の団体優勝は平成9年度以来11年ぶり4度目。個人で2位の柴崎さん、4位の正木さん、5位の本多君は優秀賞に輝いた。

 「解けたら面白い」、「奥が深い」ところが簿記の魅力だという。1年時に専門用語など基本を学び、今年4月からは商業科の担当教員の指導を受けながら放課後に2時間ほど過去問題を解くなど鍛錬を積んできたほか、県ワープロ競技会で団体優勝したワープロ部の部長でもある岩永君はかけもちで頑張ってきた。本多君らは「計算問題に力を入れて挑み、良い賞をもらえるように頑張りたい」などと意気込みを語った。

[2008/06/20:島原新聞]

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礫石原に廃タイヤ・テレビ・包装容器など…不法投棄パトロール、環境月間・3機関が合同で

 6月は「環境月間」。県南保健所と島原署、島原市は9日、同市内で不法投棄の合同パトロールを行った。

 廃棄物の不法投棄対策の一環として毎年実施しているもので、未然防止と早期発見、広く住民に啓発するのが目的。同保健所では関係機関と合同で2日の南島原市深江町を皮切りに17日までかけ、島原市、雲仙市の島原半島3市管内の計16地区で実施した。

 島原市内は9日、午前中に旧島原地区、午後から有明地区をまわり、県・市・警察の3機関から約10人が参加。礫石原の国有林内、地元建設業者の資材置き場の産業廃棄物、有明町の私有地の計5か所に加え、昨年パトロールした箇所も再確認した。

 市保健環境課によると、業者の資材置き場3か所には家屋解体後の産業廃棄物等があり、処理が不適切なため同保健所で今後指導される見通し。礫石原の県道愛野島原線沿いの調査箇所には廃タイヤやテレビ、包装容器等のごみが捨てられており、県で撤去される模様。また、今回調査した有明町の私有地にはテレビや洗濯機のほか、空き缶・空き瓶など色々なごみが次々と捨てられている状況にあることから、まずは予防策を講じ、ごみの撤去に向けた対応を検討する、という。

 同市では不法投棄の撲滅に向け広報や立て看板による啓発のほか、環境美化推進員によるパトロール、移動式監視カメラによる対策などを講じているが、家電リサイクル法の対象品目だけでも同市内で昨年度、テレビ20台、冷蔵庫2台、洗濯機10台を撤去した。不法投棄は厳しく罰せられるので絶対にしないよう警告している。

[2008/06/20:島原新聞]

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在宅高齢者の生活支援…おかげタクシー始める、専用の福祉車両を導入

 南島原市深江町で高齢者介護事業を展開する「(有)たすかる」(代表取締役=小谷和裕氏)が14日、高齢者や障害者を対象とした福祉輸送サービス事業ケア・タクシー「おかげタクシー」の運行を始めた。超高齢社会をこれから迎えるにあたり、在宅高齢者の生活を支える気軽な移動手段として大きな期待がかかる。

 平成14年のグループホーム設立を皮切りに、居宅介護支援事業所や訪問介護事業所などを運営し、地域に根ざした高齢者福祉事業を繰り広げる同社。新たな高齢者制度や島鉄南線廃止など取り巻く環境の変化等を踏まえ利用者や地域のニーズ調査を実施し、その期待に応えようと在宅高齢者が気軽に利用できるケア・タクシーの運行に向け約1年がかりで準備を進めてきた。

 一人で公共交通機関を利用するのに不安がある高齢者らに通院、買い物、墓参りなど、外出や旅行等に気軽に利用してもらいたい考え。4月下旬には九州運輸局の認可を受け、車椅子のまま乗降できる専用の福祉輸送車両を導入した。運転手は普通2種免許とホームヘルパー2級の資格を取得した職員が担当する。

 社会福祉法人山陰会の創始者、本田哲郎氏の「創業の辞」に由来し、『おかげ』と命名されたケア・タクシー。「今日の繁栄や深江地区の発展は戦前・戦後を生き抜き郷土を守って来られたお年寄りのおかげ、事業が継続できるのは地域住民の皆様のおかげ」という同社の熱い感謝の想いが込められている。

 小谷代表取締役は「高齢になられた皆様がいつまでも地域の中で元気に過ごされるよう、いつでもどこでも好きな場所に自由に移動できるサービスに徹する。名実ともに"おかげタクシー"となるよう頑張りたい」と話している。

 完全予約制。料金や予約についての問い合わせは、おかげタクシー(TEL 0957-72-2702)まで。

[2008/06/19:島原新聞]

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標識つけ20回に分け50万匹…トラフグの稚魚を放流、資源を育む長崎の海づくり

 島原半島内の島原漁協など7漁協と3市でつくる有明海栽培漁業推進協議会(会長=北浦守金・島原漁協代表理事組合長)は17日、島原市霊南2丁目の埋立地から標識をつけたトラフグの稚魚4万5千匹を放流した。本年度は8月までに雲仙市国見町と2か所で20回程度に分けて計50万匹を放流し、放流効果などを探る。

 本県漁業の重要資源であるトラフグの資源回復を図るために平成16年度から取り組む県の「資源を育む長崎の海づくり事業」で行っているもので、当初は平成18年度までの3か年だったが、放流効果の継続調査を目的に平成21年度まで延長し、計6か年実施する計画。放流したのは、県栽培漁業センターで育成された平均全長7センチのトラフグに左胸びれを切除し体内の耳石を染色して標識をつけたもの。組合員らがホースなどで放流した。

 県水産部資源管理課の主任技師、光永直樹さんによると、今年3月から5月にかけて半島沿岸では昨年の11.4トンを上回る13.4トンを水揚げし、平成7年以降の統計で見ると過去最高だという。昨年に続き今年も産卵のために有明海に戻ってきたトラフグ成魚のなかに放流魚が高い割合で含まれていることが確認されたそうで、今季の水揚げ量のうち無作為で調査した2354匹のうち標識がついたトラフグは329匹で、約14%を占めた。

 また有明海に産卵のために戻る成魚は2、3齢の魚が主だそうで、平成16年度に放流したトラフグが平均重量2.2キロ、平成17年度放流分が同1.7キロ、平成18年度放流分が同1.2キロと、順調に生育している、という。

[2008/06/18:島原新聞]

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岩手・宮城地震被災地に…島原市が募金を始める

 東北地方を14日襲い、今なお余震が続く「岩手・宮城内陸地震」の被災地救済のため島原市は16日、募金を始めた。

 本庁舎の西側玄関と市民課、有明庁舎玄関、市社会福祉協議会の計4か所にさっそく募金箱を設置。7月15日まで1か月間、市民の協力を呼びかける。また、同市では被災した自治体への見舞金等の準備も始めた。

[2008/06/17:島原新聞]

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普賢学園の「おどみゃ島原んもん焼酎」…災害当時の島原新聞をラベルや箱の包装紙にも

 南島原市深江町戊の社会福祉法人「山陰会」(柴田嗣平理事長)が同市南有馬町甲で運営する通所授産施設「普賢学園南有馬」(池田五十六施設長、利用者26人)がオリジナル焼酎「おどみゃ島原んもん といも焼酎」をつくり、売り出している。

 地元産の芋を使うなど地元にこだわった焼酎を生み出すことにより、利用者の知的障がい者の工賃アップの起爆剤になることと地域活性化を図ることなどを目指し、つくりあげたもの。

 健康に良いとされる成分アントシアニンなどを含む紫芋とシモン芋を深江町内の農家、大山佳徳さんの協力を得て栽培し、諫早市の杵の川酒造などの協力を得て完成にこぎつけ、今季は720ミリリットル入り2500本を生産した。

 またラベル裏面には雲仙・普賢岳噴火災害時の島原新聞をプリントし、島原半島出身者らにふるさとのことを思い起こしてもらおうと願いを込めたほか、今後は焼酎を入れる箱を包む包装紙にも災害当時の同新聞を使う予定。今季は地元農家の協力を得たが、地元産へのこだわりから来季は利用者が同法人関連の農地で芋を栽培し、それを焼酎に使うことに。同学園の平坂良一係長は「地元で生み出された焼酎を飲みながら、ふるさとのことも思い出していただければ」と話す。

 焼酎は紫芋とシモン芋の2種類、いずれも720ミリリットル入りでシモン芋が1700円、紫芋が1500円(いずれも税込)。問い合わせは普賢学園南有馬(TEL 0957-85-2300)へ。

[2008/06/15:島原新聞]

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ジュニア陸上競技教室…毎月第2土曜日に練習

 島原市営陸上競技場の本年度自主事業「ジュニア陸上競技教室」が14日、開講した。小学1~6年生の男女70人が来年3月まで毎月第2土曜日に10回程度開催され、各種陸上種目などの練習に励む。

 陸上競技を通じて子どもたち互いが親睦を深めるとともに競技を楽しんでもらおうと、毎年行っており、本年度は定員30人の倍以上の子どもが参加。6度の国体出場などの経験がある内田久美さんら市陸上競技協会のコーチが指導し、3回ほど個々の短距離走の記録をとるほか、走り幅跳びやハードルなどにも挑む。

 開講式で松岡勝美副場長は「陸上は全てのスポーツに通じるものがあり、お互いに友達になりながら楽しんでほしい」などとあいさつ。ひざを高くあげながら走るなど準備運動をしたあと、さっそく50メートルと100メートルでタイムを計測。松本基良(きら)君(島原五小4年)らは「足が速くなりたい」、「体力をもっとつけたいな」などと、しきりに爽やかな汗を流していた。

 また5月にはジュニアサッカー教室も開講。小学生49人が来年3月までプレーの向上やマナーなどを身につける。

[2008/06/15:島原新聞]

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島原農高で『学校動物園』…親子連れなどが楽しむ

 島原農高で飼育されている動物を一般に公開し、ふれあってもらう「学校動物園」が14日に"開園"し、近所の子どもや親子連れ、園児らが訪れ、ヤギにえさをやったりして楽しんだ。

 以前、南島原市にあった動物とふれあえる民間施設「雲仙リス村」が平成16年5月に閉園となったため、島原半島内で子供らに動物と接する場を設けるとともに生徒が指導することで幼い子どもとの交流を図ることなどを目的に平成18年度から開催し、3年目。一昨年、昨年度は延べ約800人前後が訪れたという。

 ふれあってもらう動物はヒツジやヤギ、対州馬など約35種類約400頭。チラシなどを手づくりして開催を呼びかけるなど準備を進めてきた社会動物部(山崎文晶部長)の1-3年生部員33人が案内し、子どもらがウサギを抱いたり、ミニチュアホースやロバに乗ってみたり。

 なかにはネズミの仲間である哺乳類「マーラ」や1980年代に流行した両生類「ウーパールーパー」などもいる。本年度は3回開催予定で、今後の日程は▽10月4日▽11月1日-で、いずれも土曜日の午前9時~午後2時(雨天時は翌日の日曜日に延期)。入場無料。問い合わせは島原農高(TEL 0957-62-5125)へ。

[2008/06/15:島原新聞]

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島商ワープロ部が優勝…速度の部で8年ぶりに、個人では岩永君が2位で正確賞を獲得

 島原商高のワープロ部が8日に長崎商高であった第45回県高校ワープロ競技会(県商業教育研究会主催)の速度の部で団体優勝を果たした。団体制覇は平成12年度以来8年ぶりで、7月25日に大分である九州大会と8月3日に横浜で行われる全国大会へ出場する。

 パソコンの文書作成ソフトを使い文字入力や文章作成の正確さなどを競ったものだが、平仮名の例文を打ち込みながら的確な漢字に変換する技術も求められる。

 団体には15校が出場し、社会教育をテーマにした文章を3人が10分間に打った文字数などで競い、4973文字を打ち込んだ島商は1位となり、1人平均400字詰め原稿用紙4枚超、1秒間に2.7文字打ったことに。

 個人競技では、部長で情報処理科3年の岩永忠之君(17)が2位、国際経済科3年の山城美咲さん(17)が3位に。岩永君は10分間で1791文字を打ち込み、ノーミスで正確賞も獲得。正確賞受賞3人のうちダントツの入力数だったという。

 部員は13人。日ごろから「ひたすら打つ」努力を惜しまず、県大会に向け、声を出して新聞の早読みに取り組み時事問題を頭に入れたり漢字を覚えたりするトレーニングを積んだほか、大会前のミーティングでは部員のメンタル面を強化して挑み、「他校よりチームワークが勝っていた」と語るとおり、みんなでつかんだ優勝に喜びもひとしお。

 練習では黙々と文字を打ち込む「カチャカチャ」という音だけが響く。「最短の距離でキーを打つ正確な指づかいと、疲れないように正しい姿勢を維持する」ことが秘訣だという。夏の上位大会に向け岩永君は「県大会で戦った他校の悔しさなどの思いを胸に、せっかくもらったチャンスをいかしたい」と意気込みを語った。

[2008/06/14:島原新聞]

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がんばれ!!西有家中…軟式野球で九州大会に

 西有家中クラブが5月の第25回全日本少年軟式野球県大会で優勝し、7月5、6日に鹿児島県で開催される第25回全日本軟式野球九州地区大会へ出場を決めた。沖縄をのぞく7県代表がトーナメントで争い、同校は1回戦で佐賀県代表と戦う。

 キャプテンの一ノ瀬聖也君(3年)ら部員と本村公平監督らは6月18日午後4時半から南島原市役所を訪れ、松島市長に九州大会出場を報告する。他の部員は次の通り。(敬称略)

 (3年)吉田涼、荒木巧、山室渉、竹村貴道、本村清将、松本康暉、本村祐介
 (2年)高橋勝一郎、江越海地、狩野浩平、永田祥大、隈部大貴
 (1年)松川寿希也、本多翔、池田賢悟、本村広宣、荒木豪、志岐彰仁

[2008/06/14:島原新聞]

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父の日にちなみ似顔パン…「焼きたてパパ」出来上がる

 15日の「父の日」にちなんで、島原市新山2丁目のわかくさ園(池田公園長)の5、6歳児16人が12日、それぞれのお父さんたちの「似顔パン」づくりに挑戦した。

 子どもたちの手づくりプレゼントをお父さんたちへあげて感謝の気持ちを伝えよう - と5年前から実施。過去にもらったことのある保護者から「もったいなくて食べられない」などの声が出たため、近年はパンの写真を撮ってパンと一緒にプレゼントしているとか。

園児らは国産小麦粉とイースト、バター、砂糖などを混ぜて生地づくりから始め、粘土細工の要領でしっかりと生地をこねこね。生地を丸めて整えて、ある程度顔の形ができたら小さなレーズンやドライフルーツなどを付けて目やヒゲ、髪の毛、眼鏡などもあしらい、表面に卵を塗ってガスオーブンの中へ。

 焼きあがる前は「パパはかっこいいの」などと口々に話していた園児らは、約10分後、すっかり膨らんで「人相の変わった」パンとご対面。焼きあがりのいい香りに包まれながら、上田姫那乃ちゃん(6)らは「『ありがとう』って言ってあげる!」などと笑顔もふくらませていた。

[2008/06/13:島原新聞]

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住民参加の具体策を提案…ありえ地区まちづくり協働プラン、マップの作成に取り組む

 南島原市有家地区のまちづくりのあり方について話し合ってきた「ありえ地区まちづくり研究会」(森永隼人会長、メンバー22人)が「ありえ地区まちづくり協働プラン~ぃぃまち ぃぃひと ぃぃありえ を目指して~」を策定し、10日、松島市長に提出した。

 県が市町の行うあたらしいまちづくりに対し景観や都市計画、福祉など幅広い視点から支援することでにぎわいと安らぎのある地域環境を創出し定住人口の促進や交流人口の拡大を図る「にぎわい・やすらぎのまちづくり推進事業」で平成19年度から取り組んでいるもので、これまでに5回の研究会を開いたのをはじめ、自由参加の住民ワークショップ6回や小学生対象の出前ワークショップ2回、成人式などでのアンケート調査2回を行い、延べ600人が参加。まちの魅力を再発見したり課題を抽出したりするなど、児童からお年寄りまで広く意見やアイデアを募ってきた。

 同プランは、そうめんなど地場産業や古い町並み景観やキリシタン遺跡などの文化遺産などを活かし、美しい町並みの保全と体験型観光の推進により交流人口の拡大を図るとともに、まち全体が家族のように温かく安心・安全で笑顔に満ちあふれるまちを目指すという10年後のまちの将来像を設定し、それを実現させるために▽みんなが家族の人づくり▽自然と調和した美しいまちづくり▽産品を活かしたまちづくり▽歴史と伝統文化を活かしたまちづくり▽子どもからお年寄りまで安全安心に暮らせるまちづくり-の5つの目標を設定。

 それぞれの目標ごとに▽住民参加のまちづくりアイデアコンテストを開催する▽ポイ捨てをなくし、まちに不調和な看板などの規制により美しい景観を保全する▽そうめん料理コンテストなどを行い特産品の開発とPRを図る-などと10年間の取り組み方針を示し、住民参加の具体策を提案している。今後は、活動主体として「ありえ地区まちづくり倶楽部」(仮称)を設置し、実作業部隊として「私たちのふる里を『美しくし隊』」(仮称)などを結成し、まちの資源や現状などを把握しマップの作成に取り組むことに。

 この日夜、ありえコレジヨホールであった本年度第1回ありえ地区まちづくりワークショップには約35人が参加。同プランの概要の説明に続き、森永会長が「プラン策定までに有家の魅力を再発見し、課題も見つかった。これからまちづくりの実践にとりかかるが、一人でも多くの方々に参加してもらうとともに、市全体に広がることを願いたい」とあいさつ。森永会長から同プランを受け取った松島市長は「良いふるさとにしようという皆さんの思いを行動に移し、さらなるまちづくりを進めてほしい」などと期待を込めた。

 なお同事業では県内で平成18年度から本年度までに10モデル地区が選ばれ、うち島原半島では平成18年度に雲仙市千々石地区、平成20年度に島原市アーケード商店街周辺地区の計3地区が選定されている。


[2008/06/12:島原新聞]

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島原高が10年ぶりに…管弦楽部街角オーケストラ

 島原市万町のふれあいホール・サンプラザ万町で8日、島原高管弦楽部の「街角オーケストラ」が開かれ、多くの市民らが聴き入った。

 これまで市民文化祭への参加などの活動は続けてきたが、部活動単独の演奏会は10年ぶりという。部員27人のうち3年生10人が引退するため、最高の思い出になるように、多くの市民に聴いてもらおうと、まちなかでの演奏会を企画。成功させるためにパンフレットやチラシづくりなど全て部員らで準備してきた。

 この日、部員らは学校であった同校文化部の合同発表会での演奏終了後に会場に駆けつけ、クラシックやポピュラー曲など16曲を、一人ひとり心を込めて演奏。100席近くの会場には入りきらず、ホール外にも人だかりができた。

 部長で3年の山本奈美さんは「自分たちの手で準備するのが大変だったけれど、達成感が大きいです」と笑顔をこぼした。

[2008/06/11:島原新聞]

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CATV島原が優秀賞に…九州・沖縄番組コンクール

 ケーブルテレビ事業者の自主放送番組作品を対象にした「ケーブルテレビ九州・沖縄番組コンクール」(同実行委員会主催)の表彰式がこのほど福岡市のホテルニューオータニであり、本県からは島原市白土町の(株)ケーブルテレビジョン島原(清水強社長)の番組「羊・ヤギを使って環境にやさしいまちづくり」が優秀賞((社)日本ケーブルテレビ連盟九州支部長賞)に輝いた。

 受賞作は、県島原振興局管理の島原市内の公園と海岸の雑草とアオサを除去するために島原農高で飼育されているヤギやヒツジに食べさせることで、処理費用削減と環境への負荷軽減を図ろうと奮闘する県職員や生徒らにスポットを当てたもので、ヒツジの視点から描いた15分間の作品に仕上げた。

 制作したのは佐藤栄里子さん。きっかけは海岸いっぱいに繁殖するアオサを目の当たりにし、それを何とか除去しようと苦悩する担当職員らの熱意に心打たれこと。他の取材の合間にカメラ機材を担いで何度も足を運び取材を重ねるうちに、黙々と乾燥アオサや雑草を食べ続ける動物にも感情移入するように。受賞は「熱い思いで取り組んできた職員や先生、生徒の皆さん、そしてかわいらしい動物たちのおかげ」とニッコリ。一連の取り組みは今も継続して取材中だ。

 同コンクールは今年で4回目。応募作品32点のうち総合力や企画力などからグランプリや準グランプリなど1点ずつと優秀賞7点の計10点が入選した。同社は昨年の奨励賞に続き2度目の受賞となった。

[2008/06/11:島原新聞]

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ありがとう いつもはたらく 歯に感謝…歯の大切さ、磨き方など、多数の家族連れが学ぶ

 (社)島原南高歯科医師会(宮崎宏延会長、会員64医院74人)主催の本年度「お口の健康まつり」が8日、島原市霊南2丁目の市保健センターで開催され、多くの家族連れが歯の大切さや正しい歯みがきの仕方などについて学んだ。

 会場では歯科医による歯科健診や相談、歯科衛生士によるブラッシング指導、フッ素を塗る体験などがあり、親子連れは思い思いのコーナーを体験。歯型をとる石膏を使って指の型をとる体験や口のなかや歯の状態などを小型カメラで観察する体験などもあり、自分の歯の状態を観て驚く子どもたちの姿も。

 また「歯によいおやつ」の展示・実演コーナーでは、栄養士らが▽ジュースなどに含まれる砂糖の量の多さ▽冷たいものより温かいものが「甘み」を感じる - ことなどについて説明し、「甘いお菓子にはお茶を合わせるなど、おやつを与える際には甘いものばかりにしないよう心がけてほしい」などと母親らに呼びかけたほか、おやつ作りの体験もあった。

 同まつりは「ありがとう いつもはたらく 歯に感謝」をメーンテーマとした「歯の衛生週間」(4~10日)にちなんで、約25年間続けられている地域歯科保健推進イベント。島原半島内の保育園・幼稚園49か所から240点の応募があった歯科保健図画コンクールの作品も会場に展示され、入賞者20人(既報)の表彰式も行われた。

[2008/06/10:島原新聞]

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給水量1日平均1万9千立方メートル…水道管の長さ・半島を約3周

 市の水道水は上水道施設1か所と簡易水道施設5か所で供給しており、24か所の水源から全て地下水を汲み上げて塩素滅菌処理をし、配水地19か所にたくわえてから水道管を通じて各家庭へ。給水量は1日平均1万9千立方メートルで、道路などに埋設されている水道管の長さは約300キロメートルと島原半島外周を約3周する長さにも。

 また市内の家事用1か所あたりの月平均使用量は約19立方メートル。平成18年度県水道事業概要によると、上水道事業家事用20立方メートルあたりの水道料金は県平均が3278円。それに対し島原市水道事業が1869円と最安、有明町簡易水道事業が2100円と次いで安く、いずれも最高の平戸市(4546円)の半分以下の料金となっている。

 なお市では当面10年間の水道事業の将来像を示した「島原市水道ビジョン」(案)を策定中で、今後ホームページなどで公表し市民から意見を募ることにしている。

[2008/06/08:島原新聞]

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『蛇口ひねって 水ごくり』…水の大切さ-認識新たに

 「ただいまァー 蛇口ひねって 水ごくり」をスローガンにした第50回水道週間(1~7日)にちなんで、島原市給水工事指定店組合(西口仲博理事長、15店)と市水道課は7日、65歳以上一人暮らし高齢者宅の水道器具の安全点検と街頭キャンペーンを展開し、水の大切さを呼びかけ水道事業への理解を求めた。

 水道器具の安全点検は、市社会福祉協議会や市民生委員協議会が地域・職域ボランティアとタイアップしてガスや電気器具などの安全点検とともに高齢者の安否確認をする「地域福祉ネットワーク活動事業」の一環として、平成15年6月から毎年この週間に合わせて実施。

 午前10時ごろから市給水工事指定店組合の従業員や市水道課の職員ら15人が7地区に分かれ、各地区民生委員9人の案内で高齢者宅約80戸を訪問。うち森岳地区では約10戸を訪れ、台所や洗面所などの水道の漏洩などを確認し、パッキンや蛇口を交換したりして、お年寄りから「助かりました」などと喜ばれた。

 また市城内3丁目のエレナ島原店と市有明町湯江のまるたか生鮮市場有明店の2か所では街頭キャンペーンを展開し、水道に関する相談の受付や水道週間の啓発チラシやティッシュなどを配ったほか、親子連れに金魚すくいなどを楽しんでもらった。

[2008/06/08:島原新聞]

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FMしまばらをネットで…今秋から本放送を開始

 地域に密着した島原市のコミュニティラジオ「(株)FMしまばら」が今秋から、インターネット配信を始める。ネットの活用により現在の放送エリアを越えて広く番組がリアルタイムで聴けるようになり、全国の郷土出身者はもとより、島原半島の有力なPRツールとしても大きな期待がかかる。

 昨年11月に開局した同FM局は、気取らない"島原弁"の番組で人気があり、身近な話題から必要な行政情報などふんだんに盛り込み、地域に特化し生活に密着した情報源として市民に愛用されている。

 新たに取り組む「インターネットFMラジオ」は、インターネットの「ストリーミング機能」を使い、同社の放送をそのまま全国、世界へ向け発信するもの。ストリーミング機能とはネットなどを通じて映像や音声などマルチメディアを視聴する際、データを受信しながら同時に再生する方式で、昨年11月の火山都市国際会議の場でも実証済み。

 出力が小さく放送エリアが限られているコミュニティFM放送の弱点を、普及しているインターネットの機能により克服した。これによりネットの環境さえあれば同FM放送がどこでも聴けるようになる。

 郷土を遠く離れた地元出身者はもとより、各地の島原ファンのニーズに応えられるほか、自治体情報もリアルタイムで伝達でき、また、万一の災害発生時には安否情報にも使える。さらに地元企業にとってはこれを広告媒体として活用することで新たなビジネスチャンスも生まれるというスグレモノだ。

 同社の担当者は「15時間生放送のFMしまばらが、インターネットを使える場所ならばどこでも聴ける。電波に乗せる前の音声のため実際のラジオ放送よりクリアな点も特徴。放送エリア外との交流もリアルタイムでできるようになる」などと説明。ラジオ放送は一般的に音楽を流すことが多く、著作権の関係で権利団体との調整が問題だったが、それもメドがついたため、試験放送を経て9~10月には本放送を開始する予定だ。

[2008/06/07:島原新聞]

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緋寒桜植樹地を手入れ…旅館組合に市民も協力

 「普賢岳噴火災害後の新しい観光地づくり」を目指し緋寒桜の植樹に取り組んできた「島原温泉旅館組合」(組合長=足立進一氏・18業者)は5日、水無川導流堤沿いの植樹地で市民とともに除草作業に汗を流した。

 観光客誘致事業の一環として取り組んでいる緑化事業。霞会館、十八銀行(2回)、九電工、島鉄会から贈られた緋寒桜の苗木を次々と被災地の導流堤南側沿いに植樹し計230本。島原ライオンズクラブの植樹100本と合わせると計330本。国道57号から河口まで約2.2キロ区間に見事な緋寒桜の並木道ができている。

 これからは植樹後の維持管理が重要なため、同組合では夏場を中心に年4回程度の除草作業を計画している。除草作業には植樹も行った「グループホーム城下」(代表=小関みどりさん)の利用者10人と職員3人を含め組合員ら30人が参加した。

 好天に恵まれ、爽快な初夏の日差しを浴びながら参加した皆さんは若葉が芽生えた桜並木の下にどっかと座り込み、茂り始めた雑草をきれいに刈り取った。同ホーム代表の小関さんは「利用者の皆さんはサクラが育つのを楽しみ、ここで花見ができる日を心待ちにしている」とにっこり。

 足立組合長は「交流人口を増やすにはこのような取り組みが必要だ。植樹地はとても広く、市民のご協力がないと維持管理はできない。地域の力添えがあって継続できる事業。開花とともに今後素晴らしい観光地になっていくだろう」と語った。

[2008/06/06:島原新聞]

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噴火災害を風化させず…島原三中復興祈念公園で追悼の会、心に刻んで思いやりを

 「6・3いのりの日」の3日午後、島原三中(本田茂幸校長、生徒243人)は同校南側の島原市雲仙普賢岳復興祈念公園で追悼の会を開き、雲仙・普賢岳噴火災害の継承を誓った。

 同公園は平成3年6月の大火砕流で焼失した学校林を後世へ継承し、ふるさと安中の復興を祈念して地区住民らの協力により平成7年3月に完成。復興への願いや全国からの支援に対する感謝の意などを込めた高さ約3メートルの男女対のブロンズ像「復興、思い出の像」などが設置されたこの場で追悼集会が行われている。

 生徒会長の出田祥真君(3年)が「きょうは大火砕流により43名の方々が亡くなられた日。僕らのお父さんお母さんや地区の方々は避難したり被害を受けたりされた。17年たったいま、緑が生い茂るほど復興しているのは、当時の消防団員の皆さんや全国からのご支援があったからこそ。皆さんのおかげで僕たちが育ったことを忘れてはならず、噴火災害を風化させず心に刻んでゆきましょう」と呼びかけたあと、生徒会13人が▽思いやりの心をもつ▽全国からの支援への感謝を忘れない▽困難にめげず仲間とともに前進してゆく-ことを宣誓し、献花。大火砕流が発生した午後4時8分に合わせて黙とうをし、犠牲者の冥福を祈った。

 また、17年前に同校近くの県立高等職業訓練校(現島原養護学校高等部)に勤務していた元県職員で、雲仙岳災害記念館の語り部ボランティア大石和美さんが大火砕流発生当時の状況を語りながら、「噴火災害や中国四川省大地震などの自然災害で亡くなられた方々は『もっと生きたい』と思っていたはず。だから皆さんは人や自分の命を大事にする優しい人になってほしい」などと呼びかけた。

[2008/06/05:島原新聞]

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キャンドル800個をともし…児童たちが追悼・いのりの灯

 平成3年6月3日の大火砕流による犠牲者の冥福を祈る第2回「いのりの灯(ともしび)」が3日夜、雲仙岳災害記念館で行われ、島原一小や島原三会小の児童ら手づくりのキャンドル800個に追悼の火がともされた。

 未来を担う次世代に雲仙・普賢岳噴火災害の記憶を継承してゆこうと、昨年に続き開催。同記念館で活動する「がまだすドームボランティア」や(社)島原青年会議所、島原ローターアクトクラブなどが協力して取り組んだ。

 点灯式で鐘ヶ江管一名誉館長と吉岡市長が「17年前のあの大惨事は忘れられないこと。子どもたちは噴火災害のことを想像したり、保護者の方に話を聞いたりしながらキャンドルをつくったのでは。皆さんが災害のことを思い出し、記憶を引き継いでゆくのが大事」などとあいさつ。島原高と島原商高の管弦楽部が「アヴェ・マリア」などを演奏し、鎮魂と復興への願いを込めた。

 会場には「安らかに眠ってください」などの文章や平成新山などの絵が描かれた牛乳パックで型をとったキャンドルが並び、訪れた親子ら約200人は灯火を見つめながら「6・3いのりの日」のひと夜を過ごしていた。

[2008/06/05:島原新聞]

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あれから17年 - 『いのりの日』…白菊捧げて犠牲者を追悼


 死者・行方不明者43名という尊い犠牲者を出した平成3年6月の大火砕流惨事から丸17年を迎えた3日、島原市内には献花所が設けられ、各小中学校では追悼集会が開かれるなど亡くなった犠牲者を悼みながら噴火災害を乗り越えた郷土のさらなる復興・振興を誓った。

 地元消防団員や警察官、タクシー運転手、マスコミ関係者、外国人火山学者ら多くの命が失われたこの日を「いのりの日」と定めている同市では、仁田団地第一公園の「雲仙岳噴火災害犠牲者追悼之碑」前に献花所を設置。犠牲者の芳名が刻まれた同碑前で同日午前8時30分から、吉岡市長、北浦市議会議長、谷口・金子両副市長、宮崎教育長をはじめ市幹部、国や県、自衛隊関係者らが次々と白菊を手向け、犠牲者を追悼した。

 前日から降り続いた雨は献花所の開設とほぼ同時に上がった。当時を思い出すように曇り空を見上げた吉岡市長は「17年前もちょうどこんな天気だった。まったく山が見えず、突如として大火砕流が発生し43名の尊い命が奪われた。今も心の傷が癒されることはなく、犠牲になられた方々へ哀悼の意を表した」と胸中を語った。

 昨年開催した火山都市国際会議については「災害からこれまでの歩み、復興状況、これからの災害対策のあり方などを世界に発信できた」と同市長。北上木場町の農業研修所跡地の西側に昨年設置した雲仙岳災害記念碑についてもふれ、「災害当時の状況を認識してもらい、復興への誓い、犠牲者に哀悼のまことを捧げるため建立したものだ」と、この1年間の取り組みを示した。

 さらに中国四川大地震やミャンマーサイクロンで多くの犠牲者、被災者が出ていることから同市長は「心からお悔やみとお見舞いを申し上げる」と述べ、「自然災害はいつどこで起きるか分からないので気を引き締め、安心して住める島原市をつくっていかなければならない」と誓いを新たにしたうえで、「火山都市国際会議で噴火災害を勉強し、素晴らしい経験をした子どもたちに島原の将来を託したい」と述べた。

 市内には早朝、献花所の設置などを知らせるアナウンスが防災行政無線で流れ、遺族や市民らが犠牲者追悼のため訪れた。また、市役所や関係機関では半旗も掲げ、弔意を表した。

 犠牲者の冥福を祈るため毎年、同公園を訪れているという塚島嘉子さんは噴火災害により北安徳町から移転を余儀なくされた。災害当時、大火砕流で亡くなったタクシー運転手の立光重蔵さん(当時29歳)と同じ会社に勤めていた塚島さん。「働き者でとっても明るく、いい運転手だった。普賢岳災害では息子のような人たちがたくさん亡くなっており、他人(ひと)ごとではない。何事もない日常の生活のありがたさがよく分かった」と。

 また、自衛隊島原地域事務所に勤務する伊賀光生さんは、消防団員だった兄・正さん(当時31歳)を火砕流で亡くした。同事務所の田中秀海所長とともに同公園を訪れ、犠牲者を追悼。「人の気持ちは年々和らぐ面もあるが、当時のふるさとを思い出し、変わっていく姿を見ると、6・3当時の状況については子どもたちを含め後世にしっかりと伝えていかなければならないと思う。郷土を愛し、郷土と一緒にこれからも頑張っていきたい」と語った。

[2008/06/04:島原新聞]

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天候にも恵まれ最高…目標以上260キロを期待、葉たばこの収穫が始まる

 葉たばこの産地、島原半島で本年産の収穫が始まった。この2年間は目標収量を下回ったが、ことしは天候に恵まれ今のところ最高の出来。農家の表情も明るく、家族総出で収穫作業に追われている。

 西九州たばこ耕作組合島原支所管内ではことし、大村市13、島原市8、南島原市205の計226戸の農家で計471ヘクタールに作付した。昨年は夏場の連続降雨と集中豪雨の悪天候が影響し、立ち枯れ病等も発生。10アール当たりの収量は当初目標より45キロも少ない212キロに留まった。一昨年に続き2年連続で不作に見舞われたため、ことしにかける葉たばこ農家の期待は例年以上に大きい。

 同支所によると、ことしは種まき以降、日照量が多く温暖な気象条件に恵まれたため病気もなく良い苗が育った。畑への移植も平年並みの3月13日に最盛期を迎え、9日~15日の短期間で終了したことで作がそろっており、今のところ最高の条件で推移している。大柄でも小柄でもなく、管内全域で普通(柄)作。樹形、葉形はともに品種の特性を具備した作柄になっている。

 アブラムシにより媒介される黄斑えそ病が若干ある程度で、ほかに病気らしいものはほとんど見られず、例年発生する立ち枯れ病も見当たらず、良好な気象条件のもと順調に成育している、という。

 10アール当たりの目標収量は前年と同様257キロと設定したが、同支所では「今のところ目標並みの260キロは大丈夫」と見込んでいる。葉たばこは雨を最も嫌うため、「空梅雨傾向で進んでくれれば - 」と期待を寄せている。

 収穫は7月末まで行われる。販売は早期分が同月10日から始まり、通常期分は8月下旬から9月いっぱい続く見通しだ

[2008/06/03:島原新聞]

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島原半島でも4競技…熱戦!!県高総体始まる

 本年度の「県高校総体」(主催=県高体連・県教委)が開幕した。島原半島でも31日から、弓道・サッカー・登山・ボクシングの4競技で高校生の熱い戦いが始まった。

 60回目の節目を迎えた今大会には県内90校から選手1万1650人が32競技に参加し、6日まで県内8市3町の66会場で熱戦を繰り広げる。

 島原半島では弓道が島原市立弓道場、サッカーが島原市平成町多目的広場や同市内の高校(島農・島工・島商)グラウンドなど諫早市と島原半島3市の計11会場、登山が雲仙山系、ボクシングが雲仙市小浜体育館で行われている。

 このうち弓道はあす2日まで3日間かけ、個人戦を含む男女団体戦が行われる。また、サッカーはきょう1日が2回戦で、地元期待の強豪、島高、島商、国見などが登場。6日まで7日間かけて行われ、決勝は諫早市の県立総合運動公園陸上競技場で6日午後1時キックオフ。
 なお、雲仙、南島原両市を会場とする駅伝(雲仙小浜マラソンコース)は11月5日開催される。

[2008/06/01:島原新聞]

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