噴火災害について学ぶ…大野木場小の5年生27人

 雲仙・普賢岳噴火災害時の平成3年9月15日の火砕流で旧校舎が被災した南島原市深江町の大野木場小(渡邊林校長)の5年生27人が3日、同町の水無川2号砂防えん堤と大野木場砂防みらい館で災害学習に取り組み、災害の脅威や復興工事の状況などを学んだ。

 同校では9月15日を「メモリアルデー」として噴火災害を後世に伝えてゆく取り組みを続けており、災害の状況や多くの努力と協力で災害から復興したことなどを学んでもらおうと、毎年この時期に事前学習を行っている。

 国土交通省雲仙復興事務所調査・品質確保課の石坪昭二課長が講師となり、児童らはヘルメットをかぶって立ち入り禁止の警戒区域内に入って工事が進められている砂防えん堤と、土石流発生などを感知する機能を備えた砂防みらい館を見学し、「砂防えん堤は東京ドーム1個分ぐらいの70万立方メートルの土砂をためることができる」、「山頂には1億立方メートルの堆積物があり、まだ不安定。毎年小規模の土石流が発生しているが、上流の砂防ダムで止まっているから下まで流れてこない」ことなどを学んだ。

 同校では全学年が1度は旧校舎周辺の清掃をするなど学校全体で災害学習に取り組んでおり、この日学んだ成果は9月12日に行うメモリアルデーで発表する。土石流により堆積した土砂や山肌が削られたガリー(侵食谷)などを絵でリポートにまとめた岩永龍二君は「たまった土砂の石1個が家1軒分の大きさなんてびっくりした。以前は火砕流とかが発生したら危険だったけれど、いまはダムができたから安全なんだなと思った」と話していた。

[2008/07/04:島原新聞]

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火砕流の脅威など - 大野木場小災害学習 -

 南島原市深江町の大野木場小(渡邊林校長)の5年生14人が4日、災害学習に取り組んだ。同校は平成3年の雲仙・普賢岳噴火災害の火砕流で旧校舎などが被災した9月15日を、平成10年から「メモリアルデー」として災害継承の取り組みを続けており、今年は9月14日に同デー集会を開く。

 災害学習は国土交通省雲仙復興事務所が協力。児童らは大野木場砂防みらい館を訪れ展示物や四階監視室を見学し、溶岩ドームが成長する様子など災害当時の映像を視聴したり、砂防工事や現在の山の状況を監視カメラで見学したり。火砕流や土石流が家屋を飲み込む瞬間の映像には悲鳴をあげる児童も。5年の長野真也君(11)は「火砕流のスピードや大きな石も流してしまう土石流の力強さはすごいと思った」と圧倒されっぱなしだった。

 火砕流の脅威などを伝えた同事務所調査課の水田貴夫調査員は「210年前から何度も噴火が起きているが、火山は温泉などの恵みも与えてくれるため、火山と共存している。災害のことは皆さんが大きくなってから孫にも伝えてほしい」と呼びかけた。児童らはこの日学んだ成果を9月14日の集会で発表することにしている。

[2007/07/05:島原新聞]

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