周遊型観光の拠点施設に…観光ガイド大手門番が開設

 観光ボランティアガイドによる周遊型観光を推進するため、島原署の旧大手門交番施設を活用し島原市が改修工事を施した、案内業務等の拠点施設となる「観光ガイド大手門番」の開所式が28日、同市今川町の現地で行われた。4月1日から運用を開始し、観光客の利便性の向上を図る。

 施設が建つ一帯は島原藩政時代に「大手門」があった場所。旧交番は警察の組織改編に伴い平成18年度で島原駅前に移転したため、空き施設となっていた。島原城や武家屋敷、鯉の泳ぐまち、アーケードなどをつなぐ市中心部に位置。風情のあるお城風の施設を「まちあるきの案内所」として活用しようと取り組んだもの。

 128平方メートルの敷地に建つ鉄筋コンクリート造り瓦葺2階建て(延べ床面積50平方メートル)の物件を同市が県から購入。建物の内装を全面的に改修し、トイレやカウンター、空調設備を整備したほか、玄関入口には明るく開放的な大型のガラス戸を設置し、バリアフリーのスロープ構造にした。また、内部には各種観光パンフレットや特産品等を展示紹介。各種の観光情報等も入手できるようインターネットの環境も整備した。総事業費は土地・建物の購入費を含め約1290万円。観光の振興を願って島原時計貴金属眼鏡商組合(栄木久春会長)が寄贈した掛け時計も設置されている。

 開所式には横田市長をはじめ市関係者、来賓として北浦議長ら市議会議員、島原温泉観光協会の大場正文会長ら観光業界関係者、島原観光ボランティアガイドの梅澤清会長ら会員、地元住民の代表など約50人が参加し、テープカットなどで完成を祝った。

 横田市長は「島原の旬の情報を余すことなく紹介できる周遊型観光の拠点施設として活用され、ボランティアガイドの皆さんには島原観光の顔として活躍されることを期待している。世界ジオパークの加盟を勝ち取り、多くの観光客を迎えたい」と述べた。

 施設は1日から運用を開始し、開館時間は午前10時~午後3時。観光ボランティアガイドが交替で観光客への案内業務などを行う。4~5月は無休で運営し、利用状況を見ながらその後の開館時間や休館日を検討する、という。

[2009/3/29:島原新聞]

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有料入館17万6千人目標…来年度の雲仙岳災害記念館

 雲仙岳災害記念財団(理事長=横田市長)は23日、本年度第5回理事会を九十九ホテルで開き、平成21年度の年間有料入館者目標を本年度より1000人多い17万6000人と設定した。

 会合には理事12人と監事2人の計14人が出席し、新年度の事業計画案や収支予算案などを審議したほか、経営委員会の報告もあった。

 本年度の最終入館見込みは目標17万5000人に対し16万人で、対計画比91.4%、対前年比95.9%となった。急激な景気後退や寒波の襲来などが要因とみられる。

 新年度の運営方針では噴火災害の記憶の風化防止と災害遺構を後世に伝承・継承するという同記念館の設置目的の実現と収支均衡を図る観点から、有料入館者目標を17万6000人と定め、加えて施設の効用を測る指標として新たに無料入館者についても年間2万2000人と目標を設定した。その達成のための小中高生のさらなる誘客と来館者への学術的サービスの向上を目的に、新たに学芸員を1人雇用する。

 同記念館特別会計の事業活動収入は入場料収入約1億3100万円を中心に計約1億8200万円で、同財団一般会計から2800万円を繰り入れる方針。平成大噴火シアターや島原大変劇場等の大規模修繕も新年度で予定している。

 会合では「高齢者の割引で集客対策を - 」、「定額給付金や一律1000円への高速道路料金値下げに対する取り組みは - 」などと意見や要望があった。また、吉岡庭二郎前市長を同財団顧問に迎える議案も承認した。

 一方、「島原半島ジオパーク」の世界認定に向け支援・協力している同財団はこのほど、記念バッジ(写真)を作製した。同ジオパーク推進連絡協議会が公募し採用したロゴマーク(大阪府藤井寺市のデザイナー・永本成児さんの作品)を使ったもので、直径2.5センチ。1個500円(税込み)で、1000個作った。同記念館ミュージアムショップで販売している。

[2009/3/25:島原新聞]

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お城で春うらら茶会と発表会…人形と子どもたちが平和を発信

 島原親善人形の会主催の「島原城春うらら茶会」と「春うらら発表会」が22日(日)、島原城観光復興記念館で催され、島原第一小学校の青い目の人形「リトルメリー」をはじめ同三小の「アンナ」、ひかわ第一幼稚園の「ラッガディーアンディー」など日米親善人形らが一堂に集合。来場者約80人が森岳地区婦人会茶道教室&モリモリ広場茶道教室の子ども達による抹茶と和菓子のおもてなしを受け、一小四年生児童によるリトルメリー物語の発表や島崎理恵さんの紙芝居、森岳地区公民館講座「満開の桜の下でリコーダーのミニコンサートをやってみよう」のメンバーによる春の歌のメドレー演奏など、多彩な出し物で心温まるひとときを過ごした。

 島原市内には現在、新旧の日米親善人形七体があり、普段、それぞれの学校・幼稚園で子どもたちとともに過ごしている。毎年桜の花が咲く季節に開かれる島原城での「春うらら茶会」は、年一回全人形が顔をそろえる同窓会のようなもの。自分の人形を持ち寄る子どもたちもあり、咲き始めた桜の花が飾られた会場(同復興記念館地階映像ホール)に約20体があつまった。

 島崎さんの紙芝居『リトルメリーものがたり』は、アドリブがあり自分の言葉で語りかけたりして、子どもたちの心を捉え、一小四年生児童7人は自分たちの学校に何故、リトルメリーがあるのか、中島一雄島原親善人形の会会長(元島原一小校長)に聞き取り調査をしてまとめた内容を発表。「メリーちゃんは戦争のとき、一小の先生によって救われた。スゴイなと思った。宝物として大切にしたい」と感想を述べた。

 つづいて、「満開の桜の下でリコーダー」のメンバー11人が「さくらさくら」「ちょうちょう」「おぼろ月夜」「青い目の人形」など春にちなむ歌を。また中島会長が得意のハーモニカで「ひなまつり」と「ジングルベル」など昭和2年、日本とアメリカの人形歓迎会で演奏された曲を披露すると、人形たちも当時を思い出した様子。リトルメリーは先日渡邉千穂さんから贈られた新しいベレー帽姿で、ひときわ嬉しそうな表情を浮かべていた。

 抹茶のサービスをしてくれた森岳地区の子どもたちの陰ながらの活躍も、好印象を与えたようで、平和をつくりだす主役としての役割を十分に演じていた。

[2009/3/24:島原新聞]

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3泊4日・島原合宿…頑張れ十八銀行女子陸上部

 長崎が誇る実業団女子陸上界の強豪「十八銀行女子陸上部」が18日、島原市で合宿を始めた。3泊4日の日程で、昨年に続きチームの強化を図る。

 同陸上部の昨年の活躍はとりわけ目覚しく、10月の九州実業団対抗女子駅伝で初優勝を飾ると、5年連続10度目の出場となった12月の全日本実業団対抗女子駅伝では過去最高の9位でフィニッシュ。ことし1月の第20回選抜女子駅伝北九州大会で3位入賞を果たしたほか、女子マラソンやロードレース、ハーフマラソンの各種大会でも個人入賞を果たすなど数々の成績を収めた。

 島原合宿には新人2人を含む選手9人と高木孝次監督、宮崎真由美マネージャーの計11人が参加。県スポーツ合宿誘致アドバイザーも務める同監督が昨年に続き本市を練習の地に選んだ。市営陸上競技場を拠点に島原復興アリーナ周辺や市内で練習を積む。宿泊先は九十九ホテル。

 合宿開始にあたり市役所を訪れた?木監督や選手らに対し横田市長は「市内を色々と見てもらい、組みやすいコースを取って練習に励んでほしい」と期待。同監督は「春のトラックレースも近まり、レース感を取り戻すことにポイントを置いた合宿にしたい」などと意欲をみせた。来季の全日本実業団女子駅伝での入賞に期待がかかる。

[2009/3/20:島原新聞]

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島原三中の第62回卒業式…晴れやかに学び舎を巣立つ、保護者によるサプライズも

 うららかな春の日和に恵まれた17日、島原三中の第62回卒業証書授与式が行われ、保護者によるサプライズ企画で卒業生82人を送り出した。

 会場の体育館では昭和37年卒のOBである横田市長をはじめ地区住民や保護者らが見守るなか拍手に包まれながら卒業生が入場し、一人ひとり舞台に上がって晴れやかな表情で本田茂幸校長から卒業証書を受け取った。

 本田校長は「卒業おめでとう。感謝の心を忘れず、夢や希望をもち、地区のことを大切にすることを胸にあらたな世界に旅立ってほしい」などと、はなむけの言葉をおくり、横田市長と育友会の森永敏夫会長は「立派に成長された姿に感無量。3年間の中学生活での出会いや経験は貴重な財産になるものであり、迷わず夢の実現に向け進んでほしい」などと祝辞。

 在校生代表で松?あゆみさんが「先輩方と過ごした日々は忘れられない世界に一つだけの思い出。部活動などでさまざまなことを教えて下さった先輩方を尊敬し誇りに思う。未来に向かって突き進み夢を諦めず頑張って下さい」と送辞を述べたのに対し、卒業生代表の出田祥真君は涙ながらに3年間の思い出を振り返りながら「ときに厳しく、ときに温かく指導して下さった先生方、ありがとうございました。お世話になった地域の方々にはいつか恩返しをしたい。仕事や家事で忙しいなか思春期の僕達を支えてくれたお父さんお母さん、育ててくれてありがとう。輝かしい未来への一歩を踏み出してゆきたい」などと答辞。

 卒業生はアンジェラ・アキの「手紙 - 拝啓、十五の君へ - 」や卒業ソング「旅立ちの日に」を合唱し、最後となる校歌を斉唱。閉式の辞のあと退場する予定だったが、ここで保護者によるサプライズの贈り物が - 。着物などの晴れ着姿の母親ら約80人が卒業生の前に並んで学校や地域への感謝と我が子へのエールをこめて「夢をあきらめないで」を涙ながらに歌うと、卒業生は感極まって涙を流さずにはいられなかった。

 この日、島原市内では▽一中159人▽二中95人▽三会中56人▽有明中148人 - の5校で計540人が巣立った。18日は小学校の卒業式が行われ、▽一小77人▽二小53人▽三小77人▽四小55人▽五小73人▽三会小58人▽大三東小65人▽高野小13人▽湯江小51人 - の9校で計512人が学び舎をあとにする。(市教育委員会学校教育課調べ)

[2009/3/18:島原新聞]

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上折橋町に『芝桜公園』…紅・ピンク・淡青・白色の苗、まず2万5000本植える

 普賢岳噴火災害で荒廃した地域を花の名所にしようと、「芝桜公園をつくる会」は15日、島原市上折橋町の締切堤西側の砂防指定地で最初の植栽を行った。

 噴火災害からの復興を成し遂げ、地域振興に向け新たな歩みを始めたが、郷土を支える観光産業をはじめ地域経済は低迷したまま。災害下で受けた全国からの物心両面にわたる支援に感謝し、元気になった島原を多くの人に見てもらい、交流人口を増やして地域の活性化を図り、併せて市民の憩いの場にしてもらおうと市内の各種団体・企業等が参画し、芝桜公園の整備に着手した。

 前日からの寒波により平成新山山頂部はうっすらと雪化粧。第1回目の植樹には市民ら約200人が参加し、整地された旧四小折橋分校跡地横の約1000平方メートルに紅・ピンク・淡青・白と4色の芝桜の苗2万5000本を植えた。また、(社)県建設業協会島原支部青年部会から松本部会長ら会員20数人が参加し、イノシシの防護柵を周囲に張り巡らした。

 芝桜は北アメリカ原産のハナシノブ科の多年草で、来年5月にはさっそく花をつける。同会では一帯約3ヘクタールを「緑地・植栽ゾーン」として鯉模様の植栽を施すなど芝桜公園を数年かけて整備し、北側4.6ヘクタールは「緑の草原ゾーン」として活用する計画だ。

 足立会長は「災害下でいただいた全国からの支援に感謝し、市民に憩いの場を提供するもの。芝桜の名所、埼玉県の羊山公園にも負けないものを皆さんと一緒に造りたい」と決意を新たにした。

 事業展開にあたり同会では引き続き寄付金を募っており、広く一般市民や企業・団体の協力を呼びかけている。問い合わせは島原温泉観光協会内の同会事務局(TEL62-3986)まで。

[2009/3/17:島原新聞]



[2009/3/17:カボチャテレビ]

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ケータイで「聴かんネ」…観光名所を音声でガイド

 島原市の観光スポット武家屋敷と島原城にこのほどあらたな看板が登場。印刷されたQRコードを携帯電話で読み取ると、名所を音声で紹介してくれる観光ガイド音声配信サービス「聴かんネ」だ。

 長崎商工会議所が主体となり島原商工会議所青年部など各商工会議所青年部の協力を得て実施し、長崎や大村・諫早、福江などの観光スポット18か所でサービスを始めた。

 ケータイでQRコードを読み取り専用WEBサイトへアクセスし、項目を選んでクリック。FM長崎やNBCラジオの男女ラジオパーソナリティーが音声と画像で案内する。他に文章での案内や電話番号などの各種情報も。音声配信聴取は無料で、パケット料金は利用者の負担に。音声ガイドは1分ほど。

 なお、島原市の2か所のナレーターはFM長崎のAYUMIさんとNBCラジオの村山仁志さん。ホームページはhttp://www.kikanne.jp/

[2009/3/12:島原新聞]

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春色に染める黄色の絨毯…まゆやまロードの菜の花

 島原市白谷町のまゆやまロード沿いの国有地の菜の花が見ごろ。南島原市民などでつくるNPO法人「普賢岳と共生する会」の北尾和敏会長ら会員29人がボランティアで育てているもので、現在5分咲きぐらい。3月いっぱいは見ごろという。

 雲仙・普賢岳噴火災害の被災地に花を咲かせようと、平成14年に雲仙復興事務所の10周年記念事業の一環で始まり、北尾さんが個人的に取り組んだのち、平成18年11月に同法人が発足してからは引き継いで育てており、地元住民や観光客にとっては鑑賞スポットとしてすっかり定着している。

 駐車場を挟んだ国有地2か所約5千平方メートルで秋のコスモスとともに育てており、昨年秋の種植えからずっと面倒をみてきた。駐車場隣りの菜の花畑が観賞用で、花の間をしきりに飛び交うミツバチの姿も。下の方は種とり用で、採取した種は深江町の小学生の菜種油搾り体験に活用される。

[2009/3/10:島原新聞]

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「初市大鍋」に行列ずらり…やっと晴天に恵まれ人出どっと

 城下町・島原市に春の訪れを告げる「しまばら初市」は7日、やっと晴天に恵まれ多くの人出でにぎわった。今年初の取り組みとして直径約1メートルの大鍋3個で500食を仕込んだ「初市大鍋」には行列がずらり。大鍋はきょう8日正午からも500食が無料でふるまわれ、午前10時からは「ステージイベント」で盛り上げる。

 霊丘公園中央付近に設けられた特設舞台では島農太鼓愛好会や舞岳太鼓の勇壮なバチさばきをはじめフラダンスグループや保育園児などが演舞を披露するステージイベントが繰り広げられ、コミュニティーラジオ局FMしまばらもテントのサテライトスタジオを設けて会場の雰囲気をお茶の間へ。

 島原産の白菜や大根など野菜や鶏つみれなどが盛りだくさんのアツアツの味噌味ちゃんこの「初市大鍋」は正午前から行列ができ、ミス島原の白須久美子さんらから器を受け取った来客はしきりに舌鼓を打っていた。

 江戸時代初期の1618年に島原藩主の松倉重政が島原城築城の際に各地から集めた労働者のために近郊の商人や農・漁民らが大手門前の広場で物々交換の市を開いたのが始まりとされ、約390年の歴史をもつ初市。

 島原初市振興会(大場正文会長)の主催で今年は10日まで開催され、植木や農具、刃物、陶器や食べ物などの露店約190軒が立ち並ぶ。午前9時~午後7時まで(日曜日は午後8時まで)。駐車場は霊南埋立地などへ。

[2009/3/8:島原新聞]

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まちづくり協働プランを策定…アーケード商店街周辺地区

 住民と行政が一体となりあらたなまちづくりについて話し合ってきた「島原市アーケード商店街周辺地区まちづくり研究会」(会長=隈部政博・中堀町商店街協同組合理事長)は、まちづくり協働プランを策定。5日夕方、横田市長に提出し報告した。

 対象地区は市役所~白土湖を北南限、国道251号~寺町通りを東西限としアーケードを中心に島原温泉ゆとろぎの湯やこいの泳ぐまちなど観光スポットが点在する約40ヘクタールのエリア。県の平成20年度「にぎわい・やすらぎのまちづくり推進事業」のモデル地区に選ばれたことから、住民代表や商店街関係者、育友会代表、有識者、市職員など20~70歳代の男女23人で昨年7月に研究会を発足した。

 これまで研究会は会合を5回、まち歩きなどの市民参加ワークショップを6回開き、住民アンケートを実施。観光スポットや郷土料理のPR不足やアーケードに空き店舗が目立ち集客施設がないなどの現状を抽出し、湧水や歴史ある建造物、島原名物など既存の地域資源などを活用したアイデアを出し合い、民意を反映させた実現可能な具体的提案を協働プランにまとめた。

 協働プランは「人情と湧水があふれ、自然と歴史がただようまち 島原へ!」を将来像のキャッチフレーズに設定し、▽観光・商業・おもてなし▽水・食・自然の恵み▽歴史散策・生活景・健康 - の3分野で▽島原商高を中心に島原工高や島原農高の連携で地域密着商品の開発と空き店舗の活用を図る「高校生カンパニー大作戦」▽住民の意見を取り入れ分かりやすいものをつくる「みんなでつくろう観光看板・パンフレット」▽トイレの美化や個人宅トイレ開放の協力依頼など「快適に利用できる公園・トイレづくり!」▽観光スポットの案内ができる人材育成など「湧水歴史散策」 - などと住民や企業、行政が取り組む事業アイデアを盛り込んだ。

 今後、研究会メンバーなどで組織をつくり平成21年度から協働プランに沿って事業に取り組む。横田市長は「アーケードの現状は深刻。住民の方々が本気になって真剣に取り組むことが大事」などと述べ、他自治体のまちづくりも研究するアドバイザーの西英子・熊本県立大准教授も「主体は住民の方であり、熱意ある人材が必要。『どうにかしたい』という危機感でのぞんでほしい」と述べた。

「にぎわい・やすらぎのまちづくり推進事業」

 市町が行うあらたなまちづくりを県がモデル地区に選定し、景観や市街地活性化、交通、福祉など幅広い観点から組織横断的に支援を行うことにより交流人口の拡大や定住人口の促進を図る。住民や市が主体となって協働プランに沿って事業を展開し、既存の公的支援措置の活用や県の助言などを受けるなどして進めてゆく。平成18年度から3か年で県内10地区が選定され、島原半島では雲仙市千々石地区と南島原市有家地区が協働プランを策定している。

[2009/3/7:島原新聞]

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島原一中が見事!!優勝…JFAプレミアカップ県大会

 中学サッカーU-13が激突する「JFA PREMIER CUP 2009」の県代表決定戦が15日、郡中学校で行われ、島原一中が3-1で長崎ドリームFCを破り見事!!優勝した。

 県下各地区から勝ち上がった6チームが出場し、3チームずつ2ブロックの予選リーグを行い、県南代表の島原一中はAブロックに出場し、喜々津中に4-0、海星中に2-0と快勝した。

 2戦全勝で代表決定戦に進出した一中はBブロック1位の長崎ドリームFCと対戦。前半0-0だったが、後半に3点を挙げ、3-1で勝利を収めた。優勝した一中は4月4~5日、大分県中津市で行われる九州大会に県代表として出場する。

[2009/3/5:島原新聞]

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「安中梅林」復活の芽吹き…被災地にほのかな梅の香り

 島原市安中地区の水無川導流堤左岸(北側)沿いに梅の花がちらほら。雲仙・普賢岳噴火災害前に梅の名所として知られていた「安中梅林」を復活させようという地区住民の思いが徐々に芽吹いているかのよう。

 NPO法人島原普賢会と安中地区まちづくり推進協議会による「花いっぱい・梅いっぱい・夢いっぱい」運動で、噴火災害被災地に梅の若木を植樹し、手入れを行っている。これまでに島原五小の6年生が卒業記念として植えてきたほか、在京しまばら会が設立15周年記念植樹などで協力してきた。

 平成12年春から平成20年春までに国道251号から国道57号までの間に植えられたのは計約700本。いま広域農道の高架下付近にある高さ約3メートルの白梅の花が咲き、ほのかな香りを漂わせている。

 梅の植樹とともにふるさとを思う気持ちも育む同運動は今年も3月4日、卒業を控えた6年生約70人が参加して行われる予定だ。

[2009/2/20:島原新聞]

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もう梅がほころぶ…お城・見ごろは2月中旬

 島原市の観光シンボル・島原城の梅がいま3分咲き。晴天に恵まれた2日、福岡などからの女性観光客や犬を連れた老婦など見とれる姿が相次いだ。

 旧島原藩士の家柄の古野家の浄財で整備された「古野梅苑」など城内には紅梅28本と白梅257本が植わっており、枝先に小さな花がいくつも咲き、数多く膨らんだつぼみも出番を待ちかねているかのよう。紅梅が3分咲き、白梅が2分咲きだそうで、例年並の開花状況という。

 見ごろは2月中旬。県内外からの観光客でにぎわうほか、島原城梅林句会の詠み人やお城と梅を撮影する写真愛好家も多く訪れる。

[2009/2/4:島原新聞]

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「鬼は外、福は内!」…園児の元気な声に鬼も退散

 季節の変わり目の「節分」の3日、島原市上の町の愛児保育園(永川多代子園長)では豆まき行事を行い、「怒りんぼ鬼」などさまざまな「鬼」を追い払った。

 昔ながらの習慣にふれてもらおうと、毎年実施。手づくりの鬼のお面をかぶった全園児約75人が集まるなか、「心のなかにいじわる鬼や怒りんぼ鬼がいるかも。豆を投げてそんな悪い鬼を追い払って」と呼びかける保育士。突然、永川園長ら2人が扮した赤鬼と青鬼が登場すると、怖がって泣き叫ぶ幼児も。園児らが「福は内!鬼は外!」と元気いっぱいに豆を投げると、2匹の鬼は退散した。

 他に節分にちなんだ紙芝居の読み聞かせもあり、「お福」という娘を守るために母親が鬼の嫌いな豆を投げつけたりイワシの頭やヒイラギの葉を飾ったりして鬼を追い払うという昔話に園児らは聞き入っていた。

[2009/2/4:島原新聞]

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現場の職員の声を聞く…横田市長とランチルーム

 より良い市政の推進を目指し島原市は2日、「市長のランチルーム」を開催し、横田市長と職員が昼食時間を利用して懇談した。

 市政に対する新市長の方針を職員に理解してもらい、併せて市民と接する職員の声を直接トップに届ける機会とするもの。これからの市民サービスや福祉の向上に役立てるのが狙いで、初回は採用から数年経過した20代前半の若手職員10人が本庁と有明庁舎から参加した。

 横田市長は「現場の状況はよく分からないので、皆さんが各職場で日ごろ考えていること、悩んでいることを含め気軽に話してほしい」と呼びかけた。

 参加した若手職員からは市民サービス向上のための手続きの簡素化や施設面の改善点、ごみの分別方法に対する問い合わせが多いことなど、市民に直接応対する中で日ごろ感じていることや業務改善に向けた提言があった。

 「都会とは違って島原にしかない良いところを伸ばしていければ - 」などと郷土への思いを語った税務課の濱崎耕輔さんは懇談後、「市長と直接話せる機会はあまりないので有意義な時間が過ごせた。自分の話も聞いてもらえるいい機会だった」と話していた。

 同懇談会は管理職を含む全職員418人を対象とし、若者と年長者から各10人、今後は週2回のペースで開催する方針。市長就任後の初議会を終え、12日からは初めての「市長を囲む懇談会」も始まる。『新しい光を放つ島原市』を目指し、独自色を打ち出す横田市政が本格的に始動した。

[2009/2/3:島原新聞]



2009年2月4日、カボチャテレビにて放送

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横田市長らと楽しく…三会小でふれあい給食

 『おいしいよ たくさん食べよう 感謝して』(三会小6年1組・荒木也美さん) - 「全国学校給食週間」(24~30日)にちなみ島原市三会小学校(前田清英校長・児童317名)で28日、「ふれあい給食」が行われ、横田市長らが子どもたちと一緒に給食を楽しんだ。

 日本の学校給食の歴史は古く、山形県鶴岡市で明治22年、弁当を持って来られない子どもたちのためにおにぎりと簡単なおかずを出したことが始まりとされる。戦争で一時途絶えたが、昭和21年12月24日にアメリカから東京・神奈川・千葉に給食物資が贈呈され、学校給食が再開した。

 当日は多くの学校で給食がないことから1か月後の1月24日を学校給食の記念日とし、同週間が設けられている。また、これにあわせて本県では「地場産品使用推進週間」を設け、地場産品を使った郷土料理の具雑煮・ろくべえ・だご汁などを献立に取り入れた食育を推進している。

 ふれあい給食には横田市長や宮崎教育長、同市教育委員ら関係者21名が参加し、各クラスで児童と一緒に給食を楽しんだ。

 この日のメニューはワカメ入り混ぜご飯や梅肉あえ、ふしめん汁など5品目。肉・野菜・海草など地元の産品をふんだんに使った料理が用意された。

 給食に感謝しながら子どもたちは元気よく「いただきまーす」。横田市長は「早寝・早起き・朝ごはん」、「食事はいつも楽しくたべよう」などと呼びかけ、子どもたちの将来の夢などについて質問。ともに会話を楽しみながら給食に舌鼓を打った。

[2009/1/30:島原新聞]

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島高第一回まゆやまロード健脚大会…1、2年生・約17キロを走破、忍耐力と郷土愛、協調精神を養う

 真っ青の空に白い雪を冠った平成新山が一際美しく映えた28日、県立島原高等学校(辰田幸敏校長)の1、2年生が冬のまゆやまロードをひた走り。自然の力と大きな懐(ふところ)をバネに学校までの一周約17キロメートルを走破した。

 「体力・忍耐力の増強」に加え、「郷土愛を育み良き思い出をつくる」目的で実施されたこの行事は、従来の持久走大会を模様替えしたもので、はじめての取り組み。「昨年秋、体育祭反省会で、ふと出た話題」に職員、PTAが賛同し、話し合いを重ね、下見をして準備してきた。

 個人競技だったこれまでと違い、「各クラス4~7人のグループをつくり、班ごとクラスごとに記録を競う」こととし、「基本的には全区間ジョギング」となるが、勾配のきつい坂道は徒歩も可。

 途中、垂木台地の休憩所で昼食を取ったり、各チェックポイントで水の補給を受けたりしながら、各班が助け合い励ましあう協調の精神を養うのも特徴。PTA(大野友道会長)もぜんざいをつくり、コースの途中で応援するなどしてかかわり、親子で思い出をつくる狙いもある、という。

 晴天でも1月の空気は肌を刺すほど冷たい。午前9時10分、秋岳台前のグランドに集合した生徒たちを前に、辰田校長が「生徒たちのため教職員、PTAが一体となって準備してきた。みんなが助けあい、完走・完歩してゴールを目指してほしい」と激励。同9時半に1年女子がスタートしたあと、10分おきに2年女子、1年男子、2年男子の順に繰り出した。

 千本木方面からまゆやまロードを通り、国道57号に出たあと安中殿様道路に入り、白土湖、島原城を経て学校に帰着するコースは、全長約17キロメートル。なかでも垂木台地に至る坂道は最大の難所で、生徒たちの足取りもにぶりがちになったものの、雄大で美しい自然に後押しされるかのように力強く歩を進め、峠を通過。平成新山を真正面に見上げる休憩所では、思い思いに弁当を広げ、母の味を噛み締めた。

 全員が学校に辿り着いたのは午後2時半過ぎ。用意されたぜんざいは殊のほか身にしみたようで、顔々には絆で結ばれた安堵感が満ちていた。

[2009/1/29:島原新聞]

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やさしい音色と歌声に感動…盲目のピアノ少年が演奏会

 佐世保市在住で佐世保養護学校高等部1年の掛屋剛志(かけや・つよし)君(16)を招いた「ふれあいコンサート」が27日、島原五小(尾崎勝校長、全児童426人)の体育館で開かれた。目の見えない掛屋君が奏でる優しいピアノの音色と高音の澄んだ歌声に、児童らは手拍子と拍手で応えた。

 生まれながらに視覚障害と知的障害などをもつ掛屋君は3歳の頃にピアノに出会った。特別な音楽教育は受けず、全て耳で聴いて音楽を覚えるそうで、ポップスや洋楽など幅広いレパートリーをもつ。2005年の「障がい者のためのゴールドコンサート」に出演し特別賞を受賞し、翌年にオリジナル曲を収録したCD「やすらぎの時代(とき)へ」(HMSレコード)を発表。遠くは北海道など全国の学校や福祉施設、コンサートホールなどで演奏会を開くなどミュージシャンとして活動を繰り広げている。

 五小でのコンサートは人権教育の一環で障がいをもちながらも夢に向かって頑張っている人の姿を見てもらい、児童らに夢をもつ大切さなどを学んでもらいたいと、開いたもので、全児童や保護者ら約120人も参加。掛屋君は「ふるさと」や「荒城の月」を奏で、独特の伸びやかなイントネーションで「僕の演奏を聴いて上手だったら拍手を下さーーい」と呼びかけた。

 演奏したのはCD収録曲のオリジナルソング「やすらぎの時代へ」や「おかあさん」のほか、「さくら(独唱)」や「アメイジンググレイス」など全10曲。優しい歌声に拍手がやむことはなく、「拍手が最高の喜び」という掛屋君もしきりに首を動かして喜んだ。また段ボール箱を指でこすってリズミカルなメロディーを奏でる〃段ボール箱パーカッション〃を披露したり、同校の校歌も奏でてみせたりして、児童らは驚きながらもその演奏にあわせて元気な歌声を響かせた。

 終演後、児童2人から花束が贈られた。同行した佐世保養護学校の松原都(みやこ)教諭は「音楽という生きる力を見つけた掛屋君にとって皆さんの拍手が生きる力になる。皆さんも熱中できるような自分の好きなことを見つけてキラキラと輝いてほしい」と語りかけた。

[2009/1/29:島原新聞]

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文化財防火デー…本光寺で消防訓練

 第55回文化財防火デーの26日、県指定有形文化財「混一疆理歴代国都地図(こんいつきょうりれきだいこくとちず)」などを有する島原市本光寺町の本光寺(片山秀賢住職)で消防訓練が行われ、島原消防署や市消防団、寺関係者、地区住民ら約50人が参加して防火意識を高めた。

 同デーは昭和24年1月26日に奈良県の法隆寺金堂で出火し、国宝の十二面壁画が焼損したことが契機となり、昭和30年に制定。毎年この日、全国的に文化財愛護思想の普及と地域ぐるみの防火・防災意識の高揚を図るための消防訓練が行われており、島原市では島原城や護国寺など市指定文化財などを有する施設を巡回して実施されている。

 訓練は寺本堂を出火元とし、堂内にけが人1人が取り残されていることを想定して実施され、署員や団員らによる救助訓練や消火栓を使った放水訓練が行われ、文化財に見立てた段ボール箱を地区住民のリレーで運び出した。

 他にバケツや消火器を使った初期消火訓練もあった。島原消防署の田浦文博署長は「訓練では皆さんの連携により『文化財を守る』という目的は達成できた。文化財を守るには地域一体となった体制が必要であり、併せて火災予防も心がけてほしい」と呼びかけ、片山弘賢(ひろかた)副住職は「訓練を契機として、その時だけでなく毎年この時期に防火意識を再認識してほしい」と述べた。

[2009/1/27:島原新聞]

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来季リーグの健闘誓う…アビスパ福岡キャンプ入り

 プロサッカーリーグJ2のアビスパ福岡が25日、キャンプを張るために島原入りし、市役所前で歓迎セレモニーがあった。

 同市の地域活性化や青少年の健全育成を目的にプロチームのサッカー大会などを開催する「島原がまだすリーグ開催実行委員会」(久部貞男会長)が誘致したもので、平成16年3月、平成17年2月に続き4年ぶり3度目。

 島原入りしたのは国見高出身のMF城後寿選手ら約40人。市内の小学生サッカークラブなど約100人が横断幕などを掲げて出迎えて歓迎セレモニーがあり、ミス島原の白須久美子さんと島原商高女子サッカー部マネージャーの高原里奈さん(2年)が篠田善之監督と城後選手に花束を贈呈し、地元産のイチゴとミカンも贈られた。

 横田市長は「皆さんを心待ちにしていた。多くのJリーガーを輩出している島原半島はサッカーが盛んであり、小学生も将来を夢見て日々練習に励んでいる。ぜひプロの素晴らしい技術を見てもらい、大切なものを学んでほしい。練習の合間には温泉や湧水を備えた歴史ある城下町を満喫してもらい、心身ともに癒やされてほしい。キャンプで強靭な心身をつくって、来季はぜひJ1に復帰するよう期待し、実り多いキャンプとなるよう願いたい」とあいさつし、篠田監督は「開幕前の大事な時期であり、有意義なキャンプにしたい」などと述べた。

 チームは2月1日まで市営陸上競技場で練習を重ね、3月7日に始まるリーグに備える。練習は自由に見学でき、同実行委では「保育園児や高齢者福祉施設の方々などに気軽に見学してもらい、選手たちにエールを送ってほしい」と呼びかけている。

[2009/1/27:島原新聞]



2009年1月26日、カボチャテレビにて放送

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「対州馬」の子馬が誕生!!…島農・種の保存に取り組む

 本県の在来馬「対州馬(たいしゅうば)」の子馬が13日早朝、島原農高で誕生した。希少種であることから同校では平成16年度から独自にプロジェクトを立ち上げ本格的に種の保存に取り組んでいる。

 同校で飼育する「武蔵」(オス・10歳ぐらい)と「卑弥呼」(メス・12歳)との間に生まれたメスの子馬は「春華」と名づけられ、体高78センチ、体重24.6キロと健康的。2頭の間には流産した馬を含め5頭が誕生し、うち2頭が生存している。

 元来、対馬で農耕馬として飼育されていた対州馬は昭和47年ごろには約500頭いたそうだが、農業者の減少や飼育者の高齢化から激減しているため、同校では保存活動に着手。山田善光教諭の指導のもと生徒らが、これまでに死亡した馬を含め約200頭分の血統書の整理やDNAの塩基配列分析などにより、家系図を作成したり遺伝情報の特徴を見出したりするなど研究を重ねている。

 誕生した馬は日本馬事協会に種馬として登録し、今後、別の対州馬との交配により混血ではなく純血の対州馬を生み出す計画。対馬に残存する対州馬の採血や毛根のDNA採取などに取り組んできた農業科学科3年の山崎文晶君は大学進学後も対州馬の研究に取り組むことにしており、「これ以上数が減らないためにも頑張ってゆきたい」と話した。

 なお春華は現在かぜなど感染症予防のために厩舎で飼育されており、一般公開は春ごろになりそう。

[2009/1/25:島原新聞]

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島原城下ひなめぐり始まる…3千体の雛人形がお出迎え、魅力アップ・温泉と湧水のまち

 城下町として栄えた島原市の歴史的たたずまいや文化を雛人形とともに散策しながら満喫してもらう「第5回島原城下ひなめぐり」が23日から始まった。3月8日まで市内100か所で約3千体の雛人形が観光客らを楽しませる。

 展示スポットのサンシャイン、一番街両アーケードの商店やホテルなどで、100年前の御殿雛やミニチュア雛などさまざまな雛人形がお出迎え。また明治から昭和初期にかけてつくられ、厚紙に布などをはって綿で厚みをもたせた「島原の押し絵雛」も白山履物店など各スポットに点在。市内の女性らで「島原押し絵の会」を結成して、家庭に眠る押し絵雛を修復するなどの取り組みを続けており、島原城観光復興記念館には海望荘で見つかった80年前の押し絵雛が華を添えている。

 島原温泉旅館組合や市商店街連盟などでつくる同実行委員会(委員長=足立進一、古瀬亨両団体代表)が「温泉と湧水のまち」の魅力アップを図るため、平成17年から開催。島原城観光復興記念館であったオープニングセレモニーには約100人が参加して「うれしいひなまつり」などをわかくさ園の園児40人が合唱したり、崇台寺マンドリンクラブが奏でて祝福。足立さんは「ひなめぐりと一緒に温泉や湧水も楽しんでもらい、一人でも多くの観光客においでいただきたい」などとあいさつ。7段飾りを寄贈した(株)あおきの青木資行(たかつら)社長に感謝状を贈呈。来賓の横田市長はイベントによる魅力アップに期待を込めた。

 2万2千部を準備して各展示スポットで配布する散策マップを手にひなめぐりを楽しんでもらい、今回はあらたに市内の商店や喫茶店など5か所を巡ると「ひなめぐりあられ」がもらえるスタンプラリーも実施。「桃の節句」を含む3月1 - 8日には▽甘酒やおひなさまクッキー(1日午前11時・山之内時計店)▽先着500人にぜんざい(2、3日正午・重松花屋隣り)▽甘酒やお茶菓子(7、8日午前11時・同) - がふるまわれるほか、そば打ち無料体験(8日午前11時・まちの寄り処森岳)も。このほかお菓子屋では桃カステラ、旅館やホテルなどでは「ひな御膳」が有料で味わえる。

 また、まちの寄り処森岳、青い理髪館、ホテル南風楼では版画家の竹久夢二(1884 - 1934年)の原画展も同時に開催している。問い合わせは同実行委(島原温泉観光協会内TEL:62-3986)へ。

[2009/1/24:島原新聞]





2009年1月23日、カボチャテレビにて放送

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島原市も離職者を2人採用…住居も梅園に入居1年以内

 急激な景気の悪化の影響で、全国的に派遣社員など非正規労働者が職を失う深刻な事態が続く。

 平成20年12月26日の厚生労働省発表によれば、同年10月から実施済みまたは平成21年3月までに予定されている非正規雇用者の解雇などは、把握されているだけでも全国で製造業を中心に1415件8万5012人。愛知県の53件1万509人をはじめ47全都道府県におよび、本県でも派遣社員などを中心に12件533人にのぼる。

 そういった離職者を対象に長崎県は12月19日に緊急経済雇用対策本部を設置し、雇用創出や住居支援などの緊急対策に取り組む。県雇用労政課の1月14日発表によれば、耕作放棄地の復旧による新規就農者への貸し出しや砂防施設などの環境保全のための要員配置や「長崎俵物」を重点的にPR・販売する要員を長崎空港などに常駐させたり、雲仙岳災害記念館や土石流被災家屋保存公園への入場者アンケートを実施したりするなど100人の雇用創出を図る。

 また市レベルでの緊急支援対策も講じられており、大村市が離職者のうち10人を臨時職員として雇うほか、島原市でも離職者を対象に2人を臨時職員として採用することが20日に分かった。期間は2月から2か月間で、地元でのJリーグチームのキャンプやサッカー大会の際に会場整理などの業務にあたってもらう。近々ハローワークを通じて募集を始めるという。

 一方で、社員寮などからの退去を余儀なくされ、職だけでなく住居を失うケースも懸念されるため、県営住宅の貸し出しなど離職者を対象にした緊急住居支援策も講じられており、島原市でも梅園住宅の2戸を準備。入居期間は1年以内で、その間にあらたな職を探してもらうことにしている。

[2009/1/21:島原新聞]

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寒さなんて「へっちゃら」…園児が耐寒駅伝とマラソン

 1年でもっとも寒くなるという「大寒」の20日、島原市営陸上競技場の外周コースで同市新山2丁目のわかくさ園(池田公園長)の年中、年長園児46人が耐寒駅伝とマラソンを体感した。

 地元で開催される九州学生駅伝対校選手権大会を毎年観戦し一生懸命に走る学生の姿を目の当たりにしていることなどから、寒さに耐えて元気に走り、倒れても負けない強さなどを養ってもらおう、と大寒の日に合わせて初めて実施。

 外周1周600メートルのコースを1人1周ずつ走り、年長園児は4人ずつの4チーム、年中園児は6人ずつの5チームでタスキをつなぐレースを展開し、職場体験中の島原一中の生徒もチームをつくってエントリー。

 この日午前10時ごろの気温は8度とやや暖かい日和。鉢巻きに半袖半ズボン姿で園児らは次の走者にタスキを託すために力走し、ときにタスキを落としたり倒れたり。我が子の一生懸命な姿に保護者らはしきりに声援と拍手を送っていた。

[2009/1/21:島原新聞]

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地域の良さを観光客に…武家屋敷で小学生がガイド

 島原市の観光スポットの一つ武家屋敷で17日、島原一小6年生3人が観光ガイドに挑戦した。

 年6回土曜日に開催される森岳地区余暇活動事業「モリモリ広場」の一環で、郷土の良い点を再発見し自らその良さを伝える力を養ってもらおうと、島原城資料館解説員の松尾卓次さんの指導で昨年5月から学んできたもので、現場でのガイドは昨年11月に続き2回目。

 観光客を案内したのは6年の田浦颯人(はやと)、疋田真人、増田一輝君。訪れたカップルや老夫婦に対し武家屋敷の由来や特徴などについて資料を使って一生懸命に説明した。3人は「島原の魅力は豊かな水や古い家屋がたくさんあること。島原のことをいっぱい知ってもらい、『住んでみたい』と思ってほしいな」などと語った。

 同様のガイドは白土湖などがある霊丘地区の島原二小の児童も取り組んでおり、今後、島原城や涅槃像など両地区の他の観光スポットについてもさらに学んでもらい、経験を積んでもらうことに。将来は子どもボランティアガイドの組織化も視野に入れているという。

[2009/1/20:島原新聞]

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歌う楽しさ伝えて10周年…島原Jr合唱団

 島原半島内の男女児童・生徒でつくる島原ジュニア合唱団の第10回定期演奏会が12日、島原文化会館大ホールであり、小学2年生から高校3年生まで約40人が爽やかなハーモニーで来場者を魅了した。

 第1部は全団員が「花」や「ビリーブ」、「君をのせて」など各ジャンルの歌を、第2部は母親らママコーラスで「白い恋人たち」や「雪の降る町」などを披露。第3部は団を卒業し声楽の勉学に励む有馬里美、濱崎藍、城田紗希さんの大学1年生3人がソロで伸びやかな歌声を響かせ、第4部では団員で女優でもある宮崎香蓮さんのデビュー映画「チェスト!」の主題歌「流れる雲よりはやく」や「島原の子守唄」などを、感情を込め団員自身も楽しむように歌いあげた。

 合唱団は平成8年8月に結成し、島原高の植木幹彦音楽教諭らの指導で毎週土曜日午後7時から霊丘公民館で練習に励んでおり、平成10年12月に第1回から10回目の定期定期演奏会。これまでに2000年の「がまだせコンサート」や毎年2月開催の「島原子どもフェスティバル」などにも出演し、昨年1月には日本を代表する作詞・作曲家の中村泰士氏が手がけた「島原発日本(やまと)へ」のCDレコーディングに参加するなど地域のみならず精力的に活動を重ねている。

 育成者の島原市青少年健全育成連絡協議会の西田正剛会長は設立当時の市音楽連盟の会長だった安藤光宣言さんの「合唱を通じて音楽の楽しさを伝え健やかな成長を - 」という思いを引継ぎ、こんにちにいたった経緯を紹介し、「ハーモニーは心を育ててくれ、素晴らしい子どもに成長をしてほしいと願う。子どもの頑張りに指導者も熱心になり、保護者の方々も一生懸命になり、ともに心を育ててくれることにつながるはず」などと呼びかけた。

[2009/1/18:島原新聞]

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Jリーガーと夢のひととき満喫

 帰省中の島原市出身のJ1モンテディオ山形・木藤健太選手が16日、三会保育園で園児や児童22人とボール遊びや鬼ごっこでふれあった。市サッカー協会がプロとふれあう場を提供し、幼い頃から支えてくれた郷土への恩返しに - と木藤選手も快諾。一流の技に見入るなど園児らは夢のひとときを過ごした。

[2009/1/17:島原新聞]

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参詣者が相次ぎ賑わう…三十番神新春大祈祷会

 合格祈願や学業成就、息災延命、家内安全、商売繁盛など - 。島原市寺町の護国寺(岩永泰賢住職)で16日、三十番神大祭が行われ、新春大祈とう会では老若男女それぞれのあまたの願いが込められた。

 大祭は毎年1月と8月の16日に開催され、例年新春の大祭は特ににぎわう。祈とう会は午前9時から午後7時まで1時間おきに9回行われ、うち午前10時からの分には200人近くの夫婦や家族連れなどが集まり、岩永住職ら僧侶十数人がお経をあげ1人ずつの祈願内容を読みあげ、修行中に写経した仏具で背中をなでてまわり、参詣者は祈とうの済んだお札を大事そうに持ち帰った。

 祈とう会のあった番神堂に安置された「三十番神」(市指定有形文化財)は、元文元年(1736年)に領内で悪疫が流行し島原松平藩主3代目忠俔公が大病を患った際に京都の彫師30人に1体ずつ彫らせた1カ月間順番に人や国を守る30体の彩色木彫りの神像。年2回の大祭の日にだけ一般に開帳される。

[2009/1/17:島原新聞]



2009年1月20日、カボチャテレビにて放送

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市長を訪れ健闘を誓う…島原出身プロサッカーの木藤選手

 島原市出身唯一のプロサッカー選手、木藤健太さんが15日、横田市長を表敬訪問し、ふるさとで今年の健闘を誓った。

 島原二中~国見高~近畿大卒。2004年からJ2アビスパ福岡、2006年からモンテディオ山形でプレーしており、昨年12月にモンテディオ山形は念願だったJ1昇格を決めており、「J2から昇格したチームとしてJ1残留をかけて戦い、自身としては前シーズンの倍以上試合に出場すること」と、決意あらたに。

 オフシーズンを利用した1年に1度の帰郷。16日まで市営陸上競技場で自主トレに励んだり、中学時代のサッカー部員と旧交を温めたりするなど、「リラックスできますね」と顔をほころばせる木藤選手。「島原はサッカーが盛んな土地柄。中学生まではボール扱いを重視すべきであり、幼い頃から存分にボールにふれてほしい」と語り、「地元出身者もあとに続いてどんどん出てきてもらいたい」と、島原からの新Jリーガー誕生に期待も。

 ポジションはDF。前シーズンはけがのため10試合のみの出場だったため、自身の課題として「1年間フルで動ける体づくり」を挙げ、「人よりも走りこみが必要」と気を引き締め、「22歳でプロ入りしたときから10年間はやると決めていたから32歳まではやり続けたい。将来は指導者の道もありかな、と最近考えるようになった」と語り、横田市長は「けがだけには注意を。長く現役を続け、将来は本県に戻ってきてほしい」などと声をかけ、健闘を祈ってがっちりと握手を交わした。

 なお、今月は木藤選手に関わりの深いJリーグ2チームが島原半島でキャンプを実施。雲仙市国見町出身の小林伸二監督が率いるモンテディオ山形が27日から雲仙市で、前所属チームのアビスパ福岡も25日から島原市でキャンプを張る。

[2009/1/16:島原新聞]

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「110番の日」を啓発…白バイ試乗や紙芝居で

 「110番の日」の10日、島原市中安徳町の安徳保育園(安居院照道園・園児78人)で島原警察署による啓発イベントが行われ、園児や保護者らが交通機動隊の白バイに乗ったり紙芝居を楽しんだりして正しい110番通報の仕方を学んだ。

 島原署の峰慎介地域課長ら8人が、不審者に対する対処法を盛り込んだ紙芝居を繰り広げ、▽(不審者について)行かない▽乗らない▽大声を出す▽すぐ逃げる▽知らせる?の頭文字をとった合言葉「いかのおすし」を覚えてもらい、「子どものSOSの声を受けたら110番通報を。場所や内容を具体的に伝えて下さい」と呼びかけた。

 110番通報は県警本部通信司令課で一括受理し、各警察署やパトカーに無線で連絡が行き渡る。昨年1年間に県内では6万466件を受理し、うち島原署関係は1440件で、1日平均約4件の割合で受理し、交通事故が517件と最多に。有明海に面した島原では熊本県警で受理される場合もあるが、長崎県警に転送されるという。

[2009/1/14:島原新聞]

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郷土の未来を語り合う…市長と新成人が座談会

 きょう11日行われる島原市成人式を前に「市長と新成人者との座談会」が10日、有明総合文化会館で開かれ、晴れて大人の仲間入りをする若者が将来の夢や希望とともに郷土の未来などについて横田市長と語り合った。

 出席したのは地元出身の学生や社会人。市内7地区から2名ずつ▽有明=三浦良太・山本美幸▽三会=北浦健智・神田英津子▽杉谷=本多佑太・寺田志桜里▽森岳=吉田大真・猪原志乃▽霊丘=覚本将紀・橋本真希▽白山=宮?宏樹・谷口允和子▽安中=上田繁・古瀬由佳?の計14名(敬称略)。横田市長は「若い皆さんの意見を参考に市政を運営したい。日本を背負っていく皆さんがやってみたい夢などを率直に聞かせてほしい」と切り出した。

 それぞれ自己紹介したあと、やや緊張気味ながら和やかに懇談。島原市の現状について良いところでは「島原は水がきれい」「人情味豊かで住みやすい」、「薪能など伝統芸能が残っていて素晴らしい」という声が上った一方、足りないところとしては「交通が不便」、「アーケードに活気がない」、「若者向けの店が少ない」、「卒業後に戻って来られる職場、大企業があれば - 」などの指摘や要望に加え、「地元の公立病院にはない診療科目があり、医療面の充実を - 」と求める声もあった。

 また、「自分が市長になったら何をするか」の質問では「自然や歴史を大切にした観光振興を - 」、「大きなショッピングモールができると人が集まる」、「宮崎県のようにメディアを活用し、特徴ある人を中心にPRを - 」という提案のほか、「企業誘致にしてもとにかくインフラ整備が最優先」などと求め、それぞれが描く自分の夢や将来の目標についても語った。

[2009/1/11:島原新聞]

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鬼火、無病息災を願う…門松や正月飾りなどくべ

 七日正月を迎えた7日、島原市・三会小運動場で鬼火が行われ、児童約100人や地域住民、保護者、教職員らが火にあたり、この1年の無病息災を願った。

 三会地区青少年健全育成協議会(田上利治会長)主催の土曜日の余暇活動事業「三会っ子活動」の一環として昨年から実施しているもの。焚く木材やぜんざいの小豆などは福栄や北田物産など地区の業者が提供した。

 竹などを組んだ高さ約7メートルの円錐形やぐらに6年生6人がたいまつで点火すると、炎は一気に勢いづき、地域住民らが持ち込んだ門松などの正月飾りも次々と火にくべられ、周囲にはぜんざいや焼き餅をほおばる児童らの姿が。

 6年の勝井将五君は「この1年、病気をしないよう手洗いなどの予防をして健康に過ごしたい」と顔を火照らせた。

 「子どもたちには鬼火にあたって元気でたくましく育ってほしい。大人になっても良い思い出になるのでは」と田上会長。運動場には時折「ボン!」と竹の爆ぜる音と児童らの元気な声が響き渡っていた。

[2009/1/9:島原新聞]



2009年1月8日、カボチャテレビにて放送

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防人たちが決意を新たに…島原市で盛大に消防出初式

 平成21年の新春を飾る「島原市消防出初式」が6日、島原文化会館を主会場に行われ、地域の安全・安心を守る郷土の防人たちがことし1年の無火災・無災害・無事故を祈りながら消防精神を新たにした。

 式典は同会館大ホールで挙行され、横田市長や本多慶次団長をはじめ消防団員(24分団650人)、消防署員、婦人防火クラブ、来賓として?本県島原振興局長(知事代理)、松尾文昭県消防協会副会長(会長代理)、久間代議士、北浦市議会議長、?田島原警察署長、大津島原地域広域市町村圏組合消防本部消防長らが出席した。

 横田市長は「日ごろから職務の重要性を認識し、市民の生命・身体・財産の安全・保護を図るため昼夜を問わず献身的に業務に精励されており敬意と感謝を申し上げる。本市では国・県はもとより市民の努力で普賢岳噴火災害から復興したが、最近は岩手宮城内陸地震や台風に伴う豪雨など災害は多様化・大規模化しており、地震列島・日本ではいつ災害が起きてもおかしくない状況だ。消防の近代的装備、情報連絡体制の充実はもちろんだが、自助・共助(自主防災等)・公助(消防関係機関・組織)という3助の緊密な連携のもと、災害に強い人づくり・まちづくりを進めたい。消防の重要性を深く認識し、高邁な消防精神を発揮し資質の向上と訓練に励み、新たな決意で一層精進し、市民の期待に応えてほしい」と式辞を述べた。

 続いて永年勤続の退職団員や現役団員、優良分団に対し、消防庁長官表彰や県知事表彰、県消防協会長表彰、市長表彰、市消防団長表彰が贈られ、?本局長、松尾副会長、久間代議士、北浦議長、濱田署長の5氏が祝辞を述べた。

 受賞者を代表して消防庁長官表彰に輝いた松崎和人氏が「私たちは与えられた職務を遂行しただけのこと。むしろ努力が足りなかったと恐縮している。普賢岳噴火災害をはじめ現場での活動が脳裏をかすめ、忘れられない。先人が遺した消防魂は後輩たちが継いでくれるものと信じている。今後はきょうの感激を肝に銘じ、本市消防の発展のため微力ながら努力する」と謝辞。

 最後に本多団長が「伝統ある本市消防団はめまぐるしく変化する時代とともに変革を遂げ、地域に根ざした組織として着実に発展してきた。今後も組織の改革を進め、時代や地域に即した団組織を確立するとともに、普賢岳噴火災害でかけがえのない12名の同胞が尊い身命を賭して示された消防魂を忘れることなく、より一層発展・進歩させることが我々の使命。揺るぎない団結とみなぎる消防精神で地域住民が安全・安心に生活できるよう、使命達成のためさらに精進する」と決意を述べた。

 このあと陸上自衛隊第16普通科連隊音楽隊の演奏のもと、団員や消防署員、婦人防火クラブなど総勢約1200人と消防車両32台が繰り出し、安養寺~白土湖間で勇壮に分列行進。幼年消防クラブは可愛いパレードを繰り広げた。さらにこのあと同湖周辺から中心部に向け恒例の放水訓練を行い、ことし1年の無事を祈った。

[2009/1/7:島原新聞]

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英知を結集しこの難局を…島原市仕事始めであいさつ

 平成21年の幕開けにあたり多くの官公庁で5日、ことしの仕事始め式が行われた。島原市では同日午前9時から市議会議場であり、横田市長が年頭あいさつで市政推進に強い意欲をみせた。

 昨年11月の市長選で初当選し就任間もない横田市長にとって、ことしが実質的なスタートの年。選挙戦から掲げてきた5つのビジョン「島原半島の中心都市づくり」「交通・情報ネットワークづくり」「安全・安心な暮らしづくり」「特色ある産業づくり」「ひとづくり」、それらの実現に向け早急・優先的に取り組むべき課題として「行財政改革の推進」「物産流通対策本部の設置」「医療・福祉等の充実」を掲げ、「新しい光を放つ島原の実現に向け果敢に邁進する。ことしは明るく活気あふれる年にしたい」と意欲をみせた同市長。

 積極的なアピールと意欲、創造、情報公開、自己研鑽、諦めない粘り強い気持ち、市民への誠意ある対応などを職員に求め、「地方自治体の置かれた現状、社会の動き、潮流、トレンドをしっかりとつかみ、市民がいま何を求めているかという視点に立って英知を結集し、この困難な時代を乗り切ろう」と呼びかけた。

[2009/1/6:島原新聞]

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寒中水泳に園児ら挑戦…我慢することで達成感を

 島原市の猛島海岸で5日、同市新山2丁目のわかくさ園(池田公園長、園児142人)の4~6歳の園児や児童・生徒ら41人が寒中水泳に挑戦し、我慢強さなどを体感した。

 海に入った午前11時ごろの気温は12度に対し、水温は14度とやや高め。水着姿の子どもらは近くの猛島神社に参拝しジョギングと準備体操をしたあと、一斉に海へ。

 冷たさに悲鳴をあげながらも、我慢して肩までつかったり、なかには泳いでみせたりする子も。

 南島原市深江町の介護士、吉村さんは宗真君と一緒に泳ぎ、「冷たさを通りこして痛かった。今年は、やはり健康が第一。それとともに家庭円満な一年にしたい」と唇をふるわせた。

 寒中水泳は我慢することを学び達成感を味わってもらいながら子どもの成長を願おうと、平成17年から毎年実施し、5回目。海からあがったあとは、海岸に準備されたたき火にあたり、アツアツのぜんざいをほおばっていた。

[2009/1/6:島原新聞]

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高校新卒55%が県外流出…県内企業への就職を推進

 次代を担う高校生の県内就職を進めるため高校2年生対象の企業説明会が26日、島原文化会館中ホールで開かれ、島原商高や島原工高、国見高、島原翔南高の4校から109人が参加。地元採用を図る地元企業などのプレゼンテーションに聞き入るなど就職意識を高めた。

 (株)宮崎温仙堂商店、(株)みそ半、湯元ホテル、イサハヤ電子(株)の4社が業務内容や人材育成の取り組みなどについて写真を使い紹介したほか、就職支援ミニセミナーで仕事に必要な積極性やコミュニケーションの大切さなどを学ぶ就職支援ミニセミナーもあり、島商2年の女子生徒は「仕事に必要な自分の能力を見直すことができた」などと語った。

 開催した県産業労働部雇用労政課によると、平成20年3月高校卒業者のうち55.3%が県外へ就職し、県内への就職は44.7%。求人数が少ないなどの現状にある半島や離島地区ではこれ以上に県外への就職割合が高いため、県では早い段階で県内企業と高校生の"出会いの場"を積極的に設けて魅力などを感じてもらい県内就職を推進することに。

 昨年度から2年目となる高校2年生対象の企業説明会は12月~2月に島原・北松両地区の5会場で開催され、12月18日には雲仙市南串山町のハマユリックスホールであり、小浜高の2年生103人が参加した。

[2008/12/28:島原新聞]

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白土湖の景観回復へ!!…カナダ藻が異常に繁殖

 島原市の中心部にある観光スポットの一つ「白土湖」に夏場から異常繁殖しているカナダ藻等の除去作業が始まった。観光地の景観回復を目的に同市が業者に委託しているもので、約1か月かけてきれいにする。

 同湖は1792年(寛政4年)、島原地変で眉山が崩壊した時に一夜にしてできたと言われる面積約1ヘクタールの日本一小さな湖で、観光名所になっている。

 ことし1~2月、同湖の北側部分に藻が発生したので3月末に一度除去し、その後は様子を見守っていたが、再び夏場から繁茂。湖のほぼ全体が覆い尽くされ見苦しい状態になったため、藻の成長が止まる冬場を待って除去作業を始めた。

 同市商工観光課によると、ことしは全国的に少雨傾向で水温が上昇したため異常に繁殖したものとみられ、深いところで5?以上成長している、という。

 作業効率を上げるため湖の水位を通常より1メートルほど低い2~4メートルに下げ、(株)島原緑地建設の作業員が熊手やワカメ巻きの道具を使って刈り取り、筏にしばらく載せて水分を切ってから同業者の処分場へトラックで運んでいる。

 除去には約1か月かかり事業費は100万円。同課では「藻は水の流れが悪いところや水温が高いとことに繁茂している。湖の7~8割を覆い尽しており、除去しないとごみが流れないので景観上よくない。予算との関係もあるが、来年は状況を見ながら必要ならば専用の刈り取り機についても一度検討してみたい」としている。

[2008/12/20:島原新聞]


2008年12月17日 カボチャテレビにて放送

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功績をたたえ感謝状を贈る…火山学会と九大観測センター

 九州大学理学研究院地震火山観測研究センター(センター長=清水洋同大教授)と日本火山学会(石原和弘会長)は17日、同日で4期16年の任期を終えた吉岡市長のこれまでの支援と協力に対し感謝状を贈り、その功績をたたえた。

 吉岡市長に対し同センターでは「噴火の混乱期から永年にわたり観測研究活動に深い理解を示し、数々の支援と協力をした」として、また同学会では「噴火中から終息後の長期にわたり雲仙火山の観測研究に協力し、火山都市国際会議島原大会の成功に多大の貢献をした」としてそれぞれ感謝状を贈ったもの。同センターでは1996年(当時は島原地震火山観測所)、災害派遣撤収の折、自衛隊に感謝状を贈って以来2度目、という。

 贈呈式は市役所第一応接室で行われ、来庁した清水教授と同学会理事の松島健・九大准教授(石原会長代理)の両氏がそれぞれ吉岡市長に感謝状を手渡し、あわせて島原半島ジオパークのヘルメットを記念に贈った。

 清水教授は「火山の観測研究は地元の理解がなければできないもの。吉岡市長には私たちの研究を常々評価していただき、コンセンサスづくりにもご尽力いただき、市を挙げたご支援、特に目に見えないご支援が大きく感謝している。大成功だった火山都市国際会議はセンターにとっても集大成。おかげで今までの研究成果を世界に発信できた。噴火終息後間もない火道を貫く科学掘削も地元の熱意とバックアップがあってできたことだ」と語り、あわせて「研究機関と防災機関が連携し、顔の見える関係を構築できたのも市の協力により島原ではとてもうまくいった」と同市長の手腕を高く評価。松島理事は「"火山との共生"をテーマとした島原半島ジオパークの推進に今後もご協力をお願いしたい」と述べた。

 吉岡市長は「むしろ私が贈るべきもので、身に余る光栄」と感謝し、「警戒区域の設定・解除ではセンターにご指導いただき、被害を最小限に食い止めることができた。日夜泊り込みでの観測に感謝している。火山都市国際会議にも一緒に取り組み、大成功だった。まら、これを生かして世界ジオパークの認定に向け努力しており、今後もさらなるご支援・ご協力をお願いしたい」と述べた。

[2008/12/18:島原新聞]

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荒木氏紺綬褒章に輝く…「ご恩返し」にと多額の寄付

 昨年6月の勇退を機に「長年お世話になった皆さんへのご恩返し」として、多額の浄財を島原市に寄付した同市中原町の元市議会議員、荒木昭蔵氏が紺綬褒章に輝き、伝達式が17日、同市役所で行われた。

 同褒章は公益のため私財(500万円以上)を寄付した人に贈られるもの。荒木氏は市奨学金資金として1千万円もの浄財を勇退後の昨年9月、同市に寄付した。市議会議員として7期27年間活躍した同氏は今春、地方自治功労により旭日小授章にも輝いている。

 栄えある褒章の伝達式は市役所第一応接室であり、吉岡市長から荒木氏に手渡された。吉岡市長は「このような市民の自発的行為で市政に協力していただけることはとても大事なことだ」とあらためて感謝し栄誉をたたえた。

 「いまの日本で恐いのは家庭の絆をどう培っていくか。大事なのは戦中戦後の混乱から立ち上がった人たちの生活を現世代に受け継ぎ、知ってもらうことだ」と強調する荒木氏。栄えある褒章については「微々たるものだが、81歳になって思うことは健康が一番の幸福だということ。いま自分があるのも皆さんのおかげ。寄付金はあとに続くふるさとの皆さんの教育のため幅広く活用してもらい、それがまた呼び水となって次に活かされることを願っている」と郷土のさらなる発展に期待を寄せた。

[2008/12/18:島原新聞]

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三会中「ショールーム西口」…ロボコン全国大会に出場、九州大会パフォーマンス大賞獲得

 6、7日に熊本県上益城郡御船町カルチャーセンターであった第10回創造アイデアロボットコンテスト九州地区中学生大会(全日本中学校技術・家庭科教育研究会など主催)のC部門(ロボットデモンストレーション)で、三会中3年生男子4人の「ショールーム西口」が最高のパフォーマンス大賞に輝き、1月に東京である全国大会出場権を手にした。

 メンバーの金本葵、鬼塚晃、杉田泰崇、手束徹君が制作したのは「全自動目玉焼き製造ロボット」で、市販のホットプレートと組み合わせて卵をフライパンで焼くアイデア。43センチ四方の木製台座に高さ56センチの部品3個がついた形で、台座が回転しながらモーターなどを搭載した部品1個ずつが▽卵を割ってフライパンの上にのせる▽塩コショウを振りかける▽フライパンの蓋を開閉する?というギミックを盛り込んだ。

 「シンプルな調理でインパクトを狙った」ロボットは、監督の江口浩久教諭の指導のもと生徒らの発案を中心に、島原工高や自動卵割り装置を開発した大村市のミタカ電機などからアドバイスを得ながら、4人それぞれが卵の殻を破裂させることなく慎重に割るためのダイヤモンドカッターの圧力調整やシーソーの原理を利用した塩コショウのふりかけ加減など、チーム全員の知恵と努力の結晶として完成。2分間の実演を行った九州大会では塩コショウをふりかける細かさがウケた。

 11月9日に佐世保市であった第9回創造アイデアロボコン長崎大会では準優勝だったが、九州大会ではC部門参加15チーム中で最高賞という快挙に。キャプテンの金本君は「九州代表として他チームの思いも背負って全国大会に挑み、できるだけ上位に食い込めるよう頑張りたい」と語った。

 1月24、25日に東京都足立区の千寿桜堤中学校である第9回全国中学生創造ものづくり教育フェア「創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会」には北海道から九州まで7ブッロク代表の最大35チームが参加予定。12月17日までに事前審査のVTRを提出しなければならず、三会中はその準備とロボットの微調整に追われている。

[2008/12/12:島原新聞]

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税務行政など学ぶ…島商生が市役所などで

 県立島原商業高校の本年度校外学習(職場実習)が9日から3日間の日程で始まり、2年生148人が市内の事業所等で実際の仕事を体験した。

 働くことや創造することの喜びを体得する、将来の進路への関心と自覚を促し進路選択や決定能力を養う、実践的・体験的な活動により望ましい勤労観や職業観を身につけさせ、実際の社会環境に対応できる職業人を目指すもの。介護・医療・福祉施設をはじめ、サービス業、製造業など市内の事業所など60数か所で行っている。

 島原市役所税務課には男子2人、女子13人の生徒計15人が訪れ、所得税など国税、市民税など地方税の内容とその仕組みについて学んだほか、同市下折橋町の集合避難施設を使って実際に家屋の固定資産税課税調査も体験した。

 国際経済科2年の花川美里さんは「所得税の控除など計算が難しく、大変な仕事だと思ったが、税をちゃんと払わないと公共物ができないことをあらためて感じた」と語った。

[2008/12/10:島原新聞]

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ひと足早くクリスマス気分に…がまだすドームコンサート

 雲仙岳災害記念館のメディアライブラリーで7日、「がまだすドーム・クリスマスコンサート」が開かれ、訪れた親子らがひと足早いクリスマス気分を味わった。

 地域に親しまれる施設を目指す同記念館が館内の無料スペースの有効活用などを目的に平成18年度から開いている冬のコンサートは3回目。今年は春や秋、冬の3回コンサートを開いた。

 クリスマスツリーなどが飾られた会場では島原室内合奏団(城田伸広団長・団員約20人)がクリスマスソングや「崖の上のポニョ」などアニメソングを披露すると、親子らは手拍子をしたりしてクリスマスムードを楽しんでいた。

[2008/12/9:島原新聞]

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平成新山・島原学生駅伝…快挙!!第一工大10連覇

 九州の学生アスリートが母校の名誉をかけてタスキをつなぐ「平成新山 島原学生駅伝」(主催=九州学生陸上競技連盟・島原市)が6日、同市内で行われ、男子は第一工業大(鹿児島県)が4時間54分35秒で見事!!10年連続11度目の優勝、女子は立命館アジア太平洋大(大分県)が1時間3分36秒で4連覇を飾った。

 初冬の島原路で繰り広げられる同大会はことしから同市の単独開催となり、男子は市内を巡るコースに変更し、名称も一新。とりわけ今回は島原半島ジオパークが国内第1号に認定されたため、これを冠した記念の大会となった。

 当日は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、平成新山はもとより、陸上競技場の背後にそびえる眉山の山頂部分もうっすらと雪化粧。突き刺すような厳しい寒さの中、張り詰めた緊張と身体をほぐすため選手たちは入念なアップでスタートに備えた。

 男子は8区間91.1キロ。市営陸上競技場を午前8時30分、一斉にスタートし、同トラックを一週半ほどしてゲートをくぐり、同競技場をあとにした。

 優勝候補筆頭の第一工業大は第1走者の厚地翔太選手(3年)が1区(11.1キロ)を36分20秒で走破し、九州共立大(福岡県)の小山隆太選手(3年)にわずか2秒差ながらトップで幸先良いスタートを切った。

 第1工業大の2区(10.8キロ)はケニア出身の1年生ランナー、キベット・キプゲノン選手。大会出場選手で唯一、5000メートル13分台の記録をもつ同選手が31分52秒で走り抜け、2位の日本文理大(大分県)との差を2分119秒に広げた。

 まゆやまロードを標高540メートルまで一気に駆け上がる3区(7.7キロ)でも第一工業大の松木祐二選手(2年)が区間1位で首位をキープ。続くアップダウンの激しい4区(11.4キロ)では鹿児島大の七里雄大選手(3年)が区間1位に立ったが、前半ラストスパートの5区(12.9キロ)では再び第一工業大の篠原正大選手(4年)が区間1位で前半を終了した。この時点で2位の日本文理大との差は4分5秒。

 後半は正午、同競技場をスタートし、第一工業大がすかさずトップに躍り出た。まゆやまロードをネイチャーセンター下駐車場まで駆け上がる6区(7.4キロ)で谷口亮選手(2年)、下り坂が続く7区(11.4キロ)で丸野大樹選手(1年)、最長区間の最終8区(18.4キロ)は1万メートルでチーム最高記録をもつケニア出身のキラグ・ジュグナ選手(1年)が見事な走りで後続との差をさらに広げ、最終的に2位の日本文理大と9分55秒差をつけ、10連覇の快挙を達成した。

 日本文理大は4年連続2位、前回6位の久留米大(福岡県)が3位、福岡大は2年連続4位だった。本県勢では前回3位の長崎国際大が6位、長崎大は18位。地元勢では島高出身で佐賀大1年の大久保守選手が1区、口加高出身で熊本学園大4年の山下正樹選手が7区でそれぞれ力走した。

 日中もほとんど気温は上らず、時折、雪や霰(あられ)が舞う極寒のもと、選手たちは死力を尽くして白熱したレースを繰り広げた。

 中継所ではタスキをつないで倒れこむチームメートをやさしく介抱。ともに厳しい練習に耐えてきた仲間同士、支え合う友情と絆が数々のドラマをつくり、沿道の市民に熱い感動と勇気を与えるとともに、600人を超える市民ボランティアが今大会をがっちりと支えてくれた。


【順位】
1.第一工業大学(4時間54分35秒)
2.日本文理大学(5時間4分30秒)
3.久留米大学(5時間10分15秒)
4.福岡大学(5時間10分16秒)
5.鹿児島大学(5時間16分22秒)
6.長崎国際大学(5時間16分33秒)

【区間賞】
1区=厚地翔太(第一工業大学)36分20秒
2区=キベット キプゲノン(同)31分52秒
3区=松木祐二(同)30分49秒
4区=七里雄大(鹿児島大学)36分12秒
5区=篠原正大(第一工業大学)、佐竹一弘(日本文理大学)38分39秒
6区=谷口亮(第一工業大学)29分34秒
7区=丸野大樹(同)34分17秒
8区=キラグ ジュグナ(同)55分58秒

[2008/12/7:島原新聞]

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「動くな!」「金を出せ!」…親和銀行で強盗対応訓練

 金融機関を狙った強盗事件の発生が懸念される年末を控え、島原署は島原市堀町の親和銀行島原支店(中野敏郎支店長)で4日、本番さながらの強盗訓練を実施し、行員ら約30人が万が一の事態に備えた。

 閉店後の午後3時20分ごろ、サングラスやマスクなどで顔を隠した犯人役の署員2人が押し入り、カウンターに乗って「動くな!」、「金を出せ!」などと怒鳴りながら模擬拳銃で女性行員らを脅し、模擬紙幣300万円を奪って逃走。男性行員4人が逃げた犯人を追いかけた。

 "犯行"はわずか1分足らず。行員らは犯人役の顔や服装、年齢層などの特徴を覚えるのに必死に。島原署生活安全課の大川好昭課長は▽お金を渡す際には1枚ずつ渡すなど時間をかけて▽犯人の特徴や車のナンバーも覚えて?などとアドバイスし「今後も自主防犯体制をしっかりとし、不審な人には積極的に声をかけるなど未然防止も心がけて」と講評を述べた。

 中野支店長は「いざとなるとマニュアルどおりには行かず、『動くな!』と言われると、ペンも持てないほどに。人の記憶力はあいまいだから、日ごろから訓練を欠かさないようにしたい」と気を引き締めていた。

[2008/12/6:島原新聞]

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きょう熱戦!!学生駅伝…吉岡市長に感謝状を贈る

 九州の学生アスリートが頂点を目指して初冬の島原路を駆け巡る「平成新山 島原学生駅伝」の開会式が5日、島原文化会館であり、きょう6日の本番に向け選手たちが健闘を誓った。

 男子(第26回九州学生駅伝対校選手権大会)は普賢岳噴火災害からの復興と地域振興を目指して誘致され11年目。平成17年に誘致された女子(第8回九州学生女子駅伝対校選手権大会)も4年目を迎え定着した。

 今回から大会名を一新し、男子は市営陸上競技場を発着点とする島原市内の巡回コース8区間91.1キロに衣替え。女子は例年通り島原復興アリーナ周回コースで熱戦を繰り広げる。ことしは日本ジオパーク第1号認定記念大会とし、男子29チーム(うちオープン6チーム)、女子15チーム(同3チーム)がエントリーしている。

 開会式は同会館大ホールで行われ、九州学生陸上競技連盟名誉会長の石村善治氏をはじめ、大会会長の近藤勲氏、吉岡市長、大会名誉会長を務める金子知事代理の?本県島原振興局長らが出席。熱戦と感動の名場面を呼び起こすプロモーションビデオが上映され、このあと出場チームの代表選手らが次々と入場し、前年度男女優勝チームから優勝杯の返還などが行われた。

 近藤会長は「島原半島が日本ジオパーク第1号に認定され、火山とともに生きるダイナミックな自然の中で開催できる喜びはこの上ない。母校の名誉と誇りを胸に、日ごろの鍛錬の成果を存分に発揮し、素晴らしい走りを - 」と期待。

 吉岡市長は「島原・雲仙学生駅伝から平成新山島原学生駅伝と改称し、コースも市内全域を走破するよう変更された。新しい熱戦の舞台を選手が懸命に走る姿は、これまで以上に市民に感動を与え、地域の振興・活性化に役立つものと期待している」などと歓迎し、選手たちを激励。大会を誘致し長年運営に尽力した吉岡市長の勇退にあたり、近藤会長から感謝状が贈られた。

 最後に選手を代表して第一工業大の中野良平主将(4年)が「練習で育んできた絆を1本のタスキに込め、力の限り走りぬく」、立命館アジア太平洋大の大道優香主将(3年)は「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、島原市のさらなる発展と力添えになるよう懸命に走る」と力強く選手宣誓した。

 レースはきょう6日行われ、男子は市営陸上競技場を午前8時30分、女子は島原復興アリーナ前を午前10時にそれぞれスタートする。熱戦の模様は27日午後3時から、NIB長崎国際テレビなど読売系の九州・沖縄7局でも放送される予定。大会事務局では沿道から多数の地元の応援を呼びかけている。

[2008/12/6:島原新聞]

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平成新山・島原学生駅伝…波佐見焼の皿で選手を激励

 6日に島原市で開催される日本ジオパーク第1号認定記念「平成新山 島原学生駅伝」(主催=九州学生陸上競技連盟、同市)の選手を激励しようと、焼き物の里・東彼波佐見町折敷瀬郷の陶磁器卸商「大貴物流」の代表、太田秀穂さんが4日、全選手に贈る記念皿を吉岡市長にお披露目した。

 選手の激励と波佐見焼のPRを兼ねて毎年無償で贈り続けており、今年で9回目という。毎年絵柄などに工夫を凝らしており、今年の記念皿は陶磁器デザイナーの森正洋さんが手がけた波佐見焼の伝統的デザインを使用。男子用は紺色、女子用は赤色でコースや大会ロゴマークなどをデザインし、裏にはそれぞれ男子29チーム、女子15チームの全出場チーム名を入れ、優勝と準優勝(直径22センチ)、3位と躍進賞(直径19センチ)、参加賞(直径15センチ)の大中小5種類計約820枚を制作した。

 長崎西高で同級生だった島原市出身の司会者、草野仁さんと話している時に「島原の盛り上げに一役買おう」と思ったのがきっかけという太田さん。「学生たちには頑張ってほしいという思うとともに、駅伝を通じて波佐見や島原のことを知ってもらえたら」と話していた。

[2008/12/5:島原新聞]

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ジオパークにも協力を…前ミス島原2人に感謝状

 島原市をPRする「美の親善大使」として1年間活躍した前ミス島原の本多明菜さんと山口祐賀子さんの2人に2日、吉岡市長から感謝状が贈られた。

 ミス島原としての仕事は昨年のしまばら温泉不知火まつりに始まり、姉妹都市の京都府・福知山市で行われた島原物産展、長崎市のランタンフェスタ、福岡市の博多どんたく港まつりをはじめ、各地で行われたイベントや物産展等に参加し、観光地としての魅力をアピールした。

 大役を務め上げた2人に吉岡市長が感謝状と記念品を贈呈した。本多さんは「福知山市の皆さんに歓迎してもらったのが楽しい思い出」、山口さんは「すべて楽しく仕事をさせてもらった。島原のことを再認識できたのが良かった」などと感想。

 労をねぎらいながら吉岡市長は「島原半島の世界ジオパーク認定を目指して取り組んでいるところ。説明できる人材を養成しなければならず、2人には勉強して協力してほしい」と期待を寄せた。

[2008/12/4:島原新聞]

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戴帽式で決意あらたに…准看護科第54期生43人

 島原市医師会看護学校(柴田英徳校長)の准看護科1年生43人が3日、戴帽式にのぞみ、看護の道を目指す決意をあらたにした。

 家族らに見守られながら真新しいナース帽をいただいたのは4月に入学して以来、准看護師資格取得を目指して看護の基礎知識などを学んできた准看護科第54期生。今後、病医院での実習が始まる。

 真新しい白衣に身を包み緊張した面持ちの学生を前に柴田校長は「学習意欲と人間形成のうえで戴帽を認められたことを嬉しく思う。ナイチンゲール誓詞を斉唱して看護の道を受け継ぐ決意をするこの式は、最大の行事の一つ。知識、技術、態度の看護の3大要素を胸に、人に対する思いやりを忘れないでほしい。これから実際に患者さんと接してゆくことになるが、患者さんの痛みや思いを感じとる心を養ってほしい。地域医療の重要な担い手としての自覚をもってのぞんで - 」などとエール。

 消灯され暗闇となった厳かな雰囲気のなか、学生は1人ずつナース帽をかぶせてもらい、ナイチンゲール像の手に灯されたロウソクの火を自分のロウソクに移して、崇高な看護精神を謳ったナイチンゲール誓詞を全員で唱和。54期生代表の平川小百合さんが「学んだ精神や知識、技術をいかしてナイチンゲール誓詞を生涯の誓いとして立派な准看護師を目指します」と決意を述べた。

 また、市医師会の小島進会長、南高医師会の泉川欣一会長、吉岡市長などは「これから多くの経験のなかで弱気にならないよう、今日のこの感動を忘れずに思い出してくじけずに頑張ってほしい」などと祝辞をおくり、初々しい看護師の卵たちの門出を祝福した。


[2008/12/4:島原新聞]

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光のトンネル・商高前も…ウィンターナイト・ファンタジア、青年会議所が取り組む

 島原外港の緑地公園と島原城周辺の桜並木を計約1万8400個のイルミネーションで彩る「島原ウィンターナイト・ファンタジア2008」が1日夜、始まった。

 約1万2千個の青色や白色などLED(発光ダイオード)でライトアップされた緑地公園は時計台の巨大クリスマスツリー、トナカイやペンギンなどの「イルミネーションZOO」、ターミナルには頭上に青色イルミネーションが輝く「ロマンティック・アーチ」があり、神父に祈りを捧げてもらった設置板にはカップルなどがメッセージを書いた南京錠がいくつもつながれている=写真。また島原商高前の桜並木約260メートルは約6400個のLEDで輝く"光のトンネル"に。

 (社)島原青年会議所が2003年から緑地公園で独自に取り組んでいたイベントと、1993年から島原城天守閣などをライトアップしていた「島原ファンタジア」を組み合わせた冬の風物詩は、同実施委員会(大場正文会長)が主催し、現名称になって4年目。クリスマスをはじめ期間中にはカップルや家族連れなど多くの人が訪れ、九州内のお勧めデートスポットとしてイルミネーションを紹介する雑誌でも取り上げられるほどになった。

 点灯は午後6時~午後10時。来年1月10日までで、12月24、25両日は緑地公園を翌日午前2時まで、大晦日は両会場とも早朝まで点灯を延長する。

[2008/12/3:島原新聞]


2008年12月24日 カボチャテレビにて放送

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『白山っ子ひろば』が大臣表彰…地域密着で青少年健全育成、年間40日・延べ80教室開催

 内閣府特命担当大臣がおくる本年度の「善行青少年及び青少年健全育成功労者」の表彰式が27日、日本教育会館一ツ橋ホール(東京都千代田区)で開催された「青少年育成全国大会」の第1部「式典」の席上行われ、島原市白山公民館土曜開館事業実行委員会「白山っ子ひろば」(実行委員長=横田一彦氏)が栄えある青少年健全育成功労団体に輝いた。

 同功労者(団体)表彰は青少年の健全育成について多年にわたり活動し、顕著な業績がある60歳以上(原則)の個人や団体におくられるもので、今回は全国から個人10名と10団体が受賞。このほか「善行青少年」として個人10名と23団体が栄えある大臣表彰を受けた。

 「白山っ子ひろば」は平成14年度から始まった学校週5日制の施行に伴い、地域の公民館を土曜日の午前中に開放し、児童・生徒の居場所等として伝統行事や各種体験活動など年間40日、延べ80教室を開催している。

 事業はボランティアにより運営し、子どもたちから参加費は徴収せず無料を原則とし、年間延べ約2200名が参加。ボランティアも650名が活動し、地域密着型の青少年育成活動を繰り広げている。

 遊び・体験・ふれあい・協調を基本とし、地域の子どもたちが伸び伸びと育つことを夢みて計画されたもので、初代実行委員長の松本博氏が「学校が休みになった土曜日、子どもたちの居場所づくりに」と始め、現在は横田委員長が引き継ぎその充実を図っている。町内会長会・民生委員会・老人会・婦人会・小中学校・同育友会・こども会などと連携・協力のもと、白山公民館を中心に地区全体の地域活動となっているのが特徴だ。

 地域の協力で毎年多彩な内容を盛り込み、ことしは郷土の歴史を再現した「若さまお姫さま行列がゆく(ふるさと秋祭り体験参加)」と銘打った企画で郷土の一大イベント「第29回しまばら温泉不知火まつり」の市中パレードにも出演し、沿道を沸かせた同ひろば。

 受賞にあたり横田委員長は「地域の皆様のご協力により成り立っている。いつも楽しみに来てくれる子どもたちがいるので、お年寄りを含め地域と一緒にやっていけている。これからも子どもたちの健全育成のため継続し、内容もさらに充実させていきたい」と語った。

 横田委員長と永門重明・白山地区青少年健全育成協議会長の両氏は12月1日午後3時、吉岡市長を訪ね、今回の受賞を報告する予定。

[2008/11/30:島原新聞]

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県大会で準優勝に輝く…創造アイデアロボットコンテスト、三会中「ショールーム西口」

 このほど佐世保市の広田中体育館であった第9回創造アイデアロボットコンテスト県中学生大会(県中学校技術・家庭科教育研究会主催)で、三会中3年生4人の「ショールーム西口」がC部門(ロボットデモンストレーション)で優秀賞(準優勝)に輝き、12月6、7日に熊本県上益城郡御船町カルチャーセンターである九州大会出場を決めた。

 中学校の技術・家庭科で学んだ知識や経験をいかしてロボットを設計・製作し、その発表を通じて知識や技術の向上を図ることなどを目的としたロボコン県大会には県内の中学校から154チーム約400人が参加し、4部門で有線リモコンの操作で自作ロボットを操作して単体や複数による対戦ゲームや実演などを繰り広げた。

 ショールーム西口はキャプテンの金本葵、鬼塚晃、杉田泰崇、手束徹君の3年生4人と監督の江口浩久教諭。卵を割ってフライパンで焼くオリジナルロボットを製作し、刃の回転するカッターを使い上手に卵を割る工夫などを凝らしたもので、金本君は「県大会の実演時には卵が割れないなど失敗ばかりで落胆したが、優秀賞に選ばれた時は本当に嬉しかった。九州大会には完璧な状態で挑み、チームワークを大切にして全国大会を目指したい」などと意気込んでいる。

 なお、A1部門で雲仙市・愛野中の「RY」が準優勝に輝き九州大会出場権を獲得したほか、A2部門で愛野中の「ブラックバス」と千々石中の「Destiny」がアイデア賞に輝いた。

[2008/11/26:島原新聞]

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盲導犬の育成に寄附…島原農高「農業祭」で募金

 島原農高生活福祉科3年の市川貴代さんら農業クラブ役員5人が18日、盲導犬育成のために集めた募金1万7542円を、盲導犬「トゥインクル」と一緒に暮らす「ガイアの会」会長の吉田芳雄さんに寄附した。

 以前からユニセフ募金には取り組んできたが、8、9日に開催した第56回「農業祭」で初めて取り組んだ。農業クラブ会長の市川さんは「予想以上に集まってちょっぴり感動している。もっと優秀な盲導犬が増えて、多くの人たちに不便ではない生活を送ってもらえたらいいな」と語った。

 「金額ではなく気持ちが大事。事故がなく障がい者に優しいまちにつながることを願いたい」と吉田さん。募金は盲導犬を育成する団体に贈られることになっており、26日には生徒の善意に対する感謝状が届けられる。同校では今後も募金を続けてゆきたい、としている。

[2008/11/19:島原新聞]

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災害の教訓を後世に…普賢岳噴火から丸18年、われん川周辺に彼岸花も

 198年ぶりに噴火した平成2年の普賢岳噴火から17日で丸18年を迎えた。「平成噴火の日われん川再生行事」として「安中まちづくり推進協議会」(会長=大町辰朗氏)は前日の16日、島原市鎌田町で保存・活用している災害遺構の同川周辺の清掃活動などを行った。

 噴火災害で土砂に埋まりながらも郷土に残った湧水や石垣・石畳などを地元住民が災害遺構として保存し続けている。水無川導流堤の砂防地にあり、災害前のふるさとを偲ぶ遺構として、また、復興再生を遂げた周辺住民が集う憩いの場として活用しているもの。同会では毎年、砂防施設の利活用と災害の体験を後世に伝えるため数年前から住民主導の再生行事に取り組み、清掃活動等を繰り広げている。

 心配された前日からの雨はあがり、再生行事には子どもたちを含め地元住民、国・県・市の関係者ら約130人が参加した。

 大町会長は「行政に遺構を整備してもらい、後世に残すため今後も除草・管理を行っていく。どうしてこうなったかを子どもたちに伝承する取り組みで、彼岸花の植栽もこれから年次計画で進めていく」とあいさつ。

 渡部国交省雲仙復興事務所長は「われん川の保存については県・市のご理解ご支援のもと、地域と一体となり取り組んできた。島原半島は世界ジオパークの認定に向け取り組まれており、当地は島原湧水の重要ポイント。この清掃活動は良好な環境づくりにプラスとなる」と取り組みをたたえた。

 休日を返上して参加した皆さんはこのあと、持ち寄った草刈り機や鎌など農機具を使い、川の周辺や堤の土手などに生い茂った雑草をきれいに刈り取った。

 また、住民の発案でことしから、同川周辺に彼岸花を植栽する事業にも新たに着手した。「花の名所になるように - 」と、地元の古瀬育洋さんが中心となり進めてきたもので、島原半島内外の友人知人を頼って集めた2万個の球根を用意。子どもたちも加わり移植ごてを手に土を掘り起こし、30~40センチ間隔で同川周辺に一株ごと丁寧に植えつけた。

 古瀬さんは「もっと増やしていけば毎年秋に真っ赤な花をつけ、郷土の季節の風物詩になる。住民がここでジョギングや散策をし、憩いの場となればわれん川一帯の利活用がさらに進む。これがひいては島原の観光の一助になれば - 」と期待を寄せた。彼岸花は来年秋、さっそく花をつけるという。

 作業終了後はバーベキュー大会もあり、地域住民が和気あいあいと親交を深めた。

[2008/11/18:島原新聞]

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残さず食べて生き物に感謝…飼育を通じて命の大切さ、三会中と農高が取り組む

「ブタがいた教室」という映画が11月1日から公開されている。小学生がクラスでブタを飼育し「食べるか、食べないか」を真剣に語り合い、命と向き合う姿を描いた映画。1990年に大阪の小学校で実際に行われた実践教育を映画化したもので、93年にテレビのドキュメンタリー番組として放送された当時は反響が大きかったという。

 同じような「命の教育」が、島原市で繰り広げられてきた。三会中と島原農高が取り組んできたニワトリの飼育を通じて命の尊さを体感する「市中・高教育交流事業」で、市教育委員会の2年目の取り組み。映画にならえば「ニワトリがいた教室」といったところか。"主演"は三会中の1年生53人と島原農高の動物飼育担当教諭の山田善光さん。"物語"は6月17日に始まった。

 三会中の図書室で、生徒らは鶏卵を割らないように人工ふ化器に入れた。7月14日には13個の卵からヒヨコが生まれ、誕生に立ち会った生徒らは「かわいくてしかたない」と顔をほころばせた。8、10月は飼育場所の島原農高に通い、鶏舎の掃除や「えさやりの大変さ」なども体験しながら、ニワトリの成長を見守った。最後に食べることは決まっていた。生まれたニワトリと過ごした月日はわずか5か月 - すでに愛着がわいていた。

 11月11日、最終講座が島原農高で始まった。山田教諭は早朝に、育ったニワトリの頚静脈を切り、血を全て抜いて毛をむしった鶏肉を準備。手羽先や手羽元などの部位に切り分けながら授業を進めた。「と殺」の様子を生徒らに直接見せることはなかったが、別のニワトリの写真を使って教えた。「ニワトリ」から「鶏肉」へショートカットして食卓に並ぶのではなく、その過程にも目を向けてほしいから。写真を見て驚きを隠せない生徒もいたが、真剣に聞き入った。

 そんな生徒らに山田教諭は優しく語りかけた。「皆さんがふだん食べている豚肉や牛肉、小麦粉なども同じ生き物。人間は食べることで全ての生き物から命をもらっている。かわいがってきたヒナがいま、この姿になっているのはむごいと思うかも知れないけれど、しっかり考えて。人も動物も同じように血が流れている。だから友人や家族、みんなを大切にしてあげて」 - 。

 生徒らはまな板にのった数切れの鶏肉にふれ、「まだ温かい」、「だって朝まで生きていたんだもんね」などと語りながら、チキンカレーの調理を始めた。酒井悠圭さんは「はじめはヒヨコがかわいくってしかたなくて。最後は食べるって分かっていたけれど、やっぱりちょっと悲しい。けれど、せっかくいただく命だから大事に食べたい。『人は多くの命をいただいて生きている』って学んだから、これからもそのことを考えながら食べたい」と語った。

 出来上がったチキンカレーを生徒らはおいしそうにほおばった。おかわりをする男子も相次ぎ、鍋は次々に空っぽになった。「食べ物に感謝し、命を大切にしようと思えば、食べ残すことはないでしょうね」 - 山田教諭は嬉しそうにほほ笑んだ。

[2008/11/15:島原新聞]

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「平和祈念之碑」が除幕…犠牲者の鎮魂と恒久平和を

 島原市弁天町2丁目の霊丘神社境内に、先の大戦で祖国を守るために尽力した地元住民などが戦没者や原爆犠牲者などの御霊の鎮魂と、二度と悲惨な戦争が起こらないよう恒久平和の願いを込めて建立した「平和祈念之碑」の除幕式と天皇陛下即位19周年奉祝式典が12日に行われた。

 石碑は、高さ1.8メートルの御影石と同市西町の松本香佳さんが寄附した高さ約60センチの自然石の土台からなり、森永石材店が製作し、軍人軍属恩給欠格者全国連盟の宮下創平会長が題字を揮毫(きごう)。軍人軍属恩給欠格者島原支部役員が発起人となって建立し、地元住民有志が皇居の清掃奉仕を行ってきた証の皇居奉仕団の石碑などの近くに設置した。

 式には島原半島3市や福岡県などから約140人が出席し、金子副市長(吉岡市長代理)や?本県島原振興局長(金子知事代理)ら4人が除幕。金子副市長らは即位19周年を祝いながら「こんにちの平和は祖国の防衛にあたられた皆様やご家族のおかげ。平和の大切さを後世に伝えてゆく石碑は意義深いものになる」などと祝辞を述べ、宮下会長のメッセージが読み上げられたあと、主催者を代表し軍人軍属恩給欠格者長崎県連合会会長の元島和男さんが「石碑が平和運動の一助になり大きな役割を担うよう願いたい」などと謝辞を述べ、来年の即位20周年奉祝式典などへの協力も呼びかけた。

[2008/11/13:島原新聞]

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島農「農業祭」きょうまで…勇壮な和太鼓で盛り上げ

 島原農高の第56回農業祭が8日、始まった。9日まで(午前9時半~午後1時半)。

 会場には生徒らが丹精込めて育てたりつくったりしたダイコンなどの野菜やシクラメンなどの花、ケーキやパンなどの加工品のほか、つきたてのもちやぜんざいなどのバザーもあり、多くの家族連れでにぎわい、売り切れの品も続出するほど。

 また体育館前では今年5月から活動を始めた「島農和太鼓愛好会」が勇壮なバチさばきで盛り上げ、来場者から拍手を浴びた。

 メンバーは食品科学科1年の坂本都妃(つき)さんら島原二中出身の1年生女子4人。太鼓はまったくの未経験だったが、先生の手づくり太鼓で練習を重ねて日々腕を磨き、和太鼓のコンクールに出場するなど精力的に活動を展開。「無心になれる」、「テンションがあがって気持ちいい」、「ストレス発散になる」などと魅力を語り、「まずは大会で成果を出して同好会に格上げしたい」と意気込んでいる。

 9日もバチさばきを披露するほか、16日に島原文化会館大ホールである第29回市民音楽祭の邦楽の部ではトリを務める。

[2008/11/9:島原新聞]

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城下ひなめぐりをPR…エコーはがき5万枚発行

 島原市の早春の行事として定着してきた「島原城下ひなめぐり」をPRするエコーはがきが4日、発売された。

 同市が広告主となり、通常より5円安い1枚45円で販売。エコノミーなうえ、やまびこのように広がるPR効果が期待できることから観光振興を目的に毎年発行している。

 同ひなめぐりは来年1月23日から3月8日まで、市中心部で繰り広げられる催しで、早春の風物詩として定着しつつある。

 歴史ある「しまばら押し絵雛」と代表的な菓子「桃カステラ」を紹介した同はがきは、市内のほか熊本・長崎両市内の郵便局で販売。

 同市商工観光課では「ひなめぐりを広く県内外の皆さんに知っていただき、観光客に春先の島原を散策してもらい、集客を図りたい」としている。

[2008/11/8:島原新聞]

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やっかいものを家畜飼料に…島農高社会動物部が1位、新たなアイデアで一石二鳥

 やっかいものを資源として有効活用しようと、島原農高の社会動物部がエコの観点からあらたなアイデアを生み出した。注目したのは、河川周辺に繁殖し処分が面倒なイネ科の多年草「ダンチク」。これを家畜の飼料として活用することで飼料の経費削減と繁殖地の解消という一石二鳥の利を目指す。

 同部はこれまで「ヤギ・ヒツジECOプロジェクト」の名称で、県島原振興局や地元建設業関係者と連携し、島原外港や島原海浜公園、島原市上折橋町の閉め切り堤の県有地3か所で、飼育しているヤギやヒツジを一定期間放牧し、繁殖した雑草を食べさせることで雑草処理費用の軽減を図る活動を続けてきた。アイデアは、そこから生まれた。つまり「繁殖した雑草を家畜の飼料として広く活用できれば、雑草繁殖地の解消と畜産農家の飼料経費削減につながるのでは - 」。

 さっそく同市内の中尾川流域に繁殖したダンチクを使い実験をスタート。細かく刻んだ生のダンチクを密閉した容器の中で発酵させた飼料の一種サイレージとして飼育するヒツジに食べさせたところ、「食いつき」がよく、栄養価も高く、飼料として十分に使えることが分かったという。

 現在、家畜飼料としてはデントコーンやソルゴーといった栽培の必要なものが主流だという。顧問の山田光善教諭は「河川周辺に自生しているダンチクを畜産農家自らが刈って発酵させ自家製サイレージをつくるようにすれば飼料経費削減につながり、機械を使わずエコ活動により河川環境の美化につながる」と期待を込める。今後、生徒らが地元の河川に繁殖したダンチクの伐採や飼料化、栄養成分の分析に取り組んでゆく。

 7、8月に実施した中尾川流域でのヤギなどによる雑草処理作業とダンチクのサイレージ化については、社会動物部の生徒4人が11月1、2日に波佐見町総合文化会館で開かれた第8回九州「川」のワークショップin長崎・波佐見(同実行委員会主催)で発表した。高校や大学、行政機関や一般団体など40団体が川を使った地域活性化活動などを発表するなかで審査員の投票で1位になり、「知恵と勇気と希望と元気を与えるで賞」に輝いた。

 生活福祉科2年の橋本千鶴さんは「ヤギ・ヒツジの力が評価されたことが嬉しい。受賞を機に取り組みをさらに進め、もっとエコにつなげてゆきたい」と喜びを語っていた。

[2008/11/6:島原新聞]

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ファッションショーなど…盛大に島原商高文化祭『清羅祭』、多彩な発表 - 声援と拍手

 島原商高(楠田恭子校長)の本年度文化祭「清羅祭」が10月31日、11月1日に同校などで開かれ、自作のウェディングドレスによるファッションショーなど特徴ある演出で盛り上げた。

 初日は学校内で生徒らによる舞台発表や各クラスの展示、販売実習やバザーなどがあり、2日目は島原文化会館大ホールでバトントワリング部や吹奏楽部などの演奏が繰り広げられたのち、家政科の生徒を中心にしたファッションショーで会場は一気にヒートアップ!!

 生徒らが型紙からつくり縫製するなどしたものばかりで、自作のワンピースやスーツ、浴衣などを着てノリの良いBGMにのってポーズをとったりダンスを踊ったりすると、会場からは声援や拍手が - 。会場のライトが消されブライダルソングが流れるなか、"人生初"のきらびやかなウェディングドレスに身を包んだ女子生徒2人が会場席の両脇から登場し、男性教員のエスコートにより舞台まで厳かに歩くと、盛大な"祝福"に包まれた。

 制服のセーラー服にちなんだ名称の文化祭は毎年開催。全生徒約440人をはじめ保護者やOBらが「島商らしさ」あふれる発表などに見入っていた。

[2008/11/5:島原新聞]

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県民参加の森林づくり…一中3年の親子が植樹

 島原一中の3年生約160人とその保護者約50人が1日、島原市南千本木町の垂木台地にふるさとの木ヤマボウシやクヌギなど5種約160本を植樹した。

 3年生保護者代議員(片山弘子代表)が行う親子参加の学年行事として、森林の大切さなど環境について考えてもらうとともに、「子どもたちの成長とともに植えた木の成長も見守ろう」と、実施した「親子ウォーキング&植樹」。県が「ながさき森林環境税」を活用して植樹活動団体などに助成を行う「ながさき県民参加の森林づくり」公募事業(50件)の採択も受けた。

 午前8時半、親子は「まゆやまロード」沿いの千本木湧水を出発し、爽やかな空気のなか約3キロ歩いて垂木台地森林公園に到着。県島原振興局林務課林業班の前田真二係長が貯水や土砂流出防止などの山林の機能について説明したあと、高さ約1?の苗を1人1本ずつ植えていった。

 永友香菜さんと内中菜瑛さんは「朝のウォーキングは心地よかった。木が大きくなったら一緒に見に来ようね」と顔を見合わせてニッコリ。植えた木には千本木湧水でペットボトルに汲んだふるさとの湧き水を、たっぷりかけてあげていた。

[2008/11/2:島原新聞]

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島原農高「学校動物園」…変わりダネのマーラなども

 島原農高で飼育されている動物を無料で一般公開する「学校動物園」が11月1日午前9時~午後2時、開催される。本年度は5月の開園から3回目となる同日で最後。雨天時は2日に延期。

 平成16年5月に島原半島唯一の動物園に相当する施設「雲仙リス村」が閉園したことを受けて平成17年度から始まり、4年目。例年3~5回開催し延べ800人前後の親子連れでにぎわう。

 社会動物部(山崎文晶部長、部員33人)の生徒らが来場者の案内や動物の説明をすることで異なる年齢層との交流も図り、訪れた子どもらは動物を抱いたりして満面の笑みを浮かべる。

 飼育されているのはヒツジやヤギ、ポニー、ウサギなど約35種類約400頭で、ネズミの仲間マーラや1980年代に一世を風靡(ふうび)した両生類「ウーパールーパー」などの変わりダネも。

 1日には動物を抱く体験やえさやりなどのほか、チーズづくりなども予定している。

[2008/10/31:島原新聞]

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島商と国見がベスト4…全国高校サッカー県大会

 第87回全国高校サッカー選手権大会の県大会が始まり、4日目26日は準々決勝4試合が雲仙市の国見総合運動公園多目的芝生広場などで行われ、島原商や国見などがベスト4進出を果たした。

 18日開幕した今大会には24チームが出場。連覇を狙う昨年の覇者・島原商は今大会2日目の25日から登場し大村に3 - 1、続く準々決勝も長崎工に5 - 1と圧勝し勢いに乗る。

 一方、連覇が昨年途絶えリベンジに燃える国見は25日の初戦で瓊浦を3 - 0、準々決勝は波佐見を2 - 0で退け、ともにベスト4進出を決めた。

 準決勝は11月3日、諫早市の県立総合運動公園陸上競技場で行われる。第1試合は海星 - 島原商で正午、第2試合は国見 - 長崎日大で午後2時キックオフ。

[2008/10/28:島原新聞]

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30人を「動物博士」に認定…島農アニマルキッズクラブ

 島原市内の小中学生31人が島原農高の生徒から動物について学びながら研究を重ねてきた「しまばら元気っ子広場 島農アニマルキッズクラブ」が25日に閉講し、研究成果の集大成として「動物博士」の認定書が全員におくられた。

 児童らは5月から計5回、同校で飼育されているウマやヤギなどの飼育体験やヒツジの毛刈り、乳搾りやバターづくりなど各種体験を楽しむとともに、ウサギやハムスターの生態など自分が設定したテーマに沿って高校生から学びながら動物の秘密を探ってきた。

 閉講式では、児童・生徒が1人ずつ画用紙にまとめた研究成果を発表し、拍手を浴びたあと、林秀樹教頭が認定書を授与。指導してきた社会動物部(部員33人)の部長、山崎文晶君(農業科学科3年)が「短い期間だったが、皆さんが楽しんでくれたことを嬉しく思う。これから、もっと動物好きになってほしい」と述べ、児童・生徒代表で鐘ヶ江留菜さん(島原三小5年)が「ヒツジの毛刈りや動物とのふれあいなど楽しかった貴重な体験が心に残っている。高校生のお兄ちゃんお姉ちゃんに感謝したい」とお礼を述べた。

 アニマルキッズクラブは動物とのふれあいを通じて飼育の大変さや生態などを学び、命の大切さを体感してもらおうと、島原農高と市教育委員会が主催。この5年間で通算162人に「動物博士」の認定書がおくられた。

[2008/10/26:島原新聞]

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島原半島ツーデーマーチ…初日は雲仙市で賑わう、全国から約900人参加

 "地球の鼓動を感じるハート&ウォーク"を合言葉に「第15回島原半島ツーデーマーチ」(同マーチ実行委員会主催)が25日開幕した。初日は雲仙市ステージが同半島北西部で繰り広げられ、参加者たちは豊かな自然に恵まれた秋の半島路を楽しんだ。

 日本初の国立公園「雲仙」をもつ同半島を舞台に、温暖な気候に恵まれた豊かな自然と独特の歴史を肌で感じながら心身の健康づくりを進めるウォーキングの祭典。普賢岳噴火災害からの復興と地域振興を目指して始まり、同半島の秋の恒例行事として定着している。

 初日は従来の小浜ステージを雲仙市ステージとして一新し、当地で開催された全国棚田(千枚田)サミットを記念した「岳棚田と湧水を巡る20キロ」と「有明海と橘湾をめぐる40キロ」を新設。小浜マリンパークを主会場とした「親子いっしょに湯けむり5キロ」、「湯けむりと橘湾を望む棚田10キロ」の計4コースが繰り広げられ、当日申し込みを含め小グループや親子連れなど全国各地から約900人が参加した。

 同マリンパークで入念に準備運動をしたあと大会ゲートをくぐって一斉にスタート。子どもからお年寄り、車椅子の障がい者、さらにはゼッケンを着けた愛犬も加わり、それぞれ自分のペースで日々深まる半島の秋を楽しみながらゴールを目指した。

 5キロコースに母親と兄の3人で参加した南島原市西有家町の池田康太君(6つ)は「ゴールを目指して最後まで頑張る」と張り切っていた。

 大会2日目のきょう25日は島原市ステージが行われる。従来の水無川周遊コースや親子ふれあいコースのほか、今回新たに「まぼろしの邪馬台国」ロケ地跡コース、平成新山と島原城下コースを設け、島原市の魅力を存分に楽しんでもらう。

 約700人が申し込んでいるが、当日も受け付けるので希望者は発着点の島原復興アリーナへ。受付時間はコースで異なり、午前6時から順次始める。記念大会のため中・高校生は半額の500円、小学生は無料。多数の参加を呼びかけている。

[2008/10/26:島原新聞]

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忍者部隊がお城を清掃…黒装束姿に背中に玩具の刀

 (株)九電工島原営業所(所長=新井考明氏)は24日、島原城で恒例の石垣清掃を行い、年末・年始に向け島原市の観光のシンボルをきれいにした。

 地域への奉仕作業を繰り広げる「さわやかコミュニティ旬間」の活動の一環。昭和39年の天守閣復元当時から毎年10月に実施しており、ことしで45回目。同コミュニティ旬間の事業としては40回目を迎えた。今回は九電(株)島原営業所・ゆうすい婦人学級との合同で総勢約100人が参加し、西の櫓周辺の清掃作業も行われた。

 話題の忍者部隊が昨年に続きことしも登場し、黒い装束を身にまとい背中に玩具の刀を差した忍者姿の従業員が高い城壁の矢狭間塀から垂らした命綱1本を頼りに作業を開始。生い茂ったススキやカズラなどをカマで刈り落とし、半日かけてお城のほぼ南側半分をきれいにした。また、清掃作業とあわせてことしも九電工から天守閣用に蛍光管が贈られた。

 残る北側半分は例年、自衛隊が登はん訓練を兼ねて年末に清掃作業を行っている。

[2008/10/25:島原新聞]

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30人31脚長崎大会…4連覇に輝く三会っ子、県大会新記録で全国大会へ

 2人3脚を30人以上でやる「小学校クラス対抗30人31脚長崎大会」が19日、長崎市の三菱重工野球場であり、三会小の6年1、2組合同チーム「輝け!三会っ子イエローキッズ」が県大会新記録の9秒34で見事に4連覇を達成!!11月16日に横浜アリーナで行われる全国大会出場を決めた。

 長崎文化放送(NCC)が主催。県内の小学校から9チームが参加し、1チーム30人以上の児童が足をテープでつなぎ肩を組んで50メートルを走り、ベストタイムを競った。長崎大会で三会小は3回走り、うち30人で走った1度目のタイムが新記録で、「今まで出したことがないタイムで、頭が真っ白になった」と驚きを隠せないキャプテンの森川あすかさん。6年生57人全員が選手であり、残り2回は全員で走り、完走も果たした。

 森川さんや副主将の勝井将五君、山口竜弘君、落水隆正君、徳永尚子さんの5人がまとめやくとなり、担任教員2人の指導のもと日々早朝や昼休み、放課後に練習に励む。「1、2組の男女の仲と絆を深めたい」と児童自身が出場を決意し、練習を始めたのは夏休みごろから。

 はじめは2人1組の2人3脚から取り組み、30人で走り始めたのは9月から。はじめ記録は10秒台だった。独自の「2人3脚鬼ごっこ」をはじめ、坂道や階段ダッシュ、50メートルダッシュなどを繰り返すうちに個人の50メートル走タイムも1秒上回るようになるなど、「個々の能力があがり、みんなの心も一つになるように」なり、タイムも伸びるように。市小学校体育大会や運動会の練習も重なったが、子どもらは弱音も吐かず練習をこなしてきた。

 過去に先輩が3連覇した長崎大会には「自分たちの『走り』を出せばいい」、「みんなで心を一つにして優勝をとるつもり」で挑み、父母らの声援を受けながら、見事に手にした4年連続優勝の快挙。「三会カラー」のイエローを冠したチームの次の舞台は全国大会。森川さんは「全国制覇を目指して、みんなの絆を深めて頑張りたい」と意気込みを語った。

 長崎大会の模様は11月8日午後3時からNCCで放映される。

[2008/10/25:島原新聞]

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猛島海岸をきれいに…養護学校地域の人たちと一緒に

 島原市新田町の県立島原養護学校の小学、中学部の児童・生徒40人が23日、地域住民など約40人と一緒に同市宮の町の猛島海岸で「クリーン作戦」に取り組んだ。

 平成6年から地域の海岸を地域住民らと交流を図りながらきれいにしよう、とスタートした清掃奉仕作業で、昭和53年4月の開校から30周年を迎えた同校の歴史のなかで15年続く学校行事。

 清掃に先立ち島田幸一郎校長は「クリーン作戦は学校の歴史の半分も続いているものであり、清掃しながら交流も深めてほしい」、児童生徒会長が「地域の皆さん参加してくれてありがとう。みんなで力を合わせてきれいになるよう頑張りましょう」とあいさつ。

 児童らは軍手をしてビニール袋を手に、集まった森岳楽生会や婦人会の会員、明けの星寮や普賢学園の利用者らと協力して砂浜に散乱した空き缶やビン、流木など拾いに汗を流していた。

[2008/10/24:島原新聞]

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恒久平和を祈念…島原市戦没者慰霊祭

 先の戦争で亡くなった島原市出身者ら2200余柱の御霊を追悼する本年度市戦没者追悼式典が22日、島原文化会館大ホールで行われ、遺族ら386人が出席し、犠牲となった家族らの冥福を祈った。

 市戦没者慰霊奉賛会(会長=吉岡市長)が主催し、本年度で28回目。国家斉唱に続き、花で飾られた祭壇を前に吉岡市長は「先の大戦から60年あまりが過ぎたが、英霊の皆様は純粋な祖国愛をもち、家族を思いながら遠い異郷で亡くなられたことと思う。ご遺族の気持ちを悲痛に思い、心より冥福を祈る。皆様が案じられた我が国は世界有数の平和国家になったが、皆様の礎があったからこそ。今なお世界では紛争などが絶えないが、再び戦渦を繰り返さないことが我々の使命であり、祖国と郷土・島原の恒久平和を目指してゆきたい」とあいさつ。

 戦争で家族を失った遺族代表5人が献花と献水をし、黙とうを捧げ、北浦市議会議長ら2人が「先の大戦において国の平和と安寧を願い続けた御霊のご冥福を祈る。不戦の誓いを守り抜き、大戦の教訓を心に刻み平和の尊さを若い世代に伝え、明るい地域社会づくりに務めてゆきたい」などと追悼の言葉 - 。出席者らはそれぞれ地区代表による献花に合わせて頭を垂れ、静かに冥福を祈っていた。

[2008/10/23:島原新聞]

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琴海連に市長賞…島原阿波踊り大会

 19日午前中、島原市のアーケード街と中央公園では第13回島原ガマダス阿波踊り大会が開催され、県内外の阿波踊りグループ9連計約150人が踊り歩き盛り上げた。

 雲仙・普賢岳噴火災害を機に交流が始まった阿波踊りの本場・徳島県阿南市の元気さとにぎわいを島原にも呼び込み復興への気運を高めようと、平成7年から同実行委員会(森本元成会長)が開催し、九州では唯一の阿波踊り大会となっている。

 色とりどりの衣装に身を包んだ踊り手が三味線や太鼓などの鳴りもののにぎやかな演奏に合わせてアーケード街を踊り歩いたあと、多くの見学客が集まった中央公園の特設舞台では次々と演舞が繰り広げられ、さらにヒートアップ!

 審査の結果、他のグループから借りた衣装で初参加ながら男性のダイナミックな踊りと女性のしとやかな舞で盛り上げた海上自衛隊大村航空基地の「大村琴海(ことのみ)連」が最高の市長賞に輝いた。

[2008/10/22:島原新聞]

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献湯祭で成功を祈る…さあ本番!不知火まつり

 29回目を迎えた「しまばら温泉不知火まつり」(同まつり振興会主催、会長=久部貞男島原商工会議所会頭)の本番を告げる「献湯祭」が18日、島原外港泉源公園で行われ、郷土の秋を彩る一大イベントが幕を開けた。

 観光を支える島原温泉は現在、元池第2源泉から1日約345トンの湯量があり、市内のホテル・旅館、一部一般家庭に供給されているほか、足湯や飲泉所、今春オープンした同市の公衆浴場「ゆとろぎの湯」にも給湯され、市民や観光客に親しまれている。

 献湯祭には久部会長や吉岡市長をはじめ、北浦市議会議長、?本県島原振興局長、大場正文・市温泉給湯事業審議会長、足立進一島原温泉旅館組合長、加藤島原雲仙農協組合長、古瀬亨・市商店街連盟会長、藤田昌之・市観光土産品協会長ら関係者約30人が出席した。

 久部会長による献湯の儀、同会長と吉岡市長による泉源祓い清めの儀など神事が厳かに執り行われ、自然の恵みに感謝しながらまつりの成功を祈った。

 同日夜は島原文化会館で「前夜祭」があり、不知火太鼓、フラダンス、阿波踊り、歌やものまねのステージなどが次々と繰り広げられ、新しいミス島原の選彰会もあった。

 まつり本番のきょう19日は主役の天草四郎などに扮するキリシタン行列をはじめ仮装行列、各種団体による踊りや山車などが繰り出すメーンイベントの「市中パレード」が島原城堀端で盛大に開催されるほか、お城を中心に多彩なイベントが繰り広げられる。

 祭りに合わせて森岳商店街では宮崎温泉堂の倉庫前に「お旅所」を設置。お茶のサービスのほか、ポップコーンと綿菓子の販売(100円)やかき氷の販売(200円)、たこ焼きやアイスクリームなどの販売もあり、「パレード見学の際にはどうぞお立ち寄りを」 - 。

[2008/10/19:島原新聞]

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「オラレ島原」がオープン…大村競艇の場外舟券売り場

 大村競艇の小規模場外舟券売り場「オラレ島原」が14日、島原市下川尻町の島原港ターミナルビル内にオープンした。空き店舗だった同公共施設の2階部分を利用したもので、同市では交流人口の増加により地域振興に役立つものと期待している。

 オラレとは地域還元型の簡易で小規模な競艇舟券売り場。空き店舗や公共施設に設置され、(財)競艇振興会が必要な機材など設備や改装工事等について1億円を限度に助成するため、その範囲で地元の初期投資の負担がないのが特徴だ。収益金の一部が還元されるほか、同ターミナルの開設当初からの懸案だった一部空き店舗部分の活用が図られるメリットがあり、地元の雇用にも役立つもの。競艇施行者の大村市と施設所有者の島原市が行政協定を結び開設した。同競艇の場外舟券売り場は県外含め5か所目。また、オラレ方式の開設は全国で3か所目だが、競艇施行者以外の自治体にオープンするのは初めて。

 場外発売場の面積は約229平方メートル、窓口は自動発払機3台と自動発売機1台の計4台、観客席30席、モニター14台などを設置した。駐車場80台、駐輪場30台。スタッフは嘱託・従事員・警備・清掃の計10人。開設費約1億円は同振興会が負担した。

 営業日数は年間350日以内、入場者数は1日平均230人を予定している。年間売り上げは10億5000万円、うち島原市に事務協力費として2%の2100万円が分配される見込み。このほか家賃として約280万円が同市の収入になる。営業時間は午前10時~午後9時。

 オープン当日は同施設で神事やテープカットなどが行われ、このあと会場を九十九ホテルに移して開設記念式典が挙行され、関係者ら約40人が出席した。

 松本崇大村市長は「設置にあたっては吉岡市長、島原市議会、とりわけ地元町内会の温かいご理解とご協力に感謝している」としたうえで、「島原から大村までは1時間半かかるが、きょうからは近くで気軽にボートを楽しんでもらえる。熊本・大牟田などからの利用にも期待している」などと述べ、警備には万全を期す姿勢を示した。

 吉岡市長は「昭和43年から38年間取り組んできた広域競艇組合は合併により解散したが、今回再び事業に携われ嬉しい。施設は空き店舗となっていたもので、対岸や市外の利用で交流人口は増加し、一帯の活気が増すものと期待している」と述べた。

[2008/10/15:島原新聞]

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中川さんの句碑が除幕…観光スポット武家屋敷の休憩所に

 島原市の観光スポット武家屋敷の休憩所内に同市白土桃山1丁目の俳人、中川萩坊子さんの句碑が完成し、5日に市内外の関係者ら50人が出席して除幕式があった。

 昭和26年ごろから高浜虚子選「ホトトギス」に投句したのが始まり。現在は「巣立句会」を主宰し、会員とともに楽しむ日々であり、ホトトギス同人でもある中川さん。高さ約2メートルの伊予青石製の句碑に刻んだ句「萬雷の一気といふを 秘めし梅」は、平成16年2月の第55回島原梅林俳句会で最高の天賞を受賞したもの。

 中川さんは「どの句にすべきか迷ったが、先月、日本伝統俳句大会でお墨付きをいただき決めた」と説明し、「句碑ができたことは感無量の喜びであり、続けてきてよかったと思う。会員など多くの方々のお心やご支援が建立に結びついたことに感謝したい」と述べた。

 平尾圭太さん夫妻の句碑がある霊丘公民館や霊丘公園など市内各地に同会ゆかりの句碑が点在。出席した島原文化連盟の中山春男委員長はそれについてふれ「観光のメッカである武家屋敷に建った句碑は多くの観光客の方々の目にふれるはず。ますます句会が発展することを祈念するとともに、句会も数多く盛んなため、そろそろ『俳句のまち』と呼ばれるよう願いたい」、宮崎教育長も「武家屋敷の句碑を通じて観光客の方々に島原の文化の薫りを感じていただきたい」などと祝辞を述べた。

[2008/10/07:島原新聞]

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爽やかに『島原城秋祭り』…風情を求め県内外から、多彩なイベントを楽しむ

 お城を舞台に繰り広げられる恒例の「島原城秋祭り」が4日、ことしも賑やかに始まった。初日は好天に恵まれ、突き抜けるような青空のもと骨董祭やお茶会などが催され、県内外から訪れた観光客や市民らが存分に楽しんだ。

 11月まで土・日曜日を中心に開催される同祭りは、壮大な市中パレードなどが繰り広げられる今月18~19日の「しまばら温泉不知火まつり」をメーンイベントとし、根強い人気を誇る特別協賛事業「島原城薪能」のほか、観月茶会や俳句会など多彩なイベントが予定されている。

 同秋祭りの始まるきっかけにもなった骨董祭は春と秋の年2回開催されており、ことし7年目で14回を数える。業界にあっては゛新参者゛ということだが、季節の風物詩として定着しており、常連客も多い。

 10店舗が軒を連ね、陶器類や掛け軸、建具、花瓶、置き物、ステンドグラスなど各種美術品をはじめ、アクセサリー、小物、古銭、玩具のほか、島鉄南線の廃線記念として売り出され話題を呼んでいるレール文鎮も展示・販売。とりわけ衣類やハギレは女性に人気があり、掘り出し物を求める多くの買い物客らで賑わっている。

 同時に開催される恒例のお茶会(有料)では、表千家岡本社中(表千家教授不審菴岡本宗則氏)の皆さんが見事なお手前を披露。爽やかな秋風に誘われて会場を訪れた市民や観光客が野点を堪能した。また、天守閣のまわりには人力車(有料)も登場し、ゆったりとした時間を過ごす観光客の姿があった。

 骨董祭はきょう5日午後4時、お茶会は午後3時、人力車は午後5時まで楽しめる。このほか11~13日は森岳青空文化祭、13日午前10時からは島原城レンコン掘り大会で賑わう。

[2008/10/05:島原新聞]

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どう活用するか!?検討…島鉄南目線跡地を実地調査

 今年3月末で廃線となった島原鉄道南線約35.3キロのうち島原市区間の島原外港駅?水無川間約3.3キロの利活用構想を検討する「外港・水無川間利活用検討委員会」(委員長=金子副市長、委員12人)は1日、レールの残る線路跡を歩いて現地調査を行った。

 検討委は市や国、県、島鉄、安中まちづくり推進協議会などの代表らで構成し8月から協議を重ねており、3回目のこの日は委員らが実際に歩いて最小4メートル最大6メートルの線路幅を体感し、住宅や植栽など周辺環境などを把握した。

 その後、市役所で実地検証を踏まえ意見を出し合い、大きな柱として一方通行の道路として活用することが示され、観光などの面からの活用を検討。より柔軟に活用するために「外港駅を北側へ移設すべきでは」などの声も上がっていた。

 検討委は10月末に最終会合を開いて構想を2案ほどにまとめて市と島鉄に提案し、2者に協議を委ねる。

[2008/10/03:島原新聞]

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農業経営の窮状を訴え…燃料費助成など支援を要請

 燃油の高騰などで農家が厳しい経営を強いられていることから、島原市農業委員会(会長=松本長男氏・委員31人)は1日、農業用燃料費等の高騰に伴う助成・支援措置を求める要請書を吉岡市長に提出した。

 原油価格の高騰や農産物価格の低迷等により農業経営は全国的にかつてない深刻な状況。農業が基幹産業の同市は県内生産額の約1割を占める農業地帯だが、同様に価格低迷や就業者の減少、高齢化などの問題に加え、燃油や肥料の価格高騰が経営を圧迫し、さらにビニールハウスや出荷用段ボールなど農業用資材の価格も上昇するとみられ、今後も厳しい状況が続けば経営崩壊の危機にある、という。

 助成・支援措置を求める要請書は26日開かれた市農委総会で、満場一致により承認されたもの。松本会長と山口輝隆副会長の両氏が市役所を訪ね、1.農業者が利用する営農用ガソリン、加温用重油の燃料費などに対する助成や支援策2.農業経営存続のため、肥料や飼料、農業用資材の購入などに対する助成や支援策 - を求める要請書を吉岡市長に手渡した。

元金が返せない厳しさ、利子を補給してもらっても

 松本会長らは「融資制度で利子を補給してもらっても元金が返せない厳しい状況。このままだと潰れる農家も出てくる。本来は国で取り組むべき課題だが、農業の支援について市から県へと盛り上げてほしい」と要請の趣旨を説明。

 文書を受け取った吉岡市長は「農業だけでなく漁業や商工業もあり難しい問題だが、農協との関係もあるのでまず内部で検討し、どんな方法ができるのか協議してみたい」と述べた。

[2008/10/02:島原新聞]

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ゆとろぎの湯も大盛況…敬老週間約4600人が楽しむ

 「敬老週間」の一環として島原市が115~21日の1週間実施した公衆浴場の入浴無料サービスでは期間中、市内のお年寄り延べ約4600人が無料でお風呂を楽しんだ。

 市内に居住する満75歳以上の高齢者1万562人を対象に「島原温泉ゆとろぎの湯」と「有明福祉センター浴場」(美人の湯)の両施設を無料で開放。該当者には町内会・自治会を通じ事前に6枚綴りの無料チケットが配布された。

 両施設合わせた同チケットの利用状況をみると、初日(15日)は451人だったものが、4日目(18日)761人、5日目(19日)781人、6日目(20日)826人と右肩上がりに増え、最終日(21日)は950人まで伸びた。

 このうち今春オープンした「ゆとろぎの湯」の利用者が全体の約6割を占め、最終日は約600人が詰めかける盛況ぶりだった。

 昨年までは市福祉センターで実施してきた同市独自の無料入浴サービス。「ゆとろぎの湯」が指定管理者制度を採っていることもあり、今回初めて期間限定のチケット制無料サービスを導入した。連日多くの利用者があり概ね良好。同市では「寄せられた様々な意見や要望については今後、検討していきたい」としている。

[2008/10/01:島原新聞]

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国の登録有形文化財に…加藤・鵜殿・西川家住宅など

 国の文化審議会(会長=石澤良昭氏)は26日、新たに登録すべき文化財について塩谷文部科学相に答申した。本県関係では島原の伝統的町屋3か所を含む計4か所11件を登録有形文化財(建造物)に登録するよう盛り込んだ。

 登録文化財制度は保存と活用の措置が特に必要とされる文化財を国が文化財登録原簿に登録する制度。届け出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じる制度で、強い規制がある指定制度を補完するもの。現状を一定以上変更する場合など届け出が必要となるが、登録されると修理の設計管理費の一部助成や改修資金の低利融資、税制面などで優遇措置が受けられる。

 答申に今回盛り込まれた島原の伝統的町屋は、同市有明町大三東の加藤家住宅(加藤覚氏所有)、同上の町の鵜殿家住宅(鵜殿寿子氏所有)、同白土町の西川家住宅(西川俊治氏所有)の3か所9件。

 加藤家は木造瓦葺き平屋建て(272平方メートル)の主屋(渡廊下付)と井戸、住宅門、住宅表土塀、住宅裏土塀の計5件。明治時代前期に建築された町屋で、酒造業を代々営み、現在も建物の一部が酒屋の店舗として使用されている。主屋の上下2段屋根のうち下屋を深く下ろし、座敷に面して庭を造り、塀で囲む構成は島原街道沿いの町屋特有のもの。地域の伝統的町屋の典型として貴重で、登録基準の「造形の規範となっているもの」に該当する。

 鵜殿家は木造瓦葺き2階建て(216平方メートル)の旧主屋と主屋、住宅土蔵の計3件。島原城の東側に位置する町屋で、1842年(天保13年)に建築された。通りに面して下屋を深く下ろす漆喰塗りの商家建物。かつて薬屋として使用されていたが、現在はギャラリーとして活用されている。建築年代の明らかな当地最古の町屋として貴重。登録基準の「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に該当する。

 西川家は木造瓦葺き2階建て(144平方メートル)の主屋。島原街道沿いに建つ町屋で、1909年(明治42年)に建築された。漆喰塗りの建物で、屋号を「あめや」といい、当初は農家として使用されていた。通りに深く下屋を下ろす島原の伝統的町屋の典型として貴重。登録基準の「造形の規範となっているもの」に該当する、という。

 本県からはこのほか、鉱山技師が建てた近代和風建築の鮎川家住宅(主屋と石垣・石段の計2件)=平戸市=が盛り込まれた。これらが登録されると本県所在の登録有形文化財(建造物)は36か所84件。島原市内では平成15年の7件以来2度目の答申で、合わせて10件19物件となる。

[2008/09/28:島原新聞]

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仕事の魅力などを学ぶ…土地家屋調査士ってな~に? 三会中でキャリア教育

 島原市・三会中(増田登校長)で25日、地元の社会人を講師に招いて職業意識を高める授業が行われ、1年生53人に対し、同市桜門町の土地家屋調査士の中川忠則さんが仕事の魅力や勉強の大切さについて語った。

 近年ニートやフリーターの若者が多いことに鑑み、早期から仕事に対する意識を高め発達段階に応じた学習機会をつくろうと、3年間を通じて正しい勤労観や職業観を醸成するキャリア教育の一環で実施。地元で活躍する社会人に動機や苦労、やりがいなどを語ってもらい、生徒らに「将来どんな社会人になりたいか」について考えてもらう機会として開いた。

 中川さんは土地の単位1坪(約3.3平方メートル)の広さを畳表2枚で示しながら「東京では数千万円、島原では数十万円」と価値の違いがあること、土地の所有権が国によって守られることや土地家屋調査士の役割を語り、質問を交えながら授業を進めると、積極的に答えるなど興味津々になって聞き入る生徒ら。

 土地の面積などを図面にあらわす際に中学校で習った数学が役に立っていることや「辞書をひきながら教科書を何度も読み返し、自分でノートにまとめる」という勉強法についても語り、「勉強は自らが働き生きるためにするもの。正しい答えが出なくても失敗を繰り返しながら学び、掃除をして人としての心をみがいてほしい」などと呼びかけた。

 最後に生徒代表で太田七海さんが「知らなかった土地家屋調査士の役割が分かり、資格を取る大変さも知った。自分に合った仕事を考えて勉強を頑張りたい」とお礼を述べた。

[2008/09/28:島原新聞]

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映像伝送訓練など実施…水無川で土石流発生を想定

 国土交通省九州地方整備局の長崎河川国道事務所(長崎市宿町)と雲仙復興事務所(島原市南下川尻町)は26日、南島原市深江町大野木場で大規模災害に備えた緊急通信網の確保訓練に取り組んだ。

 大規模災害時における迅速な情報収集に対応するため衛星通信回線や地上通信回線を使った防災通信機器の設営や操作訓練を行い、緊急出動に向けた操作の習熟および防災に対する意識高揚を図るもので、県内で毎年実施している。

 訓練は、24日から島原地方で降り続いた豪雨の積算雨量が200ミリを超え、水無川で土石流が発生し国道57号に埋設した道路管理用光ケーブルが断線され被災地の情報を入手できない状態を想定し、九州地方整備局(福岡)に災害対策本部、両事務所に災害対策支部を設置し、被災地の情報収集にあたったもの。

 訓練場所の旧大野木場小校庭では長崎河川国道事務所の福留泰男防災課長ら約10人が参加してカメラ搭載気球(容量20立方メートル)や小型画像伝送装置を設営し、それらを操作して空中や地上から撮影した映像を衛星通信や独自の通信システムを使って九州地方整備局に伝送する訓練に取り組んでいた。

[2008/09/27:島原新聞]

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何故「宝生」から「金剛」へ…島原藩の能楽-忠候時代、川島朋子准教授が研究

 江戸時代、島原藩は地方都市でありながら元禄期に宝生流、文化文政期には金剛流の能楽が武士や商人、農民に至るまで広く浸透し、親しまれていた-。

 そう話すのは、中世国文学(芸能史)が専門で室町時代の物語や能楽・狂言の研究に取り組んでいる明石工業高等専門学校准教授・川島朋子さん。国の科学研究費の助成を受け、平成18年度から島原藩松平文庫の能楽関係資料の調査研究に着手、今年3年目になる。この秋9月18日にも来島し、3日間『藩日記』など史料を閲覧。新たに判明した忠候時代(文政2~天保11)の状況などを話した。

 川島さんが最初に目をつけたのは、「文政七年 喜多尾久右衛門 借写」の奥書きがある大蔵(おおくら)流の狂言台本『間狂言(あいきょうげん)』だった。

 その途次、松平忠房時代(寛文9~元禄13)に姫路藩でおきた能伝授のもめごとに関する記録『宝生太夫正月七日播州江参候物語聞書』を発見し、島原松平藩時代初期の流派が「宝生流」であったことを突きとめた。

 ところが、宇都宮時代の25年間を経て再度島原に帰還したのち、忠恕、忠馮、忠候の後期「化政文化」期に入ると、一転して「金剛流」に変わっている。それは、天保3年(1832)忠候が筆写した『乱伝書』等の一連の能楽史料のうち、『道成寺』なる資料に、藩主に稽古をつける能役者「大友勘之丞」の名前が見え、『島原藩日記』に彼の名前とともに「金剛右近」あるいは「金剛大夫」が出てくることが一つ。ほかに、『謡本』のなかに「下懸(しもがか)り」と明記されてあることからも判断される、という。ちなみに能楽五流派のうち、「下懸り」は金剛、金春、喜多の三流派。観世と宝生は「上懸り」にそれぞれ分けられる。

 「大友勘之丞」は、松平藩主の江戸藩邸で抱えられた専属の金剛流能役者であり、代々「勘之丞」を襲名したらしい。文化2年(1805)の島原藩役職人の記録『藩中人数割』には、「大友勘之丞伜(せがれ)大友福三郎」とある。つまり、「大友福三郎」が文政2年(1819)に藩主に就いた忠候時代の「(のちの)勘之丞」。彼の父も「大友勘之丞」を名乗り、忠馮もしくはそれ以前の忠恕時代、「金剛流」能を指南していたと判断されるのだ。

 問題は、前期松平島原藩の「宝生流」が、宇都宮時代を経た後期に何故、「金剛流」に変わったかだが、川島准教授によると「何らかのきっかけがあったと思われるが、今のところ不明(調査中)」とのこと。その変わり目と思われるのが"謎"の宇都宮時代。今回、同期の『藩日記』を中心に資料を閲覧・調査を進めた。

 「忠馮、忠候は島原大変の災害のあとの藩主。こんにちの島原と重なる事情もある。文政13
年(忠候時代)には、能を"百姓たちに見せた"ことも記録されているし、大変な時代に芸能が果たした役割もあるかも-」と添えた。

[2008/09/27:島原新聞]

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農高生が介護技術を学ぶ…福祉に対する意識高める

 福祉・看護について学ぶ島原農高の生活福祉科2年生27人が22日、介護技術について学び、福祉に対する意識を高めた。

 長崎女子短大による出前講座で、授業の一環で実施し、同大生活福祉専攻の井手口弘明講師が指導。生徒らは心身を支えることが本質の「福祉の精神」や介護が必要なお年寄りの負担を軽減する方法「ボディメカニクス」などについて学び、ベッドから車イスへの移動やベッドから起こすなど基本的な介護技術も実践し、腕の力だけでなく両足の体重移動で無理なく相手にも負担をかけずに介護できることを学んだ。

 井手口講師は、短大など卒業と同時に無試験で国家資格が取得できる現行制度が平成23年度入学者まで適用されることもアドバイスし、「福祉は生活全体を支援するものであり、何が不自由なのかを見出して重点的に援助してあげてほしい」などと呼びかけた。

 看護師の母親の影響で将来介護分野への就職を目指す本田美希さんは「相手への気配りの大切さや難しさを学んだ。今日の体験を将来の糧にし、日ごろから近所のお年寄りと接する時も意識してゆきたい」と話していた。

[2008/09/25:島原新聞]

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『仲間の大切さ』を学ぶ…有明中吹奏楽部演奏会

 有明中学校吹奏楽部の第十八回定期演奏会が21日(日)、有明文化会館グリーンウェーブであり、73人の部員がハーモニーを披露。仲間や恩師、地域住民とともに演奏の喜びを共有した。

 同吹奏楽部は、自校の諸行事はもとより近隣校や地域の諸イベント等にも積極的に参加し、貢献している。最大の目標は県吹奏楽コンクールだが、今年は7月の県央大会で「惜しくも銀賞」。それでも、顧問の太田恭子、村里孝子両教諭のもと「毎日、熱心な練習」に励み、「実力的には上位の学校とほとんど変わらない演奏を見せてくれた」。

 現在、部員数は73人。これは半島内では最大で、広い音楽室が狭くなるほど。その切磋琢磨の中で得たものは、音楽(楽器)演奏の技術以上に「あいさつ」「返事」などの「礼儀」と、「人を思いやる心・気配り」を異口同音に上げる。部員らは「集団行動」のなかで「仲間の大切さ」「みんなの音が合わさって音楽ができる」ことを学び、人間として確かな成長をしているのだ。

 演奏会は、有明少年少女合唱団、コールマーマ・レードの賛助出演を含めて四部で構成。県コンクールで披露した「ブライアンの休日」「アブサロン」をはじめホカホカの一年生だけによる「インツー・ザ・ライト」。

 先輩2~3年生の、クラシック25曲をメドレーで綴った「のだめコレクション」、総勢73人による「シング・シング・シング」。最終ステージではマーチング演奏、「ゲゲゲの鬼太郎」、夢と希望を主題にした野球ドラマ「ルーキーズ」の主題歌「キセキ」など、見事なチームワークで演奏。林田裕里部長(3年)は、「7月の地区予選(コンクール)の悔しさを胸に、一生懸命練習した。きょうは3年間の思いを込めて演奏した。顧問の先生、地域の方々が支えてくださったお陰です。ありがとう」と感謝のことばを添えた。

[2008/09/23:島原新聞]

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月1万6千の大台に…島原市観光ブログが人気、アクセス件数が急増

 島原市商工観光課が運営するインターネットの観光ブログ「島原よかとこ案内人による ここがよかばい」のアクセス件数が先月、1万6000件の大台を突破した。長崎経済研究所のレポート(既報)でも紹介したように、これからの高度情報化時代における観光振興に役立つものと期待がかかる。

 同課では昨年度からこの観光ブログを始めたが、アクセス件数は月平均5000件だったものがことし急増。1~3月は約8000件、4~6月は1万~1万1000件、7月には1万3000件に増え、8月は1万6000件を超え右肩上がりで推移している。

 1か月のページ別アクセス数が多かったのは「島原のそうめん流しはここだけ~宇土出口そうめん流し~」717件、「島原温泉ガマダス花火大会」397件、「かんざらしマップ」365件など。独自の観光素材が人気を集めており、島原が舞台となった映画「まぼろしの邪馬台国」や「同窓会」など話題性に富んだものが好評のようだ。

 同課では「情報の更新に心がけ、さらに魅力ある観光ブログにしていきたい。街歩きなど実際に出向いて観光客の目線で情報を発信できれば-。グルメ時代を反映して食べ物の問い合わせも多いので島原独自の素材を取り上げ、観光振興に役立てたい」としている。

[2008/09/21:島原新聞]

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ラッピング列車を運行…まぼろしの邪馬台国上映記念

 吉永小百合さん・竹中直人さん主演の話題の映画「まぼろしの邪馬台国」が11月から全国公開されるのを記念し、島原鉄道(株)は10月6日から、映画の情景をあしらったラッピング列車「まぼろしの邪馬台国号」の運行を始める。

 同映画は同社の重役で第1回吉川英治文化賞を受賞したベストセラー「まぼろしの邪馬台国」を著した宮崎康平氏(故人)と和子さん夫妻を描いたもの。11月1日から全国ロードショーされるが、島原半島地域の活性化にも役立つものと大きな期待が寄せられている。

 ラッピング列車は島原~諫早間に急行・普通列車合わせて1日3往復、来年3月31日まで運行する。時刻は島原駅発が午前8時42分、同11時20分、午後2時56分、諫早駅発が午前9時55分、午後0時50分、同4時22分の計6本。検査・点検など都合で運転できない日もある。

 運行開始に先立ち同列車の発車式典が5日午前10時20分から、諫早駅で行われる。康平役を演じた個性派俳優の竹中さんや、吉永さんが演じたヒロインのモデルとなった和子さんによる鏡割り、竹中さんの1日駅長任命式などがあり、出発式を開催。島原駅でも同日正午ごろから歓迎式典があり、園児によるマーチングなどが披露される。

 一方、JR九州長崎支社では5日、「『まぼろしの邪馬台国号』で行く島原日帰りの旅」(有料)を開催するため、長崎・佐世保地区を対象に参加者40名を募集している。同ツアーは竹中さんの合図で諫早駅を出発し、島原駅ではロケ風景の写真を見学。食事や入浴ができる島原観光ホテル小涌園では和子さんの話が聞ける。実際にロケ地等も観光するなど映画の世界を一足先に満喫できるもの。問い合わせは同支店(TEL:095-822-4813)まで。

[2008/09/20:島原新聞]

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さあ!!いらっしゃいませ…「島商ップ」今年もオープン、がまだす「空き店舗復活班」

 島原商高(楠田恭子校長)の生徒自らが企画・運営し、仕入れや販売など実践的に商売を体験することでビジネスの基本を学ぶ「島商ップ(しましょっぷ)」が13日、島原市中堀町の重松花屋隣りの空き店舗にオープンした。毎日営業ではないが、オープン記念につき14、15日も営業する。

 3年生が地域に密着した課題について研究を深める授業の一環で平成16年度から開店しており、5年目。運営するのは商業科3年の石橋寛希君ら3年生14人の「空き店舗の復活」班。昨年度までは行政の公的援助があったが、今年は自己資金で運営し、中堀町商店街協働組合(隈部政博理事長)と島原商工会議所が家賃やチラシ制作などの面でバックアップ。

 午前10時からあったオープニングセレモニーには吉岡市長や濱本磨毅穂(まきほ)県島原振興局長などが出席し、同校バトン部が華やかにパレードし、同じく課題研究で不知火太鼓に取り組む3年生の力強いバチさばきで祝福。

 楠田校長は「地元商店街の協力に感謝。地域と連携した取り組みは教室では学べないものが多いはず。生徒たちには生まれ育った島原を理解してもらい郷土愛を深めてもらうことで、将来の地元を担う人材に育つことを願いたい」とあいさつし、隈部理事長が「商いのリアリティーを存分に体感してほしい」などと期待を込めたあと、生徒らが1列に並んで「いらっしゃいませ!」。

 約20坪の店内には五島うどんなどの食品や手づくり小物、アクセサリー、お菓子などがずらりと揃い、初日は多くの客でごった返すなか、生徒らは「ありがとうございます!」などと元気な声を出しながらレジ打ちや接客に追われていた。

 12月24日まで放課後や授業時間を使って営業し火曜日午後4時~6時、金曜日午後1時~6時、土曜日午前10時~午後5時に開店。日曜日は休み。営業日ごとに目玉商品を準備し来客を出迎える。

[2008/09/14:島原新聞]

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ペンタスなどを贈る…EM菌を活用・きれいに咲いた花、島原中央高校が10か所に

 EM菌(有用微生物群)を活用した植物栽培に取り組む島原中央高(古瀬正昭校長)はこのほどヒャクニチソウとペンタスの2種類の花を咲かせたプランターを島原市役所や島原駅、島原復興アリーナなど約10か所に贈った。

 同校は平成18年度から県の「ながさき私学活性化事業」の指定を受け、ボランティア活動やインターンシップ(体験就学)に取り組んだ生徒に単位を認定するなど独自の「がまだせプロジェクト」を展開しており、EM菌を活用した事業もその一環で昨年から取り組んでいる。

 生徒会長の栗田和志君(3年)ら約20人の生徒会の活動の一つ「EM菌ボランティアグループ」として育ててきたもので、EM菌により虫がつかず、きれいに開花。このほど生徒の実習の場や試験会場などとしてお世話になっている福祉施設や公的施設などに届けて、赤紫色や白色の花が来訪者を出迎えている。

[2008/09/13:島原新聞]

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市民清掃で156トン…試験的に草の堆肥化も

 島原市は7日、恒例の「秋の市民清掃」を旧島原地区で行い、市民らが地域清掃に汗を流した。

 旧島原地区では毎年、春と秋の年2回(有明地区は年3回)実施している。同日早朝、市の防災行政無線の呼びかけに応じて市民らが午前8時ごろから、鎌や箒を手に道路脇や石垣など住まい周辺を中心に地域の清掃を行った。

 集められた草や木の枝は市の収集車6台と業者から借り上げた車両37台で2日間かけて回収。延べ333台分のごみを同市前浜町の東部リレーセンター横に仮置きした。総重量は156トンにのぼり、大半は約1か月かけて処分する。このほか土砂は島原総合運動公園テニスコート東側の土砂置き場に運び込んだ。

 回収した156トンのうち草11トンはEM菌を混ぜて試験的に堆肥化に取り組んでおり、成功すれば来年度から本格的に取り組む、という。

[2008/09/12:島原新聞]

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ナガサキアシスト初優勝…県ジュニアユースサッカー

 「宅島建設杯第16回県ジュニア・ユースサッカー選手権大会」の決勝が7日、島原市営陸上競技場で行われ、ナガサキアシストが延長戦後のPK戦の末、長崎ドリームFCを破り、初優勝を飾った。また、3位決定戦も同様に国見中がPK戦で海星中を破り、3位入賞を果たした。

 最優秀選手には優勝したナガサキアシストの為田大貴君が輝き、優秀選手には島原一中の林田大樹君ら30人が選ばれた。

 優勝したナガサキアシストは10月、熊本県大津町で開催される「高円宮杯第20回九州ユース(U-15)サッカー選手権大会」に出場する。

[2008/09/09:島原新聞]

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素晴らしい経験に感謝…島原農高生豪州で研修

 夏休み中にオーストラリアで農業研修に励んだ島原農高(龍山不二男校長)の1~3年生4人が5日夜、九十九ホテルであった同窓会(伊藤信行会長)の総会で研修成果の報告を行った。

 海外研修は同窓会が同校創立50周年を記念して創設した基金の援助を受けて毎年実施しているもので、今年で5回目。国際化に対応した農業のあり方を考える機会にし、農業の担い手としての自覚や国際的視野を養うことが目的。

 参加したのは園芸科学科3年の小林弘明君、生活福祉科2年の梅木真由美さんと橋本千鶴さん、園芸科学科1年の田中穂奈美さん。7月23日~8月8日の17日間、オーストラリアで大規模農園や牧場などでの農業研修に励み、1人ずつ農家で生活しながら農業体験に取り組むファームステイも経験したほか、現地高校生との交流や現地の日本人墓地なども見学し見識を広めた。

 総会に出席した約100人を前に生徒らは研修の様子などの映像をスクリーンに映しながら成果を報告し、それぞれ「研修を機に英語を学ぶ意識が高まった。広大な豪州で素晴らしい体験をできたのは皆さんのおかげです」、「後輩にも『良い経験』と胸を張って言える研修は夢のような日々だった。いまは感謝の気持ちでいっぱい」などと感想と感謝を述べ、龍山校長と伊藤会長は「一生懸命に取り組んだ結果いきいきとした生徒たちを見て、協力できてよかったと思う。今後も20年ぐらいのロングプランで取り組み、日本でも例がないほど実績をつくってゆきたい」などと述べた。

[2008/09/07:島原新聞]

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医師確保は至上命題…島原病院、企業団運営でも

 県立島原病院の運営主体が来年度から関係自治体でつくる企業団に移される問題で、県議会の「改革21会派」(代表=橋本希俊県議・13人)は5日、タウンミーティングを島原文化会館で開き、地元住民の生の声を聞いた。

 地方の公立病院は全国的に赤字経営に陥り、加えて医師不足が近年大きな課題となっており、県立島原病院についても今後のあり方が検討されてきた。県と島原市・南島原市・雲仙市・五島市・新上五島町・対馬市の5市1町で設立する一部事務組合「県病院企業団」に運営主体を来年度から移す方針。そのため関係自治体の今期定例議会に同企業団の規約案が提案されている。地域医療を支える基幹病院としての機能を維持しながら、医師不足の解消を目指すもので、地元自治体の新たな負担も出てくる。

 タウンミーティングには同会派代表の橋本県議、地元の楠県議ら議員12人、会場には地元市議や自治体職員を含め市民ら約200人が参加し、大久保参議も駆けつけた。議論を尽くすためにまず、今回の統合・再編の概要や島原病院の診療科目・医師数の現況等について説明。橋本代表は「企業団を設立し運営することで地域医療がどう変わるのか、不透明な部分がある。改革をすべて否定するものではないが、チェック機能が果たせなくならないかと危惧される面もある」などと指摘した。

 会場からは「医師不足は住民生活に直結した大きな問題」、「呼吸器内科医が引き揚げ、他の病院を探さなければならない。患者が少なくなることで病院経営がさらに厳しくなるのでは」、「島原病院(前身は島原温泉病院)創設の意思を生かさなければならない」、「企業団経営により医師を確保し、充実した医療ができるようで聞こえはいいが、なぜそれがいまできないのか。言葉だけに踊らされ、住民にしわ寄せがないようにしなければならない」、「構造改革の一環で行われた医療制度改革が医師不足の原因。根本から変えていかなければならず、政治の役目は重要だ」などと厳しい意見が相次いだ。

 県議団は「住民の意思を市議会議員らに伝え、まず地元でしっかりと議論していくことが大事だ」、「病院は厚生労働省の所管なのに、金の問題から総務省が改革を打ち出しスタートしている時点でおかしい」、「当局は医師不足の問題があるので集約化を図るための再編・統合と言うが、それは問題のすり替え。さらなる医師確保対策は必要だ」、「改革の名のもとに壊れてきている地域医療。切り捨てられてきた地域医療を次の選挙、政治の力で取り戻さなければならない」などと訴えた。

[2008/09/07:島原新聞]

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『交通安全は家庭から』…内閣府からメッセージも

 『みんなですすめよう交通安全』を合言葉に県民の交通安全意識の高揚を図る「交通安全キャンペーン全国キャラバン隊長崎県出発式」が3日、島原城西の櫓前で盛大に行われ、同市中心部でパレードを繰り広げるなど交通安全を広く呼びかけた。

 同キャラバン隊は、「交通安全は家庭から」を指針に活動する(社)全国交通安全母の会連合会と県交通安全母の会連合会が内閣府政策統括官(共生社会政策担当)の委嘱を受けて毎年実施しているもので、今回が30周年の節目。全国7ブロックに分かれて先月21日スタートし、九州ブロックは大分県を出発点に宮崎、沖縄、鹿児島とタスキをつなぎ、熊本県から引き継いだ。

 式には県交通安全母の会連合会の上田すず子会長、濱本県島原振興局長をはじめ、警察・交通安全協会、市交通安全母の会連合会、島原一小6年生、市交通指導員、市老人クラブ連合会の関係者ら約300人が参加し、交通事故の犠牲者に黙とうを捧げた。

 上田会長は「子どもが犠牲になる悲しい事故が1件でも減るよう啓発し、交通安全の輪を広げていきたい。高齢者の交通事故も増加傾向にあり、母は家庭の交通安全管理者として啓発に取り組んでほしい」とあいさつ。

 交通対策本部長の内閣府特命担当大臣から全国キャラバン隊に託された県知事あてのメッセージを上田会長が読み上げ、濱本局長に伝達。続いて県警本部長あてのメッセージを県警交通企画課長に伝達した。

 来賓を代表して濱本局長があいさつし、同局長らが交通安全を願って標語を記した色紙を贈呈した。

 このあとパトカーと白バイが先導し、「母の会」のメンバーら約150人がお城~島原図書館前~島原市役所のコースでパレードを繰り広げ、市民に交通安全をアピール。さらに市役所西側玄関前では吉岡市長ら地元関係機関に対するメッセージ伝達式も行われた。

 本年度の県キャラバン隊は南島原市、雲仙市の島原半島3市で3日間かけて繰り広げ、5日の雲仙市では県と県交通安全母の会連合会の協働で「高齢者交通事故防止対策事業」も実施。このあと次の佐賀県に引き継がれる。

[2008/09/05:島原新聞]

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「島商ップ」13日オープン…商売の「いろは」を学ぶ、5年目・自ら企画運営

 島原商高(楠田恭子校長)の生徒14人による販売実習事業「島商ップ(しましょっぷ)」が今年も13日に島原市中堀町の重松花屋隣りの空き店舗に開店する。毎日営業ではないが、12月24日まで。

 課題研究「空き店舗の復活」に取り組む生徒らが実際に店舗を運営し、商売の「いろは」を学びながら地域との交流を図る場として平成16年秋から取り組み、今年で5年目。生徒自らが企画・運営し、仕入れ・販売実数と実践的な経験を積み重ね、ビジネスの基本を学ぶことが目的。

 これまでは県などの公的補助を受けていたが、今年は中堀町商店街(隈部政博理事長)と島原商工会議所が家賃経費やチラシ制作費などの助成をするのみで、これまでの島商ップの自己資金を活用して運営。同商店街によると、島商ップは定着しつつあるそうで、これの継続により空き店舗対策として、また若者の若さと活気によりにぎわいを生み出し地域コミュニティーの場として、商店街の活性化を図ることを目指す。

 13日は午前10時からオープニングセレモニーを行い、島商バトン部のパレードや島商不知火太鼓の演奏で開店を祝う。五島うどんやみそ汁などの食品類、手づくり小物やお菓子などを扱い、営業は火曜日の午後4時~午後6時と金曜日の午後1時~午後6時、土曜日の午前110時~午後5時。それ以外に平日の夕方は店頭で広報活動に取り組む。

[2008/09/05:島原新聞]

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「目配り・気配り・心配り」…お散歩パトロール出動

 1日の小学校の新学期スタートに合わせて地域住民による見守り活動も活動開始。島原三小校区で「お散歩パトロール」を展開する白山地区町内会連絡協議会(野田隆義会長)や白山地区民生委員協議会(永門重明会長)などはさっそく学校近くの交差点や町内各所に立って、下校する児童らの安全を見守った。

 「目配り・気配り・心配り」を合言葉に、緑色の帽子や腕章を着用した地域住民らが校門など出入り口3か所や町内随所に立ち横断誘導や声かけをしたりして見守るもので、1日約50人体制の交替制で30分~1時間程度の無理のないボランティア活動を呼びかける。

 広島県などで児童殺害事件が発生したことを受け平成17年12月に開始してから2年半ほどがたち、児童らと「パトロール隊員」らもすでに顔見知りの間柄に。市教育委員会把握分で平成19年度は10件の不審者情報が寄せられたが、三小校区はほとんどなかったという。

 同日午後1時すぎにグラウンドであった2学期スタート式では隊員約40人と、1、2年生約160人が顔合わせ。岩本晶代教頭が「みんなを守るためにパトロールに取り組んでおられる皆さんに感謝の気持ちを伝えましょう」と述べて児童らも「皆さんのおかげで無事に過ごせます。2学期もよろしくお願いします」と声を合わせたあと、下校ルートごとに数班に分かれて隊員と一緒に帰路についた。

[2008/09/03:島原新聞]

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ハマチめがけてダイブ!…みなと商店街「夏まつり」

 島原市広馬場町で29日夜、みなと商店街(古瀬寛二会長)のみなと夏まつりが開催され、多くの家族連れなどが魚のつかみどりや盆踊りなどを楽しんだ。

 20年ほど続く湊ならではのまつり。午後6時から歩行者天国となった広馬場通りには、かき氷やはし巻き「YEG巻き」、焼き鳥、カレー、金魚すくいなどの出店がずらりと並び、島原商高の不知火太鼓の勇壮なバチさばきで開幕。

 特設プールで繰り広げられた魚のつかみどりには約150人の子どもが参加。ハマチやタイ、タコなどが投入され、「大物を狙え!」などと大人の声援を受けながら、子どもらは果敢にダイブ!クールにハマチを2匹ゲットするつわものもいて盛り上げた。

 雨に見舞われた22日から延期しての実施で、まつり中は天候が悪化することなく主催者を喜ばせた。今回は地域ラジオ局FMしまばらとのコラボレーション企画で、特設舞台では白山青年団とともにパーソナリティーの「ベティー」さんが司会を務め島原市の人口などを問う○×クイズなどを繰り広げ、「グレイジュ」さんが魚のつかみどりなどをリポートし、まつりの盛り上げに一役買った。

[2008/08/31:島原新聞]

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壮大な大輪に「きれかあ」…第16回島原温泉ガマダス花火大会、盛況!!約3万5千人の人出

 島原市の夏を彩る第16回「島原温泉ガマダス花火大会」が27日夜、島原港で開催され、約6千発の色とりどりの花火が夜空を染めあげ、浴衣姿などの家族連れやカップルらを楽しませた。主催者の島原温泉観光協会(大場正文会長)によると、人出は約3万5千人だった。

 午後7時から外港交差点~九十九ホテル下交差点間の国道251号約800メートルは約100軒の露店が並ぶ歩行者天国となり、多くの観客が繰り出すなか、予定どおり午後8時半に開幕。1発目の花火を皮切りに小雨への不安を吹き飛ばす勢いで次々と打ちあがり、徐々に雨もあがり涼しい風が吹くなか観覧ムードもヒートアップ。

 組み合わせ花火連射のスターマインや夜空に模様を描く変り種、大輪を咲かせる1尺玉10発などが魅了するなか、フィナーレを飾ったのが1.5尺玉。長い打ち上げ音とともに夜空をのぼってゆく玉に観客が期待を膨らませ、壮大な大輪が目の前いっぱいに広がると、「きれかあ」などと歓声とともに拍手に包まれた。

 雲仙・普賢岳噴火災害からの早期復興を願い平成5年8月に始まった。初回からは「島原温泉がんばる花火まつり」の名称で開催され、その後、復興を目指す取り組み「島原地域再生行動(がまだす)計画」にちなみ平成10年8月の第6回から「島原がまだす花火大会」に改称され、近年は地元企業の協賛金に加え市民らからの募金も募るように。同大会以前は平成2年8月まで島原鉄道主催の島鉄納涼花火大会が11回開催された。

 なお、カボチャテレビとFMしまばらで生中継され、"お茶の間の観客"にも花火大会をお届けした。

[2008/08/29:島原新聞]

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5月に菅さんが見つける…ウミガメの足跡が大三東海岸に、70センチほどの歩幅で整然と

 陸と海が接する海岸-とくに砂浜や藻場-は、多くの海の生き物たちにとって産卵と繁殖の場になる"ふるさと"でもあるが、陸上に住む人間たちはこれを勝手に埋め立て、防災という名目のもとコンクリートの防波堤を築いたりしてきた。

 自然美を誇る島原半島も例外ではない。その周囲はほとんどすべてに強固な防波堤が延々と廻らされ、海側から眺めると、さながら監獄の様相さえ呈している。

 その中に、住家がない海辺などわずかに自然の状態が残された部分があるが、有明町大三東菅(すが)の海岸もそのひとつ。漁港の堤防から北側に約100メートル、以前のままの砂浜がある。

 この砂浜は、不思議なことに昔からウミガメの上陸地として知られてきた。今夏も産卵に来たらしいカメの、足跡のみが目撃された。

 北太平洋で唯一、アカウミガメの産卵地になっている日本の海岸(中部地方以南から九州南東部にかけて)は、そのほとんどが太平洋や東シナ海など外海に接する砂浜だが、ここ菅は有明湾の奥に入り込んだ内海に位置する。アカウミガメの上陸地としては、きわめて珍しい稀有な海岸でもある。

 近年では2001年5月、アカウミガメの上陸が目撃され、2ヵ月後には孵化した子ガメが再び海に帰っていく風景が報道され、話題になった。

その後も2~3年に一度ぐらいの頻度で上陸したらしいが、カメは夜中にやって来て、明け方早くに戻っていくため、現物を見ることは近くの漁師たちも「なかなかない」。それでも足跡だけは、当日の朝のうちなら見られるものの、「潮が満ちてくると消され、分からなくなる」という。

 今夏、同海岸でアカウミガメの足跡を見つけたのは、菅政登さん。「5月29日、朝7時ごろ」のことだった。自宅の裏の砂浜に、カメの足跡が70センチほどの歩幅で整然と並び、海苔養殖の杭が積んである所でUターン。左側に反転して再び海に至っていた。

菅さんは、カメの上陸を何度も目撃している隣の八十歳のおじいさんに相談。産卵したと思われる場所に囲いを施し、網をかけて保護していた。ところが、「2ヶ月以上経っても子ガメは現れなかった」。「卵を産まないで帰ることもある」らしい。

 有明海はいま、汚染がかなり進行し、海の生き物にとって住み心地のいい場所ではなくなりつつある。そんな中、数十年に一度、卵を産み、子を繁殖するため同海岸に戻って来るウミガメが現在もなお見られるという事実は、驚異でもある。

 外海ならともかく、有明海湾の奥深く、菅の海岸を自分のふるさととして覚え、2~30年に一度必ず帰って来る彼らの帰巣本能には、ある面敬服させられるものがあるし、畏れ多いものがある。

 人間は毎日、ふるさとに住み風景を見て過ごしているためその変化を実感として捉えられないが、彼ら(ウミガメ)が見るふるさとは20~30年に一度目にするだけのそれ。その変貌ぶりを目撃する驚きはいかばかりだろうか?

 さいわい菅の砂浜は、そこに住む漁師たちによって守られている。最近「油代が高くなって漁にも出られない」という菅さんも、「カメが上がると、何かよかことのあるような気がする。朝起きるのが楽しみになる」という。

 不振続きの地元漁師たちにとって、ウミガメは夢を運んでくれる存在でもある。

[2008/08/27:島原新聞]

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「ナイアガラ」も大成功…森岳商店街線香花火大会

 島原市上の町の光永商店駐車場にある湧水スポット「めだかの学校」で24日夜、「線香花火大会」が行われ、多くの家族連れがスイカ割りや線香花火などを楽しんだ。

 過ぎゆく夏を名残り惜しみながら楽しんで-と森岳商店街(光永建一会長)が毎年この時期に開催。会場には灯ろうが灯され、竹をつないだそうめん流しや噴出し花火や線香花火など思い思いに楽しむ子どもらの姿が。

 フィナーレを飾ったのは約2メートルの高さに渡したロープに無数の花火を結びつけた手づくりの「ナイアガラ」。商店街会員ら十数人が1列に並んで一斉に点火すると、勢いよく火花が飛び散って「花火の滝」を演出し、「きれかあ」などと歓声に包まれていた。

[2008/08/26:島原新聞]

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『宅島杯』の獲得を目指し…県内最大の中学サッカー大会、107チーム熱戦の火ぶた

 県内最大の中学サッカー大会「宅島建設杯第16回県ジュニア・ユースサッカー選手権大会」(県サッカー協会など主催)が23日、島原市営平成町多目的広場などで開幕し、9月7日の決勝まで6日間に及ぶ熱戦の火ぶたを切った。

 熊本県で10月開催される高円宮杯第20回九州ユース(U-15)サッカー選手権の予選を兼ねたもので、クラブチームを含め過去最多だった昨年に次ぐ107チーム・総勢約2200人が参加している。

 島原復興アリーナで行われた開会式には小嶺忠敏会長をはじめ県サッカー協会の関係者、来賓として宅島壽雄氏(宅島建設(株)社長)、吉岡市長、北浦市議会議長らが出席した。

 小嶺会長は「県内最大の大会で高円宮杯の予選も兼ねており、県代表を目指して頑張ってほしい。オリンピックの熱戦に続き、9月にはワールドカップのアジア最終予選も控えているが、これからは皆さんの世代が日本サッカー界をいかに担っていくか。個人はもとよりチームとしても伸びる要素をたくさん秘めている。日本を背負い世界に通用する選手、高い目標を定めて頑張ってほしい。日ごろの練習の成果を十二分に発揮し、有意義な大会となることを期待している」とあいさつ。

 続いて宅島社長が「大久保嘉人選手をはじめ数多くのJリーガーがこの大会から育っており、日本を代表する新たな選手が生まれることを期待している。未来を担う子どもたちのためスポーツ・文化活動の積極的支援を社の理念としており、大会をサポートできることはとても意義深い。107チームの頂点を目指すとともに、3年生は中学生最後の大会なので悔いのない試合を-」と呼びかけた。

 開催地を代表して吉岡市長が歓迎の言葉を述べたあと、島原一中サッカー部の主将・土本樹君(3年)が「今まで支えてくださった方々への感謝の気持ちを胸に、3年間の集大成として県下107チームの頂点を目指し、これまで勝利の喜びと敗北の悔しさを分かち合った仲間とともに最後まで精一杯プレーする」と力強く選手宣誓した。

 明け方まで続いた激しい雷雨は収まり、予定通り開催。試合は全チームによるトーナメント制で、初日は蒸し暑い気候のもと1回戦47試合が行われた。

 きょう24日は2回戦28試合が予定されている。30日は3回戦16試合、31日は4回戦8試合と準々決勝が行われ、ベスト4が出そろう。準決勝は9月6日、決勝は7日、いずれも市営陸上競技場で行われる。

[2008/08/24:島原新聞]

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有明海に投入して浄化…漁協でEM泥団子を作り

 善玉菌の集まったEM菌(有用微生物群)の力で有明海の水質浄化などを図ろうと、島原市内の児童や漁師、行政関係者約60人が22日、同市霊南2丁目の島原漁協で約4千個のEM泥団子をつくった。泥団子は1か月ほど熟成させ、9月末に海に面した市内3か所から投入する。

 県島原振興局が市や市民ボランティアとの協働で目指す「有明海再生プロジェクト」の一環で、昨年から島原漁協や同女性部、市児童館、EMネット長崎などの協力を得て実施。取り組みには、23日早朝に予定している島原海浜公園隣りの砂浜で悪臭を放つアオサの回収も盛り込んだ。県内では有明海沿岸と橘湾沿いで漁協などがEM泥団子投入に取り組み、海の水質浄化を図っているという。

 この日、子どもからお年寄りまでが集まり、土とEM菌や活性液などを混ぜて握りこぶし大の大きさに丸めた黒っぽい団子づくりに汗を流した。島原振興局港湾課の井手哲さんは「自分たちでできることに取り組むことが大事。そういった機会をつくり続けてゆきたい」と話した。

 また5年ほど前から市環境課では市婦人会の協力を得てEM菌普及活動を展開。現在1週間に200リットルのEM液をつくって公民館などで市民らに無料配布しているほか、大手川など河川2か所に流す活動を続けている。今後は保育園などの協力を得て日常生活でEM菌を活用してもらうなど市全体に運動を広げてゆきたい、としている。

[2008/08/23:島原新聞]

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湧水スポットなどに感動…モデル地区の島原市商店街周辺、まち歩きで良い点、悪い点

 県支援のまちづくり事業「にぎわい・やすらぎのあるまちづくり推進事業」の平成20年度モデル地区に選ばれた「島原市アーケード商店街周辺地区」のまちづくりを進める取り組みの一環で17日、第2回ワークショップのまち歩きが行われ、市民や市外の大学生が"内と外の目"で良い点と悪い点を見出した。

 選定地区は市役所?白土湖を北南限、国道251号~寺町通りを東西限とし、アーケードや湧水スポットなどが集中する約40ヘクタールのエリア。7月に幅広い年齢層の市民らで設立された同地区まちづくり研究会(会長=隈部政博・中堀町商店街理事長、委員19人)を中心に会合やワークショップを開き現状を把握するとともに意見を集約し、来年3月をメドに官民一体となったまちづくりの根幹となる協働プランを策定する。

 まち歩きには研究会委員や一般公募市民、地方都市の現状やまちづくりについて学ぶ熊本県立大学の3、4年生13人を含め計50人が参加し、7班に分かれエリア内を1時間半ほど散策。学生ら5人の班はこいの泳ぐまちや湧水邸「四明荘」やアーケードを歩き、写真やメモをとりながら湧水スポットなどに感動を覚えたほか、「路地裏を探検して楽しむような町並みだったら面白いかも」などと感想をもらした。

 このあと各班は霊丘公民館に集合し、まち歩きでの発見をマップにまとめて発表。大まかに分けると▽アーケードの活性化▽空き店舗や湧水、歴史の活用▽統一性のある町並みづくり - で、▽湧水が生活の身近にあり観光客にとって潤いを与える▽まちの人が親切?などの良い点や▽観光スポットは車の通行が多く場所も分かりにくい▽名物や歴史的建造物など島原の魅力のPR不足 - などの悪い点から様々な意見が - 。同研究会アドバイザーで同大の西英子准教授は「9割方きれいだが一部のゴミなどがイメージを悪くする。徹底して取り組むべきであり、お金をかけずにできることから考えてゆきましょう」などと呼びかけた。

 同推進事業は平成18年度から進められ県内では10か所がモデル地区に選定されている。島原市の取り組みはA3版2つ折りカラー刷りの「『まちづくり』だより」約300部を地元町内会に配布したり公民館に置いたりして周知を図る。

[2008/08/19:島原新聞]

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