9月24日に長崎市であった「小学生クラス対抗30人31脚長崎大会」(長崎文化放送主催)で、三会小(菅藤恒平校長)の6年1、2組でつくる「風林火山三会っ子ファイターズ」が10秒01のタイムで優勝し、三連覇を達成した。
12回目となる長崎大会には県内から10チーム約400人が参加し、隣同士の選手の足をバンドでとめてかけ声に合わせて50メートルを走り、チームワークとタイムを競った。
三会小は6年生54人のうち30人が選手、ほかは応援団にまわる。練習は夏休みから始め、早朝1時間の練習を21日間やった。が練習開始直後は12、13秒台と完走するのがやっと。学校が始まると早朝と放課後に練習に励むように。
キャプテンの永田来樹君(12)は「長崎大会で優勝できるか不安だった。勝って自信がついた」と顔をほころばせ、11月に横浜市である全国大会に向け、「個人のレベルを上げ、全国制覇を目指したい」と意気込みをみせる。
担任の林田芳仁、柾木個美両教諭によると、三連覇達成のウラには過去2年間培ってきたノウハウがあるという。いくつも並べたミニハードルを駆け抜けたり、連続もも上げや腹筋や背筋を重ねたり、と全体練習に加え自主練習もこなす。いまは25メートルの短距離走を繰り返し、50メートル走のタイムを各自0.3 - 0.5秒伸ばす練習や二人三脚を繰り返すなど「個々のレベルアップ」を目指す。
30人31脚への参加は子ども自身が話し合い決めたこと。「自分たちで決めたことだから意欲がある」、「クラスのために自分に何ができるか考えて取り組んでいる」と両教諭が語るように子どもには良いことづくめの変化が。ちょっとしたけがなら応急手当をしてすぐに練習に戻るなど「強くなった」うえ、転んでも友達を非難することなく助け合うなど、「クラスの仲がさらに良くなり、絆も強まった」。
保護者も応援用ボンボンを手づくりするなど全面的にバックアップ。応援団長の岡暢俊君(12)の母・和美さんらは「忙しくはなったが、楽しみが大きい。子どもの頑張る姿に励まされている」。放課後の練習には毎日仕事が終わってから駆けつけたりするなど救護班などの役目を担う。「責任感が芽生えた」、「みんなで助け合う姿勢が生まれた」などと語るように我が子の成長も楽しそうに見守るが、何より感動がひとしお。「日々の練習で転び続ける姿を見てきたから優勝したときは感激した」。「心を一つにして挑む」全国大会には、総出で応援に行くつもりだ。
なお、10月6日午後2時からNCC(長崎文化放送)で長崎大会のテレビ放送がある。
[2007/10/06:島原新聞]
ラベル: 三会小学校, 島原市