「預け」と呼ばれる裏金など不正会計について雲仙市は30日、内部調査の結果を明らかにした。旧町時代の平成12年から新市発足後のことし5月31日までの「預け」の総額は約5,570万円に上り、「書き換え」の不正処理も約480万円あったことが分かった。
不正会計が発覚した同市では先月2日、吉田博幸助役を本部長とする内部調査委を設置し、実態解明に乗り出した。預けは旧町分(平成12年& #65374;昨年11月10日)が約538万円、新市分(昨年10月11日~本年5月31日)が約187万円。国勢調査や選挙の 事務費など年度末で消化しきれなかった国・県の補助金を、事務用品等を購入したように見せかけて業者にプールさせていたもの。預けの残金は11月1日現 在、約212万円。
また、業者に小額の請求書を複数提出させ、実際には別の高額の備品等を納入させる「書き換え」は、旧町分が35件で約403万円、新市分が17件で約79万円あった。
このほか職員一人の私的流用も判明した模様だが、詳細は今のところ不明。同市では弁護士などによる外部調査委を設置する方針を固めている。
[2006/12/01:島原新聞]