ゆとろぎの湯も大盛況…敬老週間約4600人が楽しむ

 「敬老週間」の一環として島原市が115~21日の1週間実施した公衆浴場の入浴無料サービスでは期間中、市内のお年寄り延べ約4600人が無料でお風呂を楽しんだ。

 市内に居住する満75歳以上の高齢者1万562人を対象に「島原温泉ゆとろぎの湯」と「有明福祉センター浴場」(美人の湯)の両施設を無料で開放。該当者には町内会・自治会を通じ事前に6枚綴りの無料チケットが配布された。

 両施設合わせた同チケットの利用状況をみると、初日(15日)は451人だったものが、4日目(18日)761人、5日目(19日)781人、6日目(20日)826人と右肩上がりに増え、最終日(21日)は950人まで伸びた。

 このうち今春オープンした「ゆとろぎの湯」の利用者が全体の約6割を占め、最終日は約600人が詰めかける盛況ぶりだった。

 昨年までは市福祉センターで実施してきた同市独自の無料入浴サービス。「ゆとろぎの湯」が指定管理者制度を採っていることもあり、今回初めて期間限定のチケット制無料サービスを導入した。連日多くの利用者があり概ね良好。同市では「寄せられた様々な意見や要望については今後、検討していきたい」としている。

[2008/10/01:島原新聞]

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『仲間の大切さ』を学ぶ…有明中吹奏楽部演奏会

 有明中学校吹奏楽部の第十八回定期演奏会が21日(日)、有明文化会館グリーンウェーブであり、73人の部員がハーモニーを披露。仲間や恩師、地域住民とともに演奏の喜びを共有した。

 同吹奏楽部は、自校の諸行事はもとより近隣校や地域の諸イベント等にも積極的に参加し、貢献している。最大の目標は県吹奏楽コンクールだが、今年は7月の県央大会で「惜しくも銀賞」。それでも、顧問の太田恭子、村里孝子両教諭のもと「毎日、熱心な練習」に励み、「実力的には上位の学校とほとんど変わらない演奏を見せてくれた」。

 現在、部員数は73人。これは半島内では最大で、広い音楽室が狭くなるほど。その切磋琢磨の中で得たものは、音楽(楽器)演奏の技術以上に「あいさつ」「返事」などの「礼儀」と、「人を思いやる心・気配り」を異口同音に上げる。部員らは「集団行動」のなかで「仲間の大切さ」「みんなの音が合わさって音楽ができる」ことを学び、人間として確かな成長をしているのだ。

 演奏会は、有明少年少女合唱団、コールマーマ・レードの賛助出演を含めて四部で構成。県コンクールで披露した「ブライアンの休日」「アブサロン」をはじめホカホカの一年生だけによる「インツー・ザ・ライト」。

 先輩2~3年生の、クラシック25曲をメドレーで綴った「のだめコレクション」、総勢73人による「シング・シング・シング」。最終ステージではマーチング演奏、「ゲゲゲの鬼太郎」、夢と希望を主題にした野球ドラマ「ルーキーズ」の主題歌「キセキ」など、見事なチームワークで演奏。林田裕里部長(3年)は、「7月の地区予選(コンクール)の悔しさを胸に、一生懸命練習した。きょうは3年間の思いを込めて演奏した。顧問の先生、地域の方々が支えてくださったお陰です。ありがとう」と感謝のことばを添えた。

[2008/09/23:島原新聞]

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5月に菅さんが見つける…ウミガメの足跡が大三東海岸に、70センチほどの歩幅で整然と

 陸と海が接する海岸-とくに砂浜や藻場-は、多くの海の生き物たちにとって産卵と繁殖の場になる"ふるさと"でもあるが、陸上に住む人間たちはこれを勝手に埋め立て、防災という名目のもとコンクリートの防波堤を築いたりしてきた。

 自然美を誇る島原半島も例外ではない。その周囲はほとんどすべてに強固な防波堤が延々と廻らされ、海側から眺めると、さながら監獄の様相さえ呈している。

 その中に、住家がない海辺などわずかに自然の状態が残された部分があるが、有明町大三東菅(すが)の海岸もそのひとつ。漁港の堤防から北側に約100メートル、以前のままの砂浜がある。

 この砂浜は、不思議なことに昔からウミガメの上陸地として知られてきた。今夏も産卵に来たらしいカメの、足跡のみが目撃された。

 北太平洋で唯一、アカウミガメの産卵地になっている日本の海岸(中部地方以南から九州南東部にかけて)は、そのほとんどが太平洋や東シナ海など外海に接する砂浜だが、ここ菅は有明湾の奥に入り込んだ内海に位置する。アカウミガメの上陸地としては、きわめて珍しい稀有な海岸でもある。

 近年では2001年5月、アカウミガメの上陸が目撃され、2ヵ月後には孵化した子ガメが再び海に帰っていく風景が報道され、話題になった。

その後も2~3年に一度ぐらいの頻度で上陸したらしいが、カメは夜中にやって来て、明け方早くに戻っていくため、現物を見ることは近くの漁師たちも「なかなかない」。それでも足跡だけは、当日の朝のうちなら見られるものの、「潮が満ちてくると消され、分からなくなる」という。

 今夏、同海岸でアカウミガメの足跡を見つけたのは、菅政登さん。「5月29日、朝7時ごろ」のことだった。自宅の裏の砂浜に、カメの足跡が70センチほどの歩幅で整然と並び、海苔養殖の杭が積んである所でUターン。左側に反転して再び海に至っていた。

菅さんは、カメの上陸を何度も目撃している隣の八十歳のおじいさんに相談。産卵したと思われる場所に囲いを施し、網をかけて保護していた。ところが、「2ヶ月以上経っても子ガメは現れなかった」。「卵を産まないで帰ることもある」らしい。

 有明海はいま、汚染がかなり進行し、海の生き物にとって住み心地のいい場所ではなくなりつつある。そんな中、数十年に一度、卵を産み、子を繁殖するため同海岸に戻って来るウミガメが現在もなお見られるという事実は、驚異でもある。

 外海ならともかく、有明海湾の奥深く、菅の海岸を自分のふるさととして覚え、2~30年に一度必ず帰って来る彼らの帰巣本能には、ある面敬服させられるものがあるし、畏れ多いものがある。

 人間は毎日、ふるさとに住み風景を見て過ごしているためその変化を実感として捉えられないが、彼ら(ウミガメ)が見るふるさとは20~30年に一度目にするだけのそれ。その変貌ぶりを目撃する驚きはいかばかりだろうか?

 さいわい菅の砂浜は、そこに住む漁師たちによって守られている。最近「油代が高くなって漁にも出られない」という菅さんも、「カメが上がると、何かよかことのあるような気がする。朝起きるのが楽しみになる」という。

 不振続きの地元漁師たちにとって、ウミガメは夢を運んでくれる存在でもある。

[2008/08/27:島原新聞]

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全小中学校で平和集会…大三東小久保さん体験談を語る

 長崎に原爆が投下されてから63年を迎えた9日、島原市内の小中学校では平和集会が開かれ原爆の悲惨さと平和の尊さを考えた。大三東小(松崎亮介校長、児童331人)では14歳で被爆した元教員の久保亀喜さん(77)が体験談を全児童に語り聞かせた。

 久保さんは同小卒。教員になるため1945年4月に長崎市の長崎師範学校予科に入学。日に日に空襲が増えていくなか、同年8月9日、オルガンのテストに備えて音楽教室で練習中に「窓がピカッと光った。『目と耳をおさえて机の下に潜り込め』との教えを思い出し潜り込んだ。あとは覚えていない」。しばらくしてから天窓のガラスが散乱し、生徒の背中が焼けているのに気づいた。閃光は、原爆が投下された瞬間だった。

 「あの日、焼け死んだ人など亡くなった人は数え切れない」 - 。防空壕はけが人でいっぱいになり、駅にもやけどの治療を受ける人が多く、実家に戻るために乗った汽車にもけが人があふれていた。湯江駅で降り、実家で出迎えてくれたのは母親。父親は兵隊に出ていていなかった。

 原爆で同級生や上級生も犠牲になった。助かったクラスメートとは毎年会い、旧交を温める。「自分が体験したことを少しでも分かってもらえれば」と、同町内の小中学校で体験談を語る役目を引き受けた。「今でも苦しむ人がいる。日本はいま平和だが、平和は努力なしには手に入らない。戦争は愚かなもので、二度と起こしてはならない。原爆も同じ。なくさなければならない」 - そう結ぶと、児童からは質問が相次いだ。

 平和集会では他に児童らが平和学習で学んだことを発表し平和の尊さをたたえる歌を合唱し、午前11時2分のサイレンに合わせて静かに黙とうを捧げたあと、全児童が折った千羽鶴が、来年平和公園などを訪れて平和学習に取り組む3年生に託された。

[2008/08/10:島原新聞]

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世界ジオパークを目指し…八八八八段舞岳記念登山

 2008年8月8日午前8時、8888段の舞岳ふれあいロードで「世界ジオパーク」を目指す舞岳記念登山」があった。

 このイベントは、島原半島ジオパークの認定推進の一環として、ふるさとの自然遺産に対する意識を高めてもらおうと島原市と有明町山岳部が主催。自由参加のかたちで広く呼びかけたところ、親子連れ市民や有明中学校の野球部・バスケット部・ソフトテニス部・サッカー部の部員ら約に百人が早朝、舞岳山荘横の登山口に詰めかけた。

 雲仙岳連峰の北東部に位置する舞岳(標高703メートル)は、旧有明町時代の地形が同岳を中心に扇形(ハの字形)をしていたことから、末広がりの縁起をかついで平成8年8月8日午前8時、「8888段のふれあいロード」が開通。元旦の御来光登山や住民のふれあい・健康作り、園児らの鍛錬登山等に活用されてきた。

 位置的に雲仙地溝帯の千々石断層沿いに存在することから今回、ジオパークの意識啓蒙を兼ね、企画。「八」数が四個重なるこの日に実施した。

 登山口であった開会式で吉岡市長は、「ジオパークは地質遺産を活用した自然公園のこと」と説明し、「火山活動が形成した島原半島は、平成噴火を含めジオパークとして特異な存在。きょうは山頂から平成新山を真近に眺めてください」とあいさつ。北浦市議会議長が、「8888段を一歩一歩登ることが、ジオパーク認定(の山頂)を目指すことになる」と激励した。

 有明町山岳部による登山についての諸注意があり、8時8分、登山を開始。参加者らは記念のタオルとペナントを手に、山頂を目指した。

[2008/08/09:島原新聞]

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夕べの集いで童話を聞く…湯江川上流の「ホタルの里」

 島原市北部を流れる湯江川の上流、「ホタルの里」で知られる川内地区で23日夜、「童話を聞こう夕べのつどい」があり、参加した約300人が"ホタルの声"に耳を傾けた。

 天気予報ではこの日、午後から雨。それでも何とか持ち、雨はほとんどなかったものの、安全策を講じて会場を急きょ、変更。高野小学校の体育館で行われた。

 ホタルの里で童話を聞く催しは、同地区でホタルの里づくりが始動した平成2年からスタート。翌平成3年6月1日、第2回集いを開いたものの、同年6月30日の普賢岳噴火に伴う土石流災害が発生。活動は一時中断のやむなきに至った。ところが3年後の平成6年、再びホタルが飛びはじめ、これに勇気付けられた同地区ホタルの里づくり保存会(代表=黒田孝博さん)、ホタルの飼育・観察に取り組んできた高野小ホタルクラブのメンバーらは活動を再開。湯江川上流の砂防堤・治山事業の進展とともに「ホタルの里」として定着してきた。

 黒田会長が、そうした経緯と現況などを解説したあと、恒例によって「有明童話の会くすのき」が登場。島原弁「ガマダス」の言葉の謂れをおもしろく説く『仁王のガマ』。「コクゾウムシ」の名前の由来を、教訓を込めて愉快に物語る『宝下駄の話』につづき、全員で『とべないホタル』の物語を読み語り。スクリーンに絵を映しながら、主人公「飛べないホタル」と足に障害がある少年、ほかの元気なホタルたちとの間で展開される"仲間を助ける犠牲の愛"、思いやり、その中で障害を克服していく主人公ホタルの心の世界が、集った人たちの心に灯りとなって染み込んでいた。

 この日、高野小学校の全校児童71人によるソーラン節の踊り、同小PTAによるスイカのサービスなどもあり、参加者らは満足げ。なかには帰途、ホタルの里(湯江川)に立ち寄り、光のメッセージを楽しむ家族らもあった。

[2008/05/25:島原新聞]

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湯江港でサメ揚がる…大きなハンマーヘッドシャーク、濱部さん初めてとびっくり

 22日夕方、島原市有明町の湯江漁港に1匹のサメが水揚げされた。T字型の頭部が特徴の英名「ハンマーヘッドシャーク」。全長3メートル、重さ約300キロ超(推定)。獲ったのは、漁師歴約50年の同町大三東の濱部茂春さん。「こんな大きいのは初めて見た」とびっくり。

 雲仙市国見町の多比良港-熊本の長洲港間のフェリー航路周辺の漁場でマナガツオを獲るために入れた網を午後2時ごろ引き揚げていたとき、サメがかかっていることに気づき、その巨体に驚いた。

 小魚などエサを求めて有明海にいるらしく、濱部さんは過去に小さいものを3回ほど見たことはあるが、人の背丈をはるかに超すものは初めてだという。

 漁船の側面にサメを結びつけて航行し到着した漁港ではクレーン車で船から引き揚げた。港には住民らが集まってカメラ付き携帯電話で写真を撮ったりして、ちょっとした騒ぎに。

 「サメは売り物にならん。近所ん人と一緒に食おう」と、湯がきなどにして一緒に味わったという。サメ肉は、魚肉というより鳥獣肉に近いものらしい-。

[2008/05/24:島原新聞]

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高野小で複式学級開始…2・3年生が一緒に勉強


 新年度の始まりとなる始業式が7日、各学校であった。島原市・高野小(平井節朗校長)では異なる学年が同じ教室で学ぶ複式学級であらたなスタートをきった。

 同校の全校児童は8日に入学する新入生13人を含め70人。うち2、3年生は8人ずつの計16人。島原市教育委員会によると、国の法律で定められた標準をもとにした県の基準に照らし合わせると二つの学年の合計児童数が16人以下の場合は複式学級となるため、平成20年度は同校の2、3年生が対象に。市内の小学校9校では初めての実施となる。

 この日、8つずつの机が左右に並んだ「2・3学年」の教室では、それぞれの学年の教科書を手にしたり、自己紹介をしたり。3年生が2年生に優しく教えてあげたり、一緒になって掃除を分担したりする場面も。2~6年生が参加して体育館であった始業式で平井校長は「本年度は2、3年生が一緒に学ぶことになり、3年生は2年生のお手本になるように、2年生はお兄さんお姉さんを見習って勉強してもらいたい」などと呼びかけた。

 2、3学年の複式学級は今のところ担任の女性教諭が1人で指導しているが、県教委により近々、支援をする非常勤講師1人が配置されるという。市教委によると、複式学級のメリットとして▽少人数のため指導が行き届く▽1人ずつの発表の機会が増えて表現力に結びつく▽異年齢の集団活動によりお互いに育つ - などが挙げられるほか、例えば先生が2年生の指導をしている間に3年生は自主的に学習するようになるなど自ら学ぶ姿勢も培われるという。

[2008/04/08:島原新聞]

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『将来の夢』を大きな声で…湯江小 - 各校そろって卒業式


 校庭の桜のつぼみが、雨にぬれて大きく膨らんだ19日(水)、島原市内9つの小学校で今年度卒業証書授与式が催された。

 島原市の北端に位置する湯江小学校(立花博校長)では午前9時20分に開式。51人の卒業生が晴れ姿で会場の体育館に入場すると、在校生、保護者、来賓らが拍手で迎えた。

 一同、起立して国歌「君が代」を斉唱したあと、担任教諭の点呼にあわせて卒業生が一人ずつ壇上に進み一礼。立花校長が生徒番号と名前を読み上げ証書を手渡すと、両手でしっかり受け取り、再び深く頭を下げ、振り向いて「将来の夢」を大きな声で発表・宣誓する。その姿を在校生らは、たのもしいお兄ちゃん、お姉ちゃんとして見つめていた。

 立花校長は、「とても輝いて見えます。みんなは雨の日も風の日も、人間として生きるための基礎・基本を身につけるため努力してきました。いろいろなことを体験し、多くの方々の支えによってきょう手にした卒業証書には、たった17文字しか書かれていませんが、さまざまな意味が宿されています。これから、感謝の心、思いやりの心、やり抜く心を持ってほしい。それらは誰も生まれながらに持っているものではありません。自分で努力して気につけてほしいのです」、とはなむけの言葉。吉田正富市福祉事務所長(市長代理)が、「周りには支えてくれる多くの人がいることを忘れないで、誰か困っているのを見たら、手を差しのべることができる、温かい心の持ち主になってください」と。濱崎雅文同小PTA会長は「堂々として、凛として、晴れ晴れとした姿が印象意的でした。たくさんの感動をありがとう。湯江小の卒業生として誇りを持ち、中学校でも自分のやりたいことにドンドン挑戦してください」、と励ました。

 最後は、卒業生の在校生が対面するかたちで「別れのことば」。ともに過ごした日々を振り返り、在校生が「いろんな行事で縁の下の力持ちとしてリードしてくれました。みんなのことを考えて行動そることの大切さを教えてくれました。ありがとう」と感謝の思いを伝えると、卒業生らは「校庭の草木のように大地にしっかり根を張り、大きくなっていきます。ここで過ごせた六年間を忘れません。さようなら」と、母校への募る思いを述べ、式歌「仰げば尊し」を斉唱。一緒に校歌を歌い、在校生らのリコーダー演奏「ビリーブ」のメロディーが流れるなか、会場をあとにした。

[2008/03/20:島原新聞]

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読むことが出来ますよ…島原・有明図書館の蔵書約17万冊、統合システムで貸し出し


 島原図書館と有明図書館が今月27日(木)から統合システムでスタート。同一貸出カードで両図書館の蔵書約17万点の利用が可能になる。

 2つの図書館はこれまで、機能が異なるパソコンで管理されてきた。島原市と有明町の合併以降、利用者の利便を図る必要から、同一カードで双方の図書館が利用できるようシステムの統合が望まれていた。

 そこで今年度、2つの図書館を管理運営する島原市教育文化事業団では、システム統合のための作業に着手。予算や新規開設するホームページを含めての機能など、「利用者優先」の視点で構想を練り、選定委員会に諮って導入機種を富士通(株)の「iLiswing21/We」に決定。機種が異なる有明図書館の蔵書約7万点のバーコードの張り替え、H・P作成の作業などを進めてきた。このあと、機種の設置と切り替え作業などを今月10日から14日までと、24日から26日までの2回おこない、27日から統合システムが起動することになる。

 これに伴い、同事業団ではカードの更新を27日から随時、2つの図書館の窓口で実施する(新カードは「平成新山と湧水、くすの木をアレンジした」黄緑色を主体にしたもので、職員が考案した)。加えて、これまで1回10冊までだった貸し出しを、「両館あわせて(1回)20冊までに増やす」など、従来に増したサービスを用意。「ホームページでは蔵書検索ができるほか、人気の本など種々の情報を提供する」という。なお、返却は「原則的として借りた図書館とする」。

 今後、2つの図書館は「これまでの特色を保持する」一方、「市子ども読書活動推進計画と利用者の声などを参考に蔵書の種類(傾向)、サービスのあり方を改良していく」考え。大隅謙一郎館長は、「1+1が2ではなく、3、4の効果を上げれるよう努力したい」と話している。

 来年度(平成20年度)は有明図書館が開設10周年を迎えることから、記念事業として絵本作家にしまきかやこさんのおはなし会(6月8日)と原画展。秋には「金子みすゞ」文学を世に出した詩人・矢崎節夫氏の講演会(11月15日)を予定している。

[2008/03/09:島原新聞]

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子どもの心にふるさとを…五団体が伝承芸能を披露


 「子どもの心にふるさとを」をテーマに県子ども会伝承芸能大会が20日、島原市有明文化会館で開かれ、市内外の5団体計約140人が受け継いできたそれぞれの伝承芸能を披露した。

 各地の伝承芸能の継承活動を通じて子どもにふるさとを愛する心を育んでもらうことなどを目的に毎年県内各地を巡回して実施され、29回目。開会式で主催者の(財)県子ども会育成連合会の中島公彦会長は「伝承芸能の盛んな地区は子どもを思いやる大人の気持ちが子どもに伝わり、健全育成につながるはず。地域の子どもは地域で育てるという意識を高めてゆきたい」などとあいさつ。

 島原子ども狂言ワークショップの小中学生による狂言小謡を皮切りに、有明地区子ども会有明舞岳太鼓保存会は勇壮なバチさばきで会場をわかせ、「ねんねこ姿」の愛児保育園の女児は「島原の子守唄」に合わせて踊り、風車で赤ん坊をあやす姿で愛らしさをふりまいた。ほかに三会小土搗伝承クラブによる建築時の地固め作業を祝う土搗唄、南島原市深江地区子ども会深江わんぱく太鼓による演奏もあり、盛んに拍手を浴びていた。

[2008/01/22:島原新聞]

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「島原の子守唄」の演奏も…ナイジェリア演舞団が熱演


アフリカの民族舞踊や音楽にふれてもらう「アフリカンカルチュラルフェア 2007」が27日、島原市有明文化会館であり、ナイジェリア国立演舞団のダンサーらが太鼓などの打楽器やダンスなどを繰り広げ、観客約600人を楽しませた。

アフリカの文化を直に体感してもらい国際交流を図ろうと、ナイジェリア国立演舞団島原公演実行委員会(松尾都志子代表)が主催。県内唯一の公演会場となった島原では6年前に開催したのが縁となり、再来市となった。

演舞団の8人は極彩色の衣装を着てリズミカルな楽器演奏とダンスを繰り広げ、地元の琴愛好会「如月会」をはじめ世界各国の音楽を奏でる「ナシーム楽団」や「しまばらジェンベクラブ」も出演しアフリカの楽器と和楽器の共演による「島原の子守唄」の演奏もあったほか、子どもたちはアフリカの民族衣装を着てすっかり現地の雰囲気にひたりっぱなし。

演舞団を率いるナイジェリア王子で大学教授のボヨ・ヘンリーさんは「アフリカでは音楽や歌を楽しんでいるとストレスもたまらない」などと現地の様子を紹介しながら、「日本で交流できることに感謝したい」と話していた。

ナイジェリア連邦政府

[2007/10/30:島原新聞]

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一年生に「黄色い傘」を贈る…市社協が共募配分金で

 島原市有明町の高野小学校(平井節朗校長)に3日、島原市社会福祉協議会の木下康博会長らが訪れ、一年生児童8人に「黄色い傘」をプレゼントした。

 「黄色い傘」の贈呈は、市社協が赤い羽根共同募金配分金を活用し、市内全小学校の一年生児童を対象に7年前から実施。子どもたちの健やかな成長、雨の日の交通安全の願いが込められている。

 毎年、学校を変えておこなわれている贈呈式は今回、高野小が順番。一年生の教室であった。

 一列、横に並んだ8人の子どもたちを前に、平井校長が「黄色い傘」の意味を説明し、「みなさんも、困っている人がいたら助けてあげれる人になったら嬉しいです」とあいさつ。木下会長が「高野小の一年生は元気がいい。雨の日、事故にあわないよう(黄色い)傘をさして登下校してください。一生懸命に勉強して、えらい人になってください」と話し、一人ひとりに傘を手渡した。

 これに対し、児童八人がお礼のことば。「ぼくたち、わたしたちは毎日、お兄さん、お姉さんたちと一緒に、元気に学校に通っています。雨の日にこの傘をさして、車が通るとき気をつけて歩きます。大切にします。ありがとうございます」と述べた。

[2007/10/05:島原新聞]

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「つながり」の大切さ学ぶ - 大三東小「やまびこ集会」で -

 「勇気という種をまき、努力という水をまき、協力という肥料をまき、ひまわりという花が咲く。…みんなの心にひまわりが咲いていると気付いたとき、みんな優しくなった。仲良くなった…」

 ひまわりの花を手に、五年生全員が宿泊体験で得た協力することの力、感動、すばらしさを『ひまわり』の詩に託して、大きな声で発表した。大三東小学校(松崎亮介校長)で先月29日にあった群読発表会「やまびこ集会」の一幕だ。

 この集会は、同小が長年、国語科研究のひとつとして「児童みんなで声をそろえ、文章を読む」群読に取り組んできた経緯を踏まえ、七月一日からスタートした本県教育週間の一環として開催された。群読の伝統は、同小で学ぶ子どもたちの心を耕す種として播かれ、学年を重ねるごとに確実に"生長"している。

 高学年の五年生が体験を踏まえての実感を『ひまわり』の詩で。六年生は未来を見据えて『平家物語』と『枕草子』の古典の情感の世界を発表すると、三年生は昔話に題材をとった『むかしむかしのおかしなはなし』の愉快な話。四年生も、怠け心をひょうきんに表現した『なまけ忍者』を。それら先輩に負けず一年生、二年生も元気な声で『おがわのマーチ』、『スイミー』の話を発表。四年生の『あめ』は、強弱や音の高低、リズム感も加味され、さながら?ことばの音楽?を聞いているかのような感動の世界を創出した。

 今春同校に赴任した松崎校長は、「正直言って、これほど立派にできるとは思っていませんでした。涙が出そうです」と感激。有明中学校に進んだ先輩らの活躍を交えて「力を合わせるとこんなことができるのですね。みんなを指導してくれた先生方にも大きな拍手をおくりたい」と述べた。

 この日、多くの保護者、家族らが参加。子や孫たちと感動をともにし、拍手を贈っていた。

[2007/07/03:島原新聞]

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ポーチュラカを植栽 - 有明みどりの少年団 -

 有明みどりの少年団(団長=伊藤保晴大三東小PTA会長)は18日、ポーチュラカ(すべりひゆ)の花苗を市役所有明支所下の道路脇と有明プールの駐車場の花壇に植栽した。

 同少年団は、有明地区の大三東、湯江、高野の三小学校児童(4-6年)33人で構成。春と秋に花苗を植えたり、夏休み期間中には舞岳山荘でキャンプをしたり、時には他のボランティア団体と合同で山の緑化活動に参加したりしている。

 今回の花苗植えは、今年度新メンバーでの最初の活動。中には三年生のときから3年連続で参加している児童もあり、作業は除草から耕運、植栽、水掛け、後片付けに至るまで手際よく進められた。

 途中、土の中からクワガタの幼虫が何匹も見つかったが、扱いは慣れたもの。「毎年、夏にクワガタを飼っている」という男子児童が、しばらく観察したあと再び土の中に戻し、ニッコリ。

 本多正龍君(大三東小6年)は、「地球の温暖化とか、環境問題に関心がある。環境破壊をストップさせて、できればもっと良くしたい」と目を耀かせていた。

[2007/06/20:島原新聞]

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あそび広場でのびのび - 迷路遊びやコマ回しなど -

 小さな子どもが大きな背の高い竹馬に乗って、得意げに歩いている。園児や小学生の児童、障害者たちが迷路であそび、独楽回しをしたりしている-。島原市有明町大三東の清華学園のあそび(芝生)広場で、毎月第一土曜日に開かれる「のびのびの日」の風景だ。

 学校が休みになる土曜日に、地域の子どもたち、大人たちが自由に参加して遊び、交流する場をもちたいと、NPO法人まあや(蒲池興照理事長)が企画。昨年10月から実施している催しだ。

 施設の中で過ごすことが多い障害者たちが、地域の人たちとふれあう場を設けたいとの意図もあるが、今はもう、障害者も健常者もない時代。それよりも「地域の人たち、とくにお年寄りたちは子どもたちと遊ぶのがうまい。子育ての神様みたいな存在」。

 「同じ自治会で生活している人たち同士が、互いに顔や名前を覚えたりできるなら、子どもも大人も生きがいのある地域づくりができるのではないか」- そう話すのは清華学園長の蒲池氏。この日も子どもたちが竹馬に乗り、ボール投げし、フラフープに夢中になっている子どもたちと一緒に遊び、汗を流した。

 「これから遊びの名人・達人をつくりたい」意向で、竹馬コーナーにはさっそく検定表を持ち出し、タイムなどを競っていた。

 同広場には、誰でも自由に参加できる。雨が降っていなかったら毎月第一土曜日午前10時半から12時まで開放しているので、どうぞ。

[2007/06/19:島原新聞]

社会福祉法人 松風会 青華学園

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笑顔いっぱいで頑張る - 特別支援学級なかよし運動会 -

 島原市特殊教育研究部(部長=坂庭克雅島原第三小校長)の主催による第40回市内特別支援学級なかよし合同運動会が15日、大三東小学校体育館であり、リレーやダンス、ゲームなどで元気なプレーを披露。親睦を深めた。

 合併前、旧島原市内の特別支援学級の児童生徒たちで実施してきたこの運動会は、昨年から有明町内の学校も加わり、賑わいを見せている。

 ほかに地域支援センター、松光学園、光のフェアリー、清華学園からOBたち、そして今回は会場となった大三東小学校(松崎亮介校長)の全児童が応援で参加。

 プレーする子どもたちと周囲から声援を贈る児童らとがハーモニーを醸し、あいにくの雨ながら温もりのある大会となった。

 はじめに、坂庭部長がこれまでの経緯を紹介し、「歴史のある催しを、今後も充実したものにしていきたい」と。また宮?金助教育長が「きょうの雨はアジサイの花を元気にしてくれた。大三東小の子どもたちも駆けつけて、会場がいっぱいになった。アジサイに負けないよう元気にプレーしてください」と激励した。

 午前10時に始まった演技は、玉入れやゲーム「ねずみのもちひき」、フォークダンス。休憩をはさんで混合リレー、大玉ころがし、親子対抗リレーなど多彩な種目を繰り出し、予定時間をオーバーするほどの盛り上がり。最後に、笑顔いっぱいで頑張った参加者賞として、小学生にお絵かき帳、中学生にカラーペン。OBの各団体には表彰状が贈られた。

 副部長の吉田龍一郎有明中校長は、「みなさんが一生けんめい、楽しく頑張っている姿は、とても素晴らしかった」と讃え、「一番うれしかったのは、大三東小の子どもたちが熱い声援を贈ってくれたことです。ありがとう」と謝辞。午後零時半、全員で万歳三唱をして閉幕した。

[2007/06/16:島原新聞]

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