『漁人市場とっとっと』 - 観光に新たな魅力・活性化、湊新地の殿様蔵を拠点に -

 産直鮮魚市場本来の機能に加え『見て、買って、食べて楽しめる』観光面の新たな魅力を備えた「漁人(ふなと)市場とっとっと」を拠点とする、民間による夢の地域振興計画がスタート。拠点施設の起工式がきょう26日午前10時から、島原市湊新地町で行われる。

 全国的な人口減に加え、地方では地域経済や個人所得の低迷が続く中、地域の活性化を図るには産業の振興、とりわけ島原半島では第一次産業と観光業の振興が大きなカギを握ると言われている。

 この新たな取り組みは、地域独自の資源を生かして生産者の所得向上を図るとともに、観光客を誘致し産業の振興や雇用の拡大につなげる一大事業。陸上養殖 も行われている島原特産のがんば(ふぐ)や地場の新鮮な魚介類や農産物等を、有明海に面した島々(九十九島)を望む絶景のロケーションで楽しめる空間を整 備し、観光の活性化と地域の振興、地元住民の食生活の向上に役立てる。また、各種産品や郷土料理等を市場や食堂で販売し、あわせて地域外への販路を開拓。 各種テナントの誘致により地場産業の振興と雇用の拡大を図ろうという壮大な計画だ。

 食品の製造・卸・小売業などを手掛ける「(株)みそ半」(松永忠徳代表取締役社長・南島原市有家町)の呼びかけに応じた複数の地場企業有志の賛同を得てことし3月、「(株)とっとっ島」(同社長・島原市湊新地町・資本金1千万円)を設立し、準備を進めてきた。

 市場名の「漁人」は方言で「ふなと」と読ませ、「とっとっと」はお客のために「島原の一番良いところをとってあった」という意味。拠点施設は湊新地町の 海岸近くの約1500百平方メートルの敷地に、城下町・島原の「殿様蔵」(山本屋本店の山本蔦五郎社長所有)と呼ばれていた建物一棟を活用するとともに新 たに二棟を建設する。市場、加工・販売場、食堂(130席)を兼ねた多目的ホールを整備し、全体は「生きた魚のいけすコーナー」、「漁師・百姓・おばちゃ んコーナー」、「加工品・テナントコーナー」で構成。観光客らは地元で水揚げされた新鮮な魚介類や農産物等を市場で買い求め、その場で調理してもらい地元 の味を和・洋食、郷土料理などにして格安で堪能。特産の島原がんばのフルコースや灰干し(魚の干物)なども味わえるという趣向だ。
[2006/09/26:島原新聞]

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