絶えない『振り込め詐欺』 - 約2,300万円もの被害、島原署管内今年だけでも27件 -

 依然としてオレオレ詐欺や架空請求詐欺などの「振り込め詐欺」は絶えない。島原署によれば、今年1月から11月までに振り込め詐欺は27件を認知し、被 害総額は約2,300万円にのぼる。振り込め詐欺に関する相談だけでも11月までに239件にのぼっている。現在、島原市内で横行しているのは警察官を名 乗るケースで、いずれも番号を通知せずに電話をかけてくるという。

 金融機関で金を振り込んでしまう前に受付職員などが気づいて被害にあわずに済む場合もある。だが何よりも、「相手の言うことを信じない」という自主防衛策をとることや家族に連絡するなどして事実かどうか確認することが水際の防止策になるはずだ。

「警察官」と名乗って、息子さんが交通事故を

 例えば、4日昼ごろ、島原市内に住む80歳代の女性に不審な電話がかかってきた。相手は「警察官」を名乗り、「お宅の息子さんが市役所前で交通事故を起 こした。出頭しなければ大変なことになる」と言った。だが、そんな事故はなかった。電話の内容から「振り込め詐欺」の手口と思われる。女性は家族に連絡す ることで被害にあわずに済んだ。

 電話に出た女性が「息子は3人いるが、誰かな」と、一人ひとりの名前を挙げてゆくと、相手は「○○ですよ」と急に名前を言ったため、女性は不審に思った という。女性と同居する三男(49)が女性から連絡を受けて島原署に問い合わせたところ、事故は発生していないことが分かった。

ウソだとわかりホッと、「警察官」だと聞き過剰反応

 何より警察が交通事故の示談の仲介をすることはない。相手が名乗った名前は別に住む長男の名前だったため、「普通なら長男の家に電話するはず。母親にか かってくるのはおかしい。詐欺ではないか」 - 三男はその時点で嘘だと確信した。その後、電話がかかってくることはなく、金の振り込みを要求されることはなかった。女性は「警察官」という言葉に過剰に 反応し息子の安否を気遣っていたそうで、嘘だと分かると、ほっと胸をなでおろした。

[2006/12/07:島原新聞]

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