全小中学校で平和集会…大三東小久保さん体験談を語る

 長崎に原爆が投下されてから63年を迎えた9日、島原市内の小中学校では平和集会が開かれ原爆の悲惨さと平和の尊さを考えた。大三東小(松崎亮介校長、児童331人)では14歳で被爆した元教員の久保亀喜さん(77)が体験談を全児童に語り聞かせた。

 久保さんは同小卒。教員になるため1945年4月に長崎市の長崎師範学校予科に入学。日に日に空襲が増えていくなか、同年8月9日、オルガンのテストに備えて音楽教室で練習中に「窓がピカッと光った。『目と耳をおさえて机の下に潜り込め』との教えを思い出し潜り込んだ。あとは覚えていない」。しばらくしてから天窓のガラスが散乱し、生徒の背中が焼けているのに気づいた。閃光は、原爆が投下された瞬間だった。

 「あの日、焼け死んだ人など亡くなった人は数え切れない」 - 。防空壕はけが人でいっぱいになり、駅にもやけどの治療を受ける人が多く、実家に戻るために乗った汽車にもけが人があふれていた。湯江駅で降り、実家で出迎えてくれたのは母親。父親は兵隊に出ていていなかった。

 原爆で同級生や上級生も犠牲になった。助かったクラスメートとは毎年会い、旧交を温める。「自分が体験したことを少しでも分かってもらえれば」と、同町内の小中学校で体験談を語る役目を引き受けた。「今でも苦しむ人がいる。日本はいま平和だが、平和は努力なしには手に入らない。戦争は愚かなもので、二度と起こしてはならない。原爆も同じ。なくさなければならない」 - そう結ぶと、児童からは質問が相次いだ。

 平和集会では他に児童らが平和学習で学んだことを発表し平和の尊さをたたえる歌を合唱し、午前11時2分のサイレンに合わせて静かに黙とうを捧げたあと、全児童が折った千羽鶴が、来年平和公園などを訪れて平和学習に取り組む3年生に託された。

[2008/08/10:島原新聞]

ラベル: , ,


 
さあ!!きょうから夏休み…学ぼう!!イチロー選手の地道な努力

 20日、小中学校や高校で一学期の終業式があり、長い「夏休み」が始まった。

 大三東小(松?亮介校長、358人)では午前10時25分すぎから体育館で行い、松?校長は「自分のめあてを思い出しながら一学期の生活を振り返って。皆さんは成長の手ごたえを感じたのでは。通知表には皆さんの頑張りが書いてあり、良いところはさらに伸ばして、直すべきところは努力して直すように」と語りかけ、大リーグで活躍するイチロー選手の地道な努力を紹介しながら「私たちも大いに学びましょう」と - 。「皆さん一人ひとりは素晴らしい『宝』を持っている。長い夏休みに貴重な体験をし、自分の宝をさらに伸ばしてほしい」と呼びかけた。

 続いて各学級に戻り、担任の先生から一人ひとりに通知表「あゆみ」が手渡されたが、1年生にとっては初めての通知表。1年1組の27人は通知表を受け取り、友達と見せあったり、自分の頑張りを確認したり。ほかに無欠席で登校したり、多くの本を読んだり、係の仕事を頑張ったりした全員にそれぞれ「賞状」も手渡され、子どもたちは歓声をあげ、拍手でたたえていた。

 二学期の始業式は9月3日。夏休みは登校日を含め、実に44日間 - 。

ラベル: ,


 
「つながり」の大切さ学ぶ - 大三東小「やまびこ集会」で -

 「勇気という種をまき、努力という水をまき、協力という肥料をまき、ひまわりという花が咲く。…みんなの心にひまわりが咲いていると気付いたとき、みんな優しくなった。仲良くなった…」

 ひまわりの花を手に、五年生全員が宿泊体験で得た協力することの力、感動、すばらしさを『ひまわり』の詩に託して、大きな声で発表した。大三東小学校(松崎亮介校長)で先月29日にあった群読発表会「やまびこ集会」の一幕だ。

 この集会は、同小が長年、国語科研究のひとつとして「児童みんなで声をそろえ、文章を読む」群読に取り組んできた経緯を踏まえ、七月一日からスタートした本県教育週間の一環として開催された。群読の伝統は、同小で学ぶ子どもたちの心を耕す種として播かれ、学年を重ねるごとに確実に"生長"している。

 高学年の五年生が体験を踏まえての実感を『ひまわり』の詩で。六年生は未来を見据えて『平家物語』と『枕草子』の古典の情感の世界を発表すると、三年生は昔話に題材をとった『むかしむかしのおかしなはなし』の愉快な話。四年生も、怠け心をひょうきんに表現した『なまけ忍者』を。それら先輩に負けず一年生、二年生も元気な声で『おがわのマーチ』、『スイミー』の話を発表。四年生の『あめ』は、強弱や音の高低、リズム感も加味され、さながら?ことばの音楽?を聞いているかのような感動の世界を創出した。

 今春同校に赴任した松崎校長は、「正直言って、これほど立派にできるとは思っていませんでした。涙が出そうです」と感激。有明中学校に進んだ先輩らの活躍を交えて「力を合わせるとこんなことができるのですね。みんなを指導してくれた先生方にも大きな拍手をおくりたい」と述べた。

 この日、多くの保護者、家族らが参加。子や孫たちと感動をともにし、拍手を贈っていた。

[2007/07/03:島原新聞]

ラベル: , ,


島原新聞
F-Secure 優待販売
広告募集
ニュース検索

ニュースアーカイブ

ブログパーツ
| ホーム | カボチャテレビ | しまばらTV | みどころ | 宿泊マップ | イベント | リンク | ショッピング | 履正不畏 | 問合せ | 運営会社 |
Copyright © 2006 Cabletelevision shimabara. All rights reserved. counter