「幅広く意見を聞いて」…一小旧校舎、改修か改築か

 老朽化に伴い改修又は改築が必要とされる島原一小の旧校舎について島原市教委は25日、耐震化対策として大規模改修を施した場合の外観図などを示した。改修か改築かは現時点で未定だが、同日開かれた市議会全員協議会でこれまでの取り組みなど現状を報告したもの。

 鉄筋コンクリート造り3階建ての同校舎は昭和2年度に建設され、80年以上経過。構造耐震指標「IS」値は0.21で、「震度6強の地震で倒壊の恐れが大きい」とされる0.7を下回っている。また、翌昭和3年建設の三小校舎もIS値は0.20と低く、老朽化している両校舎について新年度の施政方針では「耐震化対策として大規模改修、改築を行うかは、多額の財政負担を伴うことから幅広く意見をうかがいながら検討する」としている。

 同教委によると、一小校舎の大規模耐震改修の場合は約5億円、建て替えの場合はその2倍の約10億円が必要だが、地震防災特別措置法により平成22年度までは国の有利な「安全安心な学校づくり交付金」が受けられる、という。

 学校関係者やPTA、地域の団体の代表らで組織する「第一小学校旧校舎耐震計画検討委員会」が昨年設置され、すでに2度の会合を開催。「(歴史と伝統がある)古い建物なので残すべき」、「子どもの教育環境を考えると建て替えた方がいい」など様々な意見が出されている。

 同市では武家屋敷を中心としたお城周辺の景観保全に向け取り組んでおり、耐震補強した場合は耐用年数の問題等もある。今後検討すべき課題は多く、市議会全員協議会では「色んな側面から幅広い意見を聞いて判断すべきでは - 」との声が上がった。

 これから検討を進める姿勢の横田市長は「一小だけでなく三小の校舎もある。教育環境面、財政面など総合的に勘案しなければならないものだ」としている。

[2009/3/28:島原新聞]

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