議員定数削減案を否決 - 5対7で反対多数 特別委員会で審査 - 【動画あり】
島原市議会の議員定数条例審査特別委員会(野田隆義委員長)が21日、市役所で開かれた。市議定数を現行の条例定数23人から20人に削減を目指す「島原市民連合会」の片山兼秀会長らが地方自治法に基づき直接請求した市議会議員定数条例の一部改正案を審査したが、反対多数で否決した。
同委員会は全会派(12会派)で構成し、委員長を含む委員13人が全員出席。議案に対する質疑では「町内会・自治会が直接請求の活動をすることに問題がある」、「財政の悪化が短絡的に議員定数削減問題にされている」、「有明では『合併効果が出ておらず、議員だけが良い思いをしている』という住民の苛立ちの声があり、それが住民運動の背景にある」などと指摘があった。
討論では賛成の立場で3人が「今の財政事情を考え、20人は全国平均からみても妥当だ」、「18,800人の署名は民意であり、最も大事にすべきものだ」などと意見を述べた。
これに対し反対討論では「議会制民主主義には一定の議員数が必要であり、20人はあまりにも極端に少なすぎる。提案は財政問題を理由にしているが、国・地方の財政難の原因は明確であり、この点を検証すべきだ」、「新しい時代にあった今後の議会のあり方が求められており、それを論議するだけの議員数は必要だ」などの意見があり、挙手採決の結果、賛成5人、反対7人の賛成少数により否決すべきものと決定した。賛成したのは林田強、古川隆三郎、井村成俊、内田憲一郎、松坂昌應の5議員。
遺憾!!民意を無視 今後のこと連合会で検討
委員会を傍聴した片山会長は採決の結果を受け、「残念の一言。結局、18,000人の民意を無視したことになり、遺憾だ。議員の良識を疑う」とする一方、住民運動については「行政や議会に対して住民が意識をもつことが求められており、その意味では良かった。今後のことは連合会で検討していく」と語った。
同議案は今期定例会最終日の26日開かれる本会議で採決されるが、今のところ否決される可能性が高い。
[2006/12/22:島原新聞]
[2006/12/21:しまばらNOW]
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