折り鶴を四千三百羽…市長に託して長崎原爆病院へ、二中と中央高校生徒会

 「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ」 - あの凄惨な原爆投下からことしで62回目の夏を迎える。長崎に投下された8月9日を前に島原市内の中高生らが23日、今なお後遺症に苦しむ被爆者のため、世界平和を祈りながらこしらえた折り鶴計4300羽を吉岡市長に寄託した。

 島原第二中学校(林田行弘校長)の生徒会(319人)、島原中央高校(古瀬正昭校長)の生徒会(103人)と同校インターアクトクラブが毎年、平和学習の一環として取り組んでいるもの。

 二中では「被害者としての日本」(1年)、「加害者としての日本」(2年)、「政界情勢など」(3年)と学年ごとにテーマを設け、平和学習を実施。折り鶴づくりは全生徒が総合的な学習の時間や昼休みなどを利用し、13日から一週間かけ計2300羽を仕上げた。一方、島原中央高でも全生徒が平和学習の一環で年間通じて取り組んでおり、昼休みや放課後を利用して計2000羽をこしらえた。

 二中生徒会からは文化部長の本田翔太さん(14)=3年=と永石美智さん(14)=同=、人権・平和担当の宮野耕一教諭、島原中央高からは生徒会長の金城夏希さん(17)=3年=、文化厚生部長の西村浩一さん(17)=同=、インターアクトクラブ会長の大場友仁さん(17)=同=、同クラブ顧問の古瀬裕子教諭が来庁し、それぞれ持参した折り鶴を吉岡市長に寄託した。

 子どもたちの心がこもった折り鶴を受け取った吉岡市長は「(長崎原爆病院の)入院患者を激励するため、皆さんの気持ちを届ける。原爆投下から62年になるが、苦しんでおられる皆さんのことを思うと心が痛む。被爆県として忘れられない出来事であり、後輩の皆さんにも取り組みを引き継いでいってほしい」と述べた。

 二中の本田さんは「被爆された皆さん、とても苦しかったと思う。被爆された一人でも多くの人の気持ちが癒されれば」、金城さんは「いまも争いが続いている地域があり、世界が早く平和になってほしい。被爆者に少しでも元気になってもらいたい」と語った。

 吉岡市長が来月1日、日赤長崎原爆病院を訪問し、折り鶴を届ける予定。

[2007/07/24:島原新聞]

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