「オラレ島原」がオープン…大村競艇の場外舟券売り場
大村競艇の小規模場外舟券売り場「オラレ島原」が14日、島原市下川尻町の島原港ターミナルビル内にオープンした。空き店舗だった同公共施設の2階部分を利用したもので、同市では交流人口の増加により地域振興に役立つものと期待している。
オラレとは地域還元型の簡易で小規模な競艇舟券売り場。空き店舗や公共施設に設置され、(財)競艇振興会が必要な機材など設備や改装工事等について1億円を限度に助成するため、その範囲で地元の初期投資の負担がないのが特徴だ。収益金の一部が還元されるほか、同ターミナルの開設当初からの懸案だった一部空き店舗部分の活用が図られるメリットがあり、地元の雇用にも役立つもの。競艇施行者の大村市と施設所有者の島原市が行政協定を結び開設した。同競艇の場外舟券売り場は県外含め5か所目。また、オラレ方式の開設は全国で3か所目だが、競艇施行者以外の自治体にオープンするのは初めて。
場外発売場の面積は約229平方メートル、窓口は自動発払機3台と自動発売機1台の計4台、観客席30席、モニター14台などを設置した。駐車場80台、駐輪場30台。スタッフは嘱託・従事員・警備・清掃の計10人。開設費約1億円は同振興会が負担した。
営業日数は年間350日以内、入場者数は1日平均230人を予定している。年間売り上げは10億5000万円、うち島原市に事務協力費として2%の2100万円が分配される見込み。このほか家賃として約280万円が同市の収入になる。営業時間は午前10時~午後9時。
オープン当日は同施設で神事やテープカットなどが行われ、このあと会場を九十九ホテルに移して開設記念式典が挙行され、関係者ら約40人が出席した。
松本崇大村市長は「設置にあたっては吉岡市長、島原市議会、とりわけ地元町内会の温かいご理解とご協力に感謝している」としたうえで、「島原から大村までは1時間半かかるが、きょうからは近くで気軽にボートを楽しんでもらえる。熊本・大牟田などからの利用にも期待している」などと述べ、警備には万全を期す姿勢を示した。
吉岡市長は「昭和43年から38年間取り組んできた広域競艇組合は合併により解散したが、今回再び事業に携われ嬉しい。施設は空き店舗となっていたもので、対岸や市外の利用で交流人口は増加し、一帯の活気が増すものと期待している」と述べた。
[2008/10/15:島原新聞]
ラベル: 島原市
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