梅いっぱい、活動10周年…五小6年生が100本植える

 島原五小を今春卒業する6年生73人が6日、島原市北安徳町の水無川導流堤にウメの若木100本を植えた。NPO法人島原普賢会(大町辰朗理事長)と安中地区まちづくり推進協議会(同会長)が平成12年春から毎年続けている「花いっぱい・梅いっぱい・夢いっぱい」活動で、ことしで丸10年を迎えた。

 寒さなどに強くたくましく育つ梅のように、どんな困難にも負けないよう育ってもらおうという願いをこめた卒業記念植樹活動で、雲仙・普賢岳噴火災害以前には梅の名所として知られていた「安中梅林」を復活させる願いもこめた。これまでに国道251号付近から国道57号までの水無川左岸(北側)の土手に本年度分を含め計約800本が植わっており、春先にはちらほらと開花し、楽しませている。

 国道251号の安徳大橋下の植樹場所には6年生をはじめ同会の会員、雲仙復興事務所の職員ら約20人が集合。島原普賢会の坂本国公理事と雲仙復興事務所の渡部文人所長が「ウメは二酸化炭素を吸収し酸素を出してくれ、洪水からも守ってくれるもの。たくましく育ち、きれいな花で人々の心を和ませてくれる。皆さんも今日の思い出を忘れずに困難に負けずに成長し、人生のきれいな花を咲かせてほしい」などとあいさつ。

 代表で森川まりやさんが「安中がウメの木でいっぱいになるといいな。私たちもウメと一緒に大きく成長してゆきたい」と述べたあと、児童らは会員らの手ほどきを受けながらスコップで穴を掘り、高さ約80センチのウメの木を入れて肥料をやり、土をかぶせていった。

[2009/3/10:島原新聞]

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やさしい音色と歌声に感動…盲目のピアノ少年が演奏会

 佐世保市在住で佐世保養護学校高等部1年の掛屋剛志(かけや・つよし)君(16)を招いた「ふれあいコンサート」が27日、島原五小(尾崎勝校長、全児童426人)の体育館で開かれた。目の見えない掛屋君が奏でる優しいピアノの音色と高音の澄んだ歌声に、児童らは手拍子と拍手で応えた。

 生まれながらに視覚障害と知的障害などをもつ掛屋君は3歳の頃にピアノに出会った。特別な音楽教育は受けず、全て耳で聴いて音楽を覚えるそうで、ポップスや洋楽など幅広いレパートリーをもつ。2005年の「障がい者のためのゴールドコンサート」に出演し特別賞を受賞し、翌年にオリジナル曲を収録したCD「やすらぎの時代(とき)へ」(HMSレコード)を発表。遠くは北海道など全国の学校や福祉施設、コンサートホールなどで演奏会を開くなどミュージシャンとして活動を繰り広げている。

 五小でのコンサートは人権教育の一環で障がいをもちながらも夢に向かって頑張っている人の姿を見てもらい、児童らに夢をもつ大切さなどを学んでもらいたいと、開いたもので、全児童や保護者ら約120人も参加。掛屋君は「ふるさと」や「荒城の月」を奏で、独特の伸びやかなイントネーションで「僕の演奏を聴いて上手だったら拍手を下さーーい」と呼びかけた。

 演奏したのはCD収録曲のオリジナルソング「やすらぎの時代へ」や「おかあさん」のほか、「さくら(独唱)」や「アメイジンググレイス」など全10曲。優しい歌声に拍手がやむことはなく、「拍手が最高の喜び」という掛屋君もしきりに首を動かして喜んだ。また段ボール箱を指でこすってリズミカルなメロディーを奏でる〃段ボール箱パーカッション〃を披露したり、同校の校歌も奏でてみせたりして、児童らは驚きながらもその演奏にあわせて元気な歌声を響かせた。

 終演後、児童2人から花束が贈られた。同行した佐世保養護学校の松原都(みやこ)教諭は「音楽という生きる力を見つけた掛屋君にとって皆さんの拍手が生きる力になる。皆さんも熱中できるような自分の好きなことを見つけてキラキラと輝いてほしい」と語りかけた。

[2009/1/29:島原新聞]

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ウメの若木を百本植える…五小6年生が卒業記念に


 島原五小を今春卒業する6年生74人が6日、島原市北安徳町の水無川導流堤付近にウメの若木100本を植え、ふるさとへの思いをあらたにした。

 NPO法人「島原普賢会」(大町辰朗理事長)と安中地区まちづくり推進協議会(同会長)主催の卒業記念植樹「花いっぱい・梅いっぱい・夢いっぱい」。雲仙・普賢岳噴火災害前にウメの名所として知られていた「安中梅林」を復活させようと、同校の入学や卒業の記念として平成12年春から実施されており、国道251号から国道57号までの水無川左岸の土手に植え続けられている。

 植樹場所の国道251号の安徳大橋下付近には6年生や会員、国交省雲仙復興事務所の職員ら計約100人が集合し、児童代表で?菜々実さんと末吉佐妃さんが「ふるさとにきれいな花が咲くよう植えたい」などとあいさつ。島原普賢会の坂本國公理事は「きれいな花を咲かせるウメの木は心を和ませ、楽しみを与えてくれるもの。これから皆さんは成長して大人になると思うが、困難に直面したときには今日の植樹を思い出して夢に向かって大きな花を咲かせてほしい」と呼びかけた。

 準備されたウメの木は島原ライオンズクラブ(前田保幸会長)がこのほど島原普賢会に寄贈したもの。児童らは1本ずつ手にとって、会員らが手伝うなどして土手に穴を掘って肥料をやり、ていねいに土をかぶせて水をやり、郷土への思いも強くしていた。

[2008/03/07:島原新聞]

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地区住民の熱意と善意で…五小の図書室が電子化、蔵書9000冊の情報を入力


島原五小(尾崎浩校長、426人)の図書室の貸出システムがこのほど電子化された。システム導入の背景にあるのは「梅ちゃん」と呼ばれ親しまれている図書ボランティアの熱意と地区住民の善意だ。

安中地区の消防団が一昨年学校におくった寄付の残金と、農業地帯の清掃や調査活動に参加することで得られる補助金の一部を活用してパソコンやソフト、周辺機器を導入した。蔵書約9000冊の情報を入力するなどの作業に取り組んだのは、安中梅林にちなんだ「梅ちゃん」の愛称で親しまれているお母さんたち約13人。電子化作業に伴い図書室は約2か月間使えなかったため、「まだ借りられんと?」と待ちわびる児童の声に早く応えたくて急ピッチで作業を進め、三学期からという当初の予定を早めて12月に再開した。

従来は紙のカードに本のタイトルや氏名、学年を書いてもらい貸し出していた。そのため本の貸出情報が不明になったり紛失が出たり返却場所が煩雑になったり - 。導入後は島原図書館のように個人専用カードと本に付したバーコードを読みとるだけ?わずか数秒で貸出が完了。どの本を誰が借りたかという情報がパソコンで容易に管理でき、棚と本に同色のシールを付けたりすることで返却も簡単に。「子どもたちが借りやすく、返しやすい」環境を整えた。

自分たちが来ることができる時に来て読み聞かせや本の整理、部屋の飾りつけなどを行う「梅ちゃん」たちは、児童らの図書に対する意識と読書率が高まることを願う。PTAの活動ではなく自主的なボランティアのため、活動の存続が気がかりなところだが、代表の中村美和さん(46)、坂本朋恵さん(38)は「先生方は忙しいし、自分たちができる範囲で何かをしてあげなければ?と思った。子どもたちが積極的に自分でできるように基礎づくりをしなきゃ」と語り、今後は図書委員会の5、6年生約20人を指導し、児童らに貸出をやってもらうことに。

市教育委員会によると、貸出システムの電子化は市内の小中学校14校のなかでは初めてという。貸出を再開した3日、児童らは待ちかねたように好きな本を持ってカウンターに列をつくり、「新しい図書室になったみたい」などと興味津々で新しいシステムに見入った。

「寄付や熱心な活動をして下さる住民の方々には感謝しきりです」と学校側。「梅ちゃん」たちは「何よりも子どもたちの笑顔が報酬ですよ」とほほ笑んだ。

[2007/12/12:島原新聞]

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