お城で春うらら茶会と発表会…人形と子どもたちが平和を発信

 島原親善人形の会主催の「島原城春うらら茶会」と「春うらら発表会」が22日(日)、島原城観光復興記念館で催され、島原第一小学校の青い目の人形「リトルメリー」をはじめ同三小の「アンナ」、ひかわ第一幼稚園の「ラッガディーアンディー」など日米親善人形らが一堂に集合。来場者約80人が森岳地区婦人会茶道教室&モリモリ広場茶道教室の子ども達による抹茶と和菓子のおもてなしを受け、一小四年生児童によるリトルメリー物語の発表や島崎理恵さんの紙芝居、森岳地区公民館講座「満開の桜の下でリコーダーのミニコンサートをやってみよう」のメンバーによる春の歌のメドレー演奏など、多彩な出し物で心温まるひとときを過ごした。

 島原市内には現在、新旧の日米親善人形七体があり、普段、それぞれの学校・幼稚園で子どもたちとともに過ごしている。毎年桜の花が咲く季節に開かれる島原城での「春うらら茶会」は、年一回全人形が顔をそろえる同窓会のようなもの。自分の人形を持ち寄る子どもたちもあり、咲き始めた桜の花が飾られた会場(同復興記念館地階映像ホール)に約20体があつまった。

 島崎さんの紙芝居『リトルメリーものがたり』は、アドリブがあり自分の言葉で語りかけたりして、子どもたちの心を捉え、一小四年生児童7人は自分たちの学校に何故、リトルメリーがあるのか、中島一雄島原親善人形の会会長(元島原一小校長)に聞き取り調査をしてまとめた内容を発表。「メリーちゃんは戦争のとき、一小の先生によって救われた。スゴイなと思った。宝物として大切にしたい」と感想を述べた。

 つづいて、「満開の桜の下でリコーダー」のメンバー11人が「さくらさくら」「ちょうちょう」「おぼろ月夜」「青い目の人形」など春にちなむ歌を。また中島会長が得意のハーモニカで「ひなまつり」と「ジングルベル」など昭和2年、日本とアメリカの人形歓迎会で演奏された曲を披露すると、人形たちも当時を思い出した様子。リトルメリーは先日渡邉千穂さんから贈られた新しいベレー帽姿で、ひときわ嬉しそうな表情を浮かべていた。

 抹茶のサービスをしてくれた森岳地区の子どもたちの陰ながらの活躍も、好印象を与えたようで、平和をつくりだす主役としての役割を十分に演じていた。

[2009/3/24:島原新聞]

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