雲仙市の7町で歌い継がれ親しまれるなどしてきた歌を発表し、ふるさとへの思いを強くしてもらう「うんぜん ふるさとの歌まつり」(同実行委員会主催)が8日、吾妻町ふるさと会館であり、11団体計約110人が11曲を披露し、市民ら観客約450人をわかせた。
開会式で同実行委会長の奥村市長は「合併して2年。7つの町に息づいてきた歌を持ち寄り、自分たちの歌として認め合い、ともにあらたな市として歩みを - 」などとあいさつ。吾妻町文化協会民謡部による歌と踊り「吾妻おどり」と「吾妻盆唄」で幕開け。
瑞穂町の男女3人組「夢流」はジャンボかぼちゃのイメージソング「YUMEかぼちゃ」、小浜町の男性農業者デュオ「原茂者(はらしげもん)」は農業や収穫の楽しさを訴えるオリジナル曲「じゃがいもサンデー」などを歌い、このほど昭和五年当時の楽譜が同実行委に送られてきた「雲仙音頭」などが披露されたほか、愛野小合唱クラブの児童約40人はスクリーンに旧愛野町の風景写真を映しながら「ふるさと」や「あいのの歌」を歌い上げた。
また、同市愛野町甲の主婦、畑中さんは雲仙の自然や景観などを歌詞にのせた自作曲「ふるさと雲仙」をピアノの弾き語りで披露した。声楽活動を続ける畑中さんは広報紙で歌まつりのことを知り、「親しまれてきた歌あるいは雲仙市をイメージした歌」という募集文句にピンときて2か月ほどで完成させた。
この日が初お披露目で、澄みきったのびやかな歌声で歌い上げると、会場は拍手にわいた。「もともと曲づくりが好き。雲仙の歌をつくりたいという強い思いでチャレンジした。緊張したけれど、自分でつくった曲が皆さんに伝われば」と話した。
[2007/10/10:島原新聞]
ラベル: 吾妻町, 雲仙市