県営バスの撤退に伴いバス路線の空白地帯となる雲仙市の小浜町と千々石町の地域住民の足を確保するため、「雲仙市乗合タクシー」の運行が1日に始まった。
昨年3月に県交通局から県バス対策協議会へ路線廃止の方針が打ち出されて以来、市などは県交通局に対し路線存続の要望などを行ってきたが、昨年9月に県交通局から九州運輸局長崎運輸支局へ廃止届け出がなされ、今年4月1日をもって雲仙-長崎線の3往復をのぞき15路線が廃止。その代替策として空白路線については独自の乗合タクシーを運行し、幹線国道については島原鉄道(株)がバスを増便し対応することに。
乗合タクシーは市内のタクシー会社4社でつくる市タクシー事業組合が事業主体となり、小浜町山領、千々石町上岳と小浜町中心部とを結ぶ単独路線で運行され、山領-小浜線が平日5往復、上岳-富津-小浜線が平日8往復を運行し、基本運賃は140円。タクシー会社所有のジャンボタクシー(10人乗り)や県営バスから購入した中型バス(最大42人乗り)の計5台を走らせる。
1日にあった出発式で奥村市長は「この乗合タクシーが地域住民の皆様に愛され、皆様の足として利用していただけることを願いたい」などと期待を込めた。
[2007/04/06:島原新聞]
ラベル: 雲仙市