全国品評会で水産庁長官賞…みゆき蒲鉾本舗とシキシマ

 蒲鉾づくり技術を競うことなどを目的にした第61回全国蒲鉾品評会がこのほど行われ、雲仙市国見町の(有)みゆき蒲鉾の「シイラねぎからみ天」と南島原市深江町の(有)シキシマの「シイラちぎり揚」が水産庁長官賞に輝き、県内からは最高の栄誉を手にした。

 うち、みゆき蒲鉾の受賞品は新規開発魚種のシイラと「雲仙ブランド」認定の八斗木ねぎをたっぷり使った蒲鉾に仕上げたもの。2月には市が認定する優良商工製品「うんぜん逸品」に選ばれており、久山つや子代表は「二重の喜び。光栄なことであり、賞に恥じないよう伝統の味を守りながら良い蒲鉾づくりに励んでゆきたい」とコメントした。

 水産庁長官賞(一般・31点)は、最高の農林水産大臣賞(6点)に次ぐ賞。島原半島からは他に次の受賞があった。

 大日本水産会長賞
 「シイラ天ぷら」(雲仙市・伊達蒲鉾店)

 全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会長賞
 「オランダ巻」(島原市・(有)杉永蒲鉾)
 「チーズちくわ」(雲仙市・(有)落水蒲鉾店)

[2009/3/14:島原新聞]

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今年に入り3人死亡…急務!!交通事故対策

 1月21日に歩行者が亡くなる交通死亡事故が発生した南島原市有家町山川の県道雲仙有家線で2月26日、南島原署などは現場診断を行い、事故防止対策などを図った。

 1月の事故は午後7時ごろ40歳代女性が運転する軽乗用車が道路を歩いていた女性(当時85歳)に衝突し、全身打撲などにより亡くなったもの。市内では今年に入り2月25日にも西有家町と加津佐町の国道251号で2件の死亡事故が発生し、3人が亡くなっており、交通事故防止対策が求められている。

 道路管理者の県土木部や島原振興局、市、地元自治会や老人会、県警本部交通企画課などから15人が参加して黙とうをささげたあと、実際に道路状況などを確認。▽高齢者が外出時に装着する反射材の配布▽路側帯が狭く高齢者や児童にとって危険なため整備 - が必要などの意見が出たほか、ドライバーに減速を促すラインを道路に引くなどの措置をとるなどの対策を協議することに。

 また県警本部交通企画課によると、2月25日には佐世保市でも死亡事故が発生しており、1日に3件の死亡事故が発生するのは平成16年9月以来約5年ぶりという。今年の県内の交通事故による死亡者は10人と前年同時期の5人を大幅に上回っており、深刻な状況に。県警では、夜間走行時に歩行者などに気づくためのハイビーム運動を推進するなど交通事故防止を呼びかけている。

[2009/2/27:島原新聞]

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来月14日から…島鉄ダイヤ改正

 島原鉄道(株)は24日、来月14日から実施するダイヤ改正について発表した。

 鉄道は諫早駅~島原外港駅(南島原駅)の運転本数に増減はないが、南島原駅~島原外港駅間で上り3本と下り4本、延長運転する。また、諫早駅?本諫早駅間を上下1本増便するほか、急行列車(1両運転のみ)がワンマン運転になる。

 バスは[1]諫早駅前~多比良港~島原港の系統=島原方面行きを3便減(現行12便を9便へ)、諫早方面行きを2便減(現行12便を10便へ)[2]島原駅前~雲仙の系統=雲仙方面行きを1便増(現行9便を10便へ)、島原駅前行きを3便増(現行8便を11便へ)[3]諫早駅前~小浜~雲仙の系統=雲仙方面行きを1便増(現行10便を11便へ)- となる。問い合わせは同社営業部鉄道課・自動車課へ。

[2009/2/25:島原新聞]

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救急は過去最多を記録…島原広域圏の活動概況

 島原地域広域市町村圏組合消防本部が発表した平成20年中の「火災・救急概況」によると、火災件数は57件で前年より15件減少したが、救急出場件数は4504件で搬送人員は4318人と前年より94件・43人増え、2年連続でともに過去最多を記録した。

 管内は島原・南島原両市と雲仙市国見・瑞穂両町。火災の種別では建物火災31件(前年より8件減)、車両火災1件(同2件減)、船舶火災1件(同1件増)、その他火災24件(同1件減)で、林野火災はなかった(同5件減)。

 建物火災の焼損棟数は37棟(同15棟減)、焼損床面積は2108平方メートル(同93平方メートル増)。損害額は約1億6880万円(同約7310万円増)で、火災件数は減少したものの損害額が大きい全焼火災が発生し損害額の増加につながった。死者は2人(同1人増)、負傷者は11人(同4人増)。

 原因別出火件数は、たき火14件、たばこ3件、コンロ・てんぷら鍋、火遊び、マッチ・ライターが各2件などの順。前年と比べると、たき火11件、コンロ・てんぷら鍋6件、灯火(灯ろう・ろうそく含む)5件、電灯・電話等の配線4件、ストーブ3件、排気管、配線器具が各2件減少した一方、放火は10件増、放火の疑い、マッチ・ライターが各2件増加した。

 構成市町別出火件数を比較すると、島原市24件(同4件増)、雲仙市国見町・瑞穂町9件(同4件増)、南島原市24件(同23件減)。南島原市が大幅に減少した。

 過去最多を記録した救急出場件数のうち、増加した主な事故種別は一般負傷61件52人増、急病53件39人増、転院搬送14件9人増、労働災害12件11人増、運動競技11件12人増となり、急病と一般負傷は過去最多。出場件数と搬送件数の上位は急病、転院搬送、一般負傷、交通事故で、これら4種で全体の大半を占めた。

 構成市町別にみると、増加したのは旧島原市16件増2人減、雲仙市国見町33件25人増、南島原市深江町48件41人増、同口之津町48件40人増、同布津町18件12人増。南島原市全体で119件113人増えた。

[2009/1/23:島原新聞]

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島工電子機械と島商情報処理ともに1.67倍で最高…公立高校推薦入学志願状況

 県教委は21日、同日正午で締め切った平成21年度県立高校推薦入学等の志願状況を発表した。全日制課程53校114学科と4コースの一般推薦入学は募集定員2644人に対し、2802人が出願した。平均志願倍率は前年度より0.1ポイント低い1.1倍。

 島原半島内の8校20学科(島高定時制含む)では島工電子機械と島商情報処理がそれぞれ1.67倍で最高。島高理数は1.42倍、同普通は1.33倍となった。

 推薦入学の選抜は2月2日実施され、合格の内定は同月9日までに通知される。


[2009/1/22:島原新聞]

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【速報】島原半島など国内3地域…世界ジオパーク認定申請へ

 貴重な地質遺産等を生かした自然公園「ジオパーク」の国内候補地を審査する「日本ジオパーク委員会」(委員長=尾池和夫京都大学総長)が20日、経済産業省で開かれ、洞爺湖、糸魚川、島原半島の3地域を世界ジオパークネットワーク(GGN)に加盟申請する候補地として決定した。

[2008/10/20:島原新聞]

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ATM46か所で集中警戒…島原署管内被害総額約870万円

 年金の振込み日となった15日、高齢者などを狙った「振り込め詐欺」被害を防止しようと、県警は警察官約750人、金融機関防犯協会など民間団体約50団体約350人体制で県内の金融機関やコンビニに設置されたATM(現金自動預け払い機)約1400か所で集中警戒を実施。島原署は警察官15人が市内のATM設置箇所46か所で警戒を行った。

 10月の全国的な振り込め詐欺撲滅強化推進期間に合わせて、ATMからの振込み被害の発生をゼロにすることを目指して予防活動に取り組んだもの。

 今年8月末現在、県内では振り込め詐欺は203件を認知し、被害総額は約2億5700万円にのぼり、前年同期比で34件、被害額約5200万円の増加。振り込め詐欺の4つの手口のうち融資保証金詐欺がもっとも多い手口で、114件約7300万円と6割を占めている。

 その手口は、実際に融資をしないにも関わらずダイレクトメールや電子メールなどを送ったり雑誌広告などを利用したりして融資を勧誘し、申し込んできた人に対し融資する前提で保証金や手数料などの名目で現金を振り込ませるなど、人の弱みにつけこむ悪質なもので、被害拡大防止が緊急な課題に。

 島原署管内でも振り込め詐欺は9件発生し、被害総額は約870万円(9月末現在)。そのうち融資保証金詐欺は5件発生し、30~40歳代の男女5人が被害にあっており、被害額は約150万円。島原署では市生活安全課に被害防止を依頼するなどの対策をとり、「90日間無利息」などの有利な条件の宣伝文句に惑わされたり、安易な融資話にのったりしないよう注意を呼びかける。

[2008/10/17:島原新聞]

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島鉄1号機関車モデル…100周年記念で予約販売

 創立100周年記念事業の一環として島原鉄道(株)は15日、「島原鉄道1号機関車」モデルの予約販売の受け付けを始めた。

 日本で最初に新橋~横浜間を走った同機関車は、開業当初の同社でも活躍した。1958年に鉄道記念物に指定され、鉄道博物館に保存されている。

 モデルはポリストーン製で、アルミプレート付。サイズは長さ約16センチ、幅約9センチ、高さ約8センチ。一個3,675円(税込み・送料等別途)。予約は島原駅2階の島鉄100周年記念写真展会場内又はインターネット(アドレス:http://www.shimatetsu.co.jp/)で受け付ける。限定販売のため商品がなくなり次第終了する。代金の支払方法は予約受け付けにて現金又はヤマトコレクトサービスによる代引き。商品の発送は11月中旬以降を予定している。問い合わせは同社営業企画課(TEL:0957-62-2263)まで。

[2008/10/16:島原新聞]

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吉永小百合フレーム…郵便局で購入申し込み受付

 島原が生んだ盲目の作家、故宮崎康平氏と和子夫人との夫婦愛を描いた東映(株)の映画「まぼろしの邪馬台国」が11月1日に全国ロードショーされるのを記念して、全国の郵便局(簡易郵便局除く)で「吉永小百合フレーム切手」の購入申し込みを受け付けている。10月31日まで。

 切手の絵柄は、主演の1人の吉永さんが邪馬台国の女王・卑弥呼に扮した姿などの特大切手2枚を含む80円切手10枚に映画特別鑑賞券1枚、吉永小百合サイン入りオリジナルポスター(A3版)、プレミアムホルダーが特典に付く。消費税・送料込みの5500円。

 申し込みは郵便局の窓口に設置したチラシの振込用紙に金額や住所、氏名など必要事項を記入して代金とともに窓口へ。商品は10月27日 - 11月21日に届けられる予定。

[2008/10/04:島原新聞]

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映画『まぼろしの邪馬台国』…官民一体で観光客誘致を、公開記念プロモーション

 東映(株)が贈る今秋の話題作「まぼろしの邪馬台国」が11月1日から全国公開されるにあたり、映画の成功とともに官民一体で長崎・諫早・島原半島への観光客誘致を図る公開記念プロモーションが1日から大々的に繰り広げられる。

 島原鉄道の重役だった盲目の文学者・宮崎康平氏(故人)と妻の和子さんの夫婦愛を描いた感動の作品は吉永小百合さんと竹中直人さんの主演。監督=堤幸彦氏、脚本=大石静氏、音楽=大島ミチル氏。卑弥呼のテーマ曲「A WORLD TO BELIEVE IN~ヒミコ・ファンタジア」はカナダの歌姫こと、セリーヌ・ディオンさんが歌い、世界的に話題を呼んでいる。

 東映・JR九州・島鉄の民間企業3社と長崎・島原・諫早・南島原・雲仙の自治体が共同して映画と連動し展開する観光プロモーションの期間は来年1月31日まで。

 ロケ地を巡るふたり旅パンフレットはロケ地や長崎・諫早・島原半島の観光情報を満載したもので、2万部を作成。あわせて駅貼り・車内吊りポスターも作り、JR九州の主な駅や車内に掲示し広くPRする。

 ふたり旅パンフに同封されているスタンプラリー用紙を掲示すると地元観光施設の割引などが受けられる特典を用意。長崎・諫早・島原半島に設置しているスタンプから2か所と映画の半券を専用ハガキに貼って事務局に送ると、抽選で地元の特産品やJR九州旅行券などが計100名に当たるスタンプラリーも実施する。

 JR九州では島鉄とタイアップしたオプションプランとして島鉄全線と島鉄バス(諫早駅~小浜~雲仙~島原駅)が2日間乗り放題の「島原・雲仙・小浜フリーアクセスきっぷ」(大人2000円・小人1000円)を発売しているほか、島鉄では近く「島原鉄道ラッピングトレイン」の運行も始める。

 また、島原半島観光連盟会長の石田直生氏を会長、関係5市の首長を発起人とする「映画『まぼろしの邪馬台国』を成功させる会in長崎」の発起式が10月4日、長崎で開かれる。官民一体で支援体制を整え、映画の成功と観光客誘致を目指して盛り上げる予定。これで、旅が、映画がもっと楽しくなる。

[2008/10/01:島原新聞]

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穿刺器具の不適切利用…県南保健所でも相談窓口

 他府県の医療機関で微量採決のための穿刺(せんし)器具の使用について不適切な事例が確認されたことを受け、県が調査した結果を2日、公表した。それによると、針を交換して複数人に使用していたことが認められた病院や介護老人保健施設などは県内で244か所にのぼり、11市町が実施した保健事業でも認められ、島原半島内では公立・民間の病院など20か所で認められた。針を交換せずに複数人に使用していた施設は認められなかった。

 器具は、主に血糖値を測定するために指先に針を刺して微量の血液を採取するもので、通常の注射とは異なる。調査対象の器具は針、針の周辺部分、本体などからなり、針は交換でき、針周辺は交換できないものだが、針を交換しても針周辺に付着する血液からの感染が否定できないことから複数人への使用は不可となっている。調査対象期間は平成3年1月-平成20年6月で、1644の事業所や市町などから報告があり、1219の施設・自治体などは該当する器具を使用していなかった。

 県ではホームページで該当器具を複数人に使用したことが認められた施設名や使用時期などを公表し、不適切な使用をしていた医療機関には▽患者を特定し説明したうえで受診を促すよう通知すること▽再発防止の通知?などの指導をしてゆく。

 該当器具を複数人に使用していたことが認められた県立島原病院は「患者ならびにご家族の皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」として、3日から相談窓口を設置して患者の情報を確認し後日、調査結果を連絡することにし、月~金曜日の午前9時~午後5時にフリーダイヤル0120-56-2211で受け付ける。

 また平日の午前9時~午後5時45分には県南保健所(TEL:62-3287)でも相談窓口を設置している。

[2008/07/04:島原新聞]

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標識つけ20回に分け50万匹…トラフグの稚魚を放流、資源を育む長崎の海づくり

 島原半島内の島原漁協など7漁協と3市でつくる有明海栽培漁業推進協議会(会長=北浦守金・島原漁協代表理事組合長)は17日、島原市霊南2丁目の埋立地から標識をつけたトラフグの稚魚4万5千匹を放流した。本年度は8月までに雲仙市国見町と2か所で20回程度に分けて計50万匹を放流し、放流効果などを探る。

 本県漁業の重要資源であるトラフグの資源回復を図るために平成16年度から取り組む県の「資源を育む長崎の海づくり事業」で行っているもので、当初は平成18年度までの3か年だったが、放流効果の継続調査を目的に平成21年度まで延長し、計6か年実施する計画。放流したのは、県栽培漁業センターで育成された平均全長7センチのトラフグに左胸びれを切除し体内の耳石を染色して標識をつけたもの。組合員らがホースなどで放流した。

 県水産部資源管理課の主任技師、光永直樹さんによると、今年3月から5月にかけて半島沿岸では昨年の11.4トンを上回る13.4トンを水揚げし、平成7年以降の統計で見ると過去最高だという。昨年に続き今年も産卵のために有明海に戻ってきたトラフグ成魚のなかに放流魚が高い割合で含まれていることが確認されたそうで、今季の水揚げ量のうち無作為で調査した2354匹のうち標識がついたトラフグは329匹で、約14%を占めた。

 また有明海に産卵のために戻る成魚は2、3齢の魚が主だそうで、平成16年度に放流したトラフグが平均重量2.2キロ、平成17年度放流分が同1.7キロ、平成18年度放流分が同1.2キロと、順調に生育している、という。

[2008/06/18:島原新聞]

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天候にも恵まれ最高…目標以上260キロを期待、葉たばこの収穫が始まる

 葉たばこの産地、島原半島で本年産の収穫が始まった。この2年間は目標収量を下回ったが、ことしは天候に恵まれ今のところ最高の出来。農家の表情も明るく、家族総出で収穫作業に追われている。

 西九州たばこ耕作組合島原支所管内ではことし、大村市13、島原市8、南島原市205の計226戸の農家で計471ヘクタールに作付した。昨年は夏場の連続降雨と集中豪雨の悪天候が影響し、立ち枯れ病等も発生。10アール当たりの収量は当初目標より45キロも少ない212キロに留まった。一昨年に続き2年連続で不作に見舞われたため、ことしにかける葉たばこ農家の期待は例年以上に大きい。

 同支所によると、ことしは種まき以降、日照量が多く温暖な気象条件に恵まれたため病気もなく良い苗が育った。畑への移植も平年並みの3月13日に最盛期を迎え、9日~15日の短期間で終了したことで作がそろっており、今のところ最高の条件で推移している。大柄でも小柄でもなく、管内全域で普通(柄)作。樹形、葉形はともに品種の特性を具備した作柄になっている。

 アブラムシにより媒介される黄斑えそ病が若干ある程度で、ほかに病気らしいものはほとんど見られず、例年発生する立ち枯れ病も見当たらず、良好な気象条件のもと順調に成育している、という。

 10アール当たりの目標収量は前年と同様257キロと設定したが、同支所では「今のところ目標並みの260キロは大丈夫」と見込んでいる。葉たばこは雨を最も嫌うため、「空梅雨傾向で進んでくれれば - 」と期待を寄せている。

 収穫は7月末まで行われる。販売は早期分が同月10日から始まり、通常期分は8月下旬から9月いっぱい続く見通しだ

[2008/06/03:島原新聞]

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コンビニでも納付できる…自動車税・期限は6月2日

 自動車税の納付が本年度からコンビニエンスストアでもできるようになった。納付期限は6月2日。早めの納付を呼びかけている。

 県総務部税務課発表によると、「平日の昼間に金融機関に行くことができない」という県民の声に応え納付機会の拡大を図ったもので、従来の金融機関に加えて主要なコンビニでも納付ができるように。コンビニでの納付時に手数料は不要。また従来の納税通知書とは異なる通知書に改正したことに伴い、封筒の裏面に民間広告を掲載し県の歳入確保を図る。

 島原半島3市を管轄する長崎県島原県税事務所(島原市新田町)によると、管内の自動車登録台数は約4万9千台(平成19年4月1日現在)で、5ナンバー小型乗用車が約2万6千台と最多。平成18年度の全県税収入約48億800万円のうち自動車税収入は約15億9千万円で、全体に占める割合は35.3%で最高。次いで個人県民税約13億8千万円(30.7%)、法人二税約13億8千万円(17.9%)となっている。

[2008/05/20:島原新聞]

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盛大に島鉄創立百周年を祝う…北目線の存続に全力傾注、地域の振興に向け使命感

 島原半島住民の足となり郷土を支え続ける公共交通機関「島原鉄道(株)」(代表取締役社長=塩塚吉朗氏)の「創立100周年記念式典」が9日、島原観光ホテル小涌園で開催され、地域を挙げて生誕100年を盛大に祝った。

 明治41年5月5日の創立から1世紀。苦難の鉄道敷設に始まり幾多の変遷を経て地域とともに明治・大正・昭和・平成と歩み、現在も鉄道・バス・船舶・タクシー・ホテルなど手広く事業を展開する島鉄。この間、戦禍をくぐり抜け、敗戦から高度成長期、そして諫早大水害や普賢岳噴火災害といった未曾有の自然災害を乗り越える一方、合理化による経営改善も図りながら同半島の動脈として半島住民の暮らしを運び、地域の産業・経済、歴史・文化の振興発展に大きく貢献し、100周年の節目を迎えた。

 「記念式典」には塩塚社長をはじめ同社関係者、来賓として国交省九州運輸局の大黒伊勢夫局長、金子知事、吉岡市長ら地元行政や議会関係者、各種団体や企業など地元を中心に各界各層の代表など総勢約200人が出席した。

 塩塚社長は「日本の経済成長とともに業務を拡大してきたが、順風満帆に歴史を重ねてきたわけではなく、多くの厳しい試練にも直面した。長い戦時体制から敗戦、諫早大水害、普賢岳噴火災害で大きな打撃を被ったが、地域住民や全職員が一丸で復旧に取り組み、国・県のご支援により全線が開通し、新たな観光事業としてトロッコ列車の運行も始めた。しかし、少子高齢化やマイカーの普及などで輸送人員の減少に歯止めがかからず、社の存続を図るため島原外港~加津佐間の廃線という苦渋の決断を強いられた。南線廃止に際しては全国の皆様から存続の要望があったが如何ともしがたく、代替バスによる安全で安心できる運行を図っており、今後は残る諫早~島原外港間の存続に全力を傾注する。これから次の100周年に向けスタートを切る。『島原あっての島鉄、島鉄あっての島原』という気概と使命感をもって地域とともに歩み、ともに発展していくため、暮らしや観光・産業、まちづくりなど地域の振興に向け安全運行とサービスの徹底を図り、全職員一丸となって努力し、愛される島鉄を目指して頑張る」と新たな決意をもってあいさつした。

 来賓を代表して大黒局長、金子知事、吉岡市長の3氏がそれぞれ、「培ったノウハウを生かしてさらなる事業の発展に取り組まれ、地域振興、観光発展の中核となって活躍されることを願っている」、「企業自らの努力により守られている島鉄。残された路線を守るため地域のご協力をいただき、利用促進も考えていかなければ」、「たゆまぬ努力、立ち向かう精神に築かれ今日の島鉄がある。南線廃止は苦渋の決断と推察されるが、"一陽来復"の格言通り、これからの発展のため力を注いでほしい」と祝辞を述べ、久間衆議院議員などから届いた祝電が披露された。

 このあと同社の発展に貢献した南島原市社会福祉協議会、島鉄会、島鉄観光協力会の三団体に対し、塩塚社長から感謝状が贈られた。

 引き続き「祝賀会」が催され、塩塚社長や大黒局長、金子知事、吉岡市長ら代表18人による鏡開きで景気づけ、三好県議会議長の乾杯の音頭で賑やかに開幕。島鉄100年の歴史に花を添え、宅島壽雄氏(宅島建設(株)代表取締役社長)の万歳三唱の音頭で締めた。

[2008/05/10:島原新聞]

■関連サイト
-島原鉄道グループホームページ

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島原中央道路に25億円…国交省の追加配分決まる

 租税特別措置法など税法の成立に伴い1日、国交省九州地方整備局に追加配分された平成20年度予算の概要が発表された。

 同局雲仙復興事務所には地域高規格道路「島原道路」の一部となる「島原中央道路」(同市秩父が浦町~下折橋町間約4.5キロ)に前年比43%増の25億円、直轄砂防事業は1%増の28億2000万円で、総額53億2000万円が配分された。

[2008/05/02:島原新聞]

■関連サイト
-島原中央道路 / 雲仙復興事務所

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さようなら島鉄南線…感謝!80年の歴史に幕、最終便に名残りを惜しむ


 島原鉄道の島原外港駅~加津佐駅間35.3キロが31日、廃止された。島原半島南東部の地域住民の足として親しまれてきた島鉄南線。乗客の減少による収益悪化が原因だが、時代の流れには逆らえず、惜しまれながら80年の歴史に幕を下した。

 南線の歴史は古く、1928年に島原湊~加津佐間で全線開通した口之津鉄道に始まる。43年に同鉄道を合併し、諫早?加津佐間の78.5キロでこれまで運行してきた島鉄。大水害や普賢岳噴火災害で度々寸断されるなど幾多の困難を克服し復活を遂げてきたが、少子高齢化やマイカーの普及という時代の波はついに乗り越えられず、赤字幅が大きいとされる南線の廃止を決断。地元自治体や各種団体・学校関係者の代表らでつくる島原鉄道自治体連絡協議会路線廃止問題対策会議で約1年かけて代替バスの運行計画を練り上げてきた。

 一方この間、存続を目指す住民グループの動きが昨年暮れから活発化。新たな支援策が盛り込まれた地域公共交通活性化再生法等による存続の道を模索し地元行政などに働きかけてきたが、南線廃止に向けた手続きが進められる現実と法整備のタイムラグから実現には至らなかった。

 奇しくもことしは、1908年5月の島鉄創立から100周年の節目。利用者の足を確保するため島鉄では南線廃止に伴う代替バスの運行準備を進めるとともに、これまでの南線利用者への感謝の気持ちを込めた各種イベントも実施。半世紀にわたり島鉄を走った旧国鉄のディーゼルカー「キハ20形」や、普賢岳噴火災害からの復興のシンボルとなった「観光トロッコ列車」を臨時的に運行した。

 南線が見納めとなる最終日の31日はとりわけ多くの住民や鉄道ファンが詰めかけ、ともに名残を惜しんだ。

 島原駅には午後8時過ぎ、加津佐行きの最終下り列車が到着し、これにあわせて「さよなら南線」セレモニーをホームで開催。塩塚吉朗社長や同社幹部をはじめ、重役を務めた宮崎康平氏(故人)の妻・和子さんらも最終列車の運行に立ち会った。

 塩塚社長は「南線廃止に伴う最終列車の出発式に集まっていただきありがとう。80年という永きにわたり多くの皆様にご利用いただいたが、この列車で終わりになる。私たちはこれまで、存続に向け色々と努力してきたが、少子高齢化やマイカーの普及で時代の流れに耐えがたく今日に至り、残念。だが、島原外港~諫早間の北線が残っており、その存続のため十分注意を払っていきたい。これまで長い間のご利用に感謝する」と謝辞を述べた。

 最終列車の乗務員2人(運転士・車掌)に女性社員から花束が贈られた。列車に乗り込んだ住民や鉄道ファンは多くの見送りを受け、加津佐まで南線最後の旅を記憶に留めた。

[2008/04/02:島原新聞]

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存続への協議会は不設置…南線廃止問題で正式回答


 島原鉄道南線(島原外港駅~加津佐駅間約35.3キロ)が31日で廃止される問題で、存続に向け「島原半島を未来につなぐ会」(代表=泉川欣一南高医師会長)が地域公共交通活性化再生法に基づき求めていた法定協議会設置の要望等について島原・南島原両市は24日、「存続のための鉄道再生事業を盛り込んだ計画の策定とそのための協議会設置はしない」と正式に回答した。

 南線存続を目指し運動を繰り広げた同会ではことし1月、集めた約3万6000人(最終的には4万5593人)の署名を添え、同法に基づく地域公共交通総合連携計画の素案を提案し、計画策定ための協議会設置を両市に求めていた。

 一方この間、両市議会に対しても「南線存続を検討する法定協議会の設置にかかる請願」を両市議会に提出していたが、21日の両市議会本会議でいずれも賛成少数により不採択となったもの。

 同会の要望・提案に対する回答には南島原市の岩本副市長、島原市の金子副市長らが泉川病院(深江町)を訪れ、両市長連名の文書を岩本副市長が代表の泉川氏に手渡した。

 「存続ための協議会は設置しない」とした理由について、「島原鉄道自治体連絡協議会路線廃止問題対策会議は法定協議会の構成要件を概ね満たしたもので、連携計画策定のための協議会設置提案についても対策会議の協議結果を尊重する」としたうえで、「今後も利用者増による経営改善が期待できないこと。鉄道施設維持のため毎年多額の設備投資も見込まれることなど併せて検討した結果、公的支援による路線維持は困難と判断され、バス代替交通の確保が決定されたもの」と文書で説明した。

 岩本副市長は「できることならば存続したいという気持ちは同じだが、これまでの状況や将来を考えると、存続の方向に動くことは非常に困難」、金子副市長も「事業所と話をしてもハードルが高く、どうにもできない状況だった」と理解を求めた。

 回答書を受け取った泉川氏は「みんなで協力すれば何とかならないかと始めた運動。事業者の島鉄にとって赤字は大変だろうが、廃止についてはもっと早く住民に公表されるべきものだったのでは……住民には今もまだピンときていないかもしれない。廃止ありきで進んだようで残念だ」としながらも、「まだ個人的には南線を諦めてはおらず、可能性がないか探りたい」と語り、残る北線の将来的な存続に対しても協力を惜しまない姿勢を示した。

[2008/03/25:島原新聞]

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現行のまま1年間延長…雲仙岳の警戒区域設定


 国・県・島原半島三市の防災関係機関や警察、自衛隊など19機関で組織する「雲仙岳警戒区域等の設定会議」が14日、杉谷公民館で開かれ、普賢岳噴火に伴い設定している島原半島3市の警戒区域を現行のまま、平成21年3月31日正午まで1年間延長することを決めた。

 会議には関係者約40人が出席し、長崎海洋気象台と九州大学地震火山観測研究センターからこの1年間の火山活動を中心に説明があり、松島健・九州大学准教授は「火山性地震は少ない状態で、ほかのデータも活動の活発化を示す兆候はみられない」としながらも、引き続きドーム周辺での落石に注意を促した。

 31日正午で期限が切れる警戒区域については島原市、雲仙市、南島原市の3市がそれぞれ、現行のまま1年間延長することを提案し了承された。第62次延長。警戒区域は島原市840ヘクタール、雲仙市198ヘクタール、南島原市80ヘクタールの計1118ヘクタール。

 県島原振興局の酒井好局長は「火山活動がまったくなくなったわけではなく、山頂には不安定な溶岩ドームが存在し、土石流の危険性もあり、警戒にあたる必要がある。普賢岳噴火災害から17年。災害の教訓を風化させず、住民に危機意識をもってもらえるよう注意を喚起していかなければならない」と述べた。


[2008/03/15:島原新聞]

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ありがとう南線~思い出つないだ20の駅~記念誌の保存版を発売


 島原鉄道では今月末で南目線(島原外港駅~加津佐駅間)が廃止となるため、南線の記憶と記録を一冊の本「ありがとう南線~思い出つないだ20の駅」にまとめ、28日から発売する。

 定価2100円(税込み)、主要駅とバス営業所、県内各書店で販売する。11日から27日まで予約も営業企画課(電話0957-62-2263)で受け付ける。

 また予約した人全員に、記念乗車券(限定特製)をプレゼントする。

[2008/03/11:島原新聞]

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一足早く春の香りを…九州電力スズランと車椅子を贈る


 九州電力(株)島原営業所(所長=針尾忠男氏)は15日、島原半島の福祉施設や官公庁等に鉢植えのスズランを贈り一足早い春の香りを届けるとともに、地域への感謝活動の一環として3市に1台ずつ車椅子も寄贈した。

 魅力あるまちづくりに貢献するため、文化・スポーツ・ボランティアなど諸活動を繰り広げ、「地域社会との共生」を目指す同社が昭和56年から実施しているスズランの寄贈。

 贈られたのはユーラシア大陸と北米に自生し、ドイツが世界的な産地のため「ドイツスズラン」と呼ばれるもの。日本のスズランより葉は丸みがあって厚く濃緑色で光沢があり、花が大きいなど観賞価値が高いとされる。

 自然のものは5月ごろ開花するが、球芽を休眠から覚まさせ花芽が形成されるようにする低温処理と、その後の成育を促進させる電熱温床栽培技術を同社生物資源研究センター前原分場(福岡県前原市)で施しており、2月に開花するようにしたもの。

 一方、車椅子の寄贈は地域への貢献活動の一環として「福祉関係にも取り組んでみては - 」と新たに実施したもので、島原市には針尾所長らがスズラン5鉢と一緒に届けた。

 垂木台地森林公園への植樹やその後の手入れ作業、島原城周辺等の清掃活動、島原城春ののぼり揚げへの参加など様々な活動に取り組む同営業所の針尾所長は「これからもできる限り地域に貢献していきたい」と語った。

 贈り物を受け取った吉岡市長は「毎年ありがたい。(スズランで)ことしも春が来るなあ」と感謝し、「車椅子は不足しているのでとても助かる」と喜んでいた。

 車椅子は4月にオープンする温浴施設「島原温泉ゆとろぎの湯」に配置し、利用してもらう方針。気温にデリケートなスズランは育ちやすい場所を研究し、市民らに観てもらう予定だ。

 同営業所では同日、半島内15か所にスズラン計44鉢と、3市に車椅子各1台を届けた。

[2008/02/16:島原新聞]

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半島地区対抗駅伝大会…島原が見事!!初優勝 あわせて躍進賞も受賞


 郡市対抗県下一周駅伝の選手選考会を兼ねた「第二回島原半島地区対抗駅伝競走大会」が20日、雲仙市小浜町-南島原市加津佐町の6区間37キロで行われ、「島原」が2時間12分25秒で初優勝を飾った。

 同半島三市の体育協会などでつくる同大会実行委員会の主催。公立新小浜病院バス停付近を発着点に加津佐商工会前を折り返すコースで、合併前の旧市町単位を基本に編成した14チームが出場し、過酷な雨のなか熱戦を展開。吉中正文監督率いる「島原」が前回優勝の「南串山」に39秒差で初優勝に輝き、あわせて躍進賞も受賞した。

 2月15-17日開催の郡市対抗県下一周駅伝には、島原半島三市の選抜選手でつくる1チームが出場する。選手選考は今大会と雲仙市で27日開催の山中ロードレースを参考に最終決定される。

[2008/01/22:島原新聞]

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島鉄南線の存続を願い…島原駅で街頭署名活動


島原鉄道(株)が来年4月から南線(島原外港駅?加津佐駅間)の廃止を予定している問題で、「島原半島を未来につなぐ会」(代表世話人=泉川欣一氏)のメンバーが28日、存続を願う街頭署名運動を島原駅で繰り広げた。

いかなる方策であっても南線を存続させるには利用者はもとより幅広いコンセンサスが不可欠とされ、同会では存続に向けた住民の盛り上がりと協力に大きな期待を寄せている。

同会メンバーらが島原駅の改札口付近や待合室で、高校生らを含む利用客に署名を呼びかけると、利用客も快く応じた。

街頭署名運動を繰り広げた島原市崩山町の森永真弘さんらは「ノスタルジーでやっていけないことは分かっているが、鉄道がなくなると困る人が多い。代替バスでは鉄道のように定時制が確保できず、高齢者に限らず高校生も進んで署名に応じてくれる。我々だっていつかは車の運転ができなくなる。法的に存続の可能性が残っており、何とかしたい」と話していた。

27日から同様の街頭署名を連日行っており、きょう29日も実施する。

同会では来年1月半ばをメドに署名を集め、関係する南島原、島原の両市長に提出する予定だ。

[2007/12/29:島原新聞]

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県内企業への定着を推進…今から考えよう 将来のこと 卒業後のこと、高卒の七割が県外に流出


高校生の就職先に関して県外への流出が著しいという島原、北松両地区の現状を受け、県は12月から高校2年生を対象にした企業説明会を開催。来年2月まで両地区の5か所で開かれる。

県雇用労政課によると、島原半島地区の平成18年3月卒業で内定を得た高校生約400人のうち7割ほどの約270人が県外へ - という現状。こういった実態を受け、高校2年時という早期に県内企業の情報を得てもらう場を設け、早めに就職に対する意識を高めてもらうことで、県内への就職定着を図ろうと、初めて開催したもの。

12月25日には島原文化会館で開かれ、国見、島原農、島原商の3校の2年生約140人が参加。諫早市の(株)宮崎温仙堂商店や(株)昭和堂など県内企業4社が事業内容などについて社員が働いている写真などを使って分かりやすく説明したほか、フレッシュワーク長崎のキャリアカウンセラー二宮美子さんが「今から考えよう、将来のこと、卒業後のこと」と題してミニセミナーを展開。

二宮さんは、▽後悔しないように「自分で決心する」という自覚をもつ▽興味や能力などから自分の特性を見極める - など進路を決めるための7つのステップをはじめ、1.コミュニケーション能力2.基礎学力3.責任感 - など「企業が求める能力ベスト7」(平成16年厚生労働省「若年者の就職能力に関する実態調査」より)を紹介し、「始まりは元気の良いあいさつであり、それはコミュニケーションにも結びつく。将来を見据えて今からできることに取り組んでほしい」などと呼びかけた。

[2007/12/28:島原新聞]

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島鉄南線の存続を願う運動…住民の盛り上がりがカギ、清水東京大准教授がアドバイス

島原鉄道が来年4月から南線(島原外港駅 - 加津佐駅間)の廃止を予定している問題で、「島原半島を未来につなぐ会」(代表世話人=泉川欣一氏)は21日、「島鉄存続問題を考える集会」を南島原市有家町の浦川酒造で開催。講師の東京大学大学院准教授、清水亮氏は住民による鉄道の利用促進策等を含め「住民の盛り上がりが重要」と強調し、南線存続に向けた運動にアドバイスした。

集会には島原、南島原両市の住民ら約40人が参加。「地域公共交通の現状」から考え、えちぜん鉄道(福井市)や貴志川線(和歌山市等)、万葉線(高岡市)など「鉄道の存続に成功した国内の運動事例」が紹介された。

清水氏は地域公共交通のもつ社会的意味において、鉄道を利用していない多数派住民のコンセンサスを得られなければ存続運動の展開は困難とし、「交通弱者のため」という福祉の問題をさらに発展させ、誰でもいつかは車を運転できなくなるという「セーフティー・ネット」の問題として捉えられるかを課題に掲げた。

鉄道存続に成功した経営改善策の一例として、ラッシュ時以外の車両への自転車持ち込みや名前等を表示する枕木オーナー制度、住民による経営改善アイデア提案制度、自治体が線路や土地を保有する上下分離方式、自治体・鉄道会社・住民の三位一体による鉄道運営の考え方などを紹介。代替バス運行に関しては「鉄道と同じように採算の話は出てくる」と述べ、将来的に減便の可能性を指摘した。

「鉄道の存続は最終的にお金の問題で、行政施策の高い優先順位に位置づけられるかが課題」としながらも、普段利用しない住民への出前講座など草の根運動により「"鉄道を未来の財産"として住民を説得できれば、行政も動かせる。黒字になる仕組みづくりを含め、みんなで考えることが大事だ」と社会的見地からヒントを与え、あわせてすでに施行された地域公共交通活性化再生法や上下分離方式への助成制度も運動の追い風要素として示した。

総括して清水氏は「とにかく早急に住民が声を上げ、熱意を示すこと。声を上げなければ可能性もない。やれることは何でも見えるようにやること。もの凄い盛り上がりが必要だ。あとは皆さんがどう主体的に動くか。スタートダッシュが肝心!!」と強調した。

同会では一万人規模の「島鉄存続を願う」署名を目指している。泉川氏は「地域活性化にはどうしても鉄道が必要。行政・島鉄と協調しながら、存続に向けた運動を展開するので皆さんのご協力をお願いしたい」と話した。

[2007/12/23:島原新聞]

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昨年よりは良かったが…葉たばこ、目標収量下回る


葉たばこの産地として有名な島原半島の平成 19 年産の販売実績がまとまった。総重量は約 1016.6 トンで、販売代金は総額約 19 億 7800 万円。品質としては平均的な水準だったが、終盤の日照不足等により 10 アール当たりの収穫量は平均 212 キロで目標の 257 キロを下回った。

西九州たばこ耕作組合島原支所管内ではことし、大村市 15 戸、島原市 9 戸、南島原市 209 戸の計 233 戸の農家で約 479.5 ヘクタールに作付けた。

1 キロ当たりの代金は平均 1946 円で対前年比 97% 。10 アール当たりの収量は不作だった前年より 57 キロ増(37% 増)の 212 キロだったが、それでも目標の 257 キロを下回った。これに伴い 10 アール当たりの代金も対前年比で 33% 増加したものの、平均 41 万 2446 円と期待の 50 万円には届かなかった。

同支所によると、1 キロ当たりの代金は 2000 円を若干割り込んだ程度で、品質はほぼ平均的な水準だったが、6 月中旬以降に立ち枯れ病が発生し、同月下旬から 7 月上旬の活発な梅雨前線に伴う降雨と日照不足がさらに追い討ちをかけ、収量が減少した、という。

当初、豊作が期待されていただけに厳しい結果になった。ただ、昨年が不作だったため、1 千万円以上の取得者は前年の 3 倍の 60 戸に増えた。各市の販売実績は次の通り。数値は 1 キロ当たりの代金、10 アール当たりの収量と代金、1 千万円以上取得の農家戸数の順。

△大村市( 15 戸)= 1822 円、213 キロ、38 万 7431 円、2 戸
△島原市( 9 戸)= 2102 円、227 キロ、47 万 7954 円、6戸
△南島原市( 209 戸)= 1948 円、211 キロ、41万 1396 円、52 戸

[2007/12/08:島原新聞]

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見事!!鹿児島の第一工業大 - 九年連続・十度目の優勝 -


九州の大学生が頂点を目指し初冬の島原路を駆け抜ける「島原・雲仙学生駅伝」が1日、島原半島を舞台にことしも盛大に繰り広げられ、男子(第25回九州学生駅伝対校選手権大会)は第一工業大(鹿児島県)が4時間43分44秒の好タイムで見事!!九年連続十度目の優勝を飾った。

普賢岳噴火災害からの復興と地域の活性化を目的に平成10年に誘致し、ことしで10周年の記念大会。オープン参加の5チームを含め30チームが参加し、半島南目周りの8区間94.5kmで熱戦を繰り広げた。

レース当日は早朝、やや厳しい冷え込みとなったが、選手たちにとっては絶好の駅伝日和。それぞれウォーミングアップを行い、号砲を待った。

張り詰めた緊張の中、選手たちは午前8時15分、島原文化会館前を一斉にスタートし、島原駅前から国道を一路南下。市街地を過ぎると水無川流域の復興した地域を通り、平成新山を肩越しに見上げながら、第1中継所の「世紀の泉」前(南島原市布津町)を目指した。

優勝候補筆頭の第一工業大が今回もロケットスタートに成功。ケニア出身の第一走者、ジョフリー・グギ選手(1年)が二位の日本文理大(大分県)に1分23秒差をつけ、第二走者の松木祐二選手(1年)にタスキをつないだ。

このあと第一工業大は中野良平選手(3年)、ケニア出身のサミュエル・ムワンギ選手(1年)と、4区まで立て続けに区間トップの見事な走りで二位との差を広げ、首位をキープし前半5区を終了した。

レースは後半、雲仙市の小浜町埋立地を再スタートし、本県勢で前評判が高かった長崎国際大は第六走者の伊東佑二選手(4年)が猛ダッシュをかけると、7区は第一工業大の加治屋毅選手(4年)、最終8区は日本文理大の五島孝紀選手(3年)がそれぞれ区間トップ。優勝争いは終盤までもつれ込んだが、前半で大差をつけていた第一工業大が首位を死守しフィニッシュ。九年連続十度目の栄冠に輝いた。

一方、日本文理大は三年連続で二位入賞を飾ったほか、本県勢では長崎国際大が初めて三位入賞を果たす健闘ぶりだった。

スタート・ゴール地点をはじめ、沿道から多くの半島住民があたたかい声援を送ると、死力を尽くした懸命な走りでそれに応えた選手たち。各中継所では倒れ込みながらチームメートにタスキを託し、受け取った選手もまたさらに次の選手が待つ中継所へ。みなぎる若い力を結集して一本のタスキに込めた熱い想いが、観衆に深い感動と勇気を与えた。

[2007/12/02:島原新聞]

島原・雲仙学生駅伝 / NIB:長崎国際テレビ

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島原中央道路の現地見学会…新たな動脈、活性化に寄与 地域一丸の訴えを是非


国交省雲仙復興事務所(秦耕二所長)は29日、地域高規格道路「島原道路」の一部で本年度から本体工事に着手した「島原中央道路」の現地見学会を市民対象に行った。

自動車専用の島原道路(南島原市深江町 - 諫早市間約50km)は、地域間の人的・物的交流や時間短縮による連携強化など活性化に寄与する、島原半島の新たな動脈となるもの。

このうち「島原中央道路」(島原市秩父が浦町 - 下折橋町間約4.5km)は、すでに供用を開始した「島原深江道路」(南島原市深江町 - 島原市秩父が浦町約4.6km)と通称「がまだすロード」(島原市下折橋町 - 出平町間約2.2km)を結び、島原市を南北に横断する道路。

平成13年に事業化され、直轄代行により整備が進められており、昨年度から工事用道路に着手。本年度は本体工事となる白水高架橋の橋梁下部工の工事に着手し、早期完成を目指している。

見学会には希望した一般市民や県議・市議など約60人が参加し、白水高架橋から眉山トンネルにつながる現地などを視察した。

地域高規格道路「島原道路」島原市工区建設促進期成会の久部貞男副会長(島原商工会議所会頭)は「県内でも佐世保の道路整備は進んでいるのに、島原道路の出平 - 愛野間は平成6年から十数年間も計画路線のままで問題だ。地域が一丸となって訴えていかなければならない」と指摘した。

一方、眉山トンネルの建設予定地について秦所長は「眉山の裾野で、山が崩れてできた線路の砕石を重ねたような堆積物の中を通る」と説明し、「科学的調査によると地下水の問題はない」とあらためて強調。要望があれば再度、現地調査を実施する意向もあわせて示した。

[2007/12/01:島原新聞]

雲仙復興事務所|道路事業|島原中央道路

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ダ・カーポが島原を紹介…18日の「遠くへ行きたい」


よみうりテレビが誇る人気の紀行・情報番組「遠くへ行きたい」の18日(日)放送分は島原半島が舞台。温かい歌声で魅了するフォークデュオ、「ダ・カーポ」の二人が郷土の魅力を存分に紹介してくれる。

旅番組では最長寿の1880回目を迎える同番組。日本各地に残るわらべ歌や民謡などを掘り起こすのがライフワークの一つというダ・カーポが、温泉や湧水、豊かな自然の島原半島を満喫しながら、名曲「島原の子守唄」を生み出した故・宮崎康平氏の和子夫人を訪ねるというのが今回最大の見所だ。タイトルは「ダ・カーポ『島原半島 二人の子守唄』」。

国立公園第一号に指定された雲仙。その温泉街に今春、プロのガイドツアーが誕生した。ダ・カーポもさっそくツアーに参加し、地獄めぐりを堪能。また、外国人が訪れるリゾートとして栄えた雲仙に昨年夏、「温泉レモネード」と名づけられ復活したレモン水にまつわる色んな話を田浦商店で聞く。

島原市では招き猫屋敷としても有名な「しまばら水屋敷」で招き猫談議に花を咲かせ、数々の珍品もそろえるこだわりの店「猪原金物店」が紹介される。

今から46年前の1971年、同番組に出演したという康平氏。宮崎さん方では当時のビデオを観ながら康平氏を偲び、墓参りのあとは墓前で名曲「島原の子守唄」をダ・カーポの2人が披露してくれる。

最後の訪問先は南島原市の鹿牧場「(株)ディアー・カンパニー」。康平氏の構想だった「島原半島一大畜産地化」に賛同して牧場を経営し、「鹿は肉も角も皮も利用できるぞ」という同氏のアドバイスで鹿を飼育するようになったという八木高人氏(同社会長)が熱い想いを語る。そして美味しい鹿肉に舌鼓を打ちながら、康平氏の「先見の明」に感心しきり。

よみうりテレビ、テレビマンユニオンが制作。ディレクター大貫昇氏、プロデューサー村田亨氏。NIB長崎国際放送など日本テレビ系で午前7時30分 - 8時放送予定。

[2007/11/14:島原新聞]

遠くへ行きたい

鹿の角本舗(株)ディアー・カンパニー

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松本選手見事に準優勝…秋田国体島高村上選手も三位に

 秋田県内で開催されている「秋田わか杉国体」の陸上競技が5日から県立中央公園県営陸上競技場で行われ、成年女子やり投げ決勝で南島原TAC所属の松本百子選手が50m52の力投をみせ、見事準優勝に輝いた。

 また、潟上市昭和体育館で行われたレスリング少年男子フリースタイル96キロ級に本来の階級よりもあげて挑んだ島原高1年の村上貴之選手が三位に入賞する健闘ぶりを見せたほか、同74キロ級で松本岬選手(島原工高)、同84キロ級で岩永義成選手(島原高)がともに5位に入賞を果たした。

[2007/10/10:島原新聞]

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日本大学フィールドリサーチ…現場に目を向けて研究、きのこのもぎ取りなど体験

 日本大学(神奈川県)の生物資源科学部の学生が7月31日 - 8月2日、雲仙市を訪れ農業の現場や特産品の加工体験などに取り組むフィールドリサーチに取り組んだ。

 同学科では「持続的な食と農のあり方」をテーマに教育、研究を進めており、学生が研究室ごとに分かれ、農山漁村をはじめ食品産業、流通業、外食産業などの現場に出かけて、その実態を調査・分析する実践的演習のフィールドリサーチは2年次の必修科目。2年生150人が北海道から九州まで分散し、「食卓の先にある現場」を探っている。

 同市を訪れたのは川手督也准教授が率いる食品経済学科の2 - 4年生19人。市の農林水産業、農水産加工の現状や課題、特産品の現地視察、農業体験、資料の収集などを目的にしたもので、吾妻や千々石、国見など各町で有機農業の取り組みや伝統野菜、雲仙こぶ高菜やエタリの塩辛などについて生産者から学んだり、実際に食品加工の体験をしたりした。

 最終日の2日は同市愛野町にある(株)雲仙きのこ本舗(本社・南島原市有家町)の「雲か山か」愛野店を訪れ、エノキなどの生産・加工場を見学し、キノコのもぎ取りも体験。楠田喜熊代表取締役は「食品の安全・安心について学んでほしい」と呼びかけた。

 川手准教授によれば、卒業論文のテーマに同市の農家が取り組む有機農業を掲げた4年生もいるという。「座学だけでなく、現場での体験が学生たちにとって良い経験になるはず。食卓の先にある現場に目を向けて研究に取り組んでもらえれば」と話していた。

[2007/08/04:島原新聞]

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一般初段組演武で3年連続優勝…少林寺拳法島原城南支部

 先月16日、大村市のシーハット大村で開催された少林寺拳法の第30回長崎県大会には33支部から約1千人が出場。

 島原城南支部の選手たちの活躍もめざましく、一般初段の部の組演武で3年連続優勝し、全国大会への出場権を獲得するなど素晴らしい成績をあげた。

 なお、今年は30周年に当たるため、記念イベントとして全支部による団体演武や少林寺拳法の技法、錫杖の披露とともに、護身術などの紹介があった。

[2007/08/04:島原新聞]

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キハ20国鉄色の列車 - 南島原駅-諌早駅間を -

 島原鉄道(株)(塩塚吉朗社長)は7、8月の毎週土、日曜日に南島原駅-諫早駅間で国鉄色車両の限定運行を行う。きょう7日が初日で、最終日は8月26日。2か月限りの運行だ。

 運行ダイヤは南島原駅15時06分発(諫早駅16時17分着)と諫早駅16時47分発(南島原駅18時11分着)の2本。キハ20国鉄色の列車は朱色とクリームのツートンカラーの「旧国鉄色」の2013、2016と、愛称「タラコ色」で親しまれている朱色一色の「首都圏色」の2008の3車両のうち2車両を組み合わせて使う。7月7、8日の車両組み合わせはツートンカラー2車両。その後の組み合わせはホームページ(kttp://www.shimatetsu.co.jp/)に掲載する。

 島鉄の国鉄色限定運行を特集した列車専門誌「j?train」(イカロス出版)のvol・26によれば、キハ20はローカル線用として1960年前後に登場し、筑豊、熊本エリアのローカル線のほか、県内でも長崎本線や大村線などで活躍。国鉄で廃車されたのち1985-1987年に島鉄に払い下げられ、今なお現役で活躍する、昭和の面影を残す「懐かしの国鉄列車」という。

 島鉄鉄道課によると、来年3月末で廃線予定の島原外港駅-加津佐駅間の「南目線」で国鉄色車両をカメラにおさめようと貸しきりの臨時運行を企画する鉄道ファンが相次いでいるほどの人気ぶりだったそうで、そういった熱い要望に応えようと、今回の限定運行を企画。鉄道課では「ファンの方30人が2泊3日で撮影会をされることもあり、経済効果にもつながっているのでは。多くのファンの方々に楽しんでもらいたい」としている。

[2007/07/07:島原新聞]

島原鉄道(株)

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事故のない快適な職場に - 島原半島建設業合同安全大会 -

 「組織で進めるリスクの低減 今一度確認しよう安全職場」をスローガンに掲げた7月1-7日の「全国安全週間」を前に、本年度島原半島建設業合同安全大会が22日、島原復興アリーナ・サブアリーナであり、半島内の建設業者42社やその協力会から約580人が参加し、「事故のない快適な職場づくり」を誓った。

 従来、安全大会は各社で実施していたが、島原労働基準監督署の指導のもと平成15年度から合同で開催。5回目となる今回は、建設業労働災害防止協会長崎県支部島原分会(星野親房分会長)と長崎県島原地区建設組合連合会(小林長一郎会長)の主催。

 開会式で、星野分会長は「島原地域の業者が集い安全意識を高める絶好の機会。昨今の建設業は公共事業の減少や価格競争など依然として厳しい状況で、この島原地域は好景気が感じられない状況にあり、労働災害が起きると企業の存続に影響を及ぼすこともある。一致団結して労働災害の防止に努め、事故のない快適な職場づくりを目指しましょう」などとあいさつ。

 県島原振興局の酒井好局長の祝辞に続き、ビデオ鑑賞や基調講演があり、参加者は作業時の注意点や安全心得、熱中症対策としての水分補給の大切さなどを学んだほか、島原労働基準監督署の池田康廣署長による安全講話「安全職場をめざして」などに聞き入っていた。

 なお、同週間は昭和3年に初めて実施されて以来、今年で80回目。人命尊重という基本理念のもと、産業界における自主的な労働災害防止活動の推進とともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ることが目的となっている。

[2007/06/23:島原新聞]

厚生労働省:平成19年度全国安全週間実施要綱決定

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2倍の豊漁で過去最高 - トラフグの稚魚を放流 -

 有明海における今春のトラフグの漁獲量と水揚げ金額が豊漁であることが県の調査で分かった。平成19年3-5月に5漁協が有明海湾口で行った漁の合計では水揚げ量11.7トン、水揚げ金額3,760万円と、平成7年以降で過去最高、過去5年間平均の水揚げ量5.3トン、水揚げ金額1,870万円と比較しても2倍以上に。産卵のために有明海に戻ってきた親魚のなかに、県が放流したトラフグが高い割合で含まれていることが確認されたため、「トラフグ種苗の大量放流が一助になっている」と見ている。

 県は平成16年度からトラフグの資源回復のために「資源を育む長崎の海づくり事業」に取り組み、50万匹ずつトラフグ稚魚を放流し、放流効果の調査を実施している。放流稚魚には、左胸びれを切除し体内の耳石を染色することで標識をつけ、これを目印に成長してから再び捕まえて調べる。

 サケが産卵のために生まれた場所に戻る「産卵回帰」の習性は有名だが、トラフグでも同様の習性が見られるという。そのため、今年3-5月に有明海に産卵回帰したトラフグ親魚1,600百匹を調査した結果、15%を占める244匹が放流稚魚であると確認されたため、「産卵親魚の増大による天然稚魚の増加に加え、大量放流による資源の上乗せ効果」が水揚げ量の伸びにつながったと見ている。また再捕された放流魚は全長35 - 52センチで、平成16年度放流の3歳魚が平均47センチ、平成17年度放流の2歳魚が平均41センチまで成長していることも分かった。

 同事業は平成16-18年度の3か年の実施だったが、効果があがっていることから延長して本年度も取り組むことに。8日には島原市霊南二丁目の埋立地で7センチサイズのトラフグ稚魚25,000匹を水槽からのホースやバケツを使って放流された。島原漁協など6漁協3市でつくる有明海栽培漁業推進協議会(会長=北浦守金島原漁協代表理事組合長)が事業主体となって取り組み、県栽培漁業センターで育った計50万匹を8月ごろまで20回程度に分けて放流することにしている。

[2007/06/10:島原新聞]

トラフグ - Wikipedia

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7、8月の毎週土・日曜に - 国鉄色キハ20が走行 -

 国鉄に焦点をあてた鉄道専門誌「j-train(ジェイトレイン)」(イカロス出版株式会社刊・東京都)の5月19日発売のvol.26で、島原鉄道が8ページにわたる特集で紹介されている。島鉄が今年7、8月の毎週土、日曜日限定で、かつて長崎本線や佐世保線などを走行したキハ20国鉄色の列車を運転させることに併せ、島鉄の国鉄車両を撮り歩く記事を特集したもの。

 新連載の「線路端の歩き方」の一回目として、島鉄にスポットライトを当て、島鉄の「懐かしの国鉄列車」として特集。福岡発の1泊2日の日程で「懐かしの国鉄列車」を撮影したり乗車したりしながら、島原半島の旅を存分に楽しむ記事に。上野弘介氏が文・写真を担当している。

 記事では島鉄車両の魅力や沿線の風景、撮影スポットやアドバイスのほか、キハ20がいつ走るかを示した運用表、運行ダイヤやアクセス方法も完全網羅。来年3月末で廃線が予定されている「南目線」についてもふれられ、「これによりキハ20が消滅する可能性も高い - 」と憂えている。

 国鉄色キハ20は1960年前後に登場した車両で、筑豊や熊本エリアのローカル線のほか、本県内でも長崎本線や大村線などで活躍した車両。国鉄で廃車されたのち、1985年から1987年にかけて島鉄に払い下げられ、こんにちまで活躍しており、車両カラーのオレンジとクリーム色またはオレンジ一色は地元住民にとって馴染み深いもの。今年で10周年を迎え、11月まで運行中の「島鉄観光トロッコ列車」を牽引している黄色の車両も同じくキハ20だという。

 今年四月現在、島鉄には8両のキハ20が在籍しているが、このうち2両はオレンジとクリームのツートンカラーの「旧国鉄色」に、1両は国鉄末期に採用されていたオレンジ一色の「首都圏色」に復刻され、ファンから注目を浴びているという。7、8月の土、日曜日限定の「懐かしの国鉄列車」で運用される予定の車両は、この3両のうち2両。昭和の面影を残す車両で運転する正真正銘の「レトロ列車」をご堪能あれ - と出版社と島鉄。

 同誌は2、5、8、11月に発売され、全国の主要書店で扱う。1200円(税込)。

[2007/05/30:島原新聞]


イカロス出版
島原鉄道グループホームページ
国鉄キハ20系気動車 - Wikipedia

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堆肥コンクールなども - 8月に活性化研究大会 -

 島原地域農業振興協議会(会長=吉岡市長)の通常総会が9日、島原観光ホテル小涌園で開かれ、農業活性化研究大会の開催などを盛り込んだ本年度の事業計画を決めた。

 同協議会は島原半島地域の実情に即した営農総合指導活動を展開するための組織。県や地元自治体(半島三市)、農業団体、指導機関の代表らで構成しており、指導理念の統一と機能分担の明確化、連携強化に努めながら、多様な担い手の育成、産地課題の解決、改善技術の確立など地域農業の振興に大きな役割を担っている。

 総会では昨年度の事業実績報告・収支決算を承認したあと、本年度の事業実施計画案・収支予算案を審議。「経営所得安定対策」により農業施策は認定農業者に重点化される歴史的な転換期を迎えていることから、「意欲ある担い手の育成確保」をはじめ、「地域の特性を生かした産地づくりによる生産の維持・拡大」、「新鮮で安全な農産物の持続的生産と供給体制の確立」を主要推進事項とする本年度の事業計画案を承認した。

 新たに実施する「島原地域堆肥コンクール」を盛り込んだ本年度の「島原地域農業活性化研究大会」は8月上旬、南島原市ありえコレジヨホールで開催する。テーマは「島原半島農業の担い手として」。

 一方、農業振興協議会組織の運営を支えてきた県補助金(地域農林業推進体制強化事業費補助金)は平成17年度で廃止予定だったもの。強い要望により対前年度比50%で2か年存続してきたが、市町村合併の進展に伴い振興協議会組織の活動運営はそれぞれ地元自治体の主体性を重視し、同補助金は来年度から廃止される。

 今後さらに農業関係予算の縮小が懸念されることから同協議会では来年度以降のあり方について、農業改良普及センターからの新たな予算(本年度45万円)を含め、県農政ビジョン推進対策事業補助金(同50万5千円)など予算獲得に努める方針を確認した。

 島原半島が県内農業生産額の四割以上を占める実情等を踏まえ、県の農業関係予算の確保については同半島三市の市長が同様の見解。松島南島原市長は「担い手中心の農業施策に転換しており、それも考慮しながら半島農業の実績と役割を踏まえ予算要求をしていかなければならない」と述べた。

[2007/05/11:島原新聞]

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地元勢では二中が8位 - 島原招待中学生サッカー - 【動画あり】

 大型連休を使った恒例の中学サッカーの祭典「第17回島原招待中学生大会」(同大会実行委主催)が3-5日、島原市を中心に9会場で行われた。

 全国中学校サッカー大会の開催を記念して平成3年5月、第1回大会を開催したもの。競技力の向上と参加チームの親睦を図る同大会には今回、九州を中心に遠くは高知や島根、広島県などから来島し、初出場の3チームを含む計35チームが参加。1チーム7-8ずつ、計約200試合で熱戦を繰り広げ、競技力の向上を図った。

 大会事務局では勝敗数や得失点差をもとに順位をつけた。島原半島勢の成績は次の通り。

 △8位=島原二(5勝1敗2分け)
 △9位=国見(5勝2敗1分け)
 △18位=島原一(3勝3敗2分け)
 △19位=有明(3勝5敗)
 △23位=FC雲仙(2勝4敗1分け)
 △24位=深江(2勝5敗1分け)
 △25位=千々石(同)
 △30位=島原三(1勝6敗1分け)
 △34位=三会(6敗)

[2007/05/08:島原新聞]



[2007/05/08:しまばらNOW]

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スポーツ推進強化校に - 島高男子剣道やレスリングなど -

 県教委は16日、本年度ジュニアスポーツ推進事業に関する強化校21校(16競技)や拠点校91校(33競技)などを決定した、と発表。島原半島関係では島原高の男子剣道や男子レスリング、国見高の男子サッカーが強化校に選ばれた。

 全国大会などでの活躍が期待でき、かつ国体の中核となる高校や選手をはじめ、競技力の向上やジュニアスポーツの普及・振興が期待できる学校などを指定し、遠征費や合宿費などの助成をするもの。第62回国民体育大会で入賞が期待できるなどの強化指定社会人クラブや選手なども決定し、陸上競技の松本百子さん(南島原TAC)が引き続き強化選手としての指定を受けることに。

 25日に県立総合体育館で指定書の授与式が行われる。

[2007/04/18:島原新聞]

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スタンプ集めて特典 - 島原半島博物館めぐり -

 島原半島にある各種資料館などをまわってスタンプを集めると記念品がもらえる「がまだす島原半島博物館めぐり」が今年度も始まった。

 同半島への観光客誘致と周遊・滞在化を推進するため、島原半島博物館連絡協議会が毎年実施しているもの。6回目。専用チラシの裏側捺印欄に博物館ごとの記念スタンプを押して集めるのが要件。

 5館めぐりで「島原手延べソーメン」、「バードコール」、「雲仙特産湯センペイ」、「雲仙岳災害記念館オリジナルマウスパッド」、「入浴券」、「謎のおみやげ」の6種類から1つプレゼント。10館すべて達成すると豪華な島原半島特産品「有明海海の幸セット」、「雲仙ビードロ美術館ガラス製品」、「ジャガイモ」、「小崎侃の色紙」の4種類から1つもらえる。アンケートにも協力すること。

 島原城キリシタン史料館(島原市)、雲仙岳災害記念館(同)、雲仙ビードロ美術館(雲仙市小浜町)、平成新山ネイチャーセンター(島原市)、北村西望記念館(南島原市南有馬町)、口之津町歴史民俗資料館(同市口之津町)、小浜町歴史資料館(雲仙市小浜町)、縄文の里(島原市有明総合文化会館内)、雲仙お山の情報館(雲仙市小浜町)、山本美術館(同市愛野町)の十館が参加している。

[2007/04/14:島原新聞]

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警戒区域を一部解除 - 雲仙市の国有林32ha - 【動画あり】

 県や島原市、雲仙市、南島原市、警察、消防、自衛隊など防災関係の十七機関で組織する「雲仙岳警戒区域等の調整会議」が22日、島原市の森岳公民館で開かれ、噴火災害に伴って災害対策基本法に基づき設定した警戒区域のうち、雲仙市の一部32haを今月31日正午で解除することを決めた。区域の縮小は平成17年3月の島原市以来2年ぶり。

 会議には関係機関から約30人が出席し、長崎海洋気象台と九大地震火山観測研究センターから普賢岳の火山活動状況について「引き続き静穏」との報告があり、警戒区域の取り扱いについて協議した。

 雲仙市が今回解除するのはすでに解除した登山道より外側の部分で、国見別れから紅葉茶屋までの登山道と、仁田峠ロープウェイ駅舎からあざみ谷を経て紅葉茶屋に至る登山道より南西側部分の国有林地帯32ha。残る同市の警戒区域百98haと島原市の840ha、南島原市の80haの計1018haは設定期限を来年3月末まで1年間延長する。第61次延長。

 普賢岳の状況について九大の清水洋教授は「溶岩ドームの冷却は進んでおり火砕流の危険性はほとんどないが、依然として落石の破壊力はあるため注意が必要だ」と述べた。

[2007/03/23:島原新聞]



[しまばらNOW:2007/03/26放送]

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相川工務店が優秀賞に - 「ながさ木の家」づくりで -

地元産の木材を使った住宅づくりに取り組む「雲仙・ながさ木の家づくりの会」(内島範喜会長)の(有)相川工務店(相川重勝代表・南島原市西有家町)が「ながさ木の家」づくりコンクールで優秀賞に輝いた。

県内に13あるグループと関係団体でつくる「ながさ木の家」づくり推進連絡協議会(宮副政光会長)が県民の住まいづくりに役立ててもらうことなどを目的に、県産材のよさをいかすための知恵や工夫、愛着が感じられるような「ながさ木の家」を募集したもので、県産材の使用量が30%以上などの木造戸建住宅を対象にした。

応募のあった23点のうち、▽ライフスタイルに適した機能をもつか▽木の良さをいかした機能を有するか-などの点から審査され、優秀賞3点と新生産流通賞3点が選ばれ、20日に長崎市で表彰式があった。

[2007/02/23:島原新聞]

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深夜、早朝でも心配無用 - 近所の薬屋さんが相談に -

深夜や早朝に急に具合が悪くなったりしても、日ごろ利用している身近な「近所のお薬屋さん」が相談にのってくれることに - 。島原薬剤師会(田口守会長)と県薬種商協会島原支部(井村成俊支部長)が15日から「深夜・早朝における一般用医薬品の供給体制と医薬品の相談対応」について組織的に取り組むことになった。

地域住民のニーズに応えるよう厚生労働省の要請を受けて県下各地区で実施される取り組みで、深夜や早朝においても薬剤師などの専門家による相談や適切な管理により安全性を確保し、一般医薬品の供給体制を整備すべきとの観点から。参加薬局、薬店は両団体に加盟する島原市22、南島原市15、雲仙市17の計54店。

薬を常用する高齢者らが不調を訴えた場合など、かかりつけの薬局、薬店が時間に関わらず相談に応じたり、薬局などの横のつながりを活用して他店を紹介したりするほか、医薬品のみでは不十分とされる症状については救急病院への受診を勧めるなどの対応をする。

島原薬剤師会の織田康男副会長によれば、取り組みは「地域的に以前から個店で応じていたこと」だそうだが、今回から組織的に実施することに。「お気軽にご利用を。まずは、かかりつけの薬局、薬店へご連絡を」と話している。参加薬局、薬店の店舗名と電話番号を掲載したチラシ3万枚を作成し、各店や公共施設、医療機関などで配って啓発を図る。問い合わせは島原薬剤師会(TEL:65-0301)へ。

[2007/02/15:島原新聞]

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万一の発生時に備え - 鳥インフルエンザ対策 -

宮崎県などで高病原性鳥インフルエンザが発生するなか、島原半島内の関係機関でつくる島原食品安全・安心地方推進会議(会長=酒井好県島原振興局長)は9日、「島原半島における高病原性鳥インフルエンザ発生時対応マニュアル」を策定し、危機管理体制を整えた。

県内で鳥インフルが発生した場合に養鶏産業の被害を最小限に抑え、県民の健康被害などを取り除くことなどを目的に昨年1月に県が「県高病原性鳥インフルエンザ発生時対応マニュアル」を策定したことを受け、地域ごとにマニュアルの策定が進められているもの。

県島原振興局であった会合には県食品安全推進室や県南保健所、県南家畜保健衛生所など関係機関から14人が出席。鳥インフル発生から「終息宣言」までの流れに沿って、情報収集や検査、鳥の移動禁止や感染鳥の殺処分などの防疫、接触した人などの健康管理、風評被害など各種対策や、対策に必要な職員の動員体制など関係機関の連携について話し合い、全会一致でマニュアル策定を承認した。

なお半島は採卵鶏49戸計127万羽、肉用鶏33戸計百31万羽と、県内の養鶏業者の5割超を占める過密地域。酒井局長は「本県では発生していないが、油断はできない。万が一の発生時に対応できるよう連携を図りましょう」などと呼びかけていた。

16日には県南保健所で国や市、医師会、消防、警察などを対象にした説明会を開き、危機管理体制に関する意識の共有を図ることにしている。

[2007/02/11:島原新聞]

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新作県特産品で最優秀賞に - 野菜入りウィンナーシリーズ -

第38回県特産品新作展審査会が8日に開かれ、農林加工・水産加工部門で「がまだす島原じげもん本舗 野菜入りウィンナーシリーズ」(がまだす島原じげもん会)が最優秀賞に輝き、菓子類など部門で「温泉レモネード」(雲仙旅館ホテル協同組合)が奨励賞に選ばれた。

創意工夫にあふれた新しい商品を集めて県民に紹介するとともに、優れたものを顕彰することで県内の事業者の開発意欲を促進し、ふるさとの産業の振興につなげることを目的とした同審査会には73点の応募があり、2部門で最優秀賞や優秀賞などを選んだ。

最優秀賞のウィンナーシリーズは、地域ぐるみの取り組みにより開発された商品。講評によると、島原半島でとれた野菜と専用飼育による豚肉、無薬飼料飼育鶏の雲仙しまばら鶏肉、有機栽培によるタマネギや黒ごまなど安全・安心へのこだわりとおいしさが評価されたという。

表彰式は4月11日にあり、一般公開は長崎市の浜屋百貨店で11~17日にある「春の県物産まつり」の会場で。

[2007/02/10:島原新聞]

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個性が光る87点 - 県高校島原地区美術展 - 【動画あり】

島原半島内の県立高校8校の生徒の力作が集う第9回県高校島原半島美術展が6日、島原駅2階ホールで始まった。

油彩やポスター、デザイン、彫刻など94点。第51回県展入選の油彩「この想い」(口加高3年・杉本裕作君)、今夏に島根県である全国高校総合文化祭に出品されるポスター「コミュニケーションしてますか?」(口加高2年・松山将大君)や油彩「前途」(島原高2年・坂田利恵さん)などの入選・入賞作品のほか、クローズアップされている「いじめ」問題をテーマにしたデザイン作品も。

また、女神をモチーフにしたデッサン用石膏像を鉛筆や木炭などさまざまな画材で描いた共同制作「ラボルトを表現しよう」もあり、87点それぞれの個性が光る作品群になっている。

毎日高校生らが受付を担当しており、初日は口加高の生徒たちがいた。尊敬する宮崎芳之校長の肖像画など2点を出品した同校3年で美術部の前部長、馬場貴大君(18)は「高校生最後の作品展であり、少しでも足を止めて作品を見てもらいたい」と話していた。

美術展は美術の授業や部活動で作品づくりに励んできた生徒らの研さんと交流を深めようと、県高校教育研究会美術部会島原半島地区研究会などが毎年この時期に実施。11日まで(午前9時 - 午後5時、最終日は午後2時半まで)。入場無料。

[2007/02/07:島原新聞]



[2007/02/07:しまばらNOW]

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ことしは去年の分まで - 一斉に葉たばこの種まき -

葉たばこの産地として有名な島原半島で本年産の種まきが1日行われ、昨年の凶作分まで取り戻そうと耕作農家がことしの豊作を願いながら作業を行った。

西九州たばこ耕作組合島原支所管内(大村市・島原市・南島原市)ではことし、233戸の農家で約479.5ヘクタールを栽培する。内訳は南島原市が209戸で約421.8ヘクタール、島原市が9戸で約20.8ヘクタール、大村市が15戸で約36.9ヘクタール。昨年と比べると全体では10戸、約19ヘクタールの減。

早春の風物詩にもなっている葉たばこの種まきは同日、大村、島原、深江、布津、堂崎、有家の計6か所で一斉に行われた。島原たばこ生産組合(霜田重満組合長・九戸)の播種式は同市大下町の園田雅久さん方のビニールハウスであり、来賓として吉岡市長、JA島原雲仙の加藤寛治代表理事組合長らが出席した。

昨年は生育期の日照不足や全般にわたる低温傾向、集中豪雨の影響など厳しい気象条件に見舞われ、実績は前年度の6割程度という凶作だったため、ことしにかける農家の意気込みは例年以上。霜田組合長は「昨年のような不作にならないよう様々な天候を考慮し、耕作していかなければならない。(10アール当たり)257キロ、(1キロ当たり)2,000円以上を目標に、一致協力して生産能力を上げ頑張っていこう」と呼びかけた。

種は10アール当たり0.45グラムずつ、約21ヘクタール分の94ヘクタールを約700リットルの水に混ぜ、ビニールハウス内に並べられた600個の苗箱に大型のジョウロを使ってまいた。

1週間程度で発芽し、今月20日ごろ農家に配分され、さらに各農家で育苗。畑への植え付けは3月中旬に行われる予定。収穫は例年、5月下旬から始まる。

[2007/02/02:島原新聞]

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外港 - 加津佐駅間を廃止 - 島鉄・来年4月1日から、通勤・通学などバスで対応 - 【動画あり】

島原鉄道(株)(塩塚吉朗社長)は31日、諫早市~南島原市の鉄道全線78.5kmのうち南目線の一部、島原外港駅(島原市)~加津佐駅(南島原市)間の35.3kmを来年4月1日で廃止すると正式に発表した。同社ではことし3月30日、鉄道事業廃止届出書を九州運輸局に提出する方針。

南目線の廃止については3年前から検討し、島原半島の合併後に結論を持ち越していたもの。理由は少子高齢化とモータリゼーションの発達に伴う利用客の減少。昨年度の鉄道部門の赤字は約1億6,700万円で、南目線だけで毎年1億1,000~2,000万円の赤字が続いているという。これまでフェリーや不動産、ホテルなどの事業利益で埋めてきたが、これ以上は困難と判断。昨年11月の取締役会で南目線の廃止を決定した。但し、島原市等の要望もあり南島原駅~島原外港駅間は残す、という。

同社では廃止後の代替策としてバス輸送で対応する方針で、「朝夕の通勤通学時間帯に支障を来たさないよう運行したい」としている。通学に利用している高校生らのアンケート調査を行い、新規にバス十数台を購入する予定だが、料金やダイヤなど詳細は今後検討する。

「早いうちに」と決断 - 来年5月創業100周年 -

来年5月で創業100周年を迎える島鉄。塩塚社長は「これまで主要部門で歩んできたが、少子高齢化やマイカーの普及で利用者が年々減少。とりわけ南線の減少が大きく、早いうちに手を打たなければ会社本体がダメになると廃止を決断したが、この区間にはバスを並行して運行しており、利用者には迷惑を極力かけないようにする」と語った。

同区間の廃止に伴い観光トロッコ列車は廃止される。また、廃止区間の軌道の土地利用については関係自治体などと検討するとしている。

[2007/02/01:島原新聞]



[2007/01/31:しまばらNOW]

- キーワード「島原鉄道」に関する話題

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カラオケ店を特別査察 - 瑞穂から加津佐に16か所 -

20日夜に兵庫県宝塚市のカラオケ店で火災が発生し客の男性3人が犠牲となった惨事を受け、島原地域広域市町村圏組合消防本部は24日から管内(雲仙市瑞穂町 - 南島原市加津佐町)のカラオケ施設16か所を対象に特別査察を開始した。

査察は、不特定多数の人が出入りし防音設備などによる密閉性が高いという特殊性をもつカラオケ施設の実態を把握するとともに、今回の惨事の現状と危険性を説き、適切な防火管理のあり方と消防訓練の徹底や消防用設備などの適正な維持管理について予防対策を強化することで、安全性を高めてもらうのが目的。査察項目は▽火災予防条例に基づく施設の届出がなされているか▽防火管理者を選任しているか▽消火器などの使用方法を熟知しているか▽十分な避難経路があるか - など。

25日午後は島原市萩が丘三丁目のフリッツ・フラッツで実施し、消防士らが避難経路や消火器など設置箇所を確認したり、厨房設備の点検などをした。十数室を備える同店では非常口や消火器などを備え、火災時の避難誘導などのマニュアルを作成しており、店長の甲斐田周作さん(33)は「(今回の惨事は)人ごとではない。今まで以上に注意をしてゆきたい」と気を引き締めた。

査察は28日までに終える予定。消防本部予防課の友永峯昭課長は「従業員さんに防火への関心を高めてもらうなどソフト面の充実を心がけてほしい」と話している。

[2007/01/26:島原新聞]

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「子ども110番の家」に - 島原南高歯科医院がそろって - 【動画あり】

島原南高歯科医師会(宮崎宏延会長)の64の全会員が13日、子どもが事件などにあった際に駆け込む緊急避難場所「子ども110番の家」となった。歯科医師団体による同家の運用は県内では初めてという。

子どもを狙った犯罪が全国的に発生している近年の状況を鑑み、歯科医療を通じて地域社会に貢献するという使命のもと、将来を担う子どもらを守る役割を果たそうと、取り組むことに。各医院のガラス扉などに貼りつけて同家であることを示すA3版の黄色のポスターは、まき歯科の歯科衛生士、岩松恵美さん(24)が「子どもを危険から守れるような身近で温かい場所」をイメージして考案した。

島原市崩山町の同歯科医師会館で会員や警察関係者約30人が出席して結成式があり、宮崎会長は「駆け込んできた子どもを保護し、警察に通報する役目があり、子どもの笑顔を守り、明るい地域づくりに貢献したい」とあいさつ。島原署の安本眞二署長は「子ども110番の家は、いわゆる駆け込み寺であり、些細なことでも通報を心がけて。皆さんの取り組みが他団体に広がることを願いたい」と期待を込めた。

同家の運用は1994年に岐阜県を皮切りに全国に広まり、本県では1997年に川棚町でスタート。登下校中などの子どもが不審者に追いかけられたり交通事故などにあったりした際に一時的に保護し、警察に通報するなどの機能をもつ。2006年10月現在で県内には商店や民家など8,843カ所ある。

[2007/01/14:島原新聞]



[2007/01/16:しまばらNOW]

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