ロボコンや島原土搗唄など…三会中の生徒らが成果披露

 島原市・三会中(増田登校長)の「第6回三會(みえ)中発表会」が10日にあり、1 - 3年生170人が取り組んできた学習成果を発表した。

 平均週2時間程度の総合学習の時間を使い1年間学んできた成果を発表する、旧校名にちなんだ年1回の発表会で、総合学習や選択授業の音楽や体育など14グループが合奏や合唱、ダンスなどを体育館で発表。「郷土コース」の3年生10人は地区住民らで組織する「島原土搗唄保存会」(本多喜代寿会長)から「土搗唄」を学び、太鼓や琴の演奏に合わせて唄と踊りを披露した。

 また、ニワトリの飼育を通じて命の大切さを育んだ島原農高との交流事業で学んだことや1月の創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会に出場した3年生4人の「ショールーム西口」のオリジナルロボット「全自動目玉焼き製造ロボット」などのオリジナルロボットの実演も。増田校長は「発表会で1年間の自身の学びを振り返り、次の学習に活かしてもらえれば」などと話していた。

[2009/2/11:島原新聞]

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三会中「ショールーム西口」…ロボコン全国大会に出場、九州大会パフォーマンス大賞獲得

 6、7日に熊本県上益城郡御船町カルチャーセンターであった第10回創造アイデアロボットコンテスト九州地区中学生大会(全日本中学校技術・家庭科教育研究会など主催)のC部門(ロボットデモンストレーション)で、三会中3年生男子4人の「ショールーム西口」が最高のパフォーマンス大賞に輝き、1月に東京である全国大会出場権を手にした。

 メンバーの金本葵、鬼塚晃、杉田泰崇、手束徹君が制作したのは「全自動目玉焼き製造ロボット」で、市販のホットプレートと組み合わせて卵をフライパンで焼くアイデア。43センチ四方の木製台座に高さ56センチの部品3個がついた形で、台座が回転しながらモーターなどを搭載した部品1個ずつが▽卵を割ってフライパンの上にのせる▽塩コショウを振りかける▽フライパンの蓋を開閉する?というギミックを盛り込んだ。

 「シンプルな調理でインパクトを狙った」ロボットは、監督の江口浩久教諭の指導のもと生徒らの発案を中心に、島原工高や自動卵割り装置を開発した大村市のミタカ電機などからアドバイスを得ながら、4人それぞれが卵の殻を破裂させることなく慎重に割るためのダイヤモンドカッターの圧力調整やシーソーの原理を利用した塩コショウのふりかけ加減など、チーム全員の知恵と努力の結晶として完成。2分間の実演を行った九州大会では塩コショウをふりかける細かさがウケた。

 11月9日に佐世保市であった第9回創造アイデアロボコン長崎大会では準優勝だったが、九州大会ではC部門参加15チーム中で最高賞という快挙に。キャプテンの金本君は「九州代表として他チームの思いも背負って全国大会に挑み、できるだけ上位に食い込めるよう頑張りたい」と語った。

 1月24、25日に東京都足立区の千寿桜堤中学校である第9回全国中学生創造ものづくり教育フェア「創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会」には北海道から九州まで7ブッロク代表の最大35チームが参加予定。12月17日までに事前審査のVTRを提出しなければならず、三会中はその準備とロボットの微調整に追われている。

[2008/12/12:島原新聞]

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県大会で準優勝に輝く…創造アイデアロボットコンテスト、三会中「ショールーム西口」

 このほど佐世保市の広田中体育館であった第9回創造アイデアロボットコンテスト県中学生大会(県中学校技術・家庭科教育研究会主催)で、三会中3年生4人の「ショールーム西口」がC部門(ロボットデモンストレーション)で優秀賞(準優勝)に輝き、12月6、7日に熊本県上益城郡御船町カルチャーセンターである九州大会出場を決めた。

 中学校の技術・家庭科で学んだ知識や経験をいかしてロボットを設計・製作し、その発表を通じて知識や技術の向上を図ることなどを目的としたロボコン県大会には県内の中学校から154チーム約400人が参加し、4部門で有線リモコンの操作で自作ロボットを操作して単体や複数による対戦ゲームや実演などを繰り広げた。

 ショールーム西口はキャプテンの金本葵、鬼塚晃、杉田泰崇、手束徹君の3年生4人と監督の江口浩久教諭。卵を割ってフライパンで焼くオリジナルロボットを製作し、刃の回転するカッターを使い上手に卵を割る工夫などを凝らしたもので、金本君は「県大会の実演時には卵が割れないなど失敗ばかりで落胆したが、優秀賞に選ばれた時は本当に嬉しかった。九州大会には完璧な状態で挑み、チームワークを大切にして全国大会を目指したい」などと意気込んでいる。

 なお、A1部門で雲仙市・愛野中の「RY」が準優勝に輝き九州大会出場権を獲得したほか、A2部門で愛野中の「ブラックバス」と千々石中の「Destiny」がアイデア賞に輝いた。

[2008/11/26:島原新聞]

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残さず食べて生き物に感謝…飼育を通じて命の大切さ、三会中と農高が取り組む

「ブタがいた教室」という映画が11月1日から公開されている。小学生がクラスでブタを飼育し「食べるか、食べないか」を真剣に語り合い、命と向き合う姿を描いた映画。1990年に大阪の小学校で実際に行われた実践教育を映画化したもので、93年にテレビのドキュメンタリー番組として放送された当時は反響が大きかったという。

 同じような「命の教育」が、島原市で繰り広げられてきた。三会中と島原農高が取り組んできたニワトリの飼育を通じて命の尊さを体感する「市中・高教育交流事業」で、市教育委員会の2年目の取り組み。映画にならえば「ニワトリがいた教室」といったところか。"主演"は三会中の1年生53人と島原農高の動物飼育担当教諭の山田善光さん。"物語"は6月17日に始まった。

 三会中の図書室で、生徒らは鶏卵を割らないように人工ふ化器に入れた。7月14日には13個の卵からヒヨコが生まれ、誕生に立ち会った生徒らは「かわいくてしかたない」と顔をほころばせた。8、10月は飼育場所の島原農高に通い、鶏舎の掃除や「えさやりの大変さ」なども体験しながら、ニワトリの成長を見守った。最後に食べることは決まっていた。生まれたニワトリと過ごした月日はわずか5か月 - すでに愛着がわいていた。

 11月11日、最終講座が島原農高で始まった。山田教諭は早朝に、育ったニワトリの頚静脈を切り、血を全て抜いて毛をむしった鶏肉を準備。手羽先や手羽元などの部位に切り分けながら授業を進めた。「と殺」の様子を生徒らに直接見せることはなかったが、別のニワトリの写真を使って教えた。「ニワトリ」から「鶏肉」へショートカットして食卓に並ぶのではなく、その過程にも目を向けてほしいから。写真を見て驚きを隠せない生徒もいたが、真剣に聞き入った。

 そんな生徒らに山田教諭は優しく語りかけた。「皆さんがふだん食べている豚肉や牛肉、小麦粉なども同じ生き物。人間は食べることで全ての生き物から命をもらっている。かわいがってきたヒナがいま、この姿になっているのはむごいと思うかも知れないけれど、しっかり考えて。人も動物も同じように血が流れている。だから友人や家族、みんなを大切にしてあげて」 - 。

 生徒らはまな板にのった数切れの鶏肉にふれ、「まだ温かい」、「だって朝まで生きていたんだもんね」などと語りながら、チキンカレーの調理を始めた。酒井悠圭さんは「はじめはヒヨコがかわいくってしかたなくて。最後は食べるって分かっていたけれど、やっぱりちょっと悲しい。けれど、せっかくいただく命だから大事に食べたい。『人は多くの命をいただいて生きている』って学んだから、これからもそのことを考えながら食べたい」と語った。

 出来上がったチキンカレーを生徒らはおいしそうにほおばった。おかわりをする男子も相次ぎ、鍋は次々に空っぽになった。「食べ物に感謝し、命を大切にしようと思えば、食べ残すことはないでしょうね」 - 山田教諭は嬉しそうにほほ笑んだ。

[2008/11/15:島原新聞]

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仕事の魅力などを学ぶ…土地家屋調査士ってな~に? 三会中でキャリア教育

 島原市・三会中(増田登校長)で25日、地元の社会人を講師に招いて職業意識を高める授業が行われ、1年生53人に対し、同市桜門町の土地家屋調査士の中川忠則さんが仕事の魅力や勉強の大切さについて語った。

 近年ニートやフリーターの若者が多いことに鑑み、早期から仕事に対する意識を高め発達段階に応じた学習機会をつくろうと、3年間を通じて正しい勤労観や職業観を醸成するキャリア教育の一環で実施。地元で活躍する社会人に動機や苦労、やりがいなどを語ってもらい、生徒らに「将来どんな社会人になりたいか」について考えてもらう機会として開いた。

 中川さんは土地の単位1坪(約3.3平方メートル)の広さを畳表2枚で示しながら「東京では数千万円、島原では数十万円」と価値の違いがあること、土地の所有権が国によって守られることや土地家屋調査士の役割を語り、質問を交えながら授業を進めると、積極的に答えるなど興味津々になって聞き入る生徒ら。

 土地の面積などを図面にあらわす際に中学校で習った数学が役に立っていることや「辞書をひきながら教科書を何度も読み返し、自分でノートにまとめる」という勉強法についても語り、「勉強は自らが働き生きるためにするもの。正しい答えが出なくても失敗を繰り返しながら学び、掃除をして人としての心をみがいてほしい」などと呼びかけた。

 最後に生徒代表で太田七海さんが「知らなかった土地家屋調査士の役割が分かり、資格を取る大変さも知った。自分に合った仕事を考えて勉強を頑張りたい」とお礼を述べた。

[2008/09/28:島原新聞]

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食べ物への感謝つのる…農高と交流、三会中1年の素直な感想 ニワトリの『命』をいただき


 「学習を通して僕が思ったことは、『命』をいただくまでには、その命が生まれて、その命を誰かが育てて、その命を誰かが殺して、それを僕たちが食べて"生かされている"んだなあと思いました」 - 。

 昨年、島原農高との交流事業に取り組んだ島原市・三会中の1年生59人の素直な感想の一つだ。事業は昨年6-11月の約半年間。ニワトリの誕生に立ち会うことから始まり、成長を見守り、鶏肉を食べるまで。鶏肉は生徒自身が成長を見守ってきたニワトリだ。その一連の流れを体験することで「命の大切さ」を育んだ。

 事業は、さまざまな情報があふれる現代社会において「命とはなにか」という原点に立ち返り、生徒たちに動物などの飼育を実体験させることで命の素晴らしさや尊さを学んでもらおうと、島原市教育委員会が初めて実施した「同市中・高教育交流事業」。島原農高の動物飼育担当の山田善光教諭が指導し、中学生が精子採取などの受精や誕生したヒナの観察、鶏舎の清掃やえさやりなどの飼育に取り組んだ。

 生徒らの感想は「卵が割れて濡れたヒナが出て、かわいいヒナが立って水を飲んだりした」、「自分の力で卵からふ化したところがたくましかった」などと克明な観察をもとにした素直な表現でつづられている。11月の最後の授業では山田教諭がニワトリをと殺し、その肉を調理してカレーにして食べた。生徒らがと殺をじかに観ることはなかった。が、その意義は教わった。

 自分たちが育ててきたニワトリを口にすることに生徒たちは「あのヒヨコたちを食べなきゃならないの」など迷いや恐さもあった。

 山田教諭は「命をいただく」ことの意味を問うた。「僕たちは、その命をいただきました。そのニワトリとは絶対に会えないけれど、僕たちの体のエネルギーになっているんだと思う」、「自分たちが食べるのは無理だと思っていたけれど、食べました。これからは食べ物に感謝して食べようと思った」 - などと、生徒らはそれぞれ「命をいただく」意味を感じたようだ。

 三会中の城田忠信校長は「取り組んでいる生徒たちの目は輝いており、『本物の体験』をさせていただいた。命をいただいて生きていることを実感し、食べ物に対する感謝の念も育まれた。『ニワトリの命をいただいた』などという生徒の感想から、そう感じる。取り組んで本当によかった」と話した。学習成果は2月15日の学習発表会「三会中発表会」で保護者らに披露する。

[2008/01/24:島原新聞]

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