噴火災害を風化させず…島原三中復興祈念公園で追悼の会、心に刻んで思いやりを

 「6・3いのりの日」の3日午後、島原三中(本田茂幸校長、生徒243人)は同校南側の島原市雲仙普賢岳復興祈念公園で追悼の会を開き、雲仙・普賢岳噴火災害の継承を誓った。

 同公園は平成3年6月の大火砕流で焼失した学校林を後世へ継承し、ふるさと安中の復興を祈念して地区住民らの協力により平成7年3月に完成。復興への願いや全国からの支援に対する感謝の意などを込めた高さ約3メートルの男女対のブロンズ像「復興、思い出の像」などが設置されたこの場で追悼集会が行われている。

 生徒会長の出田祥真君(3年)が「きょうは大火砕流により43名の方々が亡くなられた日。僕らのお父さんお母さんや地区の方々は避難したり被害を受けたりされた。17年たったいま、緑が生い茂るほど復興しているのは、当時の消防団員の皆さんや全国からのご支援があったからこそ。皆さんのおかげで僕たちが育ったことを忘れてはならず、噴火災害を風化させず心に刻んでゆきましょう」と呼びかけたあと、生徒会13人が▽思いやりの心をもつ▽全国からの支援への感謝を忘れない▽困難にめげず仲間とともに前進してゆく-ことを宣誓し、献花。大火砕流が発生した午後4時8分に合わせて黙とうをし、犠牲者の冥福を祈った。

 また、17年前に同校近くの県立高等職業訓練校(現島原養護学校高等部)に勤務していた元県職員で、雲仙岳災害記念館の語り部ボランティア大石和美さんが大火砕流発生当時の状況を語りながら、「噴火災害や中国四川省大地震などの自然災害で亡くなられた方々は『もっと生きたい』と思っていたはず。だから皆さんは人や自分の命を大事にする優しい人になってほしい」などと呼びかけた。

[2008/06/05:島原新聞]

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