有明ひまわり基金法律事務所 - 島原市にもう1つ開設、所長に女性弁護士の齊田氏 -

 島原市内で2番目となる弁護士常駐型の公設事務所「有明ひまわり基金法律事務所」が28日、同市今川町の大手門ビル5階に開設され、女性弁護士の齊田紀子氏(33)が初代所長として就任した。

 弁護士の過疎地域対策として日本弁護士連合会会員が積み立てた基金をもとに、全国各地に設置されている公設事務所。同市では「島原ひまわり基金法律事務所」が平成15年2月、同市中町の大手ビル3階に開設され、初代所長の金昌宏氏から引き継いだ八木義明氏がことし2月に就任した。しかし、多忙な一公設事務所では人口約16万人の島原半島の需要に応えることは困難な状況にあり、関係機関の肝いりで新たに設置されたもの。全国で73番目。市内に2か所の公設事務所設置は全国的にも珍しい、という。

 開所式はホテル南風楼で行われ、日本弁護士連合会の川副正敏副会長、九州弁護士会連合会の河西龍太郎理事長、県弁護士会の水上正博会長らが出席し、齊田弁護士と調印。関係者はそれぞれ「地域の需要に応えるため設置された、例が少ない2か所目の公設事務所」、「ゼロ・ワン問題は九州では一通り解決し、これが新たな一歩だ」などと祝辞を述べ、門出を祝った。

 石川県金沢市出身の齊田氏は高校3年で法曹の道を志し、一橋大学法学部を卒業。アルバイトをしながら平成14年、司法試験に見事合格した。司法研修所に翌15年入所した齊田氏は弁護士過疎問題に関心を寄せ、公設事務所に多くの弁護士を送り出した実績があるウェール法律事務所(第二東京弁護士会)に二年間勤務、過疎地域への赴任を前提に民事・刑事事件の幅広い業務で研鑽を積んだ。また、同弁護士会の刑事弁護委員会、司法修習委員会などの委員としても活躍した。

 就任にあたり齊田所長は「目標の一つだったので嬉しい。島原は自然が素晴らしく、魚など食べ物も美味しい。出身地と似ており、文字通り水があうところ。ここで生活しながら、地元の皆さんのお役に立てれば - 。敷居の低い事務所を目指していきたい」などと抱負を語った。

[2006/11/29:島原新聞]

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