高校新卒55%が県外流出…県内企業への就職を推進

 次代を担う高校生の県内就職を進めるため高校2年生対象の企業説明会が26日、島原文化会館中ホールで開かれ、島原商高や島原工高、国見高、島原翔南高の4校から109人が参加。地元採用を図る地元企業などのプレゼンテーションに聞き入るなど就職意識を高めた。

 (株)宮崎温仙堂商店、(株)みそ半、湯元ホテル、イサハヤ電子(株)の4社が業務内容や人材育成の取り組みなどについて写真を使い紹介したほか、就職支援ミニセミナーで仕事に必要な積極性やコミュニケーションの大切さなどを学ぶ就職支援ミニセミナーもあり、島商2年の女子生徒は「仕事に必要な自分の能力を見直すことができた」などと語った。

 開催した県産業労働部雇用労政課によると、平成20年3月高校卒業者のうち55.3%が県外へ就職し、県内への就職は44.7%。求人数が少ないなどの現状にある半島や離島地区ではこれ以上に県外への就職割合が高いため、県では早い段階で県内企業と高校生の"出会いの場"を積極的に設けて魅力などを感じてもらい県内就職を推進することに。

 昨年度から2年目となる高校2年生対象の企業説明会は12月~2月に島原・北松両地区の5会場で開催され、12月18日には雲仙市南串山町のハマユリックスホールであり、小浜高の2年生103人が参加した。

[2008/12/28:島原新聞]

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巨大門松が今年も登場…「清福招来」橘神社

 雲仙市千々石町の橘神社の大鳥居前に今年も巨大門松が登場。地元の大門松づくり実行委員会が「清福招来」を祈念して手づくりで制作し、モウソウ竹を使い、松や梅などを飾りつけて完成させたもので、高さは12.5メートル。

 「21世紀を迎えるには世界一の大門松で祝おう」と、2000年から毎年制作し続けており、当時の高さ9.866メートルのものは2001年6月にギネス世界記録に認定されている。

 巨大門松は1月24日まで設置予定で、夜にはライトアップされる。

[2008/12/27:島原新聞]

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南島原をしっかりアピール…島原翔南高「ふるさとPR大使」

 南島原市から「ふるさとPR大使」に任命された島原翔南高の2年生117人が9~12日の修学旅行の一環で東京都の大企業や大学、テレビ局など17か所を訪れ、ふるさとの良さをPRした。22日に金子修司校長ら教員3人が市役所を訪れて松島市長に報告した。

 同市の国指定史跡「原城跡」などが世界遺産暫定リスト入りし世界遺産登録を目指していることから、郷土の良さを都会で広めてもらい、地域貢献の意識を高めてもらおうと、初めて実施したPR大使。生徒らは3泊4日の日程のうち1日を使い企業などを訪問するキャリア研修でPRに励んだ。

 「南島原から世界遺産を」と明記されたのぼりを掲げ「南島原市」などと書かれた黄色のハッピを着て生徒らは34班に分かれて早稲田大学や日本テレビ、NHK、シャープ、警視庁などを訪れ、名刺を渡したりパンフレットを使ったりして、登録を目指した取り組みやふるさとの素晴らしさなどをアピール。

 企業訪問のほか関東在住の同窓生を招いて取り組みの説明も行った。生徒らの感想文には「切支丹墓碑など世界遺産登録に向けた活動を伝えたら理解していただいた。これからも自分たちのふるさとを大切にして自慢できるような環境をつくりたい」など記されている。

 またレコード会社の(株)ソニー・ミュージックエンタテイメントからは市長宛てに「市民が一丸となって自分の街をPRするのはとても素晴らしいです。高校生がPR大使として大人と話す機会をもち、お互いに影響を受け合えるのはとても素敵な企画だと思いました」などと賞賛するEメールも届いた。松島市長は「嬉しい限り。郷土を知りPRすることで認識が深まるものであり、生徒たちには感謝したい」などと語った。

 同校では日常の授業で郷土の料理や歴史を学ぶ機会を設けており、金子校長は「世界遺産登録を目指した市の取り組みに生徒たちが参加することで、将来大人になったときの意識も異なるはず。今後も地域貢献の場を設けてゆきたい」と話した。

[2008/12/23:島原新聞]

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白土湖の景観回復へ!!…カナダ藻が異常に繁殖

 島原市の中心部にある観光スポットの一つ「白土湖」に夏場から異常繁殖しているカナダ藻等の除去作業が始まった。観光地の景観回復を目的に同市が業者に委託しているもので、約1か月かけてきれいにする。

 同湖は1792年(寛政4年)、島原地変で眉山が崩壊した時に一夜にしてできたと言われる面積約1ヘクタールの日本一小さな湖で、観光名所になっている。

 ことし1~2月、同湖の北側部分に藻が発生したので3月末に一度除去し、その後は様子を見守っていたが、再び夏場から繁茂。湖のほぼ全体が覆い尽くされ見苦しい状態になったため、藻の成長が止まる冬場を待って除去作業を始めた。

 同市商工観光課によると、ことしは全国的に少雨傾向で水温が上昇したため異常に繁殖したものとみられ、深いところで5?以上成長している、という。

 作業効率を上げるため湖の水位を通常より1メートルほど低い2~4メートルに下げ、(株)島原緑地建設の作業員が熊手やワカメ巻きの道具を使って刈り取り、筏にしばらく載せて水分を切ってから同業者の処分場へトラックで運んでいる。

 除去には約1か月かかり事業費は100万円。同課では「藻は水の流れが悪いところや水温が高いとことに繁茂している。湖の7~8割を覆い尽しており、除去しないとごみが流れないので景観上よくない。予算との関係もあるが、来年は状況を見ながら必要ならば専用の刈り取り機についても一度検討してみたい」としている。

[2008/12/20:島原新聞]


2008年12月17日 カボチャテレビにて放送

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功績をたたえ感謝状を贈る…火山学会と九大観測センター

 九州大学理学研究院地震火山観測研究センター(センター長=清水洋同大教授)と日本火山学会(石原和弘会長)は17日、同日で4期16年の任期を終えた吉岡市長のこれまでの支援と協力に対し感謝状を贈り、その功績をたたえた。

 吉岡市長に対し同センターでは「噴火の混乱期から永年にわたり観測研究活動に深い理解を示し、数々の支援と協力をした」として、また同学会では「噴火中から終息後の長期にわたり雲仙火山の観測研究に協力し、火山都市国際会議島原大会の成功に多大の貢献をした」としてそれぞれ感謝状を贈ったもの。同センターでは1996年(当時は島原地震火山観測所)、災害派遣撤収の折、自衛隊に感謝状を贈って以来2度目、という。

 贈呈式は市役所第一応接室で行われ、来庁した清水教授と同学会理事の松島健・九大准教授(石原会長代理)の両氏がそれぞれ吉岡市長に感謝状を手渡し、あわせて島原半島ジオパークのヘルメットを記念に贈った。

 清水教授は「火山の観測研究は地元の理解がなければできないもの。吉岡市長には私たちの研究を常々評価していただき、コンセンサスづくりにもご尽力いただき、市を挙げたご支援、特に目に見えないご支援が大きく感謝している。大成功だった火山都市国際会議はセンターにとっても集大成。おかげで今までの研究成果を世界に発信できた。噴火終息後間もない火道を貫く科学掘削も地元の熱意とバックアップがあってできたことだ」と語り、あわせて「研究機関と防災機関が連携し、顔の見える関係を構築できたのも市の協力により島原ではとてもうまくいった」と同市長の手腕を高く評価。松島理事は「"火山との共生"をテーマとした島原半島ジオパークの推進に今後もご協力をお願いしたい」と述べた。

 吉岡市長は「むしろ私が贈るべきもので、身に余る光栄」と感謝し、「警戒区域の設定・解除ではセンターにご指導いただき、被害を最小限に食い止めることができた。日夜泊り込みでの観測に感謝している。火山都市国際会議にも一緒に取り組み、大成功だった。まら、これを生かして世界ジオパークの認定に向け努力しており、今後もさらなるご支援・ご協力をお願いしたい」と述べた。

[2008/12/18:島原新聞]

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荒木氏紺綬褒章に輝く…「ご恩返し」にと多額の寄付

 昨年6月の勇退を機に「長年お世話になった皆さんへのご恩返し」として、多額の浄財を島原市に寄付した同市中原町の元市議会議員、荒木昭蔵氏が紺綬褒章に輝き、伝達式が17日、同市役所で行われた。

 同褒章は公益のため私財(500万円以上)を寄付した人に贈られるもの。荒木氏は市奨学金資金として1千万円もの浄財を勇退後の昨年9月、同市に寄付した。市議会議員として7期27年間活躍した同氏は今春、地方自治功労により旭日小授章にも輝いている。

 栄えある褒章の伝達式は市役所第一応接室であり、吉岡市長から荒木氏に手渡された。吉岡市長は「このような市民の自発的行為で市政に協力していただけることはとても大事なことだ」とあらためて感謝し栄誉をたたえた。

 「いまの日本で恐いのは家庭の絆をどう培っていくか。大事なのは戦中戦後の混乱から立ち上がった人たちの生活を現世代に受け継ぎ、知ってもらうことだ」と強調する荒木氏。栄えある褒章については「微々たるものだが、81歳になって思うことは健康が一番の幸福だということ。いま自分があるのも皆さんのおかげ。寄付金はあとに続くふるさとの皆さんの教育のため幅広く活用してもらい、それがまた呼び水となって次に活かされることを願っている」と郷土のさらなる発展に期待を寄せた。

[2008/12/18:島原新聞]

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豊かな温泉の恵みに…雲仙・割り箸も清めて感謝

 雲仙温泉街の旧八幡地獄で15日、(社)雲仙温泉観光協会(石田直生会長)は「雲仙温泉感謝祭」を行い、旅館や観光協会、市商工会、市や県、警察や消防、学校など関係者約100人が出席し、豊かな温泉の恵みなどに感謝した。

 同地獄の大岩に祀られた湯神「少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)」が「温泉の源」をつくり雲仙の繁栄を築いたことに畏敬の念を込めて毎年この日に実施され、地元住民らが「温泉」と「水」、「雲仙の自然の恵み」に対する感謝と敬愛の念から続けられている古式豊かな行事。

 山々の木々に巣くう害虫を焼き払い、振り落とす意味を込めて雲仙を美しくする会の七條健会長ら4人によりかがり火がつけられ、「お払い太鼓」が打ち鳴らされたあと、雲仙温泉神社の廣瀬和一郎宮司による神事がとり行われ、石田会長らが大岩の下から湧き出る温泉をひしゃくで汲み取り、神前に備えて自然の恵みへの感謝を捧げた。

 また、雲仙を訪れた観光客に感謝する意味を込めて割り箸を清めて焚き上げたほか、青年らがみこしを担いで温泉街に繰り出した。

[2008/12/16:島原新聞]

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三会中「ショールーム西口」…ロボコン全国大会に出場、九州大会パフォーマンス大賞獲得

 6、7日に熊本県上益城郡御船町カルチャーセンターであった第10回創造アイデアロボットコンテスト九州地区中学生大会(全日本中学校技術・家庭科教育研究会など主催)のC部門(ロボットデモンストレーション)で、三会中3年生男子4人の「ショールーム西口」が最高のパフォーマンス大賞に輝き、1月に東京である全国大会出場権を手にした。

 メンバーの金本葵、鬼塚晃、杉田泰崇、手束徹君が制作したのは「全自動目玉焼き製造ロボット」で、市販のホットプレートと組み合わせて卵をフライパンで焼くアイデア。43センチ四方の木製台座に高さ56センチの部品3個がついた形で、台座が回転しながらモーターなどを搭載した部品1個ずつが▽卵を割ってフライパンの上にのせる▽塩コショウを振りかける▽フライパンの蓋を開閉する?というギミックを盛り込んだ。

 「シンプルな調理でインパクトを狙った」ロボットは、監督の江口浩久教諭の指導のもと生徒らの発案を中心に、島原工高や自動卵割り装置を開発した大村市のミタカ電機などからアドバイスを得ながら、4人それぞれが卵の殻を破裂させることなく慎重に割るためのダイヤモンドカッターの圧力調整やシーソーの原理を利用した塩コショウのふりかけ加減など、チーム全員の知恵と努力の結晶として完成。2分間の実演を行った九州大会では塩コショウをふりかける細かさがウケた。

 11月9日に佐世保市であった第9回創造アイデアロボコン長崎大会では準優勝だったが、九州大会ではC部門参加15チーム中で最高賞という快挙に。キャプテンの金本君は「九州代表として他チームの思いも背負って全国大会に挑み、できるだけ上位に食い込めるよう頑張りたい」と語った。

 1月24、25日に東京都足立区の千寿桜堤中学校である第9回全国中学生創造ものづくり教育フェア「創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会」には北海道から九州まで7ブッロク代表の最大35チームが参加予定。12月17日までに事前審査のVTRを提出しなければならず、三会中はその準備とロボットの微調整に追われている。

[2008/12/12:島原新聞]

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国見中(女子)が初優勝…伊達杯ソフトテニス大会

 第19回伊達杯九州中学校ソフトテニス選抜大会が6、7の両日、遊学の里くにみテニスコートなどで行われた。

 九州各県の強豪校101チーム(男子62、女子39)が参加して熱戦を繰り広げた結果、男子Aグループは橘中Aが二連覇、女子Aグループは長田中Aが六度目の優勝。島原半島勢では女子Bグループで国見中Bが初優勝に輝いた。成績は次の通り。

△男子Aグループ=1.橘中A 2.国見中A 3.吾妻中A、大村中A
△同Bグループ=1.諫早中B 2.橘中B 3.諫早中C、喜々津中B
△女子Aグループ=1.長田中A 2.深江中A 3.郡中A、布津中A
△同Bグループ=1.国見中B 2.玖島中B 3.郡中B、江北中

[2008/12/11:島原新聞]

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「雲仙ブランド」勢ぞろい…優良食材の地産地消PR

 地元の優良な農畜産物や水産加工品などを「雲仙ブランド」として認定する独自の取り組みを展開する雲仙市は10日、雲仙のホテル東洋館で「雲仙ブランド冬の大試食会」を開き、旅館や観光関係者、婦人会、生産者、市議会、マスコミ関係者など約120人が地元優良産品を使った料理を堪能した。

 雲仙ブランドは平成19年度からの取り組みで、市のイメージアップを図るものや品質良好などの面から厳正な審査を経て現在15団体の27品が認定を受けており、認定品の地産地消と利用促進を目的に試食会を初めて実施した。

 会場には、「雲仙ブリ」や「八斗木白葱」、「瑞穂牡蠣」、「雲仙こぶ高菜」、「雲仙ふぐ」など旬を迎えた認定品をふんだんにつかった鰤大根や鰤霙(みぞれ)焼き、牡蠣和風グラタン、ふぐさし、ふぐ唐揚げ、八斗木白葱田楽、こぶ高菜漬けオニギリなど10品と「雲仙茶」がずらり。雲仙スカイホテル料理長で雲仙・小浜調理師会長の元村和彦さんらが調理したもので、出席者らは素材そのものの旨さや食材の持ち味を活かした料理にしきりに舌鼓を打ちながら、生産者による取り組み紹介に聞き入った。

 認定されると専用ロゴマークを使った販売が可能になり、同市観光物産まちづくり推進本部によると、認定品の付加価値アップも明確に見られるという。今後、認定品数を増やし地元での利用促進を図り、関東や関西など都会への販売戦略も練ることにしている。

[2008/12/11:島原新聞]

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税務行政など学ぶ…島商生が市役所などで

 県立島原商業高校の本年度校外学習(職場実習)が9日から3日間の日程で始まり、2年生148人が市内の事業所等で実際の仕事を体験した。

 働くことや創造することの喜びを体得する、将来の進路への関心と自覚を促し進路選択や決定能力を養う、実践的・体験的な活動により望ましい勤労観や職業観を身につけさせ、実際の社会環境に対応できる職業人を目指すもの。介護・医療・福祉施設をはじめ、サービス業、製造業など市内の事業所など60数か所で行っている。

 島原市役所税務課には男子2人、女子13人の生徒計15人が訪れ、所得税など国税、市民税など地方税の内容とその仕組みについて学んだほか、同市下折橋町の集合避難施設を使って実際に家屋の固定資産税課税調査も体験した。

 国際経済科2年の花川美里さんは「所得税の控除など計算が難しく、大変な仕事だと思ったが、税をちゃんと払わないと公共物ができないことをあらためて感じた」と語った。

[2008/12/10:島原新聞]

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ひと足早くクリスマス気分に…がまだすドームコンサート

 雲仙岳災害記念館のメディアライブラリーで7日、「がまだすドーム・クリスマスコンサート」が開かれ、訪れた親子らがひと足早いクリスマス気分を味わった。

 地域に親しまれる施設を目指す同記念館が館内の無料スペースの有効活用などを目的に平成18年度から開いている冬のコンサートは3回目。今年は春や秋、冬の3回コンサートを開いた。

 クリスマスツリーなどが飾られた会場では島原室内合奏団(城田伸広団長・団員約20人)がクリスマスソングや「崖の上のポニョ」などアニメソングを披露すると、親子らは手拍子をしたりしてクリスマスムードを楽しんでいた。

[2008/12/9:島原新聞]

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平成新山・島原学生駅伝…快挙!!第一工大10連覇

 九州の学生アスリートが母校の名誉をかけてタスキをつなぐ「平成新山 島原学生駅伝」(主催=九州学生陸上競技連盟・島原市)が6日、同市内で行われ、男子は第一工業大(鹿児島県)が4時間54分35秒で見事!!10年連続11度目の優勝、女子は立命館アジア太平洋大(大分県)が1時間3分36秒で4連覇を飾った。

 初冬の島原路で繰り広げられる同大会はことしから同市の単独開催となり、男子は市内を巡るコースに変更し、名称も一新。とりわけ今回は島原半島ジオパークが国内第1号に認定されたため、これを冠した記念の大会となった。

 当日は西高東低の冬型の気圧配置が強まり、平成新山はもとより、陸上競技場の背後にそびえる眉山の山頂部分もうっすらと雪化粧。突き刺すような厳しい寒さの中、張り詰めた緊張と身体をほぐすため選手たちは入念なアップでスタートに備えた。

 男子は8区間91.1キロ。市営陸上競技場を午前8時30分、一斉にスタートし、同トラックを一週半ほどしてゲートをくぐり、同競技場をあとにした。

 優勝候補筆頭の第一工業大は第1走者の厚地翔太選手(3年)が1区(11.1キロ)を36分20秒で走破し、九州共立大(福岡県)の小山隆太選手(3年)にわずか2秒差ながらトップで幸先良いスタートを切った。

 第1工業大の2区(10.8キロ)はケニア出身の1年生ランナー、キベット・キプゲノン選手。大会出場選手で唯一、5000メートル13分台の記録をもつ同選手が31分52秒で走り抜け、2位の日本文理大(大分県)との差を2分119秒に広げた。

 まゆやまロードを標高540メートルまで一気に駆け上がる3区(7.7キロ)でも第一工業大の松木祐二選手(2年)が区間1位で首位をキープ。続くアップダウンの激しい4区(11.4キロ)では鹿児島大の七里雄大選手(3年)が区間1位に立ったが、前半ラストスパートの5区(12.9キロ)では再び第一工業大の篠原正大選手(4年)が区間1位で前半を終了した。この時点で2位の日本文理大との差は4分5秒。

 後半は正午、同競技場をスタートし、第一工業大がすかさずトップに躍り出た。まゆやまロードをネイチャーセンター下駐車場まで駆け上がる6区(7.4キロ)で谷口亮選手(2年)、下り坂が続く7区(11.4キロ)で丸野大樹選手(1年)、最長区間の最終8区(18.4キロ)は1万メートルでチーム最高記録をもつケニア出身のキラグ・ジュグナ選手(1年)が見事な走りで後続との差をさらに広げ、最終的に2位の日本文理大と9分55秒差をつけ、10連覇の快挙を達成した。

 日本文理大は4年連続2位、前回6位の久留米大(福岡県)が3位、福岡大は2年連続4位だった。本県勢では前回3位の長崎国際大が6位、長崎大は18位。地元勢では島高出身で佐賀大1年の大久保守選手が1区、口加高出身で熊本学園大4年の山下正樹選手が7区でそれぞれ力走した。

 日中もほとんど気温は上らず、時折、雪や霰(あられ)が舞う極寒のもと、選手たちは死力を尽くして白熱したレースを繰り広げた。

 中継所ではタスキをつないで倒れこむチームメートをやさしく介抱。ともに厳しい練習に耐えてきた仲間同士、支え合う友情と絆が数々のドラマをつくり、沿道の市民に熱い感動と勇気を与えるとともに、600人を超える市民ボランティアが今大会をがっちりと支えてくれた。


【順位】
1.第一工業大学(4時間54分35秒)
2.日本文理大学(5時間4分30秒)
3.久留米大学(5時間10分15秒)
4.福岡大学(5時間10分16秒)
5.鹿児島大学(5時間16分22秒)
6.長崎国際大学(5時間16分33秒)

【区間賞】
1区=厚地翔太(第一工業大学)36分20秒
2区=キベット キプゲノン(同)31分52秒
3区=松木祐二(同)30分49秒
4区=七里雄大(鹿児島大学)36分12秒
5区=篠原正大(第一工業大学)、佐竹一弘(日本文理大学)38分39秒
6区=谷口亮(第一工業大学)29分34秒
7区=丸野大樹(同)34分17秒
8区=キラグ ジュグナ(同)55分58秒

[2008/12/7:島原新聞]

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「動くな!」「金を出せ!」…親和銀行で強盗対応訓練

 金融機関を狙った強盗事件の発生が懸念される年末を控え、島原署は島原市堀町の親和銀行島原支店(中野敏郎支店長)で4日、本番さながらの強盗訓練を実施し、行員ら約30人が万が一の事態に備えた。

 閉店後の午後3時20分ごろ、サングラスやマスクなどで顔を隠した犯人役の署員2人が押し入り、カウンターに乗って「動くな!」、「金を出せ!」などと怒鳴りながら模擬拳銃で女性行員らを脅し、模擬紙幣300万円を奪って逃走。男性行員4人が逃げた犯人を追いかけた。

 "犯行"はわずか1分足らず。行員らは犯人役の顔や服装、年齢層などの特徴を覚えるのに必死に。島原署生活安全課の大川好昭課長は▽お金を渡す際には1枚ずつ渡すなど時間をかけて▽犯人の特徴や車のナンバーも覚えて?などとアドバイスし「今後も自主防犯体制をしっかりとし、不審な人には積極的に声をかけるなど未然防止も心がけて」と講評を述べた。

 中野支店長は「いざとなるとマニュアルどおりには行かず、『動くな!』と言われると、ペンも持てないほどに。人の記憶力はあいまいだから、日ごろから訓練を欠かさないようにしたい」と気を引き締めていた。

[2008/12/6:島原新聞]

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きょう熱戦!!学生駅伝…吉岡市長に感謝状を贈る

 九州の学生アスリートが頂点を目指して初冬の島原路を駆け巡る「平成新山 島原学生駅伝」の開会式が5日、島原文化会館であり、きょう6日の本番に向け選手たちが健闘を誓った。

 男子(第26回九州学生駅伝対校選手権大会)は普賢岳噴火災害からの復興と地域振興を目指して誘致され11年目。平成17年に誘致された女子(第8回九州学生女子駅伝対校選手権大会)も4年目を迎え定着した。

 今回から大会名を一新し、男子は市営陸上競技場を発着点とする島原市内の巡回コース8区間91.1キロに衣替え。女子は例年通り島原復興アリーナ周回コースで熱戦を繰り広げる。ことしは日本ジオパーク第1号認定記念大会とし、男子29チーム(うちオープン6チーム)、女子15チーム(同3チーム)がエントリーしている。

 開会式は同会館大ホールで行われ、九州学生陸上競技連盟名誉会長の石村善治氏をはじめ、大会会長の近藤勲氏、吉岡市長、大会名誉会長を務める金子知事代理の?本県島原振興局長らが出席。熱戦と感動の名場面を呼び起こすプロモーションビデオが上映され、このあと出場チームの代表選手らが次々と入場し、前年度男女優勝チームから優勝杯の返還などが行われた。

 近藤会長は「島原半島が日本ジオパーク第1号に認定され、火山とともに生きるダイナミックな自然の中で開催できる喜びはこの上ない。母校の名誉と誇りを胸に、日ごろの鍛錬の成果を存分に発揮し、素晴らしい走りを - 」と期待。

 吉岡市長は「島原・雲仙学生駅伝から平成新山島原学生駅伝と改称し、コースも市内全域を走破するよう変更された。新しい熱戦の舞台を選手が懸命に走る姿は、これまで以上に市民に感動を与え、地域の振興・活性化に役立つものと期待している」などと歓迎し、選手たちを激励。大会を誘致し長年運営に尽力した吉岡市長の勇退にあたり、近藤会長から感謝状が贈られた。

 最後に選手を代表して第一工業大の中野良平主将(4年)が「練習で育んできた絆を1本のタスキに込め、力の限り走りぬく」、立命館アジア太平洋大の大道優香主将(3年)は「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、島原市のさらなる発展と力添えになるよう懸命に走る」と力強く選手宣誓した。

 レースはきょう6日行われ、男子は市営陸上競技場を午前8時30分、女子は島原復興アリーナ前を午前10時にそれぞれスタートする。熱戦の模様は27日午後3時から、NIB長崎国際テレビなど読売系の九州・沖縄7局でも放送される予定。大会事務局では沿道から多数の地元の応援を呼びかけている。

[2008/12/6:島原新聞]

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南島原の良さ東京で発信…島原翔南高生をPR大使に

 島原翔南高(金子修司校長、生徒403人)の2年生117人が3日、「南島原市ふるさとPR大使」に委嘱された。9~12日の修学旅行において東京都内の大企業や大学など約20か所を訪問する「キャリア研修」の際や宿泊先、関東在住の同窓会会員らに市の歴史やキリスト教関連遺産などの魅力を宣伝する。

 同市に点在する国指定史跡「原城跡」や切支丹墓碑などは世界遺産暫定リスト入りした本県の「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」に含まれており、世界遺産登録を目指している。2年生は市世界遺産登録推進室の松本慎二室長からその取り組みや歴史的価値を学んだもので、同市はふるさとの良さを都会でPRしてもらうとともに地域貢献に対する意識高揚を図ってもらおうと、初めてPR大使に委嘱することに。

 委嘱状交付式では、生徒会長の北村幸子さん、副会長の西田有希さんと有永幸樹君、役員の大矢昂明君と松尾夢衣さんの5人が代表で「南島原から世界遺産を」と明記されたのぼり13本や黄色のハッピ13着、名刺などを受け取り、使命感をあらたに。

 有永君は「県や市の取り組みを存分にPRしたい」と決意表明をし、「都会にはない南島原の良さを伝えたい」と意気込む北村さん。松島市長は「歴史的遺産や山海の幸があふれる市にぜひ来ていただけるようPRしてほしい」と期待を込め、金子校長は「生徒たちにはPR大使として市の取り組みに参加することで地域振興に貢献を - 」と呼びかけた。

[2008/12/5:島原新聞]

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平成新山・島原学生駅伝…波佐見焼の皿で選手を激励

 6日に島原市で開催される日本ジオパーク第1号認定記念「平成新山 島原学生駅伝」(主催=九州学生陸上競技連盟、同市)の選手を激励しようと、焼き物の里・東彼波佐見町折敷瀬郷の陶磁器卸商「大貴物流」の代表、太田秀穂さんが4日、全選手に贈る記念皿を吉岡市長にお披露目した。

 選手の激励と波佐見焼のPRを兼ねて毎年無償で贈り続けており、今年で9回目という。毎年絵柄などに工夫を凝らしており、今年の記念皿は陶磁器デザイナーの森正洋さんが手がけた波佐見焼の伝統的デザインを使用。男子用は紺色、女子用は赤色でコースや大会ロゴマークなどをデザインし、裏にはそれぞれ男子29チーム、女子15チームの全出場チーム名を入れ、優勝と準優勝(直径22センチ)、3位と躍進賞(直径19センチ)、参加賞(直径15センチ)の大中小5種類計約820枚を制作した。

 長崎西高で同級生だった島原市出身の司会者、草野仁さんと話している時に「島原の盛り上げに一役買おう」と思ったのがきっかけという太田さん。「学生たちには頑張ってほしいという思うとともに、駅伝を通じて波佐見や島原のことを知ってもらえたら」と話していた。

[2008/12/5:島原新聞]

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ジオパークにも協力を…前ミス島原2人に感謝状

 島原市をPRする「美の親善大使」として1年間活躍した前ミス島原の本多明菜さんと山口祐賀子さんの2人に2日、吉岡市長から感謝状が贈られた。

 ミス島原としての仕事は昨年のしまばら温泉不知火まつりに始まり、姉妹都市の京都府・福知山市で行われた島原物産展、長崎市のランタンフェスタ、福岡市の博多どんたく港まつりをはじめ、各地で行われたイベントや物産展等に参加し、観光地としての魅力をアピールした。

 大役を務め上げた2人に吉岡市長が感謝状と記念品を贈呈した。本多さんは「福知山市の皆さんに歓迎してもらったのが楽しい思い出」、山口さんは「すべて楽しく仕事をさせてもらった。島原のことを再認識できたのが良かった」などと感想。

 労をねぎらいながら吉岡市長は「島原半島の世界ジオパーク認定を目指して取り組んでいるところ。説明できる人材を養成しなければならず、2人には勉強して協力してほしい」と期待を寄せた。

[2008/12/4:島原新聞]

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戴帽式で決意あらたに…准看護科第54期生43人

 島原市医師会看護学校(柴田英徳校長)の准看護科1年生43人が3日、戴帽式にのぞみ、看護の道を目指す決意をあらたにした。

 家族らに見守られながら真新しいナース帽をいただいたのは4月に入学して以来、准看護師資格取得を目指して看護の基礎知識などを学んできた准看護科第54期生。今後、病医院での実習が始まる。

 真新しい白衣に身を包み緊張した面持ちの学生を前に柴田校長は「学習意欲と人間形成のうえで戴帽を認められたことを嬉しく思う。ナイチンゲール誓詞を斉唱して看護の道を受け継ぐ決意をするこの式は、最大の行事の一つ。知識、技術、態度の看護の3大要素を胸に、人に対する思いやりを忘れないでほしい。これから実際に患者さんと接してゆくことになるが、患者さんの痛みや思いを感じとる心を養ってほしい。地域医療の重要な担い手としての自覚をもってのぞんで - 」などとエール。

 消灯され暗闇となった厳かな雰囲気のなか、学生は1人ずつナース帽をかぶせてもらい、ナイチンゲール像の手に灯されたロウソクの火を自分のロウソクに移して、崇高な看護精神を謳ったナイチンゲール誓詞を全員で唱和。54期生代表の平川小百合さんが「学んだ精神や知識、技術をいかしてナイチンゲール誓詞を生涯の誓いとして立派な准看護師を目指します」と決意を述べた。

 また、市医師会の小島進会長、南高医師会の泉川欣一会長、吉岡市長などは「これから多くの経験のなかで弱気にならないよう、今日のこの感動を忘れずに思い出してくじけずに頑張ってほしい」などと祝辞をおくり、初々しい看護師の卵たちの門出を祝福した。


[2008/12/4:島原新聞]

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光のトンネル・商高前も…ウィンターナイト・ファンタジア、青年会議所が取り組む

 島原外港の緑地公園と島原城周辺の桜並木を計約1万8400個のイルミネーションで彩る「島原ウィンターナイト・ファンタジア2008」が1日夜、始まった。

 約1万2千個の青色や白色などLED(発光ダイオード)でライトアップされた緑地公園は時計台の巨大クリスマスツリー、トナカイやペンギンなどの「イルミネーションZOO」、ターミナルには頭上に青色イルミネーションが輝く「ロマンティック・アーチ」があり、神父に祈りを捧げてもらった設置板にはカップルなどがメッセージを書いた南京錠がいくつもつながれている=写真。また島原商高前の桜並木約260メートルは約6400個のLEDで輝く"光のトンネル"に。

 (社)島原青年会議所が2003年から緑地公園で独自に取り組んでいたイベントと、1993年から島原城天守閣などをライトアップしていた「島原ファンタジア」を組み合わせた冬の風物詩は、同実施委員会(大場正文会長)が主催し、現名称になって4年目。クリスマスをはじめ期間中にはカップルや家族連れなど多くの人が訪れ、九州内のお勧めデートスポットとしてイルミネーションを紹介する雑誌でも取り上げられるほどになった。

 点灯は午後6時~午後10時。来年1月10日までで、12月24、25両日は緑地公園を翌日午前2時まで、大晦日は両会場とも早朝まで点灯を延長する。

[2008/12/3:島原新聞]


2008年12月24日 カボチャテレビにて放送

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