ろくべえ大食い日本一に…田口さん「めっちゃ嬉しか」

 南島原市の深江ふるさと伝承館を主会場に23日、第25回深江町産業まつり(同実行委員会主催)が行われ、深江町の郷土料理「ろくべえ」の大食い日本一決定戦などで盛り上がった。

 決定戦には遠くは愛媛県など市内外から小学生の部に9人、一般の部に男女15人が出場。時折むせながら食べ続け、2分間で食べた量を競った結果、727グラムを平らげて一般男性の部で1位になった深江町の建設会社従業員、田口亮司さんが全部門で最高の総合優勝に輝き、「『日本一』認定証」と深江産米30キロを受け取って「応援のおかげです。めっちゃ嬉しい!」とニッコリ。

 所属するバレーボールチーム「イージーライダー」をPRした布津町の山田真梨奈さんが女性の部で、深江小6年の田中泰心君が小学生の部でそれぞれ1位となった。

会場では深江太鼓の勇壮なバチさばき、チンドン屋やピエロによる大道芸が繰り広げられ、農産物加工品や商工業製品、新鮮な魚介類などの展示即売やろくべえの試食などが行われたほか、クルマエビや長崎牛の試食会に長蛇の列ができるほどにぎわっていた。

[2008/11/24:島原新聞]

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怖い体験を学び継承誓う…大野木場メモリアルデー2008、まるで地獄-旧校舎の焼失

 雲仙・普賢岳噴火災害時の平成3年9月15日の火砕流で旧校舎が焼失した南島原市深江町の大野木場小(渡邊林校長、児童142人)は12日、「大野木場メモリアルデー2008」を行った。当時、同小5年生だった大山秀樹さんが「災害を振り返って」と題し、子どもの目線で当時の様子を語り聞かせた。

 大火砕流が発生した平成3年6月3日、「まるで地獄のような風景。怖くて何も考えずにひたすら逃げた」ことが記憶に残る。「当時4つの『小学校』に通った」-自宅が旧校舎の近くにあったため、家族とともに避難生活を余儀なくされ、避難先での授業や仮設校舎での学校生活を繰り返したから。けれど「避難先には友達もいたから、辛いよりも楽しかった思い出が強いかな」。

 消防団員として奔走していた父も一緒になって仮設住宅で暮らし始めたある日の夜、「大野木場の方が燃えよる」と声を聞いた。それが旧校舎や家屋を奪った火砕流だったことを翌日に知った。校舎は焼け、周囲は一面火山灰に覆われていた。「受け入れるしかなかった。けれど、同時に『山に負けるもんか』という思いも強くした」。

 いまは中木場保育園の保育士として働きながら島原市新湊2丁目に妻の絹子さんと愛娘の華美ちゃんと一緒に暮らす。「我が子にも自分の母校に通ってもらいたい」という願いがあり、「当時の子どもの目線でいまの子どもたちに自分の経験を伝えれば、後世にもつながるはず」-そう思い講師を引き受けた。最後に「先生や親、友達、地域の人たち、全国からの励ましという自分を取り巻く全ての人の支えがあったから、笑顔を忘れずに過ごすことができた。どうか平成3年9月15日のことを忘れないで下さい。その日は校舎を失った日であり、その日は大野木場が復興に向けてスタートした日でもあるから」と語りかけた。

 メモリアルデーは、噴火災害の記憶を後世に伝えるとともに、砂防事業の重要性や防災に対する意識を高めるために毎年実施。5年生27人は7月に砂防施設などについて学んだ災害学習の成果を発表し、国交省雲仙復興事務所は現在の雲仙・普賢岳と防災事業について解説をした。最後に児童らが、火砕流で焼けながらも再生した旧校舎校庭のイチョウのたくましさを歌った「生きていたんだね」を合唱し、災害を継承してゆくことを誓った。

[2008/09/14:島原新聞]

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そうめん・ミーティング…松島市長と気軽に語り合う

 南島原市の松島市長と市民らがそうめんを味わいながら気軽に語り合う「そうめん・ミーティング」が5日、同市深江町の一高本舗で開かれた。8月末から10月初めまで市内の千里、みずなし本陣ふかえ、かあちゃん寿司、甚五郎寿し、いしやまの計6か所で開催される。

 特産品のそうめんの地産地消とPRを図ろうと、7、8月にそうめん料理を提供する地元の食堂など30店の協力を得て展開した「そうめんを食べる機会づくり」キャンペーンの一環で実施。参加者はランチ代を自腹で出し、1時間程度ざっくばらんに市長と語り合う。

 この日は青年商工業者など5人が参加し、斬新なそうめん料理に舌鼓を打ちながら、原城跡などを含めたキリスト教と関連遺産の「世界遺産」登録を目指す動きや島原半島3市が一体となって目指す「ジオパーク」国内初認定に向けた活動、企業誘致に関する同市の地理的問題などについて語り合ったほか、参加者からは「線路跡地を道路やサイクリングロードにし、旧駅舎をサービスエリアにしてはどうか」など、島鉄南線廃線後の活用策についても意見が出ていた。

[2008/09/06:島原新聞]

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銀メダルの内村選手の父…「おめでとう」と祝福、深江幼稚園の園児を指導

 北京オリンピックの体操の個人・団体で銀メダルに輝いた諫早市出身の内村航平さんの父・和久さんが2日、南島原市深江町の認定こども園「深江幼稚園」(横田文香園長)の園児に体操を指導した。和久さんは15年ほど同園で指導を続けており、この日は北京五輪閉幕後初の指導日となった。

 福岡県出身の和久さんは柳川商高(現柳川高)時代に高校総体で優勝経験があり、1992年に諫早市栗面町でスポーツクラブ内村をスタート。その体操クラブで航平さんは3歳から体操を始め、今夏、体操の日本代表チーム最年少選手として活躍し、県民に感動を与えた。

 和久さんも8月中は北京で我が子の演技を見守り、同園の保護者らは「オリンピック出場おめでとう」、「祝内村選手メダル獲得」などと明記した横断幕を準備し、園児らも絵を描くなどして地元からエールをおくった。和久さんは「他の競技に比べ競技人口が少ないため底辺拡大が自分の使命であり、(航平さんの活躍は)頑張ったら可能性がある、ということを幼い子どもに示してくれた」と振り返る。

 「専門的に教えてもらおう」と招かれた同園には毎週火曜日に訪れており、いま園児らは21日の運動会に向け練習を重ねる日々。そのうち年長園児約30人は発射するロケットをイメージしたダイナミックな組体操に挑戦。「頑張るぞ!」などと和久さんはいつものように大きな声で呼びかけ、ときどき園児と一緒におどけたり笑ったりしながら、合計1時間の練習はあっという間に終わった。

 指導終了後に「銀メダルおめでとう」と1人の園児から声をかけられ、思わずガッツポーズとともにニッコリほほ笑む和久さん。「人前で発表する度胸をつけ、動じないような子どもになってほしい」と願っている。

[2008/09/04:島原新聞]

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噴火災害について学ぶ…大野木場小の5年生27人

 雲仙・普賢岳噴火災害時の平成3年9月15日の火砕流で旧校舎が被災した南島原市深江町の大野木場小(渡邊林校長)の5年生27人が3日、同町の水無川2号砂防えん堤と大野木場砂防みらい館で災害学習に取り組み、災害の脅威や復興工事の状況などを学んだ。

 同校では9月15日を「メモリアルデー」として噴火災害を後世に伝えてゆく取り組みを続けており、災害の状況や多くの努力と協力で災害から復興したことなどを学んでもらおうと、毎年この時期に事前学習を行っている。

 国土交通省雲仙復興事務所調査・品質確保課の石坪昭二課長が講師となり、児童らはヘルメットをかぶって立ち入り禁止の警戒区域内に入って工事が進められている砂防えん堤と、土石流発生などを感知する機能を備えた砂防みらい館を見学し、「砂防えん堤は東京ドーム1個分ぐらいの70万立方メートルの土砂をためることができる」、「山頂には1億立方メートルの堆積物があり、まだ不安定。毎年小規模の土石流が発生しているが、上流の砂防ダムで止まっているから下まで流れてこない」ことなどを学んだ。

 同校では全学年が1度は旧校舎周辺の清掃をするなど学校全体で災害学習に取り組んでおり、この日学んだ成果は9月12日に行うメモリアルデーで発表する。土石流により堆積した土砂や山肌が削られたガリー(侵食谷)などを絵でリポートにまとめた岩永龍二君は「たまった土砂の石1個が家1軒分の大きさなんてびっくりした。以前は火砕流とかが発生したら危険だったけれど、いまはダムができたから安全なんだなと思った」と話していた。

[2008/07/04:島原新聞]

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稚エビ115万尾を放流…クルマエビの養殖始まる

 地域水産物の特産品としてクルマエビの養殖に取り組む南島原市の深江町漁協(苑田秀和組合長)は本年度の生産を開始し、20日に全長約15~20ミリの稚エビ約115万尾を養殖場に投入した。

 旧深江町時代から取り組む養殖事業で、同漁協南側の有明海沿岸にある旧施設(6600平方メートル)と新施設(3万平方メートル)の養殖場2か所で育てる。この日は職員らが県漁業公社(佐世保市)から購入した稚エビをホースでいけすに放流した。9月中旬には間引き出荷が始まり、稚エビの10倍ぐらいの18~20センチに育つ11月から本格出荷をし、来年2月まで続く。

 養殖場主任の松尾繁弘さんによると、養殖事業は平成元年から始めたが、雲仙・普賢岳噴火災害時に一時中断し、新施設が稼動した平成16年度から大規模養殖をスタート。海底を1メートル嵩上げするなど改修することで満潮時に海水の流入を防ぐことができ、今では病気などの被害を受けることなく育てることができるようになり、例年17、18トンと生産量は安定。昨年の出荷高は9500万円。松尾さんは「1億円を目指したい」と意気込んでいる。

 壱岐市の砂を70センチほど底に敷きつめることで「きれいなエビに育つ」という深江産のクルマエビは300グラムから小売りをし、1キロあたり8千円は他に比べて安いそうで、直売所や漁協で販売される。

[2008/06/22:島原新聞]

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在宅高齢者の生活支援…おかげタクシー始める、専用の福祉車両を導入

 南島原市深江町で高齢者介護事業を展開する「(有)たすかる」(代表取締役=小谷和裕氏)が14日、高齢者や障害者を対象とした福祉輸送サービス事業ケア・タクシー「おかげタクシー」の運行を始めた。超高齢社会をこれから迎えるにあたり、在宅高齢者の生活を支える気軽な移動手段として大きな期待がかかる。

 平成14年のグループホーム設立を皮切りに、居宅介護支援事業所や訪問介護事業所などを運営し、地域に根ざした高齢者福祉事業を繰り広げる同社。新たな高齢者制度や島鉄南線廃止など取り巻く環境の変化等を踏まえ利用者や地域のニーズ調査を実施し、その期待に応えようと在宅高齢者が気軽に利用できるケア・タクシーの運行に向け約1年がかりで準備を進めてきた。

 一人で公共交通機関を利用するのに不安がある高齢者らに通院、買い物、墓参りなど、外出や旅行等に気軽に利用してもらいたい考え。4月下旬には九州運輸局の認可を受け、車椅子のまま乗降できる専用の福祉輸送車両を導入した。運転手は普通2種免許とホームヘルパー2級の資格を取得した職員が担当する。

 社会福祉法人山陰会の創始者、本田哲郎氏の「創業の辞」に由来し、『おかげ』と命名されたケア・タクシー。「今日の繁栄や深江地区の発展は戦前・戦後を生き抜き郷土を守って来られたお年寄りのおかげ、事業が継続できるのは地域住民の皆様のおかげ」という同社の熱い感謝の想いが込められている。

 小谷代表取締役は「高齢になられた皆様がいつまでも地域の中で元気に過ごされるよう、いつでもどこでも好きな場所に自由に移動できるサービスに徹する。名実ともに"おかげタクシー"となるよう頑張りたい」と話している。

 完全予約制。料金や予約についての問い合わせは、おかげタクシー(TEL 0957-72-2702)まで。

[2008/06/19:島原新聞]

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普賢学園の「おどみゃ島原んもん焼酎」…災害当時の島原新聞をラベルや箱の包装紙にも

 南島原市深江町戊の社会福祉法人「山陰会」(柴田嗣平理事長)が同市南有馬町甲で運営する通所授産施設「普賢学園南有馬」(池田五十六施設長、利用者26人)がオリジナル焼酎「おどみゃ島原んもん といも焼酎」をつくり、売り出している。

 地元産の芋を使うなど地元にこだわった焼酎を生み出すことにより、利用者の知的障がい者の工賃アップの起爆剤になることと地域活性化を図ることなどを目指し、つくりあげたもの。

 健康に良いとされる成分アントシアニンなどを含む紫芋とシモン芋を深江町内の農家、大山佳徳さんの協力を得て栽培し、諫早市の杵の川酒造などの協力を得て完成にこぎつけ、今季は720ミリリットル入り2500本を生産した。

 またラベル裏面には雲仙・普賢岳噴火災害時の島原新聞をプリントし、島原半島出身者らにふるさとのことを思い起こしてもらおうと願いを込めたほか、今後は焼酎を入れる箱を包む包装紙にも災害当時の同新聞を使う予定。今季は地元農家の協力を得たが、地元産へのこだわりから来季は利用者が同法人関連の農地で芋を栽培し、それを焼酎に使うことに。同学園の平坂良一係長は「地元で生み出された焼酎を飲みながら、ふるさとのことも思い出していただければ」と話す。

 焼酎は紫芋とシモン芋の2種類、いずれも720ミリリットル入りでシモン芋が1700円、紫芋が1500円(いずれも税込)。問い合わせは普賢学園南有馬(TEL 0957-85-2300)へ。

[2008/06/15:島原新聞]

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火砕流跡が一目で分かる…最長到達点にイチョウ植樹


 猛威をふるった普賢岳噴火の火砕流到達地点が一目で分かるようにと、国交省雲仙復興事務所(所長=秦耕二氏)は27日、南島原市深江町のふかえ桜パーク内にイチョウの木を記念植樹した。

 災害復興に伴い被災地が受けた火山災害の爪痕が次第に姿を消していく中、災害の脅威を忘れることなく後世に伝えていくことを目的に平成16年度から、噴火当時に火山観測や防災行政への提言などで尽力した太田一也九大名誉教授が提案していたイチョウの木の植樹を始めた。

 平成5年7月19日に発生した大火砕流が最も下流まで流れ下った。太田名誉教授の記録をもとに今回測量し直し、火口から5.6キロ地点の同パーク内に最長到達地点を正確に求め、標柱を設置。あわせて太田名誉教授が噴火災害について解説したパネルも設置された。

 記念植樹には秦所長や太田名誉教授をはじめ、酒井県島原振興局長、渡辺大野木場小学校長、吉岡島原市長、松島南島原市長ら約30人が出席。雨の中、パネルの除幕に続き、イチョウの木3本の記念植樹を行った。

 秦所長は「災害の体験が年々風化する中、忘れられないようにお手伝いができれば?」とあいさつ。太田名誉教授は「以前は火砕流で樹木が枯れていたので火砕流跡が分かったが、今は緑に覆われて分からなくなっている。(秋に葉が色づく)イチョウの木を植えることで遠く仁田峠からも最長到達点が一目で分かるようになるだろう」と語った。

 火砕流跡を示すイチョウの植樹はこれまで、水無川導流堤沿いに計400本を植樹している。平成20年度には終了する予定で、最終的には500本になる、という。

[2008/03/29:島原新聞]

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深江の昔の風景写真展…高原俊治さんが「ふるさとの移ろい」、SLや門脇神社なども


南島原市深江町の昔の風景を集めた「ふるさと再発見」写真展が親和銀行深江支店(田中勝也支店長)で開催中。21日まで。

同町の元町職員、高原俊治さん(77)が昭和29年から撮りためたモノクロやカラー写真42点を展示。現在の深江郵便局の地にあったという昭和29年8月の村役場、昭和30年3月に新築された村役場、昭和48年5月に現在地に移転・落成した町役場、昭和32年夏の豪雨災害で被害を受けた住宅や水無川、昭和36年11月に撮影した大久保映画館、瀬野深江駅近くを走る島鉄のSL(蒸気機関車)、平成3年9月15日の火砕流で消失した門脇神社 - など「写しこんだ風景」が「ふるさとの移ろい」を物語る。

昭和29年、明治時代から親しまれてきた旧村役場が解体される際に庁舎を残そうと、自分でいち早く購入した蛇腹式カメラで撮影したのが始まり。これまでに撮った写真は10万点にのぼるという。自宅に暗室をつくり独学で身につけた現像技術でプリントし、日付や撮影場所の記録を付して管理。本人いわく「趣味は幅広く浅く」だそうだが、写真以外にも8mmフィルムや16mm映写機を回したり、真空管ラジオを組み立てたり、少し前までは車のオイル交換なども自分でやったり、と多趣味。それは「意欲がなければできない」こと - 。

旧町の教育次長や企画課長を歴任し、南高町村会事務局長の職を辞した今春から、写真ネガの整理に「ゆっくり腰をすえて取り組める」ように。今も「日進月歩のように風景の変化は激しい。眠らせてはいけない。後世に残しておかなければ」との思いから地道に続ける。来春で廃止される島鉄南目線を走る「トロッコ列車」の姿もしっかりパチリ。「昔の写真を多くの方に見てもらい、懐かしんでもらえれば」と話している。

[2007/12/15:島原新聞]

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青色回転灯パトロール…「いけんばこ」も設置、深江・活動を更に強化

 南島原市の自主防犯活動グループ「深江地区安全安心まちづくりボランティアくすのき会」(薄田藤和会長、会員11人)はこのほど青色回転灯一基を導入し車両によるパトロールの出発式を20日に行った。

 少年補導員や学校長などでつくる同会は6月から深江町丙の旧川原駐在所を借りて「地域安全安心ステーション」として活用し、毎週土曜日の午後1時 - 午後5時に会員が常駐して相談活動などを実施。これまではステッカーを貼った車両パトロールを行ってきたが、南島原署と市防犯協会の協力を得て青色回転灯を導入し活動を強化することに。

 夏休みの始まりに合わせた出発式には会員ら16人が参加。南島原署刑事生活安全課の森広美課長が「パトロールされる皆さんの姿が地域に安全・安心の意識をもたらすはず。子どもを犯罪から守り、犯罪抑止につながることを願いたい」とあいさつしたあと、パトカーとともに南島原署や市役所を経て市内を巡回した。

 また、子どもらの悩みを聞き力になりたいと、同ステーション前に青色の箱「いけんばこ」を設置し、この日に除幕。氏名や相談事を明記して投函すれば、会員が即対応することに。箱には鍵をかけ相談者のプライバシーも厳守。薄田会長は「学校や家庭で話せない子どもたちの相談にのり、少しでも手助けができれば」と話していた。

[2007/07/22:島原新聞]

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火砕流の脅威など - 大野木場小災害学習 -

 南島原市深江町の大野木場小(渡邊林校長)の5年生14人が4日、災害学習に取り組んだ。同校は平成3年の雲仙・普賢岳噴火災害の火砕流で旧校舎などが被災した9月15日を、平成10年から「メモリアルデー」として災害継承の取り組みを続けており、今年は9月14日に同デー集会を開く。

 災害学習は国土交通省雲仙復興事務所が協力。児童らは大野木場砂防みらい館を訪れ展示物や四階監視室を見学し、溶岩ドームが成長する様子など災害当時の映像を視聴したり、砂防工事や現在の山の状況を監視カメラで見学したり。火砕流や土石流が家屋を飲み込む瞬間の映像には悲鳴をあげる児童も。5年の長野真也君(11)は「火砕流のスピードや大きな石も流してしまう土石流の力強さはすごいと思った」と圧倒されっぱなしだった。

 火砕流の脅威などを伝えた同事務所調査課の水田貴夫調査員は「210年前から何度も噴火が起きているが、火山は温泉などの恵みも与えてくれるため、火山と共存している。災害のことは皆さんが大きくなってから孫にも伝えてほしい」と呼びかけた。児童らはこの日学んだ成果を9月14日の集会で発表することにしている。

[2007/07/05:島原新聞]

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独自に「英会話講座」を開く - ウエディング石川が毎週火曜日、社員らが接客時の言葉など -

 11月に開催される火山都市国際会議島原大会(略称COV5)に備え、島原市を訪れる外国人を英語で出迎えようと、民間レベルでの取り組みが広まりつつある。

 南島原市深江町のウエディング石川は六月から毎週火曜日に独自の英会話講座を始めた。講師は、自宅などで英会話教室を開く島原市先魁町のウィルソン・章代さんと南島原市有家町の原口博幸さん。12日には島原市上新丁二丁目のグレートダイニング城見で行い、社員ら17人がゲームを楽しみながら接客時の言葉などを学んだ。

 石川景士社長は「COV5はビッグイベント。もっと市民一人ひとりの意識が高まれば、より盛り上げることができるはず。外国からいらっしゃる方を英語で出迎えれば喜ばれるだろうし、英語を学ぶことで社員の能力アップにもつながる」と語る。COV5事務局によれば、現在島原ステーションホテルなども英会話講座を実施しているそうで、民間での自発的な取り組みは大歓迎だという。

[2007/06/19:島原新聞]

ウエディング石川
火山都市国際会議島原大会(COV5)

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18トンで1億円を期待 - 深江漁協の車エビ養殖 -

 地域水産物の特産品として「クルマエビ」の養殖を手掛けている南島原市の深江町漁協(苑田秀和代表理事組合長)は14日、本年度の生産に向け稚エビ115万尾を近くの養殖場に投入した。

 合併前の旧深江町時代から取り組んでいる事業で、養殖場は同漁協南側の有明海沿岸に旧施設(6,600平方メートル)と新施設(30,000平方メートル)の2か所。新施設は普賢岳噴火災害からの水産業復興を目的に整備されたもの。平成16年度から大規模な養殖事業が始まり、昨年度は計18トンで約9,000万円の売り上げがあった。

 県漁業公社から約180万円で購入した平均18ミリサイズの稚エビ115万尾がトラックで運び込まれた。3-5月にかけ天日で殺菌し海水を注入した養殖場にホースとバケツで投入。これから同漁協の職員らが毎日朝・夕を基本に餌をやり体長15センチサイズに育て、ことし九月中旬から来年2月下旬にかけて出荷する。

赤みがかった色合い - ファックスでも注文OK -

 同養殖場では壱岐から取り寄せた黄色い砂を使って生産しており、赤みがかった色合いのエビが特徴。値段は1キロ当たり8,000円で一般(1万円)よりも安い。養殖場と同漁協で直売するほか、ファックスでも注文に応じ、県漁連を通じて関東・関西方面等へも出荷する。同漁協では本年度、18トン生産し、1億円の売り上げを目指している。

[2007/06/16:島原新聞]

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「ポッポッポ…」と鳩時計 - 島原時計貴金属眼鏡商組合、6年間で34か所に贈る -

 6月10日の「時の記念日」にちなんで、島原市と南島原市深江町の時計店など16軒でつくる島原時計貴金属眼鏡商組合(栄木久春会長)は8日、深江町内の幼稚園、保育園5か所にからくり仕掛けの鳩時計を贈呈した。

 この日最初の訪問先の山陰保育園(本田龍一園長、97人)では、訪れた栄木さんら5人を全園児が出迎え、もらったお礼に「時計の歌」の合唱をプレゼント。さっそく玄関に取り付けられ、決まった時刻になると鳩の模型が飛び出して「ポッポッポ…」と鳴くたびに、園児らは珍しそうに眺めていた。

 「幼い子どもたちに時の大切さを知ってもらおう」と平成14年から続けており、6年間で贈呈先は計34か所にのぼった。保育園などへの贈呈は今年で終了し、来年以降は別の施設に贈ることも検討している。栄木さんは「一つの事業をやり遂げ、ホッとしている。デジタル社会のなか、鳩時計はアナログな存在かもしれないが、子どもたちにきっと安らぎを与えてくれるはず」と話していた。

 ちなみに「時の記念日」は、天智天皇十年(671年)に漏刻という水時計が宮中に設置された日を記念し、大正九年(1920年)に制定されたもので、時間を尊重する意識を持ってもらおうという意味が込められているという。

[2007/06/09:島原新聞]

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お年寄りたちと楽しむ - 長崎っ子の心を見つめる教育週間 -

 南島原市深江町の大野木場小の4年生27人が7日、大野木場地区のお年寄り約20人と一緒にグラウンドゴルフを楽しみ交流を図った。

 大野木場団地の広瀬大祐さん(75)ら「地域のおじいちゃん、おばあちゃん」が打ち方や立ち方などを手取り足取り指導。8コースを設けた校庭で、児童らはホールインワンを狙ってスティックでボールを打つのに夢中になり、コースを巡りながら「○○さんとこの孫ね?」、「上手かね?」などとお年寄りとの会話も弾んでいた。

 長崎市で発生した男児殺傷事件などを受け平成16年度から設けられた「長崎っ子の心を見つめる」教育週間の一環としての取り組み。同週間は6、7月中の一週間に県内全ての公立小・中学校が教育活動を公開し、地域住民らとのふれあいなどを通じ、「命の大切さ」を感じてもらう。

 同校では4 - 10日を同週間に設定し、5日には「ふれあい動物園」を開催し島原農高で飼育されている動物にさわったりするなど「命の大切さ」を肌身で感じたところ。10日には親子焼き物教室も開くことにしている。

[2007/06/08:島原新聞]

平成18年度「長崎っ子の心を見つめる」教育週間

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旧川原駐在所を活用 - 安全安心ステーション -

 南島原市深江町丙の旧「川原駐在所」を活用して町内のボランティア団体が自主防犯活動に取り組むことになり、4日に「地域安全安心ステーション」としての開所式を行った。

 活動主体は少年補導員などでつくる「深江地区安全安心まちづくりボランティアくすのき会」(薄田藤和会長、会員9人)。平成7年に諏訪駐在所とともに統合されて国道251号沿いの深江駐在所が開所されて以来、使用されていなかった川原駐在所を、管理する市から無償貸与を受け、光熱水費は市が負担することで利活用することに。

 市や南島原署などから約30人が出席した開所式で、薄田会長は「今こそ子どもを救うため、皆さんとともに活動を考えてゆきたい」などとあいさつ。南島原署の江口隆署長と元山芳晴副市長(松島市長代理)も「行政や警察だけでなく、住民の皆さんによる自主防犯活動が必要。情報発信やパトロール活動の拠点として活用を」などと期待を込めた。

 会員らが掃除をしてきれいにしソファなどを備えた約80平方メートルの平屋建ての同ステーションは、いわば「駆け込み場」。今後、会員らが週一回程度駐在して子どもや保護者らの相談にのるほか、市防犯協会などの支援を受けて青色回転灯を配備し、車両に付けて巡回するパトロール活動も検討している。

[2007/06/06:島原新聞]

南島原警察署

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届け!被災地支援の鼓動 - 深江太鼓チャリティーコンサート - 【動画あり】

 南島原市深江町の和太鼓連「和道・深江太鼓」(岩永和昭代表、12人)は23日夜、有家町のありえコレジヨホールで能登半島地震災害支援のチャリティーコンサートを開き、来場者約350人とともに被災地の早期復興を願った。

 雲仙・普賢岳噴火災害中に全国からの支援を受けたことへの感謝の気持ちを忘れないようチャリティー活動を続けており、これまでにも平成16年に起きた新潟中越地震被災地の支援チャリティーコンサートなどを開催。今回は3月に発生した能登半島地震被災地を支援しようと企画したもので、ゴールデンウィーク期間中にもみずなし本陣ふかえで実施したところ。

 岩永代表は「噴火災害から17年がたとうとするなか、記憶は風化しつつある。だが、自然災害は急に訪れるもの。全国からいただいた支援にお礼をするとともに、能登半島が復興するまで打ち続けてゆきたい。そして市をあげて活動を続けてゆけば活性化にもつながるはず」とあいさつし、岩本公明副市長が祝辞を述べたあと、開幕。「魂(ソウル)」などのほか、市の基本理念「南向きに生きよう」をイメージしたという新曲「南風(はえんかぜ)」も披露し、勇壮な響きで会場をわかせた。

 ほかに尺八奏者の田嶋直士(ただし)さんとギタリストの山口修さんも出演して盛り上げた。入場料としてもらった一人1,500円の協力金の収益は市を通じて被災地に送ることにしている。

[2007/05/25:島原新聞]



[2007/05/30:しまばらNOW]

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