ホタルの里としておなじみの島原市有明町高野地区で1日夜、学習会とホタル狩りがあり、高野小学校ホタルクラブ(六年生23人)のほか、杉谷地区第四小学校の六年生と保護者ら36人も参加。交流を深めた。
ホタル狩りは、高野地区ホタルの里づくり保存会(代表=黒田孝博さん)の指導のもと、高野小ホタルクラブが学校のホタル小屋で飼育観察する種ホタルを採取するもので、恒例行事。
一方、第四小地区では、健全育成会が特別委員会活動としてこのほど、同じくホタルの里づくりに取り組む「杉谷自然再生プロジェクト」を策定。高野小でのホタル学習会開催を聞き、六年生を中心に児童23人とその保護者ら13人(いずれも自由参加)が駆けつけた。
午後7時半、はじめに高野小多目的ホールで合同学習会があり、黒田さんが保存会を結成した理由やこれまでの取り組み、高野小ホタルクラブの活動、ホタルの成長過程、雌雄の見分け方などについて講話。「噴火災害があり、途中3年間ほど活動できなかったこともあるが、子供たちの活動に地域住民たちも協力したりして、毎年ホタルが見られるようになった」現状を伝えた。
このあと、全員で「ホタルの里」になっている近くの川まで出かけ、種ホタルを採集。「昨年秋の大水(被害)で、例年よりやや少ない」うえ、この日はあいにく小雨とあって、飛んでいるホタルの数が多くはなかったものの、「実際に飛んでいるホタルを見るのははじめて」という四小の子供たちは大いに感激。網で捕まえたり、保存会メンバーの先導で川床まで降り、草むらで小さな光を放っているメスボタルを手で採集したりして、それぞれが持参した虫かごに入れては幻想的な光を楽しんだ。
再び高野小に戻ったのは午後9時半すぎ。黒田さんが「これから互いに連携を取り合ってホタルの里作りを進めていきましょう」とあいさつし、高野小側からあらかじめ用意した大きな飼育箱に入った種ホタルを四小にプレゼントした。最後は、保護者が準備したトウモロコシとスイカで腹ごしらえ。交流を深め、四小の子どもらはホタルの里作りの夢を持ち帰った。
[2007/06/05:島原新聞]
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