夕べの集いで童話を聞く…湯江川上流の「ホタルの里」

 島原市北部を流れる湯江川の上流、「ホタルの里」で知られる川内地区で23日夜、「童話を聞こう夕べのつどい」があり、参加した約300人が"ホタルの声"に耳を傾けた。

 天気予報ではこの日、午後から雨。それでも何とか持ち、雨はほとんどなかったものの、安全策を講じて会場を急きょ、変更。高野小学校の体育館で行われた。

 ホタルの里で童話を聞く催しは、同地区でホタルの里づくりが始動した平成2年からスタート。翌平成3年6月1日、第2回集いを開いたものの、同年6月30日の普賢岳噴火に伴う土石流災害が発生。活動は一時中断のやむなきに至った。ところが3年後の平成6年、再びホタルが飛びはじめ、これに勇気付けられた同地区ホタルの里づくり保存会(代表=黒田孝博さん)、ホタルの飼育・観察に取り組んできた高野小ホタルクラブのメンバーらは活動を再開。湯江川上流の砂防堤・治山事業の進展とともに「ホタルの里」として定着してきた。

 黒田会長が、そうした経緯と現況などを解説したあと、恒例によって「有明童話の会くすのき」が登場。島原弁「ガマダス」の言葉の謂れをおもしろく説く『仁王のガマ』。「コクゾウムシ」の名前の由来を、教訓を込めて愉快に物語る『宝下駄の話』につづき、全員で『とべないホタル』の物語を読み語り。スクリーンに絵を映しながら、主人公「飛べないホタル」と足に障害がある少年、ほかの元気なホタルたちとの間で展開される"仲間を助ける犠牲の愛"、思いやり、その中で障害を克服していく主人公ホタルの心の世界が、集った人たちの心に灯りとなって染み込んでいた。

 この日、高野小学校の全校児童71人によるソーラン節の踊り、同小PTAによるスイカのサービスなどもあり、参加者らは満足げ。なかには帰途、ホタルの里(湯江川)に立ち寄り、光のメッセージを楽しむ家族らもあった。

[2008/05/25:島原新聞]

ラベル: , ,


 
高野小で複式学級開始…2・3年生が一緒に勉強


 新年度の始まりとなる始業式が7日、各学校であった。島原市・高野小(平井節朗校長)では異なる学年が同じ教室で学ぶ複式学級であらたなスタートをきった。

 同校の全校児童は8日に入学する新入生13人を含め70人。うち2、3年生は8人ずつの計16人。島原市教育委員会によると、国の法律で定められた標準をもとにした県の基準に照らし合わせると二つの学年の合計児童数が16人以下の場合は複式学級となるため、平成20年度は同校の2、3年生が対象に。市内の小学校9校では初めての実施となる。

 この日、8つずつの机が左右に並んだ「2・3学年」の教室では、それぞれの学年の教科書を手にしたり、自己紹介をしたり。3年生が2年生に優しく教えてあげたり、一緒になって掃除を分担したりする場面も。2~6年生が参加して体育館であった始業式で平井校長は「本年度は2、3年生が一緒に学ぶことになり、3年生は2年生のお手本になるように、2年生はお兄さんお姉さんを見習って勉強してもらいたい」などと呼びかけた。

 2、3学年の複式学級は今のところ担任の女性教諭が1人で指導しているが、県教委により近々、支援をする非常勤講師1人が配置されるという。市教委によると、複式学級のメリットとして▽少人数のため指導が行き届く▽1人ずつの発表の機会が増えて表現力に結びつく▽異年齢の集団活動によりお互いに育つ - などが挙げられるほか、例えば先生が2年生の指導をしている間に3年生は自主的に学習するようになるなど自ら学ぶ姿勢も培われるという。

[2008/04/08:島原新聞]

ラベル: , ,


 
夢!!「ホタルの里」づくり - 高野小と島原四小が合同で -

 ホタルの里としておなじみの島原市有明町高野地区で1日夜、学習会とホタル狩りがあり、高野小学校ホタルクラブ(六年生23人)のほか、杉谷地区第四小学校の六年生と保護者ら36人も参加。交流を深めた。

 ホタル狩りは、高野地区ホタルの里づくり保存会(代表=黒田孝博さん)の指導のもと、高野小ホタルクラブが学校のホタル小屋で飼育観察する種ホタルを採取するもので、恒例行事。

 一方、第四小地区では、健全育成会が特別委員会活動としてこのほど、同じくホタルの里づくりに取り組む「杉谷自然再生プロジェクト」を策定。高野小でのホタル学習会開催を聞き、六年生を中心に児童23人とその保護者ら13人(いずれも自由参加)が駆けつけた。

 午後7時半、はじめに高野小多目的ホールで合同学習会があり、黒田さんが保存会を結成した理由やこれまでの取り組み、高野小ホタルクラブの活動、ホタルの成長過程、雌雄の見分け方などについて講話。「噴火災害があり、途中3年間ほど活動できなかったこともあるが、子供たちの活動に地域住民たちも協力したりして、毎年ホタルが見られるようになった」現状を伝えた。

 このあと、全員で「ホタルの里」になっている近くの川まで出かけ、種ホタルを採集。「昨年秋の大水(被害)で、例年よりやや少ない」うえ、この日はあいにく小雨とあって、飛んでいるホタルの数が多くはなかったものの、「実際に飛んでいるホタルを見るのははじめて」という四小の子供たちは大いに感激。網で捕まえたり、保存会メンバーの先導で川床まで降り、草むらで小さな光を放っているメスボタルを手で採集したりして、それぞれが持参した虫かごに入れては幻想的な光を楽しんだ。

 再び高野小に戻ったのは午後9時半すぎ。黒田さんが「これから互いに連携を取り合ってホタルの里作りを進めていきましょう」とあいさつし、高野小側からあらかじめ用意した大きな飼育箱に入った種ホタルを四小にプレゼントした。最後は、保護者が準備したトウモロコシとスイカで腹ごしらえ。交流を深め、四小の子どもらはホタルの里作りの夢を持ち帰った。

[2007/06/05:島原新聞]

島原市立第四小学校
島原市立高野小学校

ラベル: , ,


島原新聞
F-Secure 優待販売
広告募集
ニュース検索

ニュースアーカイブ

ブログパーツ
| ホーム | カボチャテレビ | しまばらTV | みどころ | 宿泊マップ | イベント | リンク | ショッピング | 履正不畏 | 問合せ | 運営会社 |
Copyright © 2006 Cabletelevision shimabara. All rights reserved. counter