お忍びで瑞穂の実家などに…ノーベル賞の下村博士

 昨年ノーベル科学賞を受賞したアメリカ在住の下村脩(おさむ)さんが19日、〃ルーツ〃のある雲仙市を訪れた。

 同市瑞穂町伊古には父方の実家があり、脩さんは1640年代から続く庄屋の家柄である下村家の14代当主になっており、現在は従妹の宣子さんが住む。同日は実家を訪れ、墓参りなどをしたという。

 また市役所も訪れ、突然の訪問に職員らも驚いたという。下村氏からはノーベル賞のメダルを模したレプリカ(中身はチョコレート)と受賞に結びついた研究内容を記した直筆サイン入りの英文のリーフレット(B4サイズ)が贈られたそうで、現在、市長室に飾られている。

 下村氏は長崎大学薬学部出身で、米マサチューセッツ州に在住。22日に行われた長崎大名誉博士の称号の授与式などのために来県していたもので、名誉博士(薬学)の称号を受けるのは第1号だという。

 22日には県議会議場で下村氏への名誉県民の顕彰式が行われ、南有馬町出身の故北村西望氏らに続き3人目となる栄誉に輝いた。

[2009/3/24:島原新聞]

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